kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍晋三は「何もかもやる気を失っている」のかもしれない

 こたつぬこ(木下ちがや)氏のツイートには賛同できないことも少なくないが、たまに「鋭いな」と思わせる発信があるので目を離せない。下記もその一例*1

 

 

 私もこの日記で頻繁に、「人間社会を動かす最大の力は惰性力だ」と書き続けているけれども、これを理解したのはここ数年の安倍晋三政権下においてだった。私は、安倍晋三改憲までもやる気を失っているかどうかにはやや懐疑的だけれども、安倍にとって最大の野望であるはずの改憲に対してさえこの程度か、とは時々思う。ましてや、それ以外の問題に対しては、台風を含む災害への対応にしても、財務省の言いなりになって消費税を増税したことに代表される経済政策にしても、もはや全く意欲を感じさせない。そして、そんな「やる気のない」ぶざまな政権が延々と続いている。

 これぞ「崩壊の時代」。

*1:但し、このあとに続けられた一連のツイートの中には賛同できないものも含まれている。

金田正一がやらかした「ヤラセ」の数々

 先日死去したプロ野球金田正一は、確かに偉大な投手ではあったのだろうが、性格はわがままであり*1、自らの個人記録及び自らが監督を務めたチームの個人記録について、数々の「ヤラセ」を演じてきた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記記事へのコメントより。

 

  id:Jiyuuniiwasate

 

>>1969年に読売で挙げた最後の1勝は「やらせ」だった。

嘘つけ、それ以外にも山ほど水増しがあるじゃないかと突っ込もうと思ったが、

>>先発投手の勝ち星を奪うこともしばしばだったと聞く。

これにちゃんと触れているのでよし。
いずれにせよ、「どちらの駅にお勤めで」と言われる程度の選手。

 

makegumikyoji

 

久しぶりです。
金田が他の投手の勝ち星を奪ったというのは、あまりにも一方的ではないかと思う。
【1953年国鉄スワローズ
スタメン
1中 佐藤 .260 22本塁打 47打点 16失策
2遊 中村 .262 *0本塁打 15打点 32失策
3一 辻井 .264 *2本塁打 32打点 *9失策
4三 杉浦 .232 10本塁打 49打点 18失策
5左 安居 .246 *6本塁打 44打点 *2失策
6捕 佐竹 .223 *2本塁打 29打点 15失策
7右 町田 .225 *5本塁打 25打点 *7失策
8投 金田 .275 *3本塁打 11打点 *1失策 >>128打席での成績
9二 福田 .210 *2本塁打 22打点 *8失策

代打
千葉 .185 0本塁打 17打点
土屋 .272 0本塁打 14打点
金田 .275 3本塁打 11打点 ※登板のない日は代打で出場していた

先発ローテ
金田 47試合 23勝 13敗 24完投 6完封 303.2回 229奪三振 2.37
井上 44試合 *9勝 26敗 *3完投 0完封 202.2回 *78奪三振 4.21
宮地 33試合 *3勝 13敗 *2完投 0完封 112.2回 *51奪三振 3.66

リリーフ
箱田 30試合 3勝 8敗 3.79
田所 29試合 2勝 6敗 3.86
金田 14試合 4勝 1敗 5S ※リリーフ時の成績。セーブ数は現在の基準を適用した場合(当時規定なし)
このチーム成績で、金田が後半に投げなかったら、逆転負けは必至でしょう。打てない、守れない、他にまともな投手がいない。金田が一番打率がいいのには驚かされる。

 

 実は私には念頭に置いている本があった。1988年に新潮文庫から出た玉木正之の『プロ野球の友』だ。この本には、長嶋茂雄星野仙一を持ち上げているという大きな欠陥があるが、傾聴すべき主張も含まれている。

 

プロ野球の友 (新潮文庫)

プロ野球の友 (新潮文庫)

 

 

 この本の239頁から「ヤラセ」と題したコラムが載っている。前半は、1987年のセ・リーグで、当時中日の監督だった星野仙一(故人)が自軍の小松辰雄最多勝のタイトルを獲らせた「ヤラセ」を批判する内容だが、途中から標的が金田正一に変わる。以下引用する。引用文にはこの日記のNGワードも含まれる。

 

(前略)(昭和=引用者註)44年10月10日、中日戦で “通算400勝” の大記録を達成した金田正一(巨人)も、(小松や元読売の藤本英雄らと=引用者註)同じパターンで、据え膳(原文は傍点=引用者註)の勝ち星を手に入れた(金田は城之内邦雄が4回を零封したあとの5回表から登板した=引用者註)。

 また金田は、国鉄時代の(昭和=同前)26〜39年の間、“14年連続20勝” という、とてつもない大記録を残したが、いちばん苦しかった35年、20勝22敗と、ぎりぎり20勝の大台に乗せた試合(対中日戦)も、そのパターン(2対0とリードした5回から登板)だった。

 ところが、そのとき先発した島谷勇雄という投手は、6年間の通算成績が0勝2敗。つまり、唯一の勝利投手のチャンスを金田の大記録のために奪われたというわけで、ヤラセには、このような犠牲が必ず伴うものなのだ。

 

玉木正之プロ野球の友』(新潮文庫 1988)240頁)

 

 文章はこのあと、金田がロッテの監督を務めていた1973年の八木沢荘六の「最高勝率投手」のタイトルをめぐる「巧妙なヤラセ」の手口が紹介されているが、面倒なので引用はしないでおく。またこの本には書かれていないけれども、「今日は勝てそうだから金田を投入する」采配を監督がふるった時にも、金田に対する「忖度」が多分にあったという話も仄聞している。

 光には必ず影を伴う。故人への「追討」になろうが、書き記しておかなければならないと思う次第。 

  なお、私個人は金田正一に対して好印象は全く持っていない。テレビのプロ野球解説であれだけ読売びいきを公言しまくっていたのでは、アンチ読売のファンに敵意を持たれても仕方がなかったと思う。余談だが、私は広沢克己に対しても否定的であって全然彼を評価していないことは、これまでこの日記に何度か書いてきた。

 もちろん金田の選手としての業績を否定するものでは全くないが。

 なお、金田が創始し、のち追放されたらしい「(昭和)名球会」に対しても、会の名称に元号がつこうがつくまいが私は徹底的にネガティブだけれども、めんどくさいし触れる気も起きなかったのであえて何も書かなかった。過去にはイチローが入らなかったことを評価する記事などを書いた記憶もあるがよく覚えていないし、自ブログ検索をやる気も起きない。触れる気にもならないくらい馬鹿馬鹿しい集団だと思っている。

*1:「偉大な」記録を残したプロ野球選手はたいていそうであり、長島茂雄王貞治とて例外ではない。だが彼らについては他球団の大選手のようにあけすけに語られることはなく、なぜか聖域にされている。なおわがまま度が特にひどかったのは川上哲治だ。

ネトウヨが妄想する「スーパー堤防」とは

 今回の台風19号を機に、「ネトウヨの妄想する『スーパー堤防』」の話を知った。

 

 

 この赤木智弘氏のツイートに、お馬鹿な反応をした(おそらく)ネトウヨがいた。

 

 

 いや、そういう話じゃないんだってば。

 

 ネトウヨが妄想する「スーパー堤防」とは。

 

 

 「ネトウヨが考えているスーパー堤防」というのが笑える。ネトウヨに対しては、ただひたすら群集心理に突き動かされる人々としかいいようがない。

 間違いなくネトウヨであろう「仮免ライダー」氏は、人工放水路である荒川(放水路)とスーパー堤防の区別もついていなかった。だから赤木氏に馬鹿にされたのだ。

 とはいえ政権批判側でも、「××信者」と呼ばれる人々の生態がネトウヨといくらも変わらないことを思い出すと、唇に浮かんだ冷笑も凍り付いてしまう。

「2019年台風19号」=「東日本大水害」に思う

 台風19号は、まさしく「東日本大水害」といえるほどの猛威を振るった。たまたま私が住んでいる東京東部は予想されたほどの降雨量ではなく、かつては「荒川放水路」と呼ばれていた荒川下流の氾濫は起きなかったしこの記事を書いているあとにも起きそうにもないが、あれは明治時代に起きた度重なる水害の対策として建造された人工河川というか、もっとはっきり言えば巨大な排水溝であり、当時はまだ東京東部である江戸川区江東区東部の人口が至って少なかったから建造が可能だった。それでも当時の人々に対しては強引な移転を強いたようだ。荒川放水路は1930年に完成し、それ以降、この放水路というか巨大排水溝の流域では洪水による被害は起きたことがない。たとえば下記サイトを参照されたい。

 

edogawa-photo.net

 

 しかし今回はこの旧称荒川放水路の氾濫さえ取り沙汰された。旧称放水路には含まれない荒川の上流では実際に氾濫が起きた。そして、1974年の大水害を受けて大規模な補修が行われ、まさか氾濫はあるまいと思われていた多摩川下流までもが一部で氾濫を起こした。台風襲来前、どんなに大規模な台風が来ても、長野県だけは日本アルプスに守られて安全地域にいる、などと誇示するかのようなツイートが発信されたのを見て、何言ってんだこいつ、と思って大いに鼻白んだが、その長野県でも千曲川が大規模に氾濫し、大きな被害が出た。数年前、奥秩父の山(甲武信岳)に登って「千曲川源流の地」に立ち寄ったことがあるが、今回はその奥秩父の山々に大量の降水があったらしく、それはもちろん荒川の中流以上にも増水をもたらしたが、千曲川にも大きな影響を与えたのではないか。「日本アルプスのご加護」だけでは長野県は守れなかったのだ。

 関東だけではなく、東北でも河川の氾濫はあちこちで起きているようだ。復旧は大変だろうし、安倍晋三は今回は公邸に詰めてはいたものの、初動の遅れは否めないだろう。しかしそれ以上に気になったのは、東京の中心部が危機に瀕した今回と、東京の中心部への影響はさほどないと思われていた従来の例との対応の落差だ。直近では、台風15号で多大な被害を受けた千葉県南部に対して、安倍政権も東電も、のみならず日本のマスメディアも実に冷淡だった。

 私自身、東京東部に住んでいて体験した今回は、身近な水害の脅威を感じることはなかったが、2004年当時住んでいた四国(香川県高松市)で何度も大型台風の襲来を受け、水害を身を持って体験した時に中央の政府(当時は小泉純一郎政権)やマスメディアの対応が冷淡だったことを思い出した。あの年には高松市中央部が高潮で浸水もしたが、同じ台風だったか別の台風だったか高松市の郊外を流れる河川の氾濫にも遭遇し、水浸しの路上で転倒してずぶ濡れになったりもしたものだ。香川県は普段水がなくて困っているが、いざ降ると簡単に川が氾濫する。2004年の台風では、JR予讃線の線路の下を潜るトンネルに水が溜まり、それに突っ込んだ乗用車の運転手が死亡する事故も起きた。そのトンネルが浸水していたために、台風が通過したあとのことだったと思うが、私は自転車で市の中央部に行くことができずに自宅に引き返したのだった。

 この時感じた政府や中央メディアの冷淡さは、首都圏内ではあっても東京の中心部からは遠い千葉県南部に対しても同じなんだなあというのが、先の台風15号の時に感じたことだ。あの時にも15年前の四国の台風を思い出したし、「棄民」という言葉も何度も思い浮かんだ。今回は、公邸に詰めていただけでも安倍晋三は合格点だ、などとする評価も見かけたが、それはたまたま今回は被害が東京中心部に及ぶ可能性があったからに過ぎず、総体的に見て安倍政権と日本の中央マスメディアの「棄民」的体質は、どんなに強く批判しても批判しすぎることはないと思う。

 しかし、腐った体質は何も政権や中央メディアだけではなく、政権批判派にも及んでいるらしいことを知った。以下、『広島瀬戸内新聞ニュース』より。

 

hiroseto.exblog.jp

 

ネット上の野党支持者で、NHKなどの報道について陰謀論が目立ちます。
昨日午前には
「大したことのない台風を煽っている」
「悪法が通るのを隠している」
など。
ひどいのになると
「気象兵器」論まで出ている。
今回の台風が強くなったのは明らかに気候変動で海水温が高いからでしょう。
根拠のない陰謀論は、野党の足を引っ張るだけである。
そして、良識的な無党派
「電波な支持者が多い野党よりは、腐っていても安倍か。」
と思わせるだけになりかねない。
改めて、根拠のない陰謀論を強く批判します。

 

出典:https://hiroseto.exblog.jp/28623221/

  

 陰謀論といい、その極端な例としての「気象兵器」論といい、いかにも「小沢信者」たちが言いそうな話だ。そういえば「小沢信者」の十八番は「地球温暖化陰謀論」であって、10年ほど前に私は、「小沢信者」はアメリカの共和党支持者や池田信夫(ノビー)と共闘するつもりか、と彼らを馬鹿にしたことがあったが、今ではノビーですらこの馬鹿げた陰謀論から撤退していることは前にも書いた。しかし、「小沢信者」どもの生態は相変わらずらしい。

 今回の台風の巨大化など、地球温暖化を含む気候変動の影響を考慮しなければいけないのは自明であって、だからこそ今までの基準では「数十年に一度」のはずだった災害が相次いで起きていると考えるべきだが、そんな理由も「小沢信者」に代表される一部の野党支持者・政権批判者には通用せず、彼らはせっせと安倍晋三とその不愉快ななかまたちに塩を送り続けているらしい。

 いい加減にしてもらいたい。

ノーベル化学賞に「リチウムイオン電池」開発の吉野彰さん(NHK)

 吉野彰氏が2019年のノーベル化学賞を受賞した。以下NHKニュースより。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191009/k10012119571000.html

 

ノーベル化学賞に「リチウムイオン電池」開発の吉野彰さん

 

ことしのノーベル化学賞の受賞者に、スマートフォンなどに広く使われ、太陽発電や風力発電などの蓄電池としても活用が進む「リチウムイオン電池」を開発した、大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェローの吉野彰さん(71)ら3人が選ばれました。日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含めて27人目、化学賞では8人目です。

ことしのノーベル化学賞に選ばれたのは、
▽大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェロー、吉野彰さん(71)、
アメリカ・テキサス大学教授のジョン・グッドイナフさん、
それに▽アメリカ・ニューヨーク州立大学のスタンリー・ウィッティンガムさんの3人です。

吉野さんは大阪府吹田市出身で71歳。京都大学の大学院を修了後、旭化成に入社し、電池の研究開発部門の責任者などを務めたほか、おととしからは名城大学の教授も務めています。

吉野さんは、「充電できる電池」の小型化と軽量化を目指し、開発に取り組みノーベル化学賞の受賞者、白川英樹さんが発見した電気を通すプラスチック、「ポリアセチレン」を電極に利用する研究をしていました。

そして、今回、一緒にノーベル化学賞を受賞することとなったジョン・グッドイナフさんたちの研究成果に注目し、「コバルト酸リチウム」という化合物の電極と、炭素繊維の電極を組み合わせて昭和60年、現在の「リチウムイオン電池」の原型となる新たな電池の開発に成功しました。

小型で容量の大きいリチウムイオン電池は、今ではスマートフォンやノートパソコンといