kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

プロ野球選手が次々と熱中症でやられる地球灼熱化の時代にヒートアイランドの東京に屋外球場を新設しようという「神宮新球場」は正気の沙汰とは思えない暴挙だ

 今週はやたらと忙しくて木金と2日続けての「寝落ち」だった。昨日はその影響で、山登りしているときの「シャリバテ」みたいな症状が夕方に出たので、急遽糖分を補給してなんとか乗り切って帰宅したらまたすぐに寝てしまった。

 昨日は一昨日の失敗に懲りて、帰宅する前に軽く腹ごしらえをしたが、スマホを開けた時にヤクルトの村上宗隆が2本のホームランを打った速報が目に入った。それを見て、でも投手陣が打たれて結局負けるんだろうなと思ったものの経過を見るだけで腹が立つのも鬱陶しいからと思って経過は確認しなかったのだが、早朝に起きて結果を確認すると案の定で、山口県出身の先発投手・山野が村上の先制2ランの援護をもらった直後の2回表に9失点して、ヤクルトは広島に負けた。村上の2本目のホームランは、予想通り「焼け石に水」だった。

 まあそういうのはいつものことだが、夏になって蒸し暑くなると、神宮球場に限らず野外球場の試合では乱打戦が多くなる。ただ現在がかつてと違うのは、出場選手たち、特に投手に熱中症の症状が出るようになったことだ。

 来月7日からは甲子園の高校野球が始まるが、高校野球でも昨年は選手の熱中症が問題になった。今年は開幕からの3日間だけ、暑い盛りの昼間の試合は行わず、午前中と午後5時からの「2部制」をとるらしい。

 地球温暖化ヒートアイランド現象の悪影響はついにここまできた。

 夏の真っ盛りにデーゲームをやる高校野球はいずれ開催時期か使用球場(京セラドームなどの屋内競技場での開催)のどちらかを見直さざるを得なくなるだろうが、既にプロ野球のナイターでも熱中症が出ている以上、少なくとも首都圏や京阪神などの大都市圏での屋外球場の新設は考えものだろう。

 ここで私の念頭にあるのが神宮新球場であることはいうまでもない。

 私が激しく敵視している「駅前は朝の七時」なるXerの望み通り小池百合子東京都知事に三選されたので、残念ながら神宮新球場の建設計画は進みそうだ。

 私は前々からこの神宮新球場の新設には大反対だ。

 神奈川県大和駅前の御仁は、新球場でヤクルトの投手陣が箱庭から解放されるなどと無邪気に喜んでいるが、本当にそうなるだろうか。

 そもそも球場が広くなるかどうかも怪しい。最近は福岡や千葉の球場が外野を狭めてホームランを出やすくしているし、日本ハムも広い札幌ドームから狭いエスコンドームに移転した。その結果、エスコンで行われたオールスター第1戦は、翌日行われた神宮の第2戦と同じような大乱戦になった。神宮新球場もそんな球場になるのではないか。何しろ今は「グラウンドの面積を狭める」方がトレンドになっているご時世なのだ。

 また、観客席は当初5万人収容などと謳っていたらしいが結局現在の神宮と同程度の3万人収容になるらしい。

 そして最大の問題点は屋外球場であることだ。しかも近くに高層ビルが2つ建つのでビル風の問題もある。以前そのことについてブログ記事を公開した時、ビル風はスタンドの観客にはあまり影響がなさそうだがグラウンド上でのプレイに影響を与える可能性があるとのコメントをいただいた。

 この時期の蒸し暑い日に湿った熱風にさらされたら体力は激しく失われる。

 私にはもともと閉鎖的なドーム球場が苦手で、何も読売がドーム球場を本拠地にしているばかりの理由でなくドーム球場を嫌っていたのだが、ここまで気候の猛暑化が進んでしまっては、首都圏や京阪神プロ野球の常打ち球場として屋外球場を新設すること自体が考えものだとの意見に改めるに至った。

 それでも神宮新球場を含む神宮外苑の再開発が進む理由はただ一つ。不動産会社その他の開発側の都合である。球場でプレイする選手や球場に脚を運ぶ観客など、彼らにとっては二の次三の次なのだ。そしてそんな不動産会社と癒着しているのが東京都知事小池百合子だ。そんな小池が東京都知事に三選されてしまったのは一大痛恨事である。

