kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「蓮舫氏、国籍問題巡り戸籍開示の意向 都議選で責任論も」(朝日)

各メディアの調査で、安倍内閣支持率だけではなく自民党の支持率も大きく落ち込んでいることが報じられたが、同時に野党第一党民進党の支持率も、都議選の結果を受けて落ち込み、たとえばNHKの調査では結党以来最低の数字となった。これを受けて民進党内で蓮舫・野田執行部批判の声が挙がったが、なぜか蓮舫の国籍問題を蒸し返す右翼議員が続出しているらしいことには呆気にとられた。なんて明後日の反応。「蓮舫が戸籍謄本を示さないから民進党に投票しない」などと考える人間は、千人に一人もいないだろう。

もっとも私が民進党右派議員の心中を察するに、なんだかんだと蓮舫に難癖をつけて、早く党をおん出て、政党交付金の期限が年末に迫ってくるために確実に年末までに結成されるに違いない「国民ファ★ストの会」に加わりたい、という卑しい野望にとらわれた奴らばかりなのだろうと想像している。つまり戸籍謄本開示要求はそんな民進党右翼議員たちの「言いがかり」だろうと思っている。

なお、朝日新聞は先週末に行った世論調査(11日付4面に掲載)で、「東京都の小池百合子知事が事実上率いる都民ファーストの会*1に、衆議院選挙など国政選挙でも候補者を立てて、国政に進出してほしいと思いますか。」という、いかにも肯定的な答えをしてほしいかのニュアンスが感じられる質問をして、「進出してほしい」42%、「進出してほしくない」36%という結果を導いた(他のメディアの調査と比較して「進出してほしい」が多いのは、質問文のせいではないかと私は疑っている)。朝日は見出しでも「自民に対抗政党『必要』82%」、「野党、受け皿になれず」と煽っている。こんな状況も、民進党の右翼議員たちを「早く離党したい」と焦らせているのではないか。

http://www.asahi.com/articles/ASK7C546JK7CUTFK00L.html

蓮舫氏、国籍問題巡り戸籍開示の意向 都議選で責任論も
斉藤太郎
2017年7月11日21時52分

 民進党は11日、東京都議選の敗因を分析するため、党所属国会議員を対象にした意見聴取を始めた。人事刷新を求める声が相次いだほか、蓮舫代表の「二重国籍問題」への対応を求める意見も上がり、蓮舫氏は近く戸籍謄本を開示する意向を示した。聴取は18日まで続け、25日にも衆参両院議員懇談会を開き、総括案を示す方針だ。

 同党は都議選で告示前から2減の5議席にとどまり、前身の民主党時代を含めて過去最低となった。蓮舫氏は代表続投を表明する一方、地域ブロックごとに意見聴取して総括し、新執行部人事などを検討する考えを示している。

 非公開で行われた11日の会合…

朝日新聞デジタルより)


この件に関するコメント欄の反応。まず、都議選投票日当日の7月2日にいただいたコメント。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170630/1498779953#c1498983618

id:pomme1919 2017/07/02 17:20

先日閉会した通常国会の開会式に蓮舫は「勝負服」と白い和服姿で臨みましたね。国籍問題でもめた後、いかにも「私は日本人」を強調するかのような姿にこの人やっぱりだめだなあと思わずにいられませんでした。これに限らず、理不尽で差別的なバッシングに対して毅然とした態度がとれない彼女には梯子を外された感を抱いた擁護者は多かったでしょう。
ただ、維新の足立康史だのネトウヨ美容整形医師の高須だのが騒いだ戸籍公開を拒否したのがせめてもの救いでした。もしも彼女が、保身のために戸籍提示に応じたら、今後も外国にルーツを持つ政治家や各界著名人が戸籍開示を要求されるという事態になりかねないからです。せめてこれだけでも貫いてほしいと思います。


しかし蓮舫民進党内の右翼議員らに迎合してしまった。それを受けてのコメント。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170630/1498779953#c1499765323

id:pomme1919 2017/07/11 18:28

>せめてこれだけでも貫いてほしいと思います

貫けませんでした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170711-00000086-jij-pol
蓮舫氏、「戸籍示す」二重国籍問題

しかも、党内からの突き上げで。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170630/1498779953#c1499774741

id:suterakuso 2017/07/11 21:05

腐れリベラルぶりに、ほんと、イラッときますね。自ら存在価値を無くしてやがる。ほんと、小池の「ダイバー・シティ」にお似合いな政党だこと。

っで、時事通信にソースをたどると、こんなの↓も見つけました。

蓮舫代表は戸籍公開を=民進・今井氏
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070900210&g=pol

