kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立民の参院選惨敗について「最低限、参院選総合選対本部長代行の小沢一郎を切らないと、敗北の総括にはならない」(旧立憲支持者さんのコメントより)

 今回の参院選では参政党と国民民主党(民民)が伸びた。勝ったといえるのはこの2党だけだろう。

 あと、3年前の参院選と比較すると山本新選組の比例票が相対得票率にして1.5倍増えた。しかし昨年秋の衆院選と比較すると相対得票率は7.0%から6.6%にと0.4ポイント減らした。絶対得票数では一昨日だったかに紹介した新選組支持者のXの表に示されている通り2.0%ほど増えたが、昨年の衆院選後、今年3月くらいをピークにしてみられた新選組の上昇機運はその頃を境に下降へと転じ、結局昨年の衆院選と同程度の得票にとどまったとみるべきだろう。

 今年の春頃に、新選組支持層には日本国憲法を「良い憲法」と思わない人たちが自民党や民民の支持層と比較しても多いという調査結果が出て注目されたが、そのような反日本国憲法的な人たちがかなり参政党に流れたのではないかと思っている。

 問題は、現在ほぼ同じくらいの政党支持率になっている参政党と民民の支持層の切り分けだ。あと昨年秋の衆院選後から今回の参院選までの間に相対得票率にして41%、絶対得票数でも36%も減らした立民支持層はどこに流れたのかも気になる。しかし明推協の調査結果が発表されるのは来年3月という。

 さっき、三春充希氏の下記noteに目を通した。

 

note.com

 

 この記事は有料部分が多いのでなかなか言及が難しいが、旧立民の結党以降、衆院選参院選とで立民の比例得票率がかなり違い、参院選の方が低くなる現象についての公理的な説明は三春氏にもみつけられていないようだ。私はあくまで、衆院選の前には、その前の参院選と比較して得票率が伸びるイベントがあった要因がもっとも大きいと考えている。2017年の結党時のブームが衆院選の直前から選挙戦中にかけて起きたことも大きく影響し、立民が主に選挙戦前にイベントを起こしたがる傾向があることも要因としてありそうだ。2021年の衆院選の前年には立民と民民との再編成で立民の規模自体が大きくなっているし、2024年の衆院選に向けては、2022年の泉健太時代の参院選惨敗を厳しく総括したことに加えて、衆院選の直前に立民代表選をやって立民への注目度を増やしたことが衆院選に好影響を与えたとみられる。あの時、立民支持層の中には泉健太の無投票再選で良いではないかという意見が多く、そのあたりに立民支持層の組織防衛思考の強さを看取した私は大いに辟易したが、立民のプロの政治家たちはさすがで、枝野幸男野田佳彦小沢一郎たちが党内政局に動いた。しかしその代表選で野田・小沢連合の勝利を許したところが今回の参院選惨敗につながったと私はみる。

 タイミングよくブログにコメントをいただいたので以下に紹介する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 旧立憲支持者 (id:CDP2017follower)

これで小川だけを切っても、最低限、参院選総合選対本部長代行の小沢一郎を切らないと、敗北の総括にはならないですね。
衆院選敗北の後も小沢を総合選対に起用した意味がわからないです。

 

 そう、小沢一郎こそ「立民の癌」なのだ。私もそう思う。

 しかしこれは昨年の代表選で立民の国会議員や地方議員や党員や支持者たちが「小沢一郎の側」に軍配を上げた以上どうしようもない。「旧立憲支持者」さんも、現在の立民は必ずしも全面的に支持できないからそのように名乗っておられるのだろう。他ブログを見ても、弊ブログが過去に「都会保守」と評してかなりしつこく批判した対象だった『日本がアブナイ』の運営者(mewさん)も今の立民は半分しか支持できないみたいなことを時折書いている。でも比例票で民民と参政に負けたことは屈辱だとも書いていたから今もそれなりの支持はしておられるのだろうが。

 野田佳彦は今小沢を切ったら党内政局を起こされて立民の分裂が考えられるため、アクションを起こせないのだろうと思う。前任の泉健太も小沢の力を借りて代表選に勝ったが、勝利後に切り捨てられたら次の代表選で野田・小沢連合に党内政局を起こされて負けた。立民はそんなことばかりやってきた。

 正直今はもう、枝野幸男でも時代に合わなくなってきていると私は思う。枝野とて「保守本流」を自認する政治家だが、保守本流とは「小さな政府」を旨とする政治勢力でしかない。「枝野ビジョン」の2023年版にも2024年版にもそれに対応する弱点があろう。しかし泉は野田にはそのビジョンすらない。いや「社民趣味者」の福島瑞穂と同じで「趣味」はあって、たとえば泉は逢坂誠二とともにそれを新立民の綱領に反映させたと支持者たちは言うのだが、泉が代表になって最初にやったのは「提案型野党」路線を打ち出すことだったし、2022年の参院選の惨敗に対する総括を受け入れたあとも「維新八策」を絶賛して維新にすり寄って足蹴にされるなどした。泉は基本的に自らの理念よりも党内政局の工作の方が得意な「調整型のリーダー」なのだと思う。野田はその点ではもっと徹底的で、結局何がやりたいのか、どういう社会を目指すのかがさっぱりわからない。すぐに「民のかまど」神話を持ち出したり、今年4月末に「減税」路線に舵を切ったことからも、本質的には小さな政府志向の減税主義者に違いないと私はにらんでいるが、その人をトップにいただいている以上、立民はおそらくろくな参院選の総括はできないだろうと私は思っている。

 しかしここで声を大にして言いたいのは、今はもう寝技を得意とする「調整型のリーダー」では不適合な時代に入っているということだ。レバ子さんは民主系の政党の最大の欠点は「来た球を打ち返す」しか脳がないことだという。私は少し表現が違って、「バスに乗り遅れるな」根性が一番いけないと思う。右を見て左を見て自らの態度を決めるやり方だ。現在だと「減税」の大きな流れに棹をさせ、とか「日本人ファースト」のどこが悪いといった物言いをする、などの例が挙げられる。後者の「日本人ファースト」への迎合は、たとえば「駅前は朝の七時」の得意技だ。

 それらではダメで、組織論としてはスコット隊よりもアムンセン隊的なあり方を、また考え方としては大勢順応型ではなく自分の意見をはっきり打ち出せることが求められると思う。特に権威主義的な組織論が幅を利かせすぎると組織は硬直化して、国政政党であるなら支持を失うことになる。

 旧立憲主義者さんからは私に「分派禁止条項」にとどまらず、「民主集中制」そのもののにも反対すべきではないかとのご批判をいただいているが、私は「民主集中制」についてはとりあえず次の段階の課題として、まず「分派禁止」、これは規約に明確に出さめられている政党のみならず、単に党の指導者たちがわがままに振る舞うだけの政党までも広義には含まれ得ると思うが、そういう規約や党のあり方の見直しから始めるべきだと考えます。そこまでだったら「民主集中制」の看板を下さなくてもできることだろう、という含意も、従来から込めてきたつもりです。

 しかし小沢一郎は本当に百害あって一利なしだよなあ。今回は立民会派に泉房穂まで加わった。しかも参院選の最後の当選者はあの過激な新自由主義者森裕子だった。

 先が思いやられる。