 余談だがMLB大谷翔平アメリカ西海岸に固執しているのは賢明である。なぜならあの地域は湿度が低いからだ。夏の体力の消耗に関係するのは高温以上に高湿だ。アメリカも西海岸南部のように湿度が低い地域ばかりではない。二刀流と米西海岸への2つのこだわりが、昨日「日米通算250号ホームラン」とやらを打ったという(大谷自身に「日米通算」の記録へのこだわりがあるとは思えない)大谷を大成させたといえる。

 神宮新球場は、高温高湿の上に真夏の熱風までもが選手にダメージを与える最悪の球場になる恐れが強い。こんな正気の沙汰とは思えない暴挙は絶対に止めなければならない。

「野田佳彦議員と小沢一郎議員が代表選で推す粘り強い交渉が上手な40代議員がいるといった動画を目にしたが、一体誰なのだろうか?」(笛吹打弦奏者さんのX)

 今日もブログは休もうかと思ったが、宮武さんちのコメント欄で私のことが少しだけ話題になっていたので短い記事を。

 

blog.goo.ne.jp

 

Unknown (raymiyatake)

2024-07-23 22:51:41

 

はい、古寺さんの泉健太への警戒というか嫌悪はうち以上かもしれませんから

泉対枝野の一騎打ちなら第一回代表選と同じくエダノン勝利だとは思いますけどね 

野田・小沢会談つて何のためにしたんでしょう

こういうのが全然守備範囲じゃなくてよくわかんないです

 

 泉健太はまた維新にすり寄ろうとしているらしく、あのこたつぬこ(木下ちがや)氏からさえ軽く批判されてましたからね。

 

 

 泉はすぐにこういうことをやらかすから、秋の代表選で泉に全権委任する選挙結果なんかは絶対に出させてはならないと思います。

 小沢一郎野田佳彦との会談は、もちろん泉下ろしの作戦会議で、野田からしたら都知事選が計算違いの大敗に終わったことで、ここぞとばかり旧希望の党支持系の右派から総攻撃を受けていることがきっかけになっています。野田は敵味方論理によって小沢とだって平気で手を組める人であって、このあたりは保守政治家は決して躊躇しません。かつて野中広務が小沢と手を組んだのと同じです。

 ところで、その会談で野田と小沢はこんなことを言ったらしいです。

 

 

 上記Xへの反応。

 

 

 違うだろうなあ。

 

 

 これはあり得ない。

 

 

 これはそれ以上にあり得ないし、そもそも泉ってまだ40代なのかよと思ったが、調べてみるとまだぎりぎり49歳だった。今日から5日後の7月29日に50歳になるけど。

 

 

 もちろん小沢や野田が泉を想定して発言したとは考えられない。

 少し思ったのは、以前誰だったかが言っていた北海道の石川香織ではないかということ。調べてみたら、泉より10歳下の今年40歳になったばかりの人で、かつて小沢系だった石川知裕衆院議員の妻、当選2期らしい。でも都知事選では石丸伸二が大量得票して2位になった。

 今回調べて少し驚いたのは、この人は立民内のグループでは近藤G・菅Gに属するリベラル系の人らしいことだ。枝野幸男との対決なら泉が世代交代で攻めてくることは必至なので、石川氏を抜擢しようというのは奇策と思われるが、小沢一郎なら考えそうな気もする。経験の浅さはネックかもしれないけれども、リベラル系から野田Gまでが乗れそうな人ではある。

 Xでは、最近あまりにも立民右派支持層にべったりの感のあるこたつぬこ氏界隈の論調に対する異論が立民中間派支持層と思われるまる氏あたりからも出るようになった。下記Xはその例。

 

 

 

 もちろん、野田佳彦小沢一郎の意中(?)の人が本当に石川香織氏かどうかはわかりませんけど。

 私としては、とにかく泉健太の再選だけは絶対に避けて欲しいと思います。

都知事選総括で「『ひとり街宣』が敗因の一つ」と言った立民の人士は果たして誰か

 そうそう、これは書いておかなければならなった。

 都知事選での蓮舫氏の敗因に関する立民の総括に、「ひとり街宣」を敗因に数える声があったと確か有田芳生氏が書いていたが、立民の誰から、あるいはどのグループから出てきた指摘かはわからなかった。

 これは、ほぼ間違いなく立民右派、もっといえば立民代表選で泉健太を支持する筋から出た話としか思えないのだが。

 例の「駅前は朝の七時」のXなど、一時は「ひとり街宣批判」のリポストで溢れ返っていた。それも「気持ち悪いと言われている」などの誹謗中傷が中心だった。

 その点ではこたつぬこ(木下ちがや)氏あたりはさすがに慎重で、「ひとり街宣」そのものの批判は避けて搦手から攻めている。その影響もあってか、今思い出して「駅前は朝の七時」を見に行ったら、「ひとり街宣」批判は抑え気味になってはいた。しかし初動時には批判というより誹謗中傷が噴出していた。

 こういうのを見ていると、立民右派の政治家や支持層が「ボトムアップ」を阻害する気満々であることは疑いないとしか私には思えない。

 「ひとり街宣が敗因(の一つ)」と主張している立民の人士は誰か、という情報はやはりほしいところだ。

「蓮舫さんを叩くなと言っている人たちが、塩村あやかさんを叩くのはよくないだろう。政治的なポジションもさほど変わると思えない2人だけに、なぜこうなるのか分からない。」(政治おじいちゃんお化け氏のX)

 政治おじいちゃんお化け氏のXより。

 

 

 そんなことが起きているのか。

 何が原因かはうすうすわかるが。

 誰だかが書いた都知事選についてのrnoteの記事に触発されたと思われる塩村文夏氏が書いた文章に対する反発からだろう。

 私もnoteの有料登録者なので(発信はしていないけれども三春充希氏の記事を有料で閲覧している)当該のnote記事を見たが、取るに足らないちゃもんに過ぎないと思った。あれを取り上げた塩村氏とはスタンスが違うんだろうなとも思った。

 だからって「蓮舫さんを叩くなと言っている人たちが、塩村あやかさんを叩くのはよくない」のは確かだ。

 塩村氏は2019年参院選で当選したが、選挙戦の後半で朝日新聞が出した情勢調査記事が芳しくなかったために多くの立民支持系有権者が「戦略的投票」でもしたのか、はたまた同情票を集めでもしたのか、結構な得票数で当選した。ともに立民公認で立候補した元朝日新聞の山岸一生氏が古巣の当該情勢記事についてぼやいていたことをよく覚えている。私は別の理由の「戦略的投票」によって山岸氏に投票した。別の理由とは維新の候補を落選させるために立民候補に入れるというものだが、リベラル系の山岸氏と元「みんなの党」の塩村氏で塩村氏をとる選択は私にはあり得ないので、当然ながら山岸氏に投票したが落選した。私もまた朝日の情勢記事が余分だったよなあと思った。

 そんなわけで、民民在籍歴も有する塩村氏は立民党内にあっては明らかに新自由主義寄りの保守系だろう。蓮舫氏も野田Gの重鎮だったことからもわかる通り、都知事選に立候補する前までは新自由主義寄りの保守系議員という認識しか私にはなかった。

 従って、「政治的なポジションもさほど変わると思えない2人」というのは実に的確な論評だ。

 

 

 上記Xにも概ね同意するが、新選組云々についてだけは若干異論がある。

 新選組蓮舫氏を推さなかったのは、何も蓮舫氏が「右派的」だからではなく、2020年都知事選をめぐって山本太郎宇都宮健児氏に遺恨を抱いていることが最大の理由だ。元号新選組が極右候補者の擁立も辞さず、実際に安倍晋三支持者の国会議員も抱えていることなどは、政治おじいちゃんお化け氏にとっては「釈迦に説法」のはずだ。山本は4年前の都知事選で宇都宮氏に降りてもらおうと圧力をかけたが拒否され、選挙でも宇都宮氏に負けて3位に沈んだ上、4位で供託金を没収された維新候補にも肉薄された。その経緯があったために山本が宇都宮氏に怨念を抱いていることは確実で、だから宇都宮氏が今回の都知事選で積極的に応援した蓮舫氏に乗れるはずなど全くなかったのだ。

 そんなわけで、新選組(現在同組は、組内で起きたハラスメント案件で大揺れしているようだ)に関する部分にだけは同意できないが、「今の蓮舫さんの選挙を取り巻く言説は、ちょっと捻れている」という論点の核心部には強く同意する。いや、「ちょっと」どころか非常に捻れていると思う。

 また、氏がリポストした下記Xは明らかな事実誤認だと思う。

 

 

  蓮舫が立民に参加した理由は大きく言って2つあるが、そのうちより大きな理由は、2017年衆院選に立民が希望の党を上回る議席を獲得して野党第一党になったからだ。蓮舫は当時参院議員だったために、希望の党を選ぶか立民を選ぶか無所属を選ぶかという選択を迫られずに済んだ。衆院選後に結果を見て決めることができたのだ。

 仮に蓮舫が当時衆院議員だったら、自らが「背中を眩しく見ていた」小池百合子希望の党をとるか、グループの長が排除されたことを重視して無所属で立つか、それとも当時の蓮舫とはかなり肌合いが違ったはずの立民から立つか、非常に難しい選択を迫られたはずだ。同様の厳しい選択を迫られたのが小川淳也であって、彼は心情的には立民入りしたいことが当時から見え見えだったが、人間関係を重視して希望の党入りした。手塚仁雄希望の党に行かなかったのは野田佳彦に近かったからだが、個人人気の高かった蓮舫には手塚ほどの野田への忠誠心はなかったのではないかと思われる。

 余談だが、もう一人成り行きで立民入りしたといえるのが山尾(現菅野)志桜里である。この人の場合は自らのスキャンダルによって17年衆院選民進党公認予定候補から外されていたために、衆院選を無所属で勝ち抜いたあとに、明らかに本人の思想信条や主義主張からはかなり離れた立民に入った。

 2017年の秋だったか、弊ブログは立民は蓮舫山尾志桜里の入党を認めるな、という記事を公開したくらいだ。蓮舫はそのくらい右派イメージの強い政治家だった。

 その蓮舫氏を「旧立憲の象徴」みたいに書いた平河エリ氏と私とは認識がかけ離れているといえる。

 なお2017年の民進党代表時代の蓮舫は、民進党の都議選等の候補者が小池百合子の政治塾入りすることを認めたり、民進党公認で2013年の都議選に敗れた候補が都ファから出馬するのを容認したりしていたから、「2017年の立憲民主党に参加した時点で改革路線から再分配への変化が伺え」るとの認識には全く同意できない。

 私は何も今はやりらしい「蓮舫叩き」に加担するつもりなど全くない。ここまでの文章は蓮舫批判ではあっても多くの批判者による「右からの」批判とは全く異なる。私は歴史修正主義が許せないだけである。誰に対してであっても、過去の誤りは誤りとしてきっちり批判しておかなければならない。

 そうそう、「政治的立場がそう変わらないのに片方が崇拝され、片方はこき下ろされた」例として、極右側に面白い例があったことを思い出した。これを蛇足として書いておこう。

 かつて城内実小泉純一郎によって自民党を追われた頃、ネットの一部の「野党共闘」論者が極右の城内を天まで届かんばかりに持ち上げたことがあった。しかし彼らは城内と寸分変わらない極右発言をしていた稲田朋美に対してはまともに批判していたのだった。なんたるダブルスタンダード、と呆れた私が彼らを批判する記事をブログに書きまくったことはいうまでもない。

バイデン氏 大統領選 撤退表明 後任候補 ハリス氏支持(NHK)

 バイデンがついに米大統領戦から撤退した。NHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

【速報】バイデン氏 大統領選 撤退表明 後任候補 ハリス氏支持

2024年7月22日 5時16分

 

アメリカのバイデン大統領は、21日午後、声明を出し、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを表明しました。

 

そして、後任の民主党の大統領候補として、ハリス副大統領を支持する考えを示しました。

 

再選を目指す現職大統領が選挙戦の途中で撤退するのは1968年のジョンソン大統領以来、56年ぶりの事態です。

 

日本時間22日午前3時ごろ SNSのXで声明を発表

 

アメリカのバイデン大統領は21日午後、日本時間の22日午前3時ごろ、SNSのXで声明を発表しました。

このなかでバイデン大統領は「民主党や国にとっては私が選挙戦から退き、大統領としての残りの任期のまっとうに集中することが最良だと信じている」として、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを明らかにしました。

 

また、バイデン大統領は、SNSのXへの別の投稿で「私はことしの選挙に向けた党の候補者としてカマラを全面的に支援し、推薦したいと思う」と述べて、カマラ・ハリス副大統領を後任の大統領候補として支持する考えを示しました。

さらに「民主党員よ、今こそ団結してトランプ氏を打ち負かす時だ」と述べてハリス氏への支持を呼びかけました。バイデン氏は今週、国民に向けて撤退するという決断について詳しく説明するとしています。

 

バイデン氏は、6月27日に行われた、共和党のトランプ前大統領との初めてのテレビ討論会で、ことばに詰まるなど精彩を欠き、その後、民主党内で撤退を求める声が急速に広がっていました。

バイデン氏は、ことし1月に始まった、党の候補者選びで、各州の代議員の90%以上をすでに獲得し、8月中旬の民主党大会で指名を受諾する演説を行い、正式な党の候補者になる予定となっていました。

バイデン氏の撤退により、すでに各州から選出されているおよそ4000人の代議員は民主党内で今後、募ることになる候補者に、自分の判断で投票できるようになるものと見られています。

大統領選挙の投票日までおよそ3か月半という段階で、党の指名獲得が確実視されていた候補者が選挙戦から撤退するのは極めて異例です。

再選を目指す現職大統領が選挙戦の途中で撤退するのは1968年のジョンソン大統領以来、56年ぶりの事態です。

 

“選挙戦から退き残りの任期 職務全うに専念が党と国に最善”

 

バイデン大統領はSNSのXで「みなさんの大統領を務められたことは、私の人生の中で最大の名誉だった。再選を目指すつもりでいたが、私が選挙戦から退き、残りの任期は大統領としての職務を全うすることのみに専念することが、党にとっても国にとっても最善の利益になると考える」とする声明を発表し、選挙戦から撤退する考えを表明しました。

そのうえで「私の決断の詳細については、今週後半に国民のみなさんに話す予定だ」としています。

 

民主党候補者としてハリス氏を全面的に支持し推薦したい”

 

またバイデン大統領は日本時間の22日午前3時10分ごろ、SNSのXで「私はことしの民主党の候補者としてカマラ・ハリス氏を全面的に支持し、推薦したいと思う。民主党員よ、今こそ団結してトランプ氏を打ち負かす時だ」と投稿しました。

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240722/k10014518831000.html

 

 当然の決断だが遅すぎる。バイデン対トランプの大統領選なんて新陳代謝の力を失ったアメリカの没落の象徴としか私には思えなかった。

 どうやら米民主党では「ハリスでは左すぎて勝てない」という意見が良かったらしい。英労働党のように中道に寄せる一方右側が分裂して勝った例もあるが、それにしてもバイデンはなかった。4年前にバイデンが選ばれた時には、次は当然ハリスが出ると私は思っていた。

 これが「遅きに失した」結果にならないことを願うばかり。

「健全な権力闘争が行われない組織はどこかで停滞して澱むからね。その上で私は泉健太を支持しますが。」(「ナマステ大臣」氏のXより)

 先日こたつぬこ(木下ちがや)氏と激しいやり取りをしていたmasa氏は、どう見ても立民支持層の中ではリベラル派ではなく、中間派というより保守派に近いようにしか私には見えない。だからmasa氏はこたつぬこ氏とは気が合いそうなものだが、そうはならなかった。

 masa氏が保守派に近いことは、例えば下記Xをリポストしていることからも窺われる。

 

 

 この「東 錦」という人はよくこたつぬこ氏がリポストする、典型的な泉健太支持の立民右派支持層の人だ。この人は野田佳彦Gと小沢一郎Gとの「野合」を激しく警戒している。私は、3年前の立民代表選で果たしてこの人が泉健太Gと小沢Gとの野合を警戒していたんだろうかと思ってしまうのだが。

 しかしながら、同じくmasa氏がリポストした、立民右派支持層の方の意見でも、下記2件のポストには、秋の立民代表選で誰を支持するかという一点を除いて強く共感できる。

 

 

 

