kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

横浜市長選で田中康夫の得票率が高かったのは第一に参政党支持層、次いで山本新選組支持層だった。「根っこの一部を共有している」だけのことはある

 再び横浜市長選について。

 

sumita-m.hatenadiary.com

 

 以下引用する。

 

山中竹春氏が当選したということだが、その山中氏、選挙中に田中康夫支持者*1から極悪人の如く球団糾弾を受けていた。そして、ネットでもリアルでも田中康夫が圧倒的な支持を受けているという言説が流されていた*2。それにはちょっと動揺したが、まあ田中が落ちてまあよかった。
さて、拙blogで「田中康夫*3が最後に登場したのは2020年の12月である。田中が本格的に闇堕ちしたのは(管見によれば)田中がここに登場しなくなってからである。ワクチンを腐し。陰謀理論によって、ウクライナを貶め、プーチンやトランプや習近平に阿った言説を中継(拡散)させてきた。その酷さは原口一博*4に匹敵するとも言えるだろう。

 

URL: https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2025/08/09/132031

 

 弊ブログで田中康夫に対して部分的に好意的な言及があるのは2009年頃が最後だ。田中は2010年以降はほぼ害毒しか流さなかったとみている。ただ、2010年以降に関しても、田中が山本新選組の不透明さを指摘したことだけは評価したことがある。2019年のことだ。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記リンクの記事には下記のように書いた。

 

 私はもとより2016年の参院選東京選挙区におおさか維新公認で立候補した田中康夫など全く支持しないどころか激しく嫌悪しているし、田中の激しい山本太郎批判も、その参院選で山本が応援した三宅洋平に票を食われたのが敗因だったことは明らかだから、どうせその恨みから来てるのだろうと思っているが、今回田中のツイートを取り上げたのは、山本元号党が「ガラス張りとは対極」だと指摘したことによる。

 確かにこの点は私も少し前から気になっていた。

 山本元号党はいうまでもなく山本太郎トップダウンのワンマン政党だが、しかしすべての意思決定を山本太郎一人でやっているとは全く思えない。山本に強い影響を与えているブレーンの強い影響が感じられる。その一人は噂されることの多い斎藤まさしかもしれないし、他にもいるかもしれない。

 しかし彼らの動きは外部からは窺い知れない。それが不気味だし、不健全きわまりないと思うのだ。

 なお、一昨日の土曜日に、高橋洋一が扶桑社から出している『韓国、ウソの代償』と題する新書本が本屋に置いてあったのを見た。目次だけ眺めただけで、本文を立ち読みする気も起きなかったが、こんな本を出していてはレイシスト呼ばわりされて当然だろう。

 この高橋を講演会の講師に呼んだ件について、山本太郎はブログで弁明の記事を出していたが、まさに官僚的意味不明の悪文だった。

 

URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2019/12/16/074001

 

 sumita-mさんはブログ記事の脚注に下記のように書いている。

 

目視によれば、れいわ新選組支持者や参政党支持者が多い。

 

 新選組支持層と参政党支持層に田中康夫への投票者が占める割合が高かったとのことで、実際神奈川新聞の有料記事にそういうデータが出ていたらしい。田中の得票が山中を上回ったのは新選組と参政党だけで、特に田中への投票率が高かったのが参政党だったとのこと。こんなデータからも新選組と参政党の親和性の高さがうかがわれる。

 

実際は、山中氏は全年齢層から満遍なく支持を受けていた。ところで、田中支持者の〈大本営発表〉的な心性から、どうしてもかつての(『日刊ゲンダイ』などの)「日本未来の党」への選挙前の大言壮語的な煽りを思い出す。

 

 田中康夫は昔から小沢一郎の盟友だったんだよね。それと同時に故勝谷誠彦の盟友でもあって、それが早い時期から私が田中に対して批判的だった理由の一つにもなっている。勝谷が極右だったことはいうまでもない。

 なお思い出したが、2000年10月に槍ヶ岳に登ったことがあった。当時は岡山県在住だったので、中央線(中央西線)で名古屋に出て、新幹線で岡山に帰った。帰宅前夜は塩尻に泊まったが、塩尻駅信濃毎日新聞を買って車内で読んでいたのだった。それに長野県知事選の記事が出ていた。だから田中が長野県知事になったのは2000年だ。その頃にはまだ信毎も田中とは対立していなかったのではないか。その後田中が長野県知事になってからは、知事批判の記事を書く信毎と敵対するようになった。しかしジャーナリズムが権力者を批判するのは当たり前のことである。

 しかし最初の長野県知事選の頃には既に、当時まだ朝日新聞記者だった本多勝一田中康夫を批判していた。ネット検索をかけたら下記記事がヒットした。奥秋昌夫という人だ。ジャーナリストだそうだが初めて見る名前だ。下記は2007年8月20日のブログ記事。

 

blog.livedoor.jp

 

 以下に一部を引用する。

 

先日、醍醐聰さんのブログを久しぶりに見ていたら
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/

注=はじめての方のために説明しておくと、醍醐さんは東大大学院教授で、2004年2月に田中知事(当時)が長野冬季五輪招致委員会の帳簿焼却問題などを調べるという名目で設置した長野県調査委員会の委員に田中知事に請われて就任したが、調査のやり方や田中知事の政治姿勢に疑問をもち、数ヵ月後の2004年5月「審議会は知事の親衛隊か」と田中知事を痛烈に批判して委員を辞めていった人だ。これについて詳しくは同ブログに記述がある。


2007年8月15日 (水)
本多勝一著『NHK受信料を拒否して40年』を読んで
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/40_8a38.html#comments
というブログ記事の最後のほうで

 

