三宅香帆氏が昨年出した新書本のベストセラーは電子版でこの飛び石連休*1に読もうと思っているが、現在長篇第一作の映画化作品(私は見ていない)が公開されて、それを理解できない観客が続出しているらしいカズオ・イシグロの真価をアピールしている動画(下記URL)を見るなどした結果、いまのところ結構好感を持っている。
その三宅氏のXより。今年7月7日のポスト。
参政党の話が話題だけど昨年の7月に自分のnoteで「に、日本もやっぱり格差が広がってきたんか……ていうかこのままだとピケティの言うようにポピュリズム極右政党が生まれてしまうのでは」と書いており、しかし想像よりずっと早い。https://t.co/ATVu2joYFO
— 三宅香帆/新刊『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』発売 (@m3_myk) 2025年7月7日
残念ながら上記Xからリンクされているnote記事は有料なので読めない。しかし三宅氏はピケティにも言及するような人なんだね。
とはいえ参政党をカルトや陰謀論みたいにレッテル貼りするのはむしろ本当の構造を理解することから遠ざかると思うんだよな、アメリカ見てると。まじで。
— 三宅香帆/新刊『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』発売 (@m3_myk) 2025年7月7日
参政党自体が神谷宗幣の限界などによってポシャる可能性は少なからずあるが、「第二の参政党」的な政治勢力にとって代わられるだけだろう。
少なくとも、山本新選組支持層にかなり巣食っていたと思われる右派あるいは極右のポピュリストをごっそり奪い取ってしまう程度のパワーが参政党にはあった。その結果、山本新選組の若年層からの支持はすっかり痩せ細った。下記はNHKの世論調査より。


新選組は一時期若年層の支持率が結構高くて、かつ支持層の男女比では男性が女性を圧倒していたが、今や40代からの支持率は高いものの、18〜39歳の回答者で新選組を支持すると答えた人は誰もいなくなった。また男女比は男性の方が多いけれども誤差範囲内だ。一方男女比で男性が女性を圧倒している政党といえば、参政党が突出するようになった。
これは、「減税」を叫び続けたり、地球温暖化陰謀論に走ったりするような支持層が新選組から離れて参政党支持に移ったことを意味するのではないだろうか。
彼らは別に「本当に困っている」から新選組を支持したわけではなかったのである。
*1:月曜日は出勤で、また仕事で1日疲れ果てそうだけれど。こんな状態だから「本が読めない」んだよなと思いつつ、そんな時期に限って意地で本を読んでしまって仕事にしわ寄せがくる今日この頃なのだ。こちとら、もういい歳なのに。