 「健全な権力闘争が行われない組織はどこかで停滞して澱む」とは本当にその通りだ。

 ただ、この人はその上で泉健太を支持し、私は泉健太を代表から下ろすべきだと考えている点が大きく異なる。

 何度も書くが、20年以上前の民主党では「健全な権力闘争」が行われていたと私は認識している。

 たとえば2002年9月の民主党代表選で鳩山由紀夫菅直人に勝ったが、再選された直後から鳩山由紀夫が党内からの激しい批判を浴びて引責辞任し、2か月半後にやり直し代表選が行われて菅直人岡田克也に勝った。以下Wikipediaより。

 

2002年12月民主党代表選挙(2002ねん12がつみんしゅとうだいひょうせんきょ)は、統一補欠選挙での惨敗と自由党との統一会派騒動をめぐる党内混乱の責任を取る形で代表を辞任した鳩山由紀夫前代表の後任を決めるため、2002年12月10日両院議員総会において行われた民主党代表を選任する選挙である。この結果、菅直人が新代表として選出された。

 

出典:2002年12月民主党代表選挙 - Wikipedia

 

 

 今の立民は当時の民主党とは全く違い、硬直した体質に変質しているように見える。

 党内の相互批判より団結という名の同調圧力をかける傾向が強すぎるのである。

 たとえば、masa氏の下記Xなど典型的な例だろう。

 

 

 2002年の民主党に「自民党並みの基盤」などなかったけれども、党内のグループ間の論争は活発だった。これももう何度となく書いたことだけれども、党内右派の野田Gの「花斉会」というグループ名は「百家争鳴、百花斉放」からとられている。その文化を変えたのは小沢一郎だ。余談を書くと、2008年の民主党代表選を潰した小沢一郎を、私がかつて運営していた(現在では放置状態にある)FC2ブログで「もっと自由闊達な議論を」と求めたところ、かつて民主党には議論百出の気風があったと自身のブログで指摘したのは、当時はまだ小沢一郎を厳しく批判する論陣を張っていた「世に倦む」御仁だった。あの頃と今とでこの御仁もずいぶん変わったようだが。

 もっとも、上記masa氏のXの前段である下記ポストは、その一部にはいえている面もある。

 

 

 衆院選小選挙区制を中心として行われている現在の制度を無視して「安易に政党の集合離散(離合集散の誤りか?)を語る」ことが論外であることはいうまでもない。だから、たとえば堀新氏の下記Xのうち「新たな左派政党を作る」ことなどは論外なのである。

 

 

 ひとたび大きな党を割ってしまうと無惨な共倒れになる。このことを身をもって示したのが2012年の「日本未来の党」での小沢一郎であって、この政党は東京新聞日刊ゲンダイの紙面を挙げての応援を受けながら、獲得わずか9議席の惨敗を喫した。同じく惨敗して下野した民主党との間で送り合った「刺客」はほとんどが共倒れとなった。たとえば私が住む東京15区でも「オスプレイを絶賛した」東祥三と「森を伐採し損ねた」田中美絵子の超低レベルの順位争いになり、東は田中にすら負けた。

 この点で狡猾だったのは泉健太だ。

 泉は玉木雄一郎のように「希望の党」の後身だった旧民民の枠組にはこだわらず、新立民に入り込んで党内権力を掌握する道を選んだ。

 昨日弊ブログから「プレゼント」した立民党内政局の朝日新聞有料記事の有効期限はもう切れているが、そこには泉が党執行部のポストを人参にぶら下げて党内リベラル派のサンクチュアリに属する議員を釣ろうと工作していることが書かれていた。

 私は、少数政党出身の泉が代表になった裏では、こうした権力工作をやりまくっていたに違いないと前々から確信していたし、そのことを弊ブログには何度も何度も書いてきたので、予想通りであって意外性は何もなかった。

 しかし問題点は、こうした権力闘争の工作が可視化されておらず、ほとんど立民支持者に認識されていないと思われることだ。

 泉は何も悪いことをやっているわけでもなんでもない。権力志向の強い政党人なら誰でもやることを徹底的にやっているだけだ。21年の代表選では、泉ほど徹底した権力工作をやる候補がいなかった。泉と同じ旧希望の小川淳也はそれなりになっていたが、逢坂誠二西村智奈美にはそんな執念はなかったから負けたのだと私は認識している。

