kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

現代貨幣理論(MMT)は結局市場原理主義だった/玉木雄一郎は打倒されるべき緊縮政治家(レバ子氏)

 昨日は更新を休んだが、珍しく朝早く出勤したためだ。昼食もとらずに昼休みも仕事をして、午後に仕事を一段落させたあとに少し食べたが、少し蒸し暑かったので夜に少し下痢をした。私は子ども時代から青年時代に胃腸が弱かったがその後中年になって胃腸の不調は減っていたが、またかつてのように弱くなり始めて、特に高温多湿の日はダメだ。だから今年の異常に蒸し暑く、かつ異常に長かった夏は体にこたえた。だがいわゆる「勤労世代」に属していられる残り時間が少なくなってきたので、これから数年*1が最後の一踏ん張りだと思っている。とはいえさすがに少し疲れた。3年前くらい前までは歳を感じることが比較的少なかったが、一昨年あたりから自分の年齢を強く感じるようになっている。

 自民党総裁選にはあまり関心はない。高市は最悪で小泉が次悪とはいっても、一番マシかもしれない林芳正になったとしてもなあ、といったところ。

 最近は少し前まで「保守的で嫌なコメンテーターだなあ」と思っていた藪中三十二(77)が、「プーチン習近平金正恩とトランプを対比させる図を描いているけど、トランプも前の三人(プーチン、周、金)と同じ側の人間なのではないか」という意味のことを言ったりするようになった。もちろん私もそれが正しい現状認識だと思うが、保守でも昔からものがわかっている一部の人しかこういう見方ができなくなっている。新しい総理大臣が就任したらトランプが日本に来るつもりらしいが、特に高市なんかが総理になってしまったら「プーチン習近平金正恩の同類」であるトランプに隷従する度合いが極端に強まる最悪の流れになるだろう。とはいえ小泉であろうが、あるいは林でさえも、トランプにとって「与し易い相手」であることに変わりはない。トランプの2期目はまだ1年目なのだ。これからの3年あまりでアメリカは、あるいは世界はトランプによってどんな災厄を被るのだろうか。想像もしたくない。

 またレバ子氏のはてなブログから少し引く。

 

laborkounion.hatenablog.jp

 

 記事の本論からは少し離れるかもしれないが、「そうだよなあ」と思った文章をいくつか取り上げる。

 

日本の労働組合民主党系列、立憲民主党、国民民主党、または社会民主党ですら事実上の決裂は近いと思います。どれだけ執行部が穏便に済ませようとしても、福祉国家どころか最初から小さな政府を目指した民主党勢力の不信感は皆ある程度あります。

URL: https://laborkounion.hatenablog.jp/entry/2025/09/25/175842

 

 これは、労組も立民も民民も(小さくなり過ぎた)社民も分裂は必至で、「小さな政府」を目指す勢力と「大きな政府」を目指す勢力(社会民主主義者、福祉国家論者、社会的共通資本を重視する人たちなど)とが分かれていくのではないかとの見方だろうか。現在は反自公政権側であっても後者が非常に劣勢で、反自公政権派に限っても「減税」を支持する人たちの方が圧倒的多数だ。彼らの応援を受けてか立民衆院議員の吉田晴美なんかは数日前まで「給付金より減税」を訴えた自らのXを固定していちばん上に表示されるようにしていた(現在は止めている)。

 私なんかは左派や「リベラル」が減税を求めること自体がいわゆる「ポピュリズム右派」や東京の江東区江戸川区などでは結構深刻な「自由を守る会」(上田令子、三戸安弥)の脅威に餌を与えているようなものだと信じて疑わない。参政党の脅威は多くの人たちに認識されるようになったが、6月の都議選では地域版ポピュリズム右派政党である「自由を守る会」に共産党の支持層が食われて共産は江東区江戸川区議席を失ったと私はみる。三重県知事選で共産党支持層の4割が右派ポピュリズム政党を支持する人たちが主に投票した候補に投票したのと似たような現象が、東京の江東区江戸川区でも起きたのである。これは「減税」なら参政党や「自由を守る会」で共産党からの置き換えが可能だと、ほかならぬ共産党支持層に含まれる少なからぬ人たちが認識していることを意味する。そうでない限り、今年のいろんな地方選の結果に表れたような選挙結果にはならない。それなのに共産党執行部に働く力は惰性力ばかりだ。