田中康夫長野県知事選で落選したことについて本多さんがこの本の中で
田中康夫「人格としてダメなんです。」
などと書いていて、これに醍醐さんが「興味深くうなずいた。」とブログに書いているのを発見した。
田中康夫は、本多さんにこれ以上ない低評価をされて、最初は味方と頼んだ醍醐さんもそれに深くうなずいているわけだ。田中康夫の人格を批判する人は多くいて、これに対して田中康夫は、ぼくを嫌いだからとか、改革を否定する勢力が─と言い訳しているが、本多勝一さんの本の中でこう批判されては反論しようがないだろう。

 

私としては賛意を表するコメントを醍醐さんのブログに書いたのだが、そうしたら、醍醐さんからメールが来て、最近の金子勝・慶大教授、長野県公共事業評価監視委員解任問題について、県のやり方も乱暴だが、自分だったら数日後に退任が決まっている知事から委員就任を頼まれても断っただろうと書いてあった。

 

これが普通だと思う。
田中康夫の周辺では奇妙なことばかりが起こる。

 

URL: http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51698197.html

 

 山本新選組と参政党の支持者あるいは信者たちは、そんな田中康夫を熱烈に支持する。田中は紛うことなき極右なので参政党支持者あるいは信者はそれなりに守備一貫しているかもしれない。

 しかし新選組支持者の方はどうだろう。

 少なくともネット、特にXで熱狂していた人たちは、オザシン(小沢一郎信者)時代の尻尾を引きずっているようにしか私には見えない。

 なお私には前回(2021年)に続いて今回も、山中支持者と田中支持者で戦わされていたはずの論点がさっぱり見えなかった。

 だから山中候補に対しては何も採点できず(まあ私は有権者でもないし)、とはいえ田中が論外であることはわかりきっているので、山中候補の再選については何も書かずに田中批判に特化した下記ブログ記事を公開したのだった。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 以下コメント欄より。

 

 生存ユニオン広島 (id:lifeunion)

とはいえ、自民から共産まで相乗りの山中竹春さんも酷すぎる。誰か、フレッシュな人材が出てこないものですかね?それとも神奈川県も小泉おひざ元で、相当ネオリベ化が進んでいて難しいのか。わたしも関東地方を離れて久しいからよくわかりませんが。

 

 少なくとも田中康夫ではどうしようもありません。田中陣営が山中県政のネオリベ性を突けていたかどうかも怪しいのではないでしょうか。横浜市は既に2002年に中田宏を当選させていました。東京の杉並区で山田宏が最初に区長になったのは1999年です。そういえばその頃(前世紀末から00年代にかけて)は東京や神奈川で自民党がやたら強かったですが、現在は後退していて、2022年参院選では維新、今回は参政党と民民が大きく伸びましたが、昔よりネオリベ化が進んでいるかというとそんなこともないと思います。しかし本来対抗すべき勢力の方がソーシャルな政策を打ち出せなくなったと思います。最近で一番いけないのは野党が「減税」で一致してしまっていることですが、これには山本太郎の罪が極めて重いと思います。最近、山本が経済音痴であることが露呈しただけになおさらです。参院選で参政党が「減税では共産党と一致できる」と言って共産党が渋い顔をしていましたが、これについては参政党が言う通りで、共産党を含む野党が消費税減税ばかりを全面に出すなら、減税政策は参政党、それに東京の江東区江戸川区の場合は「自由を守る会」と互換性が大いにあるために、参政党や日本を守る会などに票を奪われます。実際に都議選では共産党候補が「自由を守る会」の候補に票を食われて議席を失いました。その責任は一義的には「共産党こそ消費税減税の言い出しっぺ」という線で都議選や参院選を戦った共産党執行部にありますが、論調の流れの全体に関しては山本太郎の罪が一番重かったというのが私の認識です。

 

 杉山真大 (id:mtcedar)

と言うより、田中康夫の言動って参政党と結構親和性が高いものだったりするんだよね。排外主義的なとことか"融通無碍"な姿勢とか。今後データが出てくるんだろうけど、参政党支持層の圧倒的多数が田中康夫に票を投じてた気がする。

 

 神奈川新聞の出口調査新選組支持層だと山中と田中が半々くらいなのが、参政党支持層では2:3で田中の方が多かったらしいです。そんな田中を参政党支持層が応援するのはわかるのですが、田中を応援する新選組支持層って何?ということです。

 しかも田中は日本版MMTを大々的に批判しています。それでも新選組が田中に固執するのだから理屈がさっぱりわかりません。

 

 旧立憲支持者 (id:CDP2017follower)

唯一、執行部批判をしているのは、小沢信者だけと言うオチですね。

ぷろもはんさんとバトルしている某ファクトチェッカーが次のツイートをRTしているのは象徴的でした。
https://x.com/hinotomoki_SNI/status/1952660610044530882

確かに小沢一郎は辞任しましたが、責任を執行部に押し付けての辞任。正直、無責任と思います。

加えて小沢信者の「リメンバー陸山会事件」と言うセリフ、参院選とは関係ないだろ、と言う話です。

 

 ああ、そのXを発信した日野智貴ってかつて弊ブログが出禁にした人ですよ。極右のオザシンですが、2021年に立民代表に泉健太が就任した直後に「立憲ユース」の副代表に就任したものの、批判を受けて秒速で解任された経緯があります。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 でもその日野は、たとえば小宮山泰子などの立民の小沢系議員その他の右派議員に大いに取り入っていました。

 「ファクトチェッカー」とやらには、立民は石破茂より右の政党だと主張するポストもありましたし、明らかにかなり強度の極右アカウントだと思いますが、いまだにろくすっぽ仲間内からの批判も受けていないのでしょうか。

 もしそうなら、立民は相当深刻な危機的状況を迎えていると思います。