以下毎日新聞より。4日前、11月30日の記事だ。
自維が比例削減法案提出なら「対案ぶつける」 立憲・安住氏
2025/11/30 21:41(最終更新 11/30 21:41)
立憲民主党の安住淳幹事長は30日、埼玉県東松山市で講演し、自民党と日本維新の会が衆院議員定数削減を巡り、比例代表のみを対象とする関連法案を国会に提出した場合は「対案をぶつけて、選挙区と比例とバランスのいい削減の仕方を考えようと提案する」と述べ、対案を出すとした。
安住氏は「比例代表で当選してくる人たちが、少数政党はほとんどだ」と指摘。維新が50議席を比例から削減するよう主張していることに関し、「民主主義の全体を考えると、少数政党を狙い撃ちして、50削減するという法案に私たちはくみしない」と批判した。【池田直】
URL: https://mainichi.jp/articles/20251130/k00/00m/010/240000c
何かおかしくないか?
なぜ議員定数削減が前提になっているのだろうか。昔の民主党は小沢一郎を筆頭にほぼ全員が「比例80議席削減」を言っていたが、現在の立民に議席数削減の政策などないと私は思っていた。それがなぜ自維の政策である「定数削減」を前提とした「対案」をいだすのか。馬鹿ではなかろうか。
私は思ったが、安住の「対案」は自維の思う壺であったらしく、翌日の12月1日に自維は柿の案を出してきた。以下朝日新聞より。
定数削減「小選挙区25・比例20」軸に検討 自民維新の両党首合意
2025年12月1日 14時29分
自民党の高市早苗首相(党総裁)と日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は1日、首相官邸で会談し、連立政権樹立に合わせて合意した「衆院議員定数の1割削減」について、「小選挙区25、比例区20」の削減案を軸に検討する方針を確認した。両党は臨時国会で定数削減を決める法案の成立を目指す。
吉村氏が会談後、記者団の取材に明かした。吉村氏は「小選挙区と比例区それぞれの数をベースに1割を削減する。小選挙区25、比例区20、これをベースにすることで合意した」と語った。
両党は、連立政権合意書で「(衆院議員の定数)1割を目標に削減するため、臨時国会に法案を提出し、成立を目指す」と明記。11月21日の実務者による協議で、削減を決める法案を臨時国会で成立させ、その後に具体的な削減内容を与野党が参加する衆院選挙制度協議会で議論する方針を決めた。
だが維新側は、「実効性の担保」が必要だとして、1年以内に結論が出ない場合、比例区の定数を50削減する内容を法案に盛り込むよう求めていた。
(朝日新聞デジタルより)
URL: https://www.asahi.com/articles/ASTD11H4CTD1UTFK022M.html
これは自維の方が一枚上手だ。安住が最初から「議員定数削減ありき」みたいなコメントを出すから、その理屈ならのまざるを得ないような案を出してきた。なにしろ野田佳彦(野ダメ)にとっては議員定数削減は政治家としての悲願だそうだ。
だが同じ立民でもたとえば枝野幸男や岡田克也は意見が違う。たとえば枝野についてネット検索をかけたら下記日刊スポーツの記事がヒットした。10月21日の記事だ。
以下記事の一部を引用する。
枝野氏は19日の更新で「衆議院比例代表の削減は、小さな政党ほど大きな影響を受け、選挙地盤の固まっていない若手ほど打撃となります。突然削減を言い出した比較的大きな政党の幹部の皆さんには、ほぼ痛みの伴わない、身を切ることになりにくい提案です」と投稿。続くポストで「私は、そもそも『身を切る』改革というものそのものが胡散臭く、時代遅れであるという立場です。身を切るなら良いという趣旨ではないことは、念のため付言しておきます」と述べた。
さらに、20日午前の更新でも「議員定数削減が辛いのは、少数政党や地盤の固まっていない若手議員等。比較的大きな政党、選挙に強い幹部議員、ましてや議員でない党首、何もイヤではありません。自分たちは安全地帯にいます。多額の資金を集めることができなくなる企業団体献金禁止の方が、彼らにはよっぽどイヤなはずです」と記した。
(日刊スポーツ 2025年10月21日 10時28分)
URL: https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202510210000162.html
岡田克也に関してはすぐに出てこなかったが、岡田も議員定数削減自体に消極的なことを言っていた記憶がある。
それなのになぜ安住は自維に迎合して議員定数削減を前提にするようなことを言い出したのか。
現在の野ダメ体制は新自由主義的な傾向が強すぎると思う。三春充希氏のXのグラフを見ていると、立民の「リアルタイム議席数推定」の議席数が減り続けていて、とうとう昨年の衆院選で得た44議席のほぼ半分である23議席まで減ってしまったが、それもこれも野田執行部の強いネオリベ傾向が自維と大差ないためではないだろうか。立民は「エッジを立てる」ことが全然できていないと私は思う。
やはり野田は立民代表を退くべきだ。
【追記】
この件は既に宮武嶺さんのブログにも一昨日(12/1)に取り上げられていた。
立憲民主党の安住淳幹事長が11月30日に自維案削減案に対して
「対案をぶつけて、選挙区と比例とバランスのいい削減の仕方を考えようと提案する」
と記者団に語ったのですが、バランスのいい削減という発想がもうナンセンスなんですよ。
議員定数削減を安倍晋三自民党総裁と約束して自爆テロ解散をして民主党政権をぶっつぶした野田佳彦氏が、いま、立民の代表でいることの害悪の大きさよ。
立民は立民で野田代表を引きずりおろさないとどうしようもありません。
URL: https://raymiyatake09.hatenablog.com/entry/2025/12/01/202331
いや本当にその通りだと思います。