 立民の野田執行部にも似たような力が働いていると私はみる。立民支持層の中には「高市が総裁選に勝ってくれた方が立民にとっては有利だし、その方が民民も立民にすり寄ってくれる」などと言っている人間がいるようだが、アホの極致だとしか私には思えない。

 

資本主義と言う盤面はある程度、改革が必要ですがその改革派と言われている人たちが福祉国家的な路線を否定すればするほど改革と持て囃される現状は変えないと。エッジが無き左派は今後極右に飲み込まれます。

URL: https://laborkounion.hatenablog.jp/entry/2025/09/25/175842

 

 「小泉構造改革」から四半世紀近くが経ち、小泉家が代替わりしても人々の意識はなかなか変わらない。

 

左派はもっと経済を語ることは間違いではないですが、現代貨幣論者は結局市場原理主義であり、60年代社会民主主義右派のようにある種、確変とも言える高度経済成長に依存した福祉国家でした。

URL: https://laborkounion.hatenablog.jp/entry/2025/09/25/175842

 

 この一節は特に気に入った。MMT(現代貨幣理論)は少なくとも日本での受容のされ方を見る限り、確かに「新自由主義経済理論の一変形例」に過ぎなかったと思われる*2。そんなネオリベ理論にいまだに依拠しているのが山本新選組だ。政党名は名を表しており、鵺のような政党だ。だから山本太郎が絶賛したことのある元自民党の安藤裕が加わった参政党が伸びたら、新選組はもろに票を食われて今年3月までは躍進基調にあった党勢が一転して下降基調に転じた。

 

またエンロン事件も現在のグローバル資本主義に大きな影響を与えました。そうした悪事に対して時代が10数年進めば、とんでもないネオリベラルが流行します。玉木雄一郎がその例。もはや社会民主主義どころか保守派の枠組みでも外れて、新自由主義を推し進めるなら、はっきり言えば彼は打倒されるべき緊縮政治家です。そう言う人が多く抱えた日本の民主党において批判されるのは、彼のような急進的なネオリベラルを抱え込んだということです。産別自決の労組にはその危機感が薄いと思う事もあります。

URL: https://laborkounion.hatenablog.jp/entry/2025/09/25/175842

 

 上記引用部分も、その前に引用した部分に負けず劣らず気に入った。

 エンロンといえば、MLBヒューストン・アストロズの現在の本拠地は最初「エンロン・フィールド」だったが開場の翌年にはあっさりエンロンが破綻して、2002年から22年間「ミニッツメイド・パーク」になった。野茂英雄が初めて敵地でアストロズに勝った時(2002年)*3には既にこの名前だったのでよく覚えているが、先日球場の名前が「ダイキン・パーク」に変わったとして驚いた。日本のダイキン工業アメリカの子会社がネーミング・ライツを得たものらしい。

 以上脱線したが、本論はもちろん玉木雄一郎である。玉木は過激な新自由主義者であり、「打倒されるべき緊縮政治家」であるというレバ子氏の意見には非常に強く同意する。この「玉木イコール(本来的な意味での)緊縮」という当然のことを書く人はねっとにはほとんどいないのである。それどころか玉木は「ハンキン」の代表格とさえされることが多い。なぜ「減税」が「反緊縮」なのか私にはさっぱりわからない。歳入を少なくするのだから歳出も少なくなるのは当然で、正しく「緊縮」と表現されるべきだ。税金が減れば人々がお金を使おうとするようになるのは確かだが、少なくとも「財政支出の増加」にはつながらない。それなのになぜ「減税」と「積極財政」をセットにして「反緊縮」などと言いたがる人たちが圧倒的多数になってしまったのか。私はこのことにいつも怒っている。

 玉木は「小さな政府」を目指す典型的な新自由主義政治家である。その玉木民民の新自由主義化に連合がブレーキをかけようとしなかった時期が結構長かったことにたいする不満も私は持っている。

 

保守主義はかつて否定していた自由主義、資本主義、グローバル化を取り入れているので社会民主主義は、かつて保守派と対峙したようにどこに違いがあるのかエッジをたてる事は間違いではないです。日本社会党のように党内改革派であっても守旧派としか見做されなくなります。保守派は極右が流行するならば、かつてケインズ経済を取り入れたように極右も取り入れます。これは右から革命と私は何の曇りなく主張します。白色革命を阻止するべき。

URL: https://laborkounion.hatenablog.jp/entry/2025/09/25/175842

 

 「エッジを立てる」というと、参院選に立民が惨敗した後に枝野幸男が言った言葉が思い出されるが、レバ子氏は基本的に枝野をあまり買っていないものの「エッジを立てることは必要」だとは少し前にも書いていた記憶がある。その時の仙谷由人論はなかなか面白かった。仙谷はもとは社会党だったが結構変わった人で、民主党時代には凌雲会を発足させて前原、枝野らを擁したほか、香川1区の小川淳也も属していたので香川県民時代に凌雲会について少し調べたことがあった。民主党内でも保守派のグループだったが、その中でもっともリベラル色が強いのが小川だった。なお野田佳彦花斉会凌雲会よりもさらに保守的の度合いが強く、そのさらに右に本格的な右翼というべき長島昭久だの細野豪志だの馬淵澄夫だのといった人たちがくるというイメージがある。しかしこれらの人たちと対立していた小沢一郎のグループも、かつて池田香代子が誤認していたような民主党の「サハッ」などでは間違ってもなかった。小沢Gには自由党時代からの右派色や新自由主義色の強い人が多く、特に2007年参院選や2009年衆院選の前から小沢Gに属していた政治家は主に右派か新自由主義者だった。それが民主党人気が爆発的に高まった頃には「国民の生活が第一」のスローガンを掲げたものの、一貫して「鵺的」な性格を持ち続けてきた。それが今の山本新選組の性格に影響しているのではないかと私は思っている。

 「エッジを立てる」ことに話を戻すと、これは「どういう社会を目指すのかのビジョンを明らかにする」ことが必要だということであって、それはまあ当然のことだ。しかしその当然のことをやらないのが野田佳彦であって、結局減税主義者の吉田晴美を執行部に取り込んで江田憲司一派の離脱を防いだり、極右の馬淵澄夫をも取り込んで右派の離脱も防いだりしたが、野田立民がどんな社会を目指すのかはこれまでと同様はっきりしないままであることには何の変わりもない。安住淳を評価する人たちもいるが私は買わない。なぜ立民、維新、民民をひと固まりにして「中道」とやらを目指すのかがさっぱりわからないのである。私はそもそも「中道」自体に強い不信を持っている。「極中道」という言葉は、日本では多く使われるようになってからまだ間がないが、2015年頃にイギリスで用い始められた言葉らしい。結局その行き着くところは「過激な新自由主義」でしかないと私は考えている。

*1:といっても5年よりは短く切り上げるつもりだが、「勤労世代」を超える歳になっても少しは働き続けようとは思っている。

*2:日本版MMTの主要論者の何人かは、本家から「破門」されたと聞く。

*3:野茂はアストロズが本拠地球場を移転する前の「アストロ・ドーム」が大の苦手で、そこでは1勝もできなかった。なお野茂はドジャーズ以外の米29球団からすべて勝利を挙げているが、2002年にドジャーズに復帰したことによって全球団から勝利を挙げるチャンスを事実上自ら放棄した(その後他球団に移籍してドジャーズ戦に登板したこともあるが、ドジャーズに勝つことはできなかった)。