kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サッカーW杯、韓国が奇跡の決勝トーナメント逆転進出/VARが決めた日本の勝利/野球のボール・ストライク判定へのビデオ導入に反対する江川卓を嗤う

 韓国がオーストラリア、日本に続いてアジア勢3か国目のサッカーW杯の決勝トーナメント進出を決めた。オーストラリアはアジアではなくオセアニアの国だが、2010年大会の予選からアジア予選に組み込まれているのでアジア勢としてカウントされている*1

 結局GLで敗退したのはジャイアントキリングを最初にやったサウジアラビアだけだった。日本の場合は複数国を倒したので「ジャイアンツキリング」*2になる。韓国が勝てば逆転で決勝トーナメントに進む可能性があることは知っていたので、日本に刺激を受けたに違いない韓国もやるのではないかとひそかに思っていたが、本当になるとさすがに驚いた。日本対ドイツ戦で、サウジがアルゼンチンをやらかしたから日本もやるかもしれないとは思いつつも、さすがに無理だろうなと思ったらやってしまったのと同じ驚きだ。

 リベラル・左派の中には「スポーツは麻薬だ」みたいに見下す風潮があるが、それは間違っている。長年のプロ野球ファン*3でもあり、他にも一時期熱心に見ていた競技がある人間として確信できることが2つある。1つは、超一流のアスリートのパフォーマンスに見られる創造性は、超一流の芸術家のそれに比肩すべき者であることだ。スポーツも芸術も「死」と向き合う人間の営為を、殺し合いではない形に昇華させたものだ。「サドンデス」「自殺点」「併殺」などなど、現在では使われなくなった言葉が示す通り、団体競技の源流は殺し合い(戦争)だ*4。もう1つは、これは1点目よりもはるかにわかりやすいけれども、スポーツには人間心理が結果に大きく反映されることだ。雑誌などでも団体競技の指導者を組織論に当てはめる記事はよく読まれる。いや、現実の政治家でも昨日の記事で例に挙げた故宮本顕治がプロ野球・読売の監督だった故川上哲治を尊敬していた例がある。これは私にとってはネガティブな事例*5だが(笑)。

 サウジアラビアにできるのなら俺たちにだって、という心理が心のどこかにあったからこそ、ドイツとスペインの「ジャイアンツキリング」ができたのだろうし、日本がやったのだから俺たちだって、と思った韓国がやはり試合開始早々に失った1点を前半に追いつき、最後にはアディショナルタイムでの得点で勝ち、並行して行われたもう一試合の結果にも助けられて決勝トーナメントに進出した。

 私はナショナリストだとは思わないけれども日本代表が勝てばやはり喜ぶし、アジアの国の代表がヨーロッパの国の代表に勝っても喜ぶ。アジアでなくてもFIFAランキングの低い国が番狂わせをやるのにも大ウケするし(このあたりはスワローズファンの習性だろう。現在は「村神様」降臨中の例外的な時期なのだ)、その意味では今回のW杯で最大の痛恨事は「コスタリカの奇跡ならず」だった。韓国の決勝トーナメント進出も良いけれども、日本を破ったコスタリカにも似て韓国を破ったガーナ(今回の出場チーム中FIFAランキング最下位だったらしい)が決勝トーナメントに進出しても良かった。こんなことを書くと日韓双方のサポーターからしばかれそうだが、勝ち負けなんか時の運ですよ。

 もう一つ、今回のアジア勢、というか日本の躍進を助けた大きな要因はビデオ判定(VAR)だった。

 

 

 スペイン戦の2点目の場面、私も眠い目をこすりながらテレビで見ていたが、映像を見る限り外に出ているようにしか見えなかった。しかしVARはゴールと判定した。上からの画像を見る限り、確かにスレスレでラインと重なっているように見える。

 機械は忖度しない。VARがなければ日本の同点ゴールはなく、予定調和的にスペインとドイツが決勝トーナメントに進出していた可能性が高い。

 スワローズファンなら先の日本シリーズ第1戦の1回裏に、オスナがバファローズスーパーエース・山本由伸から三塁線スレスレの先制二塁打を打ったシーンを思い出したに違いない。あれはリクエストの対象外なのでビデオ判定はされなかったが、打球角度が三塁ベースの付近で急に大きく変わった動画がTwitterなどで拡散された。あの打球の変化は単なるグラウンド上の凸凹で起き得るものではなく、三塁ベースの角または側面に当たって起きた蓋然性が極めて高い。つまりどう考えてもフェアの打球であり、審判の判定は正しかったとしか言いようがない。

