kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

参院選で任期3年の7位当選を果たした塩村文夏候補に対する「プロとコントラ」

 懲りもせず余計なことを書くが、先の参院選東京選挙区において、2022年参院選補選枠で辛うじて当選した塩村文夏候補は「右」にも「左」にも「敵」が少なくない政治家だと改めて思う。

 たとえば、泉健太を支持する立民右派支持層と思われる人による下記Xが「右」から嫌われている例だ。

 

 

 これは塩村氏の下記Xに対する強烈な当てこすりだ。但し、武見敬三は8位ではなく10位だったので、塩村氏が辞職したら繰り上げ当選は音喜多駿(維新)になってしまうが。

 

 

 これを当該アカは下記のように批判する。

 

 

 当該アカは下記Xをリポストしている。

 

 

 私が投票したのも奥村政佳候補だった。NHK出口調査では奥村候補は塩村候補に話されていたが、朝日新聞出口調査では奥村候補の方が塩村候補よりも上だった。でも結局奥村氏は塩村氏に負けるんだろうなと思ったら案の定だった。

 その私も、前記塩村氏のXには正直言って引っかかるものがあった。「しょってるなあ」と思った。そういえば最近は「自惚れている」という意味で「しょってる」という言い方はあまりしないと思う。親が使っていた言葉だが、関西弁とも思われないのでネット検索をかけたら「死語」と位置づけられていた。花柳用語だったらしい。

 私が「宿敵」と位置づけている、右派というより民族派極右に近いのではないかと疑われる「駅前は朝の七時」も同感だったらしい。下記のXを発していた。

 

 

 これには宿敵のポストながら同感だ。

 しかし塩村氏を嫌っているのは「右」側ばかりではない。というより、元「みんなの党」にして今でも「直諫の会」に属している塩村氏に思いのほか「右」からの批判が少なくないことに、私は正直言って少し驚いた。

 「左」というかリベラル側からは、2019年参院選での因縁がある山岸一生衆院議員の「元Co-Pilot」の「まつろわぬ もんくま」氏が塩村批判のXを連発している。

 選挙中には下記ポストがあった。

 

 

 上記は、奥村候補が自身と塩村候補がともに当選することを願うポストをしているのに対して、塩村候補は自分の当選しか考えていないという意味だ。

 実は、私が日常的にヲチしている江東区の高野勇斗区議も、選挙戦最終盤に意味深なポストをしていた。

 

 

 

 これは、余裕のない発言やXを繰り出す塩村候補に対して、「極限状態において本性が露呈した」と感じたという意味以外にはとりようがない文章だ。ただ、上記ポストに下記の反論もついている。

 

 

 奥村候補が塩村候補の支持者に「戦略的投票」を呼びつけたという話を私は聞いたことがないが(あれをやったのは五十嵐衣里、小西洋之両議員であり、人脈的に考えて出所は明らかに手塚仁雄だろう)、感じ方は人それぞれということか。

 もんくま氏のXに戻る。上記の奥村候補批判者をもんくま氏は厳しく批判している。

 

 

 選挙結果は、両候補が票を均等に分割できていたとしても、7位に1人届くだけで立民候補の2人ともの当選は不可能という得票数だった。とんでもない立民の大惨敗だったとしいいようがない。

 

 

 そう、都連、つまり手塚仁雄が立民の国会議員たちが「戦略的投票」の呼びかけをすることを決裁したんですよ、ほぼ確実に。両議員が「フライング」をやったかどうかは知らないし、塩村候補はこの2人、特に小西議員のポストに激しく反発したんでしょうけど。

 

 

 立民は、選挙戦が進むにつれてますます自公が勢いを失っているという情勢調査に安心して気を緩めてしまったのだろう。立民は自公を見限った有権者の受け皿には全くなれず、民民と参政党の山分けを許した。それでなくても、あの「産まれたての野田佳彦」なんて、どういう意味があるキャッチフレーズなのかさっぱり理解できなかった。共産のメロンパンも、参政党がメロンパンに関して何を言っていたのかを知らなかった私には理解不能だったが、それでもまだ参政党に対する当てこすりとしての意味はあった。しかし「産まれたての野田佳彦」にはそれさえもなかった。今回の参院選での立民の弛緩ぶりの象徴といえる。

 

 

 現実に民民が候補2人を通していることを思えば、「候補者を1人に絞る」ことなどできないということか。そうかもしれない。そう言われれば理屈ではその通りだ。

 

 

 

 なるほど、それで2022年参院選蓮舫の得票が2016年よりも激減して、それに蓮舫がブンむくれていたわけか。当時蓮舫が矛先を向けた対象は泉健太だったけど。

 蓮舫手塚仁雄も同じ野田Gだが、野田Gも一枚岩というわけにはいかないのだろう。

 なお、塩村候補は民民人気が絶頂に近く、参政党はまだそれほど伸びていなかった時期に、民民2候補が当選して立民は1人当選も怪しいとした、例の大濱崎卓真が調査会社に委託した調査結果に基づいて発信した記事を受けて、自らへの「戦略的投票」を呼びかけたことがあった。もんくま氏はそれも蒸し返している。

 

 

 

 下記は上記Xへのコメント。

 

 

 東京選挙区では共産(吉良佳子)は塩村・奥村両候補や新選組候補には勝って当選したが、蓮舫議員辞職の補選の7議席目がなければ最下位当選だった。もし立民の候補者が1人だけだったら7位になっていた得票数だった。そして比例区の得票率では共産は新選組に抜かれた。比例区の得票率4.8%は、欧州の国にあるように比例代表の得票率5%の足切り条項があったら、当選が無効になって議席ゼロになる数字だった。除名や除籍にかまけ続け結果こうなったということだ。それはともかく、「共産は堅いから私に」という5月の塩村氏のポストが決してほめられたものではなかったことは確かだ。

 下記のポストからは、6年前の遺恨が今も強く残っていることが生々しく感じられる。

 

 

 この件に関しては本記事の末尾に私の考えを述べる。

 

 

 今回の記事とは直接関係ないが、下記もんくま氏のXは実に鋭いと思う。

 

 

 野田佳彦は、昨年秋の代表選や衆院選に勝った時には、まさか翌年、つまり今年の参院選で自公が参院でも過半数割れをするとは夢にも思わなかったのではないか。

 昨年の衆院選では「野党第一党」効果で躍進できたが、野田は立民がどのような社会を目指すのかのビジョンを示すことはなかった。

 それどころか、4月末に他の左右の野党が共通して主張する「消費税増税」陣営に加わることを決断し、他の野党との差別化を消しにかかった。

 しかし、それは「バスに乗り遅れるな根性」でしかなかった。2022年に安倍晋三が銃殺されて「権力の空白」が生まれた時点で、立民はどのような社会を目指すのかを示す必要があったが、泉健太が失敗した「提案型野党」路線に続いて、野田もまた自らの党の主張を明確化することを避ける道を選んだといえる。

 その結果が、衆院選と比較して比例票を36%も流出させた大惨敗だったのではないか。主な流出先は、いうまでもなく民民と参政党の2党だろう。

 このような野田の路線が総括されなければならないと私は考える。

 それはともかく、他の野党との差別化を消すことばかりに腐心して政権交代の準備など全然できていなかったところでの衆参両院での自公過半数割れだから、自民党が「戦略的下野」をやって「第2次野田内閣」なんかができたら、また13年前と同じような悲惨なことになるのは目に見えているのではないか。上記もんくま氏のポストを見て、そんなことを思った。

 

 

 まあそうだろうなあ。しかし上記ポストについた書きコメントはダメだ。

 

 

 その結果社民党がどんなことになったか、まさか知らないわけはあるまい。上記Xに限らず、私は「大連立」には絶対に反対だ。それこそ自民党に吸収されておしまいになるだけだからだ。

 

 

 ははは。私も同感だ。

 

 

 奥田と奥村の対比か。なお、新選組については尊師の山本太郎が奥田芙美代をえこひいきした結果が参院選比例区の得票順位に反映したとの説がもっぱらだ。それで3年前の参院選よりは得票率を増やしたのに長谷川羽衣子の得票数が減って、長谷川は落選したばかりか例の「ローテーション」の対象外になった。この現状に対して、今後山本と松尾匡との関係がどうなるかについて、引き続きヲチしていきたいと思っている。今のところ決定的な決裂には至っていないと私はみている。

 それにしても奥田芙美代。いかにも尊師が好みそうな尖鋭的なファイティングポーズを取る人だ。少し前三重県共産党で話題になった共産党三重県議を連想した。あの人は「分派狩り」の尖鋭隊みたいな人だけど、奥田ともども「なんちゃらユーゲント」みたいな人だと思う。ああいう人たちを独裁者たちは好むようだ。

 

 

 本当にその通り。今の日本の政局はホッブズの「自然状態」に戻りつつあると私は考えているし、このことを弊ブログにこのところずっと書いている。どのくらいの方がそれにお気づきかはわからないが。

 そんな時代に野田佳彦みたいな指導者は要らない、というより「絶望的に合わない」んですよ。

 

 

 そうだねえ。それで3月頃の勢いなら新選組が比例で5議席以上取れそうな勢いだったのが急にシュリンクして3議席止まりだった。もっとも4議席に近い3議席の得票であって、メディアの終盤情勢調査と比較すると票は多めに出たけど。そのような救いもなかった大惨敗を喫したのが立民だった。

 ところで、この記事ではここまでほぼ塩村文夏氏のdisしかしてこなかったが、最後にこれまでとは全然ニュアンスの違うことを書く。

 それは、ここまで見た通り「右」からも「左」からも結構な批判を浴びまくっている塩村氏にも大きな長所があるということだ。

 それは選挙戦中に「減税か給付か」を問われて、どちらもインフレを加速させる政策だとし両方を退ける答えをしたことだ。

 ここでいう「給付」とは、立民が唱えている消費税の給付付き税額控除の話(つまり消費税の逆進性の緩和策)ではなく、物価高対策としての臨時の給付のことだ。自民はこれ意味の給付を言い、野党は寝返った立民を含めて減税を要求して論点になったが、塩村氏はこの二者択一自体を否定した。

 これはあまり他の候補が言わなかったことであり、自らの強い信念を主張したものだ。しかもこれこそドンピシャの正解ではないか。そう思う私は、実はそれなりに塩村氏を高く評価しているのである。ここまでお読みいただいた読者の方にはやや意外に思われるかもしれないが、「かなりの強い批判を含む高評価」というのが私の最終的な結論だ。

 本記事で紹介した多くの論者が批判の対象とした塩村氏の「わがまま」とも思える押しの強さは、政治家なら誰でも持っている権力志向の強さの表れだと思うが、私はそれを理由に政治家を否定することはしない。たとえば今回の記事にも名前が出てきた五十嵐衣里衆院議員もたいへんに権力志向の強い人だと思うが、そういう人ならではの選挙戦の強さがあり、それで急な立候補が決まった昨年の衆院選東京30区の選挙戦でベテランの長島昭久(自民)を大逆転して選挙区で当選した。

 何が言いたいかというと、塩村氏も五十嵐氏と同じように参院選よりも衆院選に適性のある人ではないかということだ。

 参院選の東京選挙区のような、同じ選挙区から同じ党の候補者が立つ選挙では、塩村氏の押しの強さは同じ政党の候補やその支持者たちとの強い軋轢を生みやすい。

 しかし衆院選小選挙区だとそのデメリットはなく、昨年の東京30区での五十嵐候補の戦いに象徴されるように、大きなメリットになる。

 それを考えれば、このあと急な衆議院解散総選挙になればまた話は別だが、たとえば3年後などに衆院選がある場合は、塩村氏に衆院選に転身してもらうのが良いのではないかと思う。せっかくの塩村氏の戦闘力が6年に1回(今回は幸か不幸か3年に1回になったが)の参院選でしか活かせないのではもったいないと思う次第。