kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

衆院東京15区補選の公認取り消しの件で、民民(玉木雄一郎)は「ご飯論法」を使っているのではないか/自民の候補公募に「待った」。またも小池百合子頼みか(呆)

 今日も衆院東京15区補選、後半は共産党の話。まず民民(国民民主党)の公認予定取り消しの券について、TBSのニュースから引用する。

 

newsdig.tbs.co.jp

 

東京15区補選候補者の公認取り消し 国民民主党「法令違反の可能性ある行為があった」

 

フリーアナウンサーに一体に何があったのでしょうか。4月に行われる3つの衆議院補欠選挙のうち、東京15区について国民民主党は候補予定者の公認を取り消したと発表しました。

フリーアナウンサー 高橋茉莉氏(今月12日)
「私、高橋茉莉ならびに国民民主党は、清く、正しく、政治活動を行っていくことを誓います」

今月行われた党大会でこう宣言した高橋茉莉氏。ところが国民民主党はこの高橋氏について「法令違反の可能性がある行為があった」として、一転して公認を取り消しました。

一方で、“法令違反”が具体的に何を指すのかは「プライバシーに関わる」として言及は避けました。

当の高橋氏はきのう。

高橋氏「X」より(現在は削除)
「『立候補を断念しろ』と言われ、涙を飲んで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」

きょう、国民民主党は。

国民民主党 浜野喜史 選対委員長
「“ラウンジ嬢”をされていたからということをもって、我々がこんな判断をしたということではない」

柿沢未途被告の辞職にともなう東京15区の補選には、すでに維新と共産が候補者の擁立を決定。自民と立憲も擁立を検討していますが、今回の騒動で選挙戦の構図が変わる可能性があるため、他の政党の選挙戦術に影響を与えそうです。

 

(TBS NEWS DIG 2024年2月26日 18:34)

 

URL: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1019527?display=1

 

 民民(玉木雄一郎)の「“法令違反”が具体的に何を指すのかは「プライバシーに関わる」として言及は避けました」というのは、実に卑怯な言い分だと思う。

 民民(玉木)は「ラウンジで働いていたからではない」という他に、「生活保護を受給していたからではない」とも言っていたと記憶する。これらの民民執行部(というか玉木)の言い方は、高橋氏が何やらとんでもない重大犯罪に手を染めていたかのような印象を与えるが、さすがにそんなことはあり得ないだろう。私は民民(玉木)が「生活保護を不正受給していた(疑いがある)からではない」とは言っていないことに注目したい。いわゆる「ご飯論法」を思い出した。民民は高橋氏の立候補取り消しについて、「ラウンジで働いていたからではない」と「生活保護を受けていたからではない」とは言っているのだが、それらの合わせ技である「生活保護を不正受給していた疑いがある」からではないとは言っていないのである。

 これは非常に悪質な印象操作だ。野党であっても、政党の党首や執行部は権力者であり権力機構であると私は考えているので(共産党に対しても立憲民主党=立民=に対しても私の基本はこの考え方である)、高橋氏の解任劇も一種のパワーハラスメントだとみなしている。

 なお「生活保護を不正受給している疑いがある」という言説自体に大きな問題があり、実際にはさしたる問題がないことが多いことに加えて、日本においては「生活保護の不正受給」とやらよりも、生活保護を受けられるのに受けない人が多いことの方がよほど問題なのだ。しかし残念ながら、2012年に片山さつきらの奸計によって多くの人々、ことに右派には圧倒的に多いが、少なくないリベラル・左派にも影響を与えた「生活保護の不正受給」のマジックワードは今も有効だ。そのマジックワードへの抵触によって高橋氏が排除されたというのがもっともありそうな話だろうと私は思っている。

 

 次いで、報じられていた自民党の候補者公募に党執行部から「待った」がかかったというニュースについて。これは知らなかったが25日に読売が報じていた。

 

www.yomiuri.co.jp

 

自民党本部、東京都連の候補者公募に異例の「待った」公明と小池百合子氏の支援に期待

2024/02/25 22:13

 

「公明の支援取り付け最優先」

 

 自民党東京都連(会長=萩生田光一・前政調会長)は東京15区補選の候補者を公募する方針を16日に確認した。しかし、小渕優子選挙対策委員長ら党本部側は「調整が必要だ」として、異例の「待った」をかけている。

 

 東京15区補選は柿沢未途・前法務副大臣(自民を離党)の議員辞職を受けて実施される。柿沢氏は2021年衆院選に同区から無所属で出馬して当選し、自民に入党した。昨年12月、江東区長選(昨年4月)を巡る公職選挙法違反事件で逮捕された。

 

 東京15区選出の自民衆院議員を巡っては、秋元司・元内閣府副大臣が19年12月、カジノを中核とした日本の統合型リゾート(IR)を巡る収賄容疑で逮捕され、自民を離党した。

 

 さらに、自民派閥の政治資金規正法違反事件も影を落としている。クリーンなイメージを重視する公明は自民候補の推薦に慎重姿勢だ。自民都連幹部は「公明の支援取り付けが最優先だ。誰かを無所属候補として出し、自公で推薦する形もあり得る」と語った。

 

小池氏に期待感

 

 自民にとって、同区の支持層が一枚岩ではないことも懸念材料だ。

 