今井雅人というのが、公言した言い出しっぺってことでしょうか。なんで一度沈んだ話題をぶり返して、国籍に複雑な事情を抱えている人たちの心がかき乱される情勢をまた作り出そうとするのかと。今はまだ、小さな扱いですが。でも、こうして蓮舫がわざわざそれに乗ると、だんだんだん扱いが大きくなる可能性も高くなるわけでしょう。ほんと、こいつら、腐れてる。ちなみに、今井って、維新への出戻りらしいですね。どうせ懐柔したって、「ダイバー・シティ」小池の下にいくだろうに、どんだけセンスがないのかと。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170630/1498779953#c1499808560

id:redkitty 2017/07/12 06:29

「戸籍公開」、恐ろしくてたまりません。関東大震災後のような大衆的大リンチ時代の始まりと思います。働く人々や弱者の側にたって政治運動をしている(はずの)政党の党首が、依拠している人々を裏切り、そのような人々をいけにえに差し出すような行為をして・・・もう、世界は終わりだと思います。
 蓮舫さんがかわいそう。いけにえの象徴です。


蓮舫個人は確かに「かわいそう」な「いけにえの象徴」という被害者としての側面もあるのだが、同時に蓮舫は、所属する国会議員は右翼と新自由主義者が大半を占めるとはいえ、支持者は共産党よりも護憲志向が強いとの世論調査結果が一部のメディアで報じられた政党の党首であり、その人間が「依拠している人々を裏切り、そのような人々をいけにえに差し出すような行為をし」ようとしているという、紛れもない加害者としての側面もある。これはもう蓮舫自身が人柱になって日本の極右化に貢献することを選択したようにしか見えない。別の言葉で言えば、蓮舫は倒錯の極致というべき行動を起こそうとしている。

なお、この件で右派の側に加担した民進党国会議員として、かつて蓮舫の国籍問題を激しく追及した小沢一派の松木謙公と、社民党から民進党に移った阿部知子の名前を指摘するとともに、この2人を今井雅人ともども強く非難しておく。

蓮舫というのは、どういうわけか右派(蓮舫自身の認識では「保守」なのであろうが)の要望に応えなければならないという強迫観念を強く持っている人のように見受けられる。かつて2005年に前原誠司民主党代表だった頃に採用して失敗した「対案路線」を、読売を代表とする右翼マスコミの要望に応える形で採用したこともその表れだ。もちろんこの対案路線は成果を出せず、民進党政党支持率は下がり続けた。蓮舫岡田克也前代表時代の「野党共闘路線」に歯止めをかけて、自らのその一員である党内右派の議員たちにいい顔をしようとしたところ、逆に自らがよりどころとしようとした彼ら党内右派議員たちに離反されるというパラドックスが起きた、とはこの日記でもう何度も指摘してきたことだ。

私自身は、昨年の参院選の東京選挙区で、国粋主義右翼である田中康夫を落とすために当落線上にいると言われた小川敏夫に「鼻をつまみながら」投票したことを唯一の例外として、東京に移住してからは民進党に投票したことはないが、そういえば参院選の時には民進党支持者が蓮舫にばかり投票して小川敏夫が全くの不人気だったことには辟易した。この時には東京の民進党支持者は右翼や保守ばかりなのかと訝ったが、どうもそうではないらしく、民進党支持者自身にねじれが生じていることが最近わかってきた。それは、たとえばブログで黒柳徹子の護憲発言を紹介しながら、自らは「小池都知事公明党民進党の連携にちょっとワクワクする」と書いたブロガーがいたことなどから到達した結論だ。民進党支持者個々人の中で、自身の思想信条はリベラルなのに、右派の政党や政治家に惹かれてしまうという矛盾だ。これが、民意と議会構成との間に大きなギャップが生じる一因になっている(もちろん最大の元凶は小選挙区制だが)。

私はもう、民進党はなるようにしかならないと思っている。短期的には、今後できるであろう、かつて存在した新進党にそっくりの右派ポピュリズム政党に、少なくとも一時的に現在の民進党支持の「リベラル」の多くがなびくのだろうと予想する。それはもちろん「関東大震災後のような大衆的大リンチ時代」を助長し、「崩壊の時代」の崩壊の度を一段と強める方向にしかならないと思うし、そんなことにはなってもらいたくは全然ないのだが、残念ながらその事態はもう不可避だとしか思えない。

*1:原文ママ。この日記での表記は「都民ファ□ストの会」。