 それは支持層も同じで、私には立民リベラル派支持層はあまりにお人好しにすぎるとしか思えない。

 たとえば泉Gの参院議員が独裁しているらしい立民の広島県連では、3人の落選候補が総支部長の座を追われた。

 野田Gの手塚仁雄が独裁しているらしい東京都連はそこまではやらなかったが、都連には下町軽視の傾向が強く、特に15区は維新が金沢結衣を育てようとして力を入れていたために泉執行部が維新にでも譲ろうとしたのか、井戸まさえ氏をいびり出した。

 このように、代表や都道府県連の最高権力者を誰にするかで党運営は大きく変わる。

 ここはまず、公明正大な党内権力争いが「比較的」行われていた、小沢一郎参入以前の民主党の気風を、立民は取り戻す必要があると強く訴えたい。

自信と焦りと…「もしイズ」が一転 立憲・泉氏のぬかるむ再選への道(7/17朝日有料記事のプレゼント)

 立民内政局の焦点が、残念ながら泉健太Gと野田佳彦Gという、本質的には右派同士の権力闘争という対立構図であることが最近になってようやく可視化され始めた感がある。今や泉健太ベッタリとなった感のあるこたつぬこ(木下ちがや)氏がリポストした下記の件など、その象徴的な出来事だろう。

 

 

 以下、リンクされたNHKニュースを引用する。

 

www3.nhk.or.jp

 

立民 野田元首相と小沢一郎衆院議員 党代表選めぐり意見交換

2024年7月19日 22時00分

 

立憲民主党の野田元総理大臣と小沢一郎衆議院議員が会談し、ことし9月に行われる党の代表選挙をめぐり意見を交わしたほか、次の衆議院選挙で政権交代を実現する必要があるという認識で一致しました。

 

立憲民主党の野田元総理大臣と小沢一郎衆議院議員は19日夜、東京都内で食事をとりながらおよそ1時間半、会談しました。

会談では、党執行部がことし9月後半に実施する方向で調整を進めている党の代表選挙をめぐり意見を交わしたほか、次の衆議院選挙で政権交代を実現する必要があるという認識で一致しました。

会談のあと小沢氏は記者団に対し「次の衆議院選挙で政権奪取するため頑張ろうと合意した。代表選挙の対応はお互いに白紙だが、日程が決まったあとにまた飲もうとなった」と述べました。

両氏は12年前、野田政権が進めた社会保障と税の一体改革に伴う消費税率の引き上げをめぐって対立し、小沢氏らが集団で離党し当時の民主党が分裂した経緯があります。

2人が会談するのは、野田氏が旧民進党の幹事長を、小沢氏が旧自由党の代表をそれぞれ務めていた2016年以来、8年ぶりだということです。

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240719/k10014517071000.html

 

 小沢一郎は2021年の立民代表選でグループの全力を挙げて泉健太を支援したが、泉体制で見返りが得られなかったためにヘソを曲げた。そんなところに、野田Gの高野勇斗江東区議の尽力もあって4月の衆院東京15区補選で共産党との選挙協力をみごと酒井菜摘当選という結果につなげたこともあってか、小沢が野田佳彦に接近したものだろう。なにしろ、「維新から共産までを含めた『野党共闘』」に積極的だという点で、少なくとも外形的には小沢一郎野田佳彦のありようはずいぶんと近い。これがリベラル派だと維新との関係が悪く、最近はリベラル派に近いらしい枝野幸男も、21年衆院選の開票速報の番組で維新を「自民党の補完勢力」と一刀両断にした。また同じ衆院選をめぐって枝野は当時連合会長に就任したばかりだった芳野友子*1とも険悪だった。その一方で、泉Gのような右派はそもそも共産党とは相容れない。一番「顔が広い」といえるのは、残念ながら野田佳彦だろう。そのためもあってか、ほんの少し前まではこたつぬこ氏のXには「野田アゲ」のポストが頻繁に見られたが、最近はそれがすっかり影を潜めたばかりか、野田Gに属する都連幹事長・手塚仁雄を下ろす動きを立民支持層にけしかけている。それがmasa氏という若年の立民支持者(リベラル派というよりは、私の見るところ中間派ないし保守派に近い方)の怒りを買ったのか、昨日などはずいぶん激しいバトルをやっていた。

 私がもっとも重視するのは衆院選の候補者選びのプロセスを民主主義的なものにできるかどうかだ。その点で東京8区で山本太郎と裏取引しようとしたり、私の住む東京15区で井戸まさえ氏をいびり出したりした手塚仁雄は落第点だが、広島で泉Gに属する参院議員の独裁者がやらかしている人事権の濫用はどうやら手塚よりもっとひどそうなので、「野田Gは信用ならないが、泉Gはそもそも問題外」というのが私のスタンスだ。

 その泉健太に関する立民党内政局について、朝日新聞デジタルの有料記事が出ているので、もう明日から下旬になってしまうが今月最初のプレゼントを行いたいと思う。まず下記は未登録者は書き出しの部分しか読めないリンク。

 

www.asahi.com

 

自信と焦りと…「もしイズ」が一転 立憲・泉氏のぬかるむ再選への道

伊沢健司 2024年7月17日 13時00分

 

 野党第1党の党首として3年。ようやくめぐってきた絶好機にもかかわらず、立憲民主党泉健太代表の胸中は、自信と焦りで揺れている。

 

 11日午後、JR鹿児島中央駅前の貸会議室。意見交換会に集まった約20人の地方議員が、国政選挙での悩みを次々にこぼした。

 

 「連合の意向もあって、共産との関係に苦労している」「共産の力も借りて持ちつ持たれつでやっていて、どうすればいいのか?」

 

 報道陣が退出した部屋に、泉氏の歯切れの良い声が響いた。

 

 「選挙で依存しすぎないように、立憲の主体性を保つようにしてほしい」

 

 出席した議員は、立憲の抱える「宿題」に泉氏が答えを出そうとしていると受けとめた。「泉氏は自信に満ちていた」

 「宿題」とは、国政選挙にお…

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS7J25VJS7JUTFK024M.html

 

 ここまでは当たり障りのないことしか書かれていない。

 しかし記事の核心部分は下記リンクの有料部分にある。無料で読める有効期限は21日8時38分。

 

digital.asahi.com

 

 少しだけ有料部分のさわりを紹介しておくと、立民の同僚議員が「泉氏は代表再選のことしか考えられない状態になっているのだろう」と評したことが書かれている。

 また、泉が立民内リベラル派の集団である「サンクチュアリ」に触手を伸ばしているらしいことも書かれている。泉がどうやってリベラル派を仲間に引き入れようとしているかは、記事を読んでのお楽しみだ。

 なかなか生々しい政局記事だが、権力闘争とはこうやってやるものだ、ということが伝わってくる。そういえば昔から朝日の非自民系政局記事は結構面白いのだった。私は朝日の地方版を読んでいたから、小池百合子希望の党でも「排除」をやらかすであろうことを、実際に排除劇が起きる2か月前に弊ブログに公開した記事で言い当てることができたのである。

 この記事を読んで、なるほど、だからこたつぬこ氏が「おがじゅんも西村(智奈美)も泉で団結しろ」などと書いたんだなと納得した。

 西村智奈美にまで手を突っ込まれたら、そりゃ枝野幸男だって怒るだろう。

 先日、枝野が代表選に出るという記事が朝日新聞デジタルに載って、枝野はそれをXで「飛ばし記事だ」と怒ってみせた。

 Xではその怒りを枝野の「本気」とみて朝日を批判する人が多かったが、同様の内容を複数のメディアが記事にしていたから、あれは少なくとも枝野が上げた観測気球だったとみるべきだろう。

 実際に代表選に出てくるのが誰かは知らないが。西村智奈美などは実際に泉、反泉の綱引き状態になっている可能性もかなり高そうだ。小沢の本命は北海道の石川香織だろうとの観測を誰かが書いていたが、小沢と石川知裕との関係はもう何年も前に決定的に悪化したんじゃなかったっけ。

 泉健太にせよ野田佳彦にせよ枝野幸男にせよ、もちろん小沢一郎にせよ、上昇志向の強い人ばかりだから、党内政局が熾烈になるのは当たり前である。もちろん自民党だって同じことだ。

 市井の人間には、冷静にそれを見つめる目が求められる。

*1:芳野は現在よりも就任直後の方が反共の姿勢がもっと露骨だったために、21年衆院選では選挙の妨害に近いことまでやって枝野幸男の怒りを買ったのだった。