 しかし日本のTwitterでは「誤審」の大合唱が起きた。それも、スワローズの対戦相手だったバファローズのファンではなく、阪神ファンが大合唱していた。現在は読売ファンよりも阪神ファンの方が数が多いから、奴らは群集心理で数の力を恃んでいるのである。理屈ではあの打球はフェアでしかありようがないのだが、奴らは「嘘を100回言えば本当になる」とでも考えているのだろう。

 日本シリーズ第4戦でオリックスがみごとな継投でヤクルト打線を抑え込んだ時、ヤフコメに「ヤクルト打線を抑えられるのはオリックス投手陣だけ」と喜んだバファローズファンのコメントに激高したのも阪神ファンだった。その前の横浜DeNAベイスターズとのクライマックスシリーズで、敵地・横浜スタジアム阪神ファンがやらかした「六甲おろし」大合唱とそれをめぐるネットでの同ファンの傍若無人さも大いに不愉快だった。

 今の阪神ファンは、読売人気がほぼ頂点にあった1983年頃の読売ファン気質と酷似している。あの年の日本シリーズで読売ファンは「後楽園で西武を応援するなんてだっせー」などと、数の力を恃んだありようだった。私はそれに強く反発したものだ。その5年前に読売は「江川事件」で世の指弾を受けていたはずなのに、「勝てば官軍」なのかよ、と思った。あの頃の読売ファンと今の阪神ファンはそっくりだ。だから、弊ブログに一時よくコメントを下さった阪神ファンの無識者(風来坊)さんには誠に申し訳ないけれども、私は今年のポストシーズンを機に、読売球団に対する強い嫌悪に迫るくらいにまで阪神ファンが大嫌いになってしまった。読売との伝統の一戦が盛り上がれば良いなどとの妄言を発した阪神岡田彰布監督にも強い敵意を抱いている。私としては、今年8月下旬や古くは1997年と同じように、来年もスワローズとベイスターズの優勝争いになれば良いと思う。

 MLBではボール/ストライクの判定も機械化されると聞くが、おそらく日本プロ野球にも導入されるだろう。かつての王ボール・長嶋ボールのような弊害はいずれなくなる。

 それでなくても、おそらくどのスポーツでも同じだろうが、予定調和的な判定はしばしばなされてきた。古くからのスワローズファンなら1990年開幕戦での「篠塚のインチキホームラン」は忘れられないだろう。少し前に見た2003年の阪神ダイエー日本シリーズ第4戦でも、1回裏の阪神の3点先制をもたらした赤星の盗塁は、テレビのリプレーでもはっきりわかるアウトの大誤審だった。結局このシリーズはダイエーが4勝3敗で勝ったから最終結果には影響がないが、あの誤審がなければおそらく第6戦で決まっていただろう。かつては後楽園/東京ドームでの読売や甲子園での阪神ホームタウンディシジョンに大いに助けられてきた。一方、スワローズやホエールズベイスターズなどの弱小球団にはあまり恩恵はなかった。それらがなくなるだけでも大きな進歩だし、今後はどの競技でも番狂わせが増えるだろう。

 脱線ついでにさる読売OBの悪口で記事を締めたい。

 読売OBの江川卓はボール/ストライクの判定にビデオを使うのは止めてほしいと言っていた(先週のTBSテレビ「サンデーモーニング」)。私が苦々しく思い出すのは、先にも述べた読売絶頂期の1983年に読売が後楽園でヤクルトに勝ってリーグ優勝を決めた試合*6で、胴上げ投手は先発・西本聖をリリーフした江川だった。その江川が最後にマルカーノ(元阪急。引退後読売球団に仕えたが若くして亡くなった)から奪った見逃しの三振のカーブは、私にはボールにしか見えなかった。江川卓西本聖のストライクゾーンはめちゃくちゃに広いぞ、などと当時言われていた。

 だから江川はボール/ストライクの判定に機械が導入されるのが嫌なんだろうな、奴は読売入団の経緯からしてインチキだったもんな、そういやあの時にも阪神は読売に加担したよな、などと嫌なことを次々と思い出して大いに不愉快になった次第。あ、また阪神の悪口が挟まってしまったか(笑)

*1:https://www.football-zone.net/archives/74934

*2:余談だが、中日スポーツがドイツ代表を「W杯優勝4度の巨人が、まさかの2大会連続1次リーグ敗退に追い込まれた」と評したことには笑ってしまった(https://www.chunichi.co.jp/article/593258?rct=soccernews)。この場合の「巨人」は普通名詞なので弊ブログのNGには当たらない。しかしこの記事を載せたのが中日スポーツだけに、ある意味を込めたのではないかと勘繰ってしまった。

*3:但し私は阪神ファンの多く(一部の例外を除く)と読売球団が大嫌いで、ことに後者についてはあんな球団は存在すべきでないとさえ考えている。

*4:だからといってチームを「××軍」と呼ぶなどという愚行は全く受け入れられないことはいうまでもない。

*5:ネガティブな事例の最たるものは、故安倍晋三が「ヤクルトファン」だったことだ。

*6:当時私はまだヤクルトファンではなかったが、大のアンチ読売だった。私のアンチの度合いを決定的に強めたのは「江川事件」だった。

コスタリカの「奇跡」ならず

 おお、「同好の士」がいたか、と思ってしまった。

 

 

 オリックスファンも同じことを思っていたのか。さすがだな。

 バファローズとスワローズのどっちがコスタリカなのか、争奪戦になるかもな。

 ま、負けた者同士ということで、やっぱりスワローズだろう(笑)

 スペイン戦0対7の敗戦からは3年前のスワローズ16連敗を連想したし。

 オリックスとは2017年にともにリーグ戦断トツならぬ断ドベ同士で交流戦を神宮でやったが、ヤクルトが3タテを食った。3戦目は確か二桁失点だったはず。

 なおコスタリカのリードは4分しか持たなかった。オリックスもヤクルトもリーグ連覇してしまったからまだまだかもしれない。

 でもまあ、人それぞれだ。こういう人もいる。

 

 

故宮本顕治は大の読売ファンで川上哲治を尊敬していたらしい

 故宮本顕治はプロ野球・読売の大ファンだったらしい。

 

 

 わかる気がする。

 川上といえば、広岡達朗がお手本にしたばかりかそれをさらに発展させた「管理野球」の元祖。「民主集中制」とは相性抜群だ。しかも川上は「哲のカーテン」と呼ばれた報道規制でも知られる。

 ミヤケンが絶賛したのも道理だ。

安倍晋三よりアブナイ岸田文雄

 私は×××新選組(伏字部分は弊ブログのNGワード)は全く支持しないが*1、同組の構成員と認められるブログ主が書いた下記ブログ記事には全面的に同意する。

 

hiroseto.exblog.jp

 

国会で議論することもなく、軍事費倍増へ。

ある意味、安保法案のときの安倍政権よりもたちが
わるいことを岸田政権はしようとしている。
そして、このままいけば、立憲民主党も含めて
軍備倍増やむなし、ただし増税でそれをまかなえ
という方向に行きそうだ。
他方で、安倍派がお金を刷って軍備増強を、という方向に
行きそうである。
そもそも、軍備倍増で、日本の安全が守られるのだろうか?
否。
自分たちで食う食料の3割強しか作れない。
原発が54か所もある。
そんな国が戦争できるのだろうか?
敵基地攻撃能力?
日本を倒すのにはミサイルはいらない。
食料を締め上げればおしまいだからだ。
あるいは、原発を攻撃されても終わりである。
防衛労働者の給料引き上げは物価上昇に見合って
必要だろうがそれで増える防衛費など微々たるもの。
本丸は、武器である。武器を倍増したところで守れるのか?
ということだ。
現状でも世界5位とも6位ともいえる軍事大国が日本だ。
ここは、外交をもっと柔軟にやるべきだろう。
この点でも岸田さんは心もとない。
安倍さんはある意味、ダーティーな政治家だったことと裏腹に
イランなどいわゆる欧米白人国家と反目する政府とも付き合う柔軟さはあった。
今の岸田さんはある意味、欧米主流に「名誉白人」のように
持ち上げられて喜んでいるだけに見える。
そこに、大きな危うさがある。日本は非白人国家に囲まれている
のだ。
故・安倍晋三さんより危うい岸田総理とさえいえるのだ。
 
(『広島瀬戸内新聞ニュース』 2022年11月28日)
 

 

 岸田文雄安倍晋三よりアブナイ。本当にその通りだ。

 安倍は下野していた時には「趣味の右翼」全開の言いたい放題だったが、安倍自身が総理大臣にやっていた頃からアメリカに「武器を買え」との圧力を受けていたに違いないけれども、軍事費のドラスティックな増額などはやらなかった。ところが自分が総理大臣の座を再び投げ出すや、自分でもやらなかった「軍事費を大幅に増やす」政策をとれと岸田に圧力をかけたら岸田は本当にその方向に動き始めた。第2〜4次安倍内閣の期間(2012〜20年)に政権や闇将軍に対して「物言う」ことがすっかりできなくなってしまったメディアは軍事費の大幅増に異を唱えなかったから人々もそれがおかしいと感じることができなかった。無原則な野党第一党がこの流れに異を唱えることができなかったのも当然だ。

 指摘する人はほとんどいないが、安倍晋三は私の言う「ジャパニーズMMT派」の主張にかなり感化されていたようだ。だから「軍事費は国債で賄え」と主張した。いつの時代にも増税は不人気な政策だし、最悪なことにどっかの政党が「減税」をワンフレーズポリティクスにしてしまって共産・社民も事実上それに乗っかってしまっている。岸田は本心では増税で軍事費を賄いたいと考えているが、国政選挙で票を減らす不人気な政策をとれないから「死せる晋三生ける文雄を走らす」形となって、国債で軍事費を賄う政策が岸田政権によってとられる可能性が非常に高いと私はみている。

 なお私は、国債に拠ろうが増税に拠ろうが軍事費倍増の政策自体に絶対反対であって、現行のGDP比1%枠を守るべきだと考えている。本当は無用な武器の購入を減らすことによって現状よりももっと減らすべきだが、妥協の最低ラインが「現行のGDP比1%枠の維持」なのだ。

 財源が国債であろうが増税であろうが、軍事費の大幅な増額は社会保障の削減にきわめて強い圧力をかけることになる。それでなくても、過去の党史において福祉国家を目指したことなど一度もなかった自民党政権のせいで、日本の社会保障はお粗末だ。だから大金持ち・小金持ちを問わず貯め込んだ金を使おうとしない。

 しかも、軍事費を倍増すれば日本は安全になるかというと決してそんなことはない。却って攻撃されるリスクを増すだけだ。その上、岸田は原発推進路線に回帰しようとすらしている。上記にリンク及び引用したブログ記事が指摘する通りだ。

 とんでもない保守反動政権というほかない。あれが「保守本流」の成れの果ての姿だ。

 そんな岸田政権にすり寄る玉木雄一郎の民民も「積極財政」がウリだが、民民も論外の政党だ。しかし立民も民民と大差ない。東洋経済の下記記事でこき下ろされている維新にすり寄って支持者が「政党支持率が上がった」とぬか喜びしているが、この夏以降の自民と維新が競うように自滅しているおこぼれに与っているだけだ。それはほんのおこぼれに過ぎず、自民にも維新にも失望した層の大半は無党派層と化している。

 

toyokeizai.net

 

 上記リンクの記事の引用は省略するが、著者は泉宏といって立民代表と同姓だが、元時事通信のトップにいた保守系のジャーナリストのようだ。

 記事についたはてブコメントより。

 

参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風

参院選前からマルチ商法だのパパから限度超え寄付だの秋田犬配りだの経歴詐称だの女性専用車で選挙活動だの猪瀬セクハラだの醜聞連発だけど。

2022/11/29 11:47

b.hatena.ne.jp

 

参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風

感覚がマヒしてて中条きよしとか大した醜聞じゃないように思えてくる。足立、丸山、下地、上西、サウナ池田とかひき逃げとか殺人未遂とかこれまでもずっと無茶苦茶な集団だったのに。

2022/11/29 12:06

b.hatena.ne.jp

 

 私がもっとも強く共感してスターを進呈したのは下記のブコメだった。

 

参院選の勢いはどこへ?「維新」醜聞連発で大逆風

そんなわけで、立憲執行部は馬場っちをカモにして、共産を切ってこんな維新を喰う気らしいのだが、お腹壊さなきゃいいけど。

2022/11/29 19:02

b.hatena.ne.jp

 

 まったくだ。こんな政党との「共闘がうまく行って、政党支持率が上がった」などと喜んでいるお花畑の立民支持者たちにもただただ呆れるばかり。

 なお、師走に入ったことでもあり、ひたすらうざいだけだったさる「隠れ常連コメンテーター」をコメント禁止処分にした。「隠れ」というのは、どんなに多くの批判コメントをもらっても、ある時期から一切承認してこなかったからだ。コメント主は幼稚な「共産趣味者」だが、コメント禁止処分にした記念に、最後にもらったコメントを1件だけ承認した。それを以下に晒す。なお、idコールは止められないようだから、コメント主が自ブログに私の悪口を書いた時にはそれが通知される状態は今後も続く。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 bogus-simotukare

そもそもkojitakenは「リアルの政治活動は恐らくしておらず、ネット上で駄文を書き連ねてる」だけの「口舌の徒」でしょう(その点は俺も残念ながら同じですが)
 実際にリアルの活動をするとなれば、相手が「政治的に敵対するグループ」ならともかく「政治的な共闘相手」なら「好き勝手に破壊的な批判をする」訳にもいきません。それでは共闘が成り立たない。
 kojitakenのように無責任に悪口するわけにも行かない。
 そこはリアルの運動の悩み、苦しみがあります(勿論、そこを乗り越えたところに喜びはあるのでしょうが)。
 「好き勝手な批判」をしたら信頼関係が破壊され共闘が成り立たないが、批判せずに馴れ合ったら運動が堕落していく。
 そこをどう上手くやっていくかに皆悩んでるわけで、その悩みを「とにかく批判すればいいんだ」「批判を躊躇するのは盲従だ」というkojitakenのように切り捨てるのは単に無責任でしかありません。気持ちはスカッとするかも知れませんが、子どもじみています。

 

 コメント主はあれでも「上手くやっているかに悩んでる」つもりらしいと知って笑ってしまった。なぜなら私はid:bogus-sumotukareが過去に何をやって/やられてきたかの片鱗くらいは知っているからだ。奴が実はチキンだということも含めて。

 それはそれとして、国会で議席を持つあらゆる政党や政治勢力を強く批判しなければならない時代はかつてもあった。1945年の敗戦の前後だ。

 現在は当時と同じく「崩壊の時代」から「次の時代」への過渡期に当たると弊ブログは認識している。戦時中に石川淳その他がやったような世捨て人・隠遁者的な態度を取ったって良いのだが、一言多い性分だからどうしようもない。書きたいように書くまで。

*1:リンクした記事にて当該政党の構成員であるブログ著者に批判されている自民党安倍派と実質的に何も変わらない主張をする政党だと認識しているため。

5年前の衆院選でも、小池新党にまとまれば政権交代の気運が生まれると言っていた人がいましたね。それで何が失われるのか議論するのを置き去りにしたまま。(三春充希氏)

 一部で議論になっているツイートのやり取り。

 

 

 上記ツイートに対する三春充希氏の切り返しが痛烈だった。

 

 

 そりゃそうだ。

 2017年に希望の党が発足したあとに枝野幸男が旧立民の立ち上げを断念していればどうなったか。小池百合子前原誠司の下でまとまって「排除劇」をやってのけた「大きな塊」には与するわけにはいかないと考える人たちにとっては(もちろん私もその一人だった)とんでもない話だった。

 旧立民の立ち上げで頓挫した「希望の党」一派は、しかしながら2017年当時の夢を諦めていなかった。それで2021年衆院選の立民惜敗に乗じて、泉健太一派が党の乗っ取りに成功したというのがこの1年あまりの野党政局の流れだったと私は見ている。

 信じ難いことに、かつての共産党系学者と思われた人まで立維の連携を肯定的に論じる一方、共産党執行部の方は(ある意味立民にも似て)理念をかなぐり捨てて「ケムトレイル陰謀論信者」にして2013年の山本太郎の「天皇直訴」に感激したトンデモ右翼人士に地方選で相乗りしようとしている。「科学的」の看板が泣こうというものだが、共産趣味者や権威主義者たちは自らが支持する政党に「物申す」ことすらろくすっぽできない。もちろんそれと同じことが、かつて立民の立ち上げに熱狂しながら、現在それとは正反対の向きかつ5年前の希望の党と同じ向きのベクトルを持つ泉の維新へのすり寄りを支持ないし容認している立民支持者にもいえる。

 長くなるので簡単に済ませるが、自民党岸田文雄政権もまた「無原則」もいいところだ。軍事費増額の政策に関して、岸田は2027年までに倍額を指示した、財源には原則として国債を充てると報じられた(28日)。予想通り、これに「増税派」筆頭格ともいうべき朝日新聞がかみついている。

 

www.asahi.com

 

 この件は別途取り上げたいと思うが、記事についたはてなブックマークのコメントが興味深い。

 

防衛費財源に赤字国債論が浮上 自民党会合「増税反対」の大合唱:朝日新聞デジタル

NHK日曜討論見た感じでも、増税で賄おうとするな、については共通っぽい。れ新もこれについては出していいけど国債は借金だからと言うなくらいの反応。

2022/11/30 07:52

b.hatena.ne.jp

 

 日曜討論新選組は「出していいけど国債は借金だからと言うなくらいの反応」だったのだそうだ。つまり同組は軍事費増額には決して反対していない。これでは自民党の安倍派と何も変わらないではないか。やはり新選組は「左派ポピュリズム政党」ではない。私は以前からと同じように新選組を「『右』も『左』もないポピュリズム政党」だとみなしているが、あえて同組を「右」か「左」のどちらかに分類せよと言われるなら迷わず「右派ポピュリズム政党」の範疇に入れる。

 泉健太志位和夫岸田文雄山本太郎もみな「無原則」だが、支持者たちもみな彼らに盲従している。なんという醜態か。

私は政治には理念が大事だと思うんです。「維新」と共有できる理念って何だろうか、と考えます。政権とは理念を具現化するための手段だと私は考えます。(by まことん氏)

 社民党員・まことん氏のツイートより。

 

 

 私が今一番頭にきているのもこのことだ。

 彼らが言う通り「純化」がよろしくないのはその通りだけれど、「無原則」は「純化」よりもっと弊害が大きい。

 政党を立ち上げた最初の段階では、できるだけ理念を大きく掲げて、その理念に賛同する人たちをコアな支持層とする必要がある。特に最初の国政選挙区で大きく躍進した政党であるならなおさらだ。

 しかし枝野幸男は最初の段階から野田佳彦派で新自由主義的な傾向が強い(民進党代表時代にも小池百合子にすり寄ろうとした)蓮舫や、ブログ『日本がアブナイ!』に前原誠司の秘蔵っ子と寸評された右翼の山尾(現菅野)志桜里を入党させるなど、無原則な動きが目立った。これは危ない兆候だと思うとともに、立民からは一定の距離を置くことにした。

 結局悪い予感は当たり、新立民は反動的な泉健太体制にとって代わられた。維新にすり寄る泉執行部のあり方こそ、新自由主義的な方向への「純化」ではないだろうか。

 

 下記は最初にリンクしたツイートからのスレッド。

 

 

 

 そうだ、その通りだ。強く共感する。

 しかしここで異なる二通りの反応が出た。一方は下記。

 

 

 これは良い。問題は下記の「もう一方」だ。

 

 

 上記リンクのツイート主のような新自由主義者も立民支持層には少なからずいるのだろう。彼らにとっては泉健太は願ってもない良い代表であるに違いない。

 問題はどっちつかずの人たちだろう。旧立民が立ち上がった時には熱心に支持しながら、今では泉健太を弁護するような人たち。人間誰しも楽な道を選びたがるものだから、こういう人たちが多くことを批判しても仕方がない。批判のターゲットはあくまでも組織のトップである権力者に向けられるべきだ。だから私は泉を批判する。

 

 次は最初にリンクしたツイートから発生した別のスレッド。

 

 

 

 上記ツイートに兵庫県在住だというロスジェネ法務博士氏の反応もあったがここでは省略し、ここでは上記ツイートから枝分かれしたスレッドに属する一連のツイートをリンクする。

 

 

 泉の立民と山本太郎新選組が同じような身勝手を働いているというこの指摘にはその通りだと思った。

 

 

 実際、「庇を貸して母屋を取られた」と悲憤慷慨している地方の立民党員のツイートを見かけた。同様の例は少なくない。

 上記ツイートに「維新の党」への言及があるが、かつての民進党代表・岡田克也は維新の党と選挙区調整をやっていた。しかしその岡田は2016年の参院選共産党などと「野党共闘」をやった。堅物のイメージとは裏腹な岡田の融通無碍さに驚かされた。自らの政治理念より政局の流れを読んで最適な行動をとった岡田を見て、大昔の吉田茂池田勇人など、本人の思想信条は保守反動に過ぎなかった政治家たちを連想した。それで、6年前の参院選より前には全く評価していなかった岡田克也という政治家を大いに見直したものだ。

 今の泉健太は岡田とは全然異なる。泉は自らの思想信条や願望を優先させ、その結果比例票の激減という結果に直面しても責任をとらない。野党第一党の党首としてもっともふさわしくない資質の持ち主だとしか私には思えない。

 

 

 「野党共闘」の実質的な仕掛け人は小沢一郎だったから、その小沢の選挙区敗北(比例復活で当選)に見られる影響力の低下に伴って「野党共闘」が終わったのだろう。昨日の記事で、共産も社民も選挙制度の改変を呑ませられなかった件に言及したが、「野党共闘」の仕掛け人が小沢だったことの必然的帰結だったかもしれない。「野党の大きな塊を作る」というのが小沢の口癖だった。そうしなければ小選挙区制下での選挙には勝てないからだ。要するに「野党共闘」はかつての「新進党」のバリエーションに過ぎなかったわけだ。

 選挙制度の再改変はどんなに叫び続けてもそのきっかけもつかめない状態だが、それにもかかわらず大きな課題であり続けている。

 一つだけいえるのは、それを実現させることができるのは小沢の影響力とは無縁の政治勢力あるいは政治家だということだ。従って山本太郎や零細新選組は論外だ。

 

 

 

 

 立民との選挙協力なんか維新にとって何のメリットがありませんから、そんな「翼賛体制」が実現する可能性などこれっぽっちもありませんよ。なんで維新が好き好んでそんな自滅への道を選ぶ(かもしれない)と考えたがるのか不思議でなりません。敵がどういうことを考えるだろうかと想像することも必要ですよ。

 なおこれと同様の思考様式は自民党支持層にも多く見られる。

 むしろ、既に見られているように与野党とも無力化が一層進んで政治の空白状態が生じてしまうことが今後の日本の政治においてもっとも危惧されることではないかと思う。

泉健太の維新へのすり寄りはもちろん大問題だが、参院に転出した辻元清美、幹部がオザシンに成り下がった社民・共産両党などの責任も重い

 サッカーW杯については、第1戦でオリックススーパーエース・山本由伸に勝つ「金星」を挙げながらも結局はチームの戦力に差があったために、2013〜20年の(自チームも含む)セ・リーグの球団と同じように普通に負けて終わったヤクルトの日本シリーズを思い出しただけだった。勝つこともあるし負けることもあり、優勝はたった1チームなのだから、それでWikipediaの今回の負けの選手の項を書き換えたりとか、そんなことに時間を使うなよと言いたくなる。

 しかしTwitterでその解説ぶりもてはやされている本田圭佑は全く好まない。前回のベルギー戦の最後に緩いプレーで負けたのは本田にも一因があったはずだし*1、何より彼は新自由主義者だし、ソ連ウクライナ侵攻に関してもソ連寄りのツイートをかましていた。わがまま勝手なその人間性がどうしても好きにはなれない。

 サッカーの日本代表はコスタリカを舐めて負けたといえるように思うが、昨年の衆院選辻元清美は維新を舐めて負けた。選挙戦中に「維新を相手にしない」的な発言があって、普通に勝てるはずだと高をくくっていたから負けたという面は確かにあるだろう。辻元は選挙後にそれを反省する言葉を発したし、菅直人は「要らんことしい」の感はあったけれども「維新の研究」だったかを始めた。

 しかし立民の代表選に勝ったのは元「希望の党」の右派にして新自由主義とも親和性の高い泉健太だった。泉は今年の参院選で立民が比例票を3分の1も流出させて「一人負け」する惨敗を喫したにもかかわらず責任を取らず、代表の座に居座った上にひたすら維新にすり寄っている。

 以下はまことん氏(社民党員)のツイートのスレッド。

 

 

 

 

 

 昨年秋まで「大阪で『維新』と対峙している立憲の議員」だった辻元清美参院選比例区選出の議員になってしまった。私は辻元の参院選転出に反対だったしその意見は弊ブログにも書いた。野党第一党が維新との闘いから逃げ出してはお話にならないと思った。しかし辻元は楽な道を選んでしまった。泉の術中にはまったとしか言いようがない。苦しくとも大阪で維新を倒す道を選んでもらいたかった。

 指摘する人間はほとんどいないが、2017年の衆院選で維新が希望の党ともども敗北した大きな理由の一つは、旧立民に票を奪われたことだった。大阪では既に維新が相当浸透していたので立民は辻元以外の候補が大阪の選挙区で当選することはできなかったと記憶するが、少なくとも維新の票をかなり減らすことはできた。その結果自民党が漁夫の利を得たわけだが、それは別に責められるべきことでもなんでもない。なぜなら維新は経済政策では自民党寄りももっと新自由主義色の強い、経済軸上における極右政党だからだ。一番いけないのは、かつての前原誠司(前原は維新との合流可能性が「100%」だと言っていた)や現在の泉健太のように自党から維新にすり寄っていくことだ。

 5年前に立民を躍進させたニーズは今もあるはずだ。5年前には、長年抑えつけられていたニーズに合う政党がやっと現れたと思って立民に投票した有権者が多くいた。だから結党したばかりの立民が躍進した。しかしその後がいけなかった。理念なき拡張志向は特に問題で、その結果泉健太を含む旧「希望の党」勢を大量に引き入れたあげくに泉一派に党を乗っ取られた。これが私の立民の見立てだ。

 現在の立民は、安倍晋三の横死とそれを機に噴出した統一教会問題によって自民党離れした人々をひきつける魅力などない。泉びいきの一部の人たちは、政党支持率で立民が維新に差をつけ始めたなどと喜んでいるが、あれは泉立民に魅力があるからではなく、自民党離れした人たちのうちのほんの一部が流れてきたに過ぎない。彼らはあくまでも例外で、多くは無党派層となっている。現在はどの政党も(もちろん零細元号新選組も参政党も含めて)多くの無党派層をひきつける魅力など持っていない。

 

 

 それはあの当時も今も政党人の方がだらしないからどうしようもないのよ。並立制を廃止して比例代表制中心の選挙制度にすべきだ、なんてことは弊ブログで16年前から書き続けているし、それを野党共闘の条件として呑ませろとも書いてきたけど、肝心の社民党小沢一郎衛星政党に成り下がったり、共産党が「野党共闘」路線を採るにあたって同様に小沢一郎に丸めこまれたりしてたからどうしようもない。つまり社民党共産党も幹部がオザシンに成り下がってたってことですよ。

 2019年の衆院大阪12区補選なんか最悪だった。小沢の口車に乗って共産党参院議員を辞職させて臨ませた発案者は小沢だったが、当時共産党筋から聞こえてきたのは「あんな発想はうちの党の人間にはできない」などと小沢を称揚する声だった。しかし選挙結果は共産党系「野党共闘」候補が供託金を没収される歴史的大惨敗だった。あの「かつて民主党代表選で小沢一派が推した過激な新自由主義者」である樽床伸二にまで負ける悲惨さだった。当時の旗振り人たちは今もあの補選の総括をしていない。

 時間になったので今日はここまで。この件は憤懣やるかたないので書き切れない。

*1:あの試合の失点シーンでは今回も致命的なミスをしたさる選手の動きも緩慢だったようだが、一瞬の隙を突かれて負けたり引き分けたりした点で1993年の「ドーハの悲劇」を思い出させる。しかしその裏返しが第1戦のドイツ戦だった。一瞬の隙を突く/突かれることが勝敗に直結するスポーツだから「波乱」が起こりやすいのだろう。日本のコスタリカ戦の敗戦は波乱ではなく実力だと思うが。