片岡正美氏のリポスト経由で南野森九大法学部教授(憲法学)の下記Xを知った。
橋本健二教授の分析👉「新自由主義右翼(排外主義・反多様性・反所得再分配)は投票率が高く活動も目立つため存在感が過大に映るが、全体のボリュームは少ない…自民の政治家は内部の結束重視で『右』寄りに傾く傾向…(現状は)『右傾化のズレ』を修正する力が働いている」https://t.co/83DkALDLx3
— 南野 森(MINAMINO Shigeru) (@sspmi) 2025年9月7日
橋本健二教授の講談社現代新書『新しい階級社会』(2025)は読みさしで中断している。
上記Xでリンクされているのは朝日新聞デジタルの有料記事だ。先週水曜日(9/3)の記事だが見逃していた。本記事の末尾に無料プレゼントのリンクを張るとして、まず無料部分を引用する。
以下引用する。
石破政権、選挙に大敗でも支持率上昇 世論が自民党に送るメッセージ
大内悟史 田島知樹 2025年9月3日 19時00分
参院選で自民党は大敗した。石破茂首相の退陣要求がここにきて勢いを増すが、内閣支持率は上昇している。矛盾した状況が意味するものとは?
参院選を巡っては、保守系論壇誌「正論」「WiLL」「Hanada」が選挙前後に発行した8、9月号で、石破政権を厳しく批判し、一方で国民民主党や参政党を好意的に取り上げた。論調を裏付けるように、比例区の得票数は、自民が前回参院選より544万票を減らし、国民民主や参政はそれぞれ446万票、565万票を上積みし、躍進した。「まさか右から削られるとは」。ある地方の自民中堅市議も今回、右派の離脱を肌で感じたという。
「右傾化のズレ」修正する力
早稲田大学の橋本健二教授(社会学)は、近年の自民を支えるのは「伝統保守」と「新自由主義右翼」の二つの層だと語る。前者は憲法改正を支持しつつも所得再分配に肯定的で、後者は排外主義を掲げ、多様性を否定。自己責任論を背景に所得再分配に反対する。
橋本教授によれば、後者の「…
(朝日新聞デジタルより)
URL: https://www.asahi.com/articles/AST931RKJT93UCVL04PM.html
なるほど、無料部分はここまでか。
有料部分について一言だけ書くと、後者の「新自由主義右翼」が今回の参院選で自民党から離れて民民や参政党
を押し上げたと橋本教授はみている。
そうすると、立民は民民や参政党と組めとかいう「アエニキ」とか、そこまでは行かずとも立民と民民を糾合した「大民主党」への回帰を志向しているようにしか見えない「駅前は朝の七時」などは、「立民は新自由主義右翼と組め」と言っているも同然としか思えないのだが、そのあたりについてはどうなのだろうか。
まら、「伝統保守」が自民党支持にとどまっているとするなら、石破茂とその内閣を支えているのはその「伝統保守」たちであって、極右ながら所得再分配には(おそらく)反対で、減税を声高に叫んだり「日本版MMT」を右から支持する志向などがみられる高市早苗はいったいどんな人たちが支持しているのかという疑問も生じる。
橋本教授の指摘の核心部は、残念ながら有料部分に書かれているので、この記事には引用しない。ただ私の感想を書くと、非常に妥当な見方だと思った。
また記事の後半部にはイギリス保守党に関する記載がある。
これについては、下記レバ子氏のXがまたしてもいいところを指摘していたんだなあと改めて感心した。
勘違いされがちですが、現在の英国保守党党首は一部の政策ではリフォームUKが穏健派に見えてしまうほど、保守強硬派です。 https://t.co/2QGVPiTqS8
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年9月5日
総選挙に負けた英保守党はさらなる右傾化への道を模索し、その結果包括政党としての性格を失うリスクさえ生じ始めているようだが、自民党も同じ道をたどるのだろうか。昨今の自民党の政局報道を見る限り、そうなっても不思議はないとしか思えない。
下記に前記有料記事の無料プレゼントのリンクを張る。
リンクの有効期限は8日15時05分。