 江東区長を務め、影響力を保持してきた山崎孝明氏(昨年4月に死去)や長男の一輝・前都議ら「山崎系」は、柿沢氏と長年の対立関係にある。公選法違反事件の影響で、選挙戦の実動部隊となる区議の多くが動きにくいことも厳しい情勢に追い打ちをかけている。

 

 今年1月の東京都八王子市長選では、自民、公明推薦の新人が、知名度の高い小池百合子東京都知事の応援を得て、辛勝した。自民幹部は「補選も八王子方式にできれば」と小池氏との協力に期待感をにじませる。

 

 自民は、小池氏が特別顧問を務める地域政党都民ファーストの会」が補選に候補を擁立した場合、自公で支援に回る方式も排除していない。

 

次期総裁選に影響

 

 東京15区補選は衆院島根1区、衆院長崎3区とあわせて実施される。

 

 自民は長崎3区でも候補者が未定だ。3補選の結果は、党総裁としての任期満了が9月に迫っている岸田首相の求心力に直結し、首相の次期総裁選や衆院解散の戦略にも影響する。

 

 首相周辺は「当選が難しいのなら、『負け』を減らす方策を考えざるを得ない」と語った。

 

野党乱立 取り消しも

 

 野党では、東京15区補選を巡り、日本維新の会共産党がすでに公認候補予定者を発表した。立憲民主党も擁立を模索しているほか、野党系の無所属参院議員の出馬も取りざたされ、乱立の様相を呈している。

 

 立民の泉代表は25日、甲府市内で「東京15区で自民には勝たせないという立場で、自分たちの候補者擁立を含め、最大限の努力をしている」と記者団に語った。

 

 国民民主党も東京15区補選で新人の高橋茉莉氏の擁立を発表していたが、取り消す方針だ。玉木代表は25日、自らのX(旧ツイッター)に高橋氏について、「法令に抵触するおそれのある事実が明らかになった」と書き込んだ。

 

(読売新聞オンラインより)

 

URL: https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240225-OYT1T50080/

 

 やはり自民党小池百合子公明党頼みのようだ。八王子市長選にもこのパターンで辛勝した。あの選挙では都ファから分派の候補者が出て、立民のほか共産や社民までこの都ファ出身の候補を応援したのには驚かされたが(もちろん半分は呆れた)、小池はこの元仲間を「赤旗に載った」として切り捨て、自公の応援を受ける元都職員の候補を応援したのだった。

 弊ブログにいただいたコメントより。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 となとな

立民都連については人的な問題もあるでしょうが、連合東京が都ファを支援している(組織内議員もいる)ことが大きいのでしょう。東京の選挙区では組合票が出にくいのであまり重視されてないとの話も目にしましたが、小池百合子が「労働者の味方」である以上、強くは出られないのでしょう。都内労働者としては忸怩たる思いです。

 

 連合東京が都ファを支援していることは私も知っていますが、

小池百合子が「労働者の味方」である以上、強くは出られない

とは、情けないことこの上ありませんよね。

 まあ小池が人気絶頂だった2016年から翌年夏頃にかけては、私がよく「都会保守」と決めつけて批判してきたさる民主・民進シンパ系ブロガー氏あたりもずいぶん小池に入れ揚げていましたが、どうして「自称中道」の都会保守氏(とはいえそれなりにリベラル色も強い)を含む世の「リベラル」系の人たちがあんな極右新自由主義者に惹かれるのか、私にはさっぱりわかりませんでした。そういえば久しぶりに書きますが、弊ブログは小池がリベラル派を排除することを、実際に排除劇を小池が引き起こした2か月前に言い当てていました。

 一方で、立民都連ではいまだに手塚仁雄が何やら画策しているのではないかとの観測もある。下記は軍畑先輩氏のX。

 

 

 2021年衆院選では東京8区で手塚が山本太郎と何やら変な密約をしていたらしいことから騒動になったが、今回の東京15区補選で一部から須藤元気の名前が封じられた時、ああ、たぶん手塚がまたぞろ妄動をやらかしてるんだろうなとは私も想像していた。

 ところで、この手塚は野田佳彦系の人間だ。その野田についてコメントをいただいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 ラヴェンダー・ホリフィール

拙コメントを取り上げて戴き、ありがとうございます
さて東京15区補選ですが、、、

何の続報もありません(笑)
まるで「沈黙は金」みたいなステルス合戦になってるかのようです

それ以上に不透明な立憲のポスト泉ですが、余程の「彗星」が現れない限り野田佳彦に落ち着くような気がしてなりません

勿論ネットを斜め読みした印象だけだし本人もずっと固辞してますが、安倍国葬の弔辞で安倍から「俺は5年で返り咲いたけどアンタにもそういう時が来るよ」と言われた話をもち出したのはまんざらでもないからでしょう

政治ニュースはジャンク情報ばかりで「高市の勉強会は出席者が19人に増えた」って夕刊フジが喜んでる有り様ですが、それに比べるとイギリスのトラスの件は興味深いですね

トラスの主張が、ではなくイギリスって国が思いのほかコンスピラシーに厳しいらしい、ってことが

だって同じアングロサクソンでもアメリカはあのザマでしょ
ジュリアーニシドニー・パウエルでも「東スポレベル」と言われる与太話の肩をもつ、、、

おそらく米英の教育の違いに由来してるんでしょうが、アメリカが酷すぎるだけでイギリスが陰謀論込みのポピュリズムに中立なのかどうかはよく分かりませんね

 

 日本社会に変化を求める機運が高まっているとしか私には思えないんですが、そんな時に「野田佳彦(野ダメ)カムバック」ですか。どえらく後ろ向きですね。もし本当にそんなことになったら立民は本当に終わってしまうと思いますね。

 最後に、記事が出た時点では取り上げ損ねたのですが、以前にsuterakusoさんが興奮気味にコメントしていた、下記朝日の有料記事中に東大大学院の本田由紀教授がつけたコメントプラスが実に良いと私も思ったので、遅ればせながら記事をプレゼントしたいと思う。2月最後の日だが、月5回のプレゼント枠を使い切るのは今回が初めて。有効期限は3月1日午前8時01分だ。

 

digital.asahi.com

 

 本田教授のコメントプラスには449件の「いいね」がついている。結構長いコメントだが、呼び捨てで実名を挙げた箇所のみ以下に引用する(このくらいなら構わないだろう)。

 

杉田水脈など裏金自民党の議員たちや、小池百合子のように、権力を手にしている保守的な政治家が明に暗に差別を煽動していることが、何よりも許しがたい。

 

 そんな小池百合子が「労働者の味方」であってたまるものか。

 ふざけるな、連合東京!!!!!

トラス前英首相、「陰謀論」主張で波紋 議員辞職求める声も(毎日, 2/26)

 共産党に関しても東京15区に関しても、前者については弊ブログの記事に反応いただいた宮武嶺さんのブログ記事を初めとして、また後者については新しい情報を含めて書かなければならないことがたくさんあるが、今朝のところは、後者については政治おじいちゃんお化け氏のいくつかのXを、アクセスできるうちにリンクするにとどめる。

 

 

 これはわかりません。昨年1月9日に、衆院東京15区の支部長がまだ決まっていない件について井戸さんが何件かのツイート(当時)を発信した件を弊ブログで取り上げました(下記リンク)。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 何度も書きますが、当時、枝野前執行部のせいだとする泉健太支持者のnaoko氏と、泉現執行部のせいだとする泉批判派の「匿名希望のまいまい(蝸牛)氏の現Xでの議論を紹介しました。でもその後1年以上も東京15区支部長が空位であることを考えると、枝野前執行部のせいだというnaoko氏の説はもはや否定するしかないでしょう。泉執行部のせいか(たとえば総支部長未定の件を井戸氏にXで批判された泉がヘソを曲げたなど)、さもなくば立民の都連のせいでしょう。私は両方の責任だと思いますけど。今回の補選でも、どうやら立民は候補者を立てる予定などと報じられてはいますが、ここまで出遅れた以上、仮に負けでもすれば泉の責任問題にならなければおかしいと思います。

 

 

 これは本当にひどい。私も昨日、この件で民民(国民民主党)を持ち上げて元候補者を叩くヤフコメの数々を見て怒り心頭に発しました。

 民民(というか玉木雄一郎)とその信者どもは「社会悪」以外の何物でもないと確信しましたよ。本当にあれほど腹の立つ連中はいません。まさに人間のクズ。彼らに比べれば山本太郎元号新選組とその信者たちの方がよほど可愛げがあります。

 でもまあ、彼ら民民・玉木信者たちも玉木には絶対服従なんですよね。典型的な権威主義者たちだと思います。このあたりは自民・立民・共産・新選組など各党の支持層にも共通するかな。

 

 

 この意味深なXの意味がわかるほど民民まわりの事情は知りませんが、興味深いXだと思ったのでリンクしておきます。

 

 共産党関係では下記「リベラル21」に元高校教師の阿部治平さんが書いた下記リンクのブログ記事が参考になった。

 

lib21.blog96.fc2.com

 

 今日メインで取り上げるのは、一昨年のイギリス首相就任時に元号新選組の経済政策のブレーンと目される長谷川羽衣子が絶賛したリズ・トラスに関する毎日新聞の下記記事。短い無料記事。

 

mainichi.jp

 

 以下引用する。

 

トラス前英首相、「陰謀論」主張で波紋 議員辞職求める声も

毎日新聞 2024/2/26 09:04(最終更新 2/26 15:55

 

 英国のトラス前首相(保守党)が、自身は「ディープステート」(影の国家)のせいで退陣に追い込まれたと主張し、波紋を広げている。この言葉はトランプ前米大統領共和党)の支持者らが使う陰謀論で、米民主党幹部や小児性愛者らによる組織を指すとされ、この組織が「世界を牛耳っている」などと言われる。首相経験者が公然と陰謀論を肯定したことで、英国内ではトラス氏の議員辞職を求める声も出ている。

 

 トラス氏は2022年9月に首相に就任したが、財源の見通しがないまま大型減税の方針を打ち出したことで、通貨ポンドが急落するなど市場が混乱。その責任を取る形で、在任期間わずか50日で退陣した。

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240226/k00/00m/030/011000c

 

 この記事にはウケた。イギリス版「減税真理教」教祖ともいうべきトラスが保守党の前首相で、トランプばりの陰謀論を唱えたことから、トラスに「極右新自由主義者」とのレッテルを貼っても良いだろう。

 うらやましいのは、イギリスではそんなトラスに議員辞職を求める声が出ているらしいことだ。

 日本にも似たような重度の陰謀論者が自民党ではなく立民(立憲民主党)にいるが、泉執行部は何の処分もしない。まさか同じ右派の人士だから甘いということもある愛と思うのだが(当該の議員は極右だが泉執行部寄りの人ではないと認識している)。

 また、今も「人工地震」のXを削除していない新選組山本太郎は、おそらく本人はさほどの陰謀論者でもなかろうとは思うが、「信者」の陰謀論者たちを甘やかしまくっている。しかも前述の通り経済政策のブレーンの長谷川がトラスを持ち上げまくった恥ずかしい過去がある。

 そもそも彼らの政策も「減税真理教」以外の何物でもなく、新選組自体が新自由主義政党であると私はみなしている。その新選組が、40歳以下で左派を自認する人たちがもっとも心惹かれる政党だというのだから、日本の政治をめぐる現状は深刻の一語に尽きる。

衆院東京15区補選、「民民、立憲、自民が現状候補者白紙ってことでこれだと多少は地盤を作ってる維新金澤が有利なのかなと」(ラヴェンダー・ホリフィールドさん)

 衆院東京15区補選、結局高橋茉莉氏は「政界引退」だそうで、政界にいたことなんかあるのかよと思ってしまったが個人の判断だから仕方ない。新選組から出馬するなら彼女に投票しようかと一瞬思ったが(いうまでもなく私は過去に新選組公認あるいは同党が推薦する候補に投票したことは一度もない)、またしても実現しなかった。

 今回はコメント欄からいくつか紹介する。まず東京15区の件。

 

 ラヴェンダー・ホリフィール

この「ラウンジ」というお店ですが、「キャバクラ」との違いは料金システムと接客を1人でするか複数でするか、とのこと
複数で接客するのがラウンジだそうです

余談から入りましたが、選挙そのものが余談化しそうなほど低調ですね

国政選挙なので小池、都ファは独自候補は出さないのでしょうが3党ともこれに縋りたいのがミエミエ

コピペ作家新党がようやく「候補者を内定した」そうで、今日江東区で有本や河村と街宣したそうですが肝心の候補者の顔見せはなし

出てくるキャストが揃いも揃って「誰かにもたれかかる」ことと「姿を隠す」ことしかしないという、ホントこれじゃ投票本番はドネツク共和国なみかな、って印象です

 

 ネット検索をかけても東京15区補選は他の2つの選挙区の補選ともどもほとんど話題になってませんね。

 都ファは今回は見送りなのでしょうが、来年秋までには行われる衆院選の本選には自民の弱り目につけ込んで、この間の江東区長選と同様に、小池百合子の息がかかった候補を自公におしつけるであろう展開が予想されますが、その都ファに対して、ラヴェンダー・ホリフィールドさんがおっしゃる通り自民はもちろん民民も立民も(!)「縋りたいのがミエミエ」という現状には本当に腹が立ちます。

 特に立民は、本来小池百合子の「希望の党」から「排除」された人たちが結党した政党のはずなのにこのような惨状になっているのは、いうまでもなく「希望の党」出身の泉健太が2021年衆院選敗北の誤った総括の結果立民代表になってしまったからでしょう。これまでに失敗した泉の「提案型野党」路線や維新へのすり寄りも、前記衆院選の誤った総括の産物ですから、やはり立民がやらなければならないことは党代表の交代だと改めて思います。

 現状だと、本当に維新の金澤結衣が当選しかねませんよ。そんなことになったら、現在は党勢が低下傾向にある維新が勢いづき、また2021年秋や昨年春のように政党支持率が劇的に上向くこともあり得るでしょう。まあ大阪万博という大きなマイナス要因も維新は抱えてますけど。

 昨年も春の衆参補選で4戦全敗した泉が代表辞任を検討したことがあったらしいですけど、あの時に辞めてりゃ良かったのに。

 日経の世論調査によると、維新は関西で、立民は首都圏で政党支持率をそれぞれ暴落させているようです。立民の場合は東京都連が都ファに対して異様に迎合的だったり、江東区長選の他にも武蔵野市長選や八王子市長選でも負けています。立民は特に東京で支持離れが著しいんじゃないでしょうか。本当に早く辞めろよ、泉。

 

 共産党関係のコメントも紹介する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 通りすがり

共産党は外部からの攻撃には強いが、内部矛盾の拡大には脆いのだと思います。
共産党の空中分解まであともうひと息です。

 

 管見

紙屋氏のブログを拝見して、スヴェトラーナさんの透徹した精神に感銘を受けました。個人の意思や思考を理解出来なかった、当時のクレムリン支配層の愚劣さには驚きです。
ロシア革命のこともスターリンのことも詳しくないのですが、スターリンは狂気などではなく、極めて悪辣な権力亡者だと思います。
スターリンの再来・プーチンにコロっと騙された西側指導者は見る目がなかったんですね。

 

 管見

通りすがり氏から、共産党の空中分解を期待してるコメントがありましたが、私は共産党には権威主義を克服して生まれ変わって欲しいと思っています。
民主党にも立民党にも、浅い期待すら裏切られ続けて野党らしい野党が存在しない状況では、やってられません。

 

 プーチンはいまやスターリン再評価に熱心なのだそうで、帝政ロシアの再興を夢見ているとされることを含めて、スターリンともども「権力悪の権化」だと思います。

 プーチンに対しては、西側指導者たちの「見る目のなさ」もそうですが、2012年だったか13年だったかに北方 4島についての「引き分け」発言を引き出してそれをほめそやしていた当時の朝日新聞主筆の故若宮啓文が熱心だったようです)やテレビ朝日の報道なども私は苦々しく見ていました。リトビネンコをはじめとする元スパイや政敵やジャーナリストの暗殺などが頭から離れなかったので、プーチンを信用したことなど一度もなかったからです。

 それから、共産党権威主義を克服して生まれ変わってほしいとは私も思っています。一番良いのは社民党が本当の社民主義政党として再生することですが、そんなのはいつになったら実現可能なのか全くわからないくらいの現状ですからね。しょうがないから立民リベラル派に期待しようと思ってもあのていたらくですし。本当に「やってられません」。

 何度も書きますが、共産にしても立民にしても、支持層が組織防衛志向に凝り固まっている現状では本当にどうしようもないかと。あれこそ「権威主義精神」の発露(というか露呈)以外の何物でもないと思います。

高橋茉莉氏が衆院東京15区補選の民民公認内定を取り消された本当の理由とは

 衆院東京15区補選の民民公認予定取り消しの件だが、昨日の記事であえて書かなかったことがある。それに気付いたのは、昨日の記事からリンクした下記はてなブログの記事についたブコメによってだった。

 

kyonkyon-senkyo.hatenablog.com

 

 そのブコメは、誠に遺憾ながら、今なお「注目コメント」の冒頭に表示されている(下記リンク)。

 

国民民主党・高橋まり氏が東京15区補選で立候補断念…そのワケは?そして国民民主はどこへ… - きょんきょん(地方議会・政党)

生活保護費を受給しながらラウンジ嬢をやっていた事を本人が言っているので、ラウンジ嬢の稼ぎ次第では不正受給にあたる疑いがあるという話は何故書かないのかな?/高橋氏はリプ以外のポスト全消ししてるな

2024/02/25 13:46

b.hatena.ne.jp

 

 まともなブコメは上記のカスブコメに追いやられて4位にいる(下記リンク)。

 

国民民主党・高橋まり氏が東京15区補選で立候補断念…そのワケは?そして国民民主はどこへ… - きょんきょん(地方議会・政党)

生活保護不正受給は、期間中に申告外の仕事のあるかに関わるので、時期が被ってなかったりちゃんと申告して控除を受けていれば問題はない。ネット上の情報からは確定しにくい。

2024/02/25 14:08

b.hatena.ne.jp

 

 私がお気に入りに入れている地下猫氏のブコメも下記に挙げておく。このブコメには、記事を書いた「きょんきょん」氏のスターもついている。しかし、これも誠に遺憾ながら、スターをつけたのは私が2人目だった。

 

国民民主党・高橋まり氏が東京15区補選で立候補断念…そのワケは?そして国民民主はどこへ… - きょんきょん(地方議会・政党)

生活保護不正受給の判断そのものが不当であることも多い。生活保護世帯の高校生が修学旅行代と大学受験の費用のためにバイトして不正受給認定され、のちに裁判で不正受給ではないと確定したなどの事例多数。

2024/02/25 21:27

b.hatena.ne.jp

 

 また、政治おじいちゃんお化け氏のXにも注目した。

 

 

 

 その赤いマークの人って、確か前回の衆院選柿沢未途応援の旗を振った人ですよね。あの人、「生活保護の不正受給」をがなり立てる人なんですか? 私は全く知らないし、ある件以降あの人についてはブログ記事で触れないようにしてたんですけど。

 

 いずれにしても、私が持った強い心証は、高橋氏が民民の公認を取り消されたのは、いわゆるネトウヨを中心にして「右」側に拒絶反応が強いその件が最大の理由なんだろうなということだ。右側からの支持が何よりも大切な民民としては、こんな人は公認できないと考えたに違いない。

 この件で思い出されるのは、2012年に片山さつきが大々的にアピールして、「右」側にとどまらない拍手喝采を浴びたことだ。あれほど不愉快なことはなかった。

 今回の件について、4月の補選に選挙権を有する東京都江東区民として言わせてもらえば、もし、高橋氏がそれこそ元号新選組でも良いから他の政党から立候補するなら、投票することを考えても良いとさえ思った。これまでは、民民の政策に共鳴するような新自由主義者は嫌だなあと思っていたのだが、意見を変えた。新選組も、須藤元気なんかを担ぐよりも高橋氏を担いだ方がよっぽど良いと思うのだがどうか。

 それくらい、今回の民民の所業には怒り心頭に発している。

元アナ高橋茉莉氏、ラウンジ勤務の過去理由に国民民主から補選断念を強要と訴え 玉木代表は反論(日刊スポーツ)

 今度は国民民主党(民民)がやらかした。

 

www.nikkansports.com

 

 以下引用する。

 

元アナ高橋茉莉氏、ラウンジ勤務の過去理由に国民民主から補選断念を強要と訴え 玉木代表は反論

[2024年2月25日9時35分]

 

4月28日に投開票される衆院東京15区(東京都江東区)の補欠選挙に国民民主党から立候補予定だった、元アナウンサーでタレントの高橋茉莉氏(27)が25日、SNSを更新。「国民民主党から、『立候補を断念しろ』と言われ、涙をのんで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」と投稿した。これに対し、玉木雄一郎代表(54)は、高橋氏のXでの投稿をリポストする形で「国民民主党はラウンジ勤めのみを理由に立候補の断念を求めるようなことは決してありません。事実関係を整理の上、週明けに正式に説明いたします」と反論した。

 

国民民主党の公式サイトによると、高橋氏は立教女学院小から大学まで進学する予定が、父が経営する会社が倒産した影響で退学し、生活保護を受給していた時期もあり、調布市立調布中、都立西高を経て奨学金で慶大文学部を卒業。ミス慶応、ミス日本出場をきっかけに、大学在学中にアナウンサーを始めて3年活動し、アクセンチュアで3年間勤務も、奨学金の返済や両親の面倒を見るのに四苦八苦する一方で、最近の政治とカネの問題に憤りを感じて出馬を決意したとしている。

 

高橋氏は、Xで「生活保護を経験し、頑張って奨学金慶應を卒業しましたが、多額の返済が残りました。多額の返済が長期に残らないよう、1日でも早く返したいという気持ちが強く、一時期ラウンジで働きました。それが悪いこととして立候補できないのであれば、『底辺で頑張る女子は一生チャレンジすら許されない』のでしょうか」と訴えた。そして「確定申告を毎年しており、年金など税金は問題ありません。私は本日を持って国民民主党から離れます。『お金に困らない、安心して暮らせる社会を実現したい。』私の志を理解して頂ける政党の方たちと出会い、これからも頑張って行きたいと思います。皆様、今後とも何卒宜しくお願いいたします」と離党を宣言した。

 

また、インスタグラムでライブ配信も行い、涙ながらに「ご報告と告発をさせていただきました。(中略)現在の状況といたしましては、きっと私のSNSは凍結されると思います。私が意見を発する場がなくなってしまうと思います。なので、今ご覧になっている皆さまは、どうか録画を取って証拠を残してください。(中略)体調不良を理由に辞退しろと言われました」などと訴えた。

 

(日刊スポーツより)

 

URL: https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202402250000274.html

 

 本件は下記ブログ記事経由で知った。経緯についても下記ブログ記事が詳しい。

 

kyonkyon-senkyo.hatenablog.com

 

 上記ブログ記事から「これはいえてる」と思った箇所を以下に引用する。

 

何が問題か?過去の事例と比較して

 しかし、現時点でも判明していることがある。まず第一に、国民民主党の代表である玉木氏が職業差別的観念を否定しなかったことである。「ラウンジ嬢として働いていたことのみが立候補断念を要求した原因ではない」という弁明は、言い換えれば「ラウンジ嬢として働いていたこと立候補断念を求めた一因である」ということになる。これは職業差別的な発言であり、公党の党首としての資質に疑義を持たれても仕方がない態度といえる。

 なお、類似の事例として、日本維新の会上尾市議の佐藤恵理子氏が、過去に自らの際どい写真を販売していたことを理由に、彼女を除名したことがある。これは職業差別的理由に基づいて自党の政治家を排除した先例と言えるだろう*2

 次に、これまで批判を続けてきた立憲に対して選挙協力を持ち掛けるほど注力していた東京15区補選の公認候補が僅か17日で立候補断念に追い込まれたこと自体が、如何なる理由にせよ重大な党内カバナンスの欠如を示唆している。このことは国民民主党学生部員のTwitterアカウントからも同様の意見が発信されている。

 

URL: https://kyonkyon-senkyo.hatenablog.com/entry/2024/02/25/092417

 

 私は民民を支持したことなど一度もなく、玉木雄一郎を批判したことは数多くあるが、改めて玉木という政治家及び民民という政党もまた、全く支持するに値しないと思った。

歌舞伎の様式をオペラの演出に取り入れた宮城聰演出のモーツァルト『ポントの王ミトリダーテ』のベルリン国立歌劇場2022年公演をNHKオンデマンドで視聴した

 読書・音楽ブログに下記記事を公開した。

 

kj-books-and-music.hatenablog.com

スターリン体制はベリヤやエジョフらの「悪の側近」によるものでもなく、スターリンの「狂気」によるものでもなく、まさにスターリンを頂点とした体制によって引き起こされた。(紙屋高雪氏)

 共産党については、同党の大門実紀史・前参院議員のXも注目される。

 私はXのアカウントを持っていないのでなかなかブログ記事で紹介できないのだが、たまにアクセスできた時に(たいがいはXがポストされた直後だ)URLを記録しておくなどの手段を使っている。何度も書く通り、私は「渇すれども盗泉の水を飲まず」の諺に従う。今後ともXのアカウントを取得するつもりは全くない。

 下記は少し前の2月9日のX。

 

 

 大門さんも大山奈々子さんも京都の出身だ。

 昨日(2/24)ポストされた下記のXはさらに注目される。

 

 

 上記Xからリンクされた西郷南海子氏のXを再掲する。

 

 

 私はXのアカウントを持っていないので、「このこと」が書かれた先行のXがどなたがポストしたどんなXかはわからない。しかし、『しんぶん赤旗』に紙面1ページをまるまる費やして掲載された中北浩爾・中央大学教授に対する強烈な反批判の記事に対する論評であろうことには疑う余地がない。

 共産党執行部批判はもうこんな段階まできた。

 私は、事態がこのような段階にまで至った最初のきっかけは、2021年衆院選の敗北を当時委員長だった志位和夫が拒否したことだったと思う。ついでに書くと、同じ衆院選に対して間違った総括を行なった結果生まれたのが立憲民主党(立民)の泉健太代表である。泉は就任当初にとった「提案型野党」によって翌2022年参院選に惨敗したが、党が「提案型野党」路線の失敗が参院選敗北の最大の原因だったと総括して泉もそれを了承したはずなのに、なぜか「続投」つまり代表職にとどまって、今度は維新にすり寄って「『維新八策』に大部分協調できる」とまで持ち上げたのに維新に足蹴にされた。それでもなお代表職にとどまっているうちに立民の政党支持率が上昇に転じたが、これは何も「提案型路線」だの「維新へのすり寄り」だのが有権者に評価されたからでもなんでもなく、単に岸田文雄内閣と自民党の支持率が歴史的崩壊段階に達したことによる自民党支持層の流出のほんの一部をいただいたものに過ぎない。自民党から流出した多くは無党派層、次いで維新、さらには元号新選組に支持が流れ、立民はそれらに次ぐ4番手くらいの流出先でしかない。それでももともとの立民の支持率が低かったからそれなりの支持率上昇になっているだけのことだ。立民・共産両党が2021年衆院選の総括を誤ったところに、翌2022年7月の安倍晋三銃殺をきっかけとして自民党の崩壊が始まり、これらが現在の政治状況の混迷を招いた。

 しかし共産党の混迷の原因は何も志位和夫個人のせいばかりではない。否、志位氏個人の寄与などむしろ小さいくらいだ。参考になると思うのは紙屋高雪氏の下記ブログ記事だ。

 

kamiyakenkyujo.hatenablog.com

 

 特に印象に残った部分を以下に引用する。

 

 アリルーエワは「スターリンの娘」であることから逃れられなかったけども、スターリンの娘であるという呪いを生きることによって、スターリン体制はベリヤやエジョフらの「悪の側近」によるものでもなく、スターリンの「狂気」によるものでもなく、まさにスターリンを頂点とした体制によって引き起こされたことを正確に洞察し、そのような体制が現代ロシアにも続いていることを見抜いた。

 つまり政治的ポジションとして、スヴェトラーナ・アリルーエワ、すなわち「スターリナ」は自分の生き方を通じて到達した、徹底かつ慧眼の反スターリン主義者であったということができる。

 

URL: https://kamiyakenkyujo.hatenablog.com/entry/2024/02/20/010848

 

 「スターリン」を「志位和夫」に、「現代ロシア」を「日本共産党」に置き換えれば、そのまま現在の日本共産党に当てはまると思った。

 なお、少し前に紙屋氏が田村智子委員長を「スターリナ」と表現したXがあったが、あのXにおいては田村智子はスヴェトラーナ・アリルーエワ、旧姓スターリナになぞらえられたのではない。スターリナはスターリンの女性形だから、あのXには単に「(田村智子委員長は)スターリンのような女性だ」という意味しかない。

 そして田村委員長はもともとああいう人ではなかった。2021年の衆院選敗北では、本来あるべき総括を示唆するXを発信し、ウクライナ戦争勃発直後には、ウクライナに防弾チョッキを送ることに賛成する発言をした。これらはおそらく志位和夫小池晃らの意向によってXを削除し、防弾チョッキの発言は取り消した。後者に関する当時の読売新聞記事を以下にリンクする(引用は省略)。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 私は防弾チョッキに関しては当初の田村氏の意見の方が正しく、志位や小池の方が間違っていたと思う。というのは、防弾チョッキも武器のうちかもしれないけれども殺傷能力はなく、自らの身を守る防御具でしかないからだ。敵の侵略に対して自らの身を守るのは万人が持つ当然の権利であろう。そもそも志位や小池は日米安保自衛隊に関する見解で小沢一郎らと手を組むための大幅な譲歩をしてきた一方で、党内では硬直的な押し付けを行うのだから全く感心しない。

 しかしその志位に対してさえ、私は何も憎悪のような感情は持っていない。彼が浸水している旧ソ連の大作曲家、ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)と同じような二面性を持っている人だと思うだけだ。ショスタコーヴィチの二面性については、ロシア文学者の亀山郁夫氏がよく論じている。

 

bunshun.jp

 

 以下引用する。

 

「二十五歳のとき、ソ連を旅行中、ショスタコーヴィチの死を現地のテレビで知りました。メディアでは彼の死が大々的に取り上げられ、彼の作った交響曲が流されました。しかし、当時の私にショスタコーヴィチは、体制の御用音楽家に思えて、とても聞く気分にはなりませんでした。その後も、彼の音楽を避け続けてきました」

 

 亀山さんは、一九九四年サンクトペテルブルグで行われた「白夜祭」で、偶然ショスタコーヴィチ交響曲第八番を聞き、みずからの間違いに気づく。

 

予定調和的な音楽の概念を根本から覆す曲の作りに圧倒されました。彼の曲にはスターリン時代に人々が感じた心の傷が、リアリティを持って描かれているのです。私は『これは文学そのものだ』と感じました。確かに音楽家としての側面に光を当てた書籍は、数多く出版されていました。しかし、彼の作家性や時代背景を十分に捉えきれているとは思えなかった。文学者である自分が、文学研究の手法を使って彼の音楽と人生に正面から取り組むべきだと考えたのです」

 

 スターリン体制下の芸術家のあり方を研究してきた亀山さんは、ショスタコーヴィチの人生の間に起った歴史的な事件を点として捉えず、大きな流れとして捉えるようにした。そのために、近年公開された資料やロシアで発表された膨大な資料を読み解いた。

 

スターリンは粛清を繰り返す暴君でしたが、一方で芸術の力を信じ畏怖する独裁者でもありました。しかし、スターリンの死後、指導者となったフルシチョフは、芸術に関心を持たなかった。これによって、ショスタコーヴィチの孤立はいっそう深まるわけですが、しかし後世から見て、それは吉と出ます。最晩年の彼は、病に苦しみながら、次第に権力者ではなく自分自身と向き合うようになり、自己沈潜の極みともいうべき世界を構築していくからです。そんな芸術家の苦闘の日々を、自分なりに描ききることができたと思っています」

 

URL: https://bunshun.jp/articles/-/7818

 

toyokeizai.net

 

 以下引用する。

 

芸術家はパトロンに2つの感情を抱く

 

──スターリンショスタコーヴィチの駆け引きには恋愛関係のような印象も受けます。ショスタコーヴィチが、形式主義批判で自分を脅したジダーノフの失脚を見通していたのも驚きです。

 

芸術家は権力者、パトロンに対しては2つの感情を抱く。愛と嫌悪と。好きなようにやらせてくれているので恩義を感じる一方、過剰な自尊心からくる憎悪もある。その関係は非常に複雑だ。

 

スターリンショスタコーヴィチの音楽が理解できていたかどうかは疑問だが、彼を芸術家として尊重していた。同時代の作家や詩人を弾圧し、粛清し、虐殺したが、音楽だけは不可侵だった。神の子のように思ってショスタコーヴィチに特権的な地位を与えていた。ショスタコーヴィチにもおそらく、スターリンが自分を愛しているという確信があったと思う。彼が罵倒していたのはむしろスターリンの取り巻きたちが牛耳る検閲権力だった。

 

──ショスタコーヴィチの音楽で議論の的になる「二枚舌」。通説では社会主義への礼賛とスターリン権力への批判だとされますが。

 

「二枚舌」はむしろ、彼自身に向けられていたと思う。引き裂かれている自分自身に対する二枚舌。天才芸術家で超自己中心主義だから、芸術がよければ、音楽がよければいいというところがあった。交響曲第7番「レニングラード」などは戦う市民への励ましとはとても思えない。他者の死を悼む共感力が出てきたのは、晩年になってからだ。

 

URL: https://toyokeizai.net/articles/-/233981?page=2

 

 後者の文章を読むと、20世紀ソ連ショスタコーヴィチも18世紀末のモーツァルトや19世紀初めのベートーヴェンとよく似た心性の持ち主だったんだなあと思う。「天才芸術家で超自己中心主義だから、芸術がよければ、音楽がよければいいというところがあった」という文章は、モーツァルトベートーヴェンにもずばり当てはまるからだ。

 昨日、水谷彰良氏(1957-)が2004年に刊行した下記の本を読了した。もともとは音楽之友社から出ていたが、2019年に「復刊ドットコム」から復刊されたとのことなので、以下にそちらへのリンクを示す。なお私は2004年版を読んだ。

 

www.fukkan.com

 

 この本の中に、本のテーマであるサリエリモーツァルトを毒殺したというのは冤罪であり、著者も書く通りそんなことはモーツァルトファンなら誰でも知っていることだ)とは離れるが、メッテルニヒ体制下でのベートーヴェンについて、下記の記述があったのに笑ってしまった。

 

ベートーヴェンはヴィーン会議に胡麻をする時曲作品《連合君主に寄せる合唱》(WoO95) を書き、(前掲書229頁)

 

 反動政権の当局から監視対象とされた自由主義者・共和主義者みたいなイメージの強いベートーヴェンでさえ、故すぎやまこういちのような真似をしていたのだった。自らが出世できないのを「イタ公」のせいにしていたモーツァルト父子*1ともども、まったくどいつ(ドイツ)もこいつも、と思わずにはいられなかった。

 話が脱線したが、ショスタコーヴィチの心性や行動も、昔のモーツァルトベートーヴェンとさして変わらず、権力者スターリンに対して二枚舌を使っていた。そして忘れてはならないことは、そんなショスタコーヴィチ(の音楽)には、前記東洋経済記事のタイトルにある通り、強烈な暴力性もあったということだ*2。そんなことはショスタコーヴィチの音楽を聴く人なら、もちろん志位和夫も含めて誰でも知っているはずだ。

 つまり、志位和夫にもモーツァルトベートーヴェンショスタコーヴィチらと同じような二面性がある。いや、志位に限らず人間誰にだって二面性はあるのである。もちろんこれを書いている私自身にもある。だからこそ権力を束縛する仕組みが必要なのだ。

 日本共産党にも党の仕組みを変えなければならない時期が近づいてきた。そう確信する次第。

*1:真犯人は神聖ローマ帝国の女帝マリア・テレジアであり、彼女はモーツァルトを「乞食」、父親をその係累として軽蔑した手紙を親族であるミラノの王族に(及びおそらくはハプスブルク家が支配する他の国にも)送り、モーツァルトの就職を妨害していたのだった。モーツァルトの父レオポルトはそれを全く知らず、終生帝国に忠誠を誓っていた。

*2:亀山氏は「今は若者が精神的に弱くなって傷ついている時代。そういう時代にショスタコーヴィチのような暴力性を含んだ音楽がむしろトラウマを癒やしてくれる」と評している。