久米宏が元日に亡くなっていた。
昨夜の『報道ステーション』は、終わりの方の一部だけ見たが、ほぼ久米の追悼一色だったようだ。11時になったのでチャンネルを『news23』に変えたら、やはり番組が久米の追悼で埋め尽くされていた。始まってすぐに黒柳徹子が思い出話をしゃべっていた。TBSのアナウンサーとして『ぴったし カン・カン』(1975年開始)、『ザ・ベストテン』(1978年開始)などを司会していたが、1979年に独立してフリーアナウンサーとなり、民放各局の番組に出演した。退社時期は昨夜のニュースで確認したが、そんなに早くTBSを辞めてたっけとやや意外に思った。テレビ朝日の『ニュースステーション』は1985年10月開始。私は毎回見ていたわけではないが、かなりよく見ていた。
私は生まれてから自民党を支持したことは一度もない人間なので、『ニュースステーション』や筑紫哲也の『NEWS23』にはかなり波長が合ったが、しかしながら久米は新自由主義(ピケティ流の言い方だと「新財産主義」)に対する批判がやや弱かったと思う。だから小泉純一郎にはかなり甘かった。但し『ニュースステーション』の終了は2004年3月で、司会が古舘伊知郎に代わると番組名も『報道ステーション』に変わったから、2005年の悪夢のような郵政総選挙の頃は久米の司会ではなかった。ブログ『日本がアブナイ!』のmewさんによると、
ちなみに、このブログを立ち上げるきっかけになった05年小泉郵政総選挙の開票日、久米さんと筑紫さんが一緒に選挙特番の司会を務めていて、トンデモない結果に「日本がアブナイ」どころか「日本の民主主義は終わった」ぐらいの絶望した顔をしていたのが忘れられない。(@@)
とのことだ*1。
久米宏は1944年生まれで享年81だった。良くも悪くも一時代を画した人だった。ここで「悪くも」と書く最大の要因は前述の通り新自由主義に対する甘さだが*2、久米自身がセレブだったからそれは致し方ない。残された人間の課題だ。そんなことを書く私にもそれほど多くの時間が残っているわけではないが。
心よりお悔やみ申し上げる。
*1:https://mewrun7.exblog.jp/33870096/
*2:他にも1990年代の「政治改革」に対する批判も甘かった、というよりむしろ悪しき「カイカク」を行なった側に加担していたと言っても過言ではない。