こんなおバカなコメントをしてきた人がいるが。
はあ?
高市早苗のどこが「経済左に寄りつつある」んだよ?
もしかしてそれは高市の「減税志向」とか「積極財政」、はたまた「高橋洋一を頼っていること」などを指しているんだろうか?
もしそうなら、「減税」は「小さな政府」を目指す新自由主義の思想だし、「積極財政」の財政支出が高市がやろうとしている軍事費の爆上げなら右翼政策だし、そもそも現在のようなインフレの時期に「積極財政」をやるのはおかしい。高橋洋一に頼っていることなど論外だろう。
下記Xが話題を呼んでいる。
TLで話題の記事によると、「市場の反乱に驚いた高市首相は、財務省や日銀からの情報に加え、新聞や雑誌に掲載されたエコノミストや経済学者のコメントを逐一取り寄せ、詳細に読み比べたという。その結果、『これまで聞かされていた話と全然違う』とリフレ派の言い分に疑問を抱き始めた、と政府関係者は… https://t.co/mGjXSCpyP0
— 本石町日記 (@hongokucho) 2025年12月12日
上記Xが書いていることが本当かどうかはわからない。高市は今も高橋洋一に心酔する心の方が高橋を疑う心よりも強いのではないかと私は推測している。しかし、3年前に岸田文雄が打ち出した時には批判のXをポストして大軍拡を国際で賄えと言わんばかりだったのが、自分が総理大臣になったら岸田の方針通りに直接税を財源にしようとしているあたりを見ると、かつてのような「日本版MMT隷従」派からのスタンスの変化は確かに見られる。
もちろんこれも日本版MMT隷従派から見れば「ザイム真理教に洗脳された」ことにされてしまうのだろうけれども。
>「『財政をもっと噴かせろ』という声はいまや政府内で少数になりつつある」。前出の政府関係者はこう話す。来年度当初予算に向けた首相官邸での打ち合わせでも高市氏から「無理な要求」は出なくなったといい、「マーケットの動向を相当気にしているようだ」と、この関係者は解説する https://t.co/VSglT8dCLj
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年12月12日
> 政権の政策協議に関与する前出の政府関係者は、「高市氏は利上げによる景気悪化で支持率が落ちることを相当警戒している」と指摘。「『責任は政府が負う』と言い切ってしまった以上、野党から『どう責任を取るのか』と追及されるのは目に見えている」と懸念する。 https://t.co/5wWhMAu5iJ
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年12月12日
こういう「財政をもっと噴かせろ」という主張に共感する人たちが推した政党や大政党の派閥は少なくない。自民党では高市一派が該当するが、野党では日本版MMT政党のハシリが山本元号新選組だった。次いでやや中途半端に追随したのが国民民主党(民民)だったが、本格的に日本版MMTの流れに乗って支持を劇的に拡大させたのが参政党だった。新選組は民民の党勢拡大時には支持層を奪われることもなく党勢を拡大していったが、参政党には支持層を大きく奪われ、党勢は縮小へと急転した。
これに対して維新や立憲民主党(立民)の江田憲司一派は伝統的な緊縮財政一本槍の新自由主義勢力だ。だから経済政策に関しては高市一派と維新というのはやや肌色が異なる2つの勢力の野合だといえる。
レバ子氏は自維政権を下記のように酷評している。
誰もやらなかっただけで、誰もがやれば失敗するからやらなかっただけです。自民党の一部の亡国財政を唱える人たちは本来最強の抵抗野党の存在を見誤った。好む好まざる関係なく市場経済において、最大の野党はマーケットです。ただもう間に合うかギリギリです。デフォルトを目指す政権は日本史上初。 pic.twitter.com/2fNlzLWMHX
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年12月12日
「デフォルトを目指す日本史上初の政権」、それが高市・吉村自維連立政権だ。こんなのが「経済政策は左」に見えるような人は本当にどうかしている。
「マーケットに聞け」というのは新自由主義者の常套句だが、それが新自由主義者の高市早苗や吉村洋文らに突きつけられているのだから皮肉なものだ。
日本議会史上初、デフォルトを目指す自維連立政権は、いまだに経済成長に依存した多額の公債発行に縋っていますが、すでに利上げだけでどうにかなる問題ではないです。速やかに累進的税制の新制度導入と逆進的構造を見直すべき。支出は内需中心。財源は公正な課税です。お遊びの積極財政ごっこはお終い https://t.co/QJPEuyvkdH
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年12月12日
来年度は現在のデフォルト政権が存続する保証はなく、高市政権の早期退陣は維新の連立離脱であり、公明党の与党再復帰でしょう。政策協議はどの政党でも大いにやるべきですが、安易な共闘論は必ず行き詰まる。拙速なのは良くないです。公明党の与党復帰党内世論もそれなりにあるでしょう。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年12月13日
確かに補正予算案への公明党の賛成を見ると、公明党は「連立離脱は高市政権の間だけ」と考えていそうだな、と私も思った。そして高市内閣の支持率が高い状態は今後もなお続くだろうけれども、高市政権がそれでも政権運営が続けられなくなって倒れる可能性はかなり高いと私も思う。
公明党と高市との間には、1996年に高市が新進党公認で衆院選に当選した直後に自民党に移られた鬱憤を、その7年後の2003年衆院選で高市を推薦せず落選に追い込んで晴らした*1ほど根深い溝があるようだから、高市政権の間は高市に塩を送るような連立復帰はほとんど想定できない。だから、もし次の衆院選となる解散を高市が行うなら公明票は野党に乗るだろうけれども、それで高市政権が倒れても野党が政権交代を実現できずに別の自民党政権(たとえば小泉進次郎政権)が成立した場合、あるいは高市が政権を投げ出して総辞職した後に小泉政権等が成立した場合には、公明党は与党に復帰する可能性が非常に高い*2。そこまで計算して野田執行部が策を立てられるかどうかが鍵になるが、現状でも「議員定数削減は私の政治家としての悲願だ」などといって高市を助けるような野ダメには多くは期待できないと思わずにはいられない。
少し山本新選組についても書きたいことがあるが、長くなったので別の記事に回す。明日以降になってしまうかもしれないが。
安倍晋三は政治右・経済右だけど、
高市早苗は政治右・経済左に寄りつつある。
この違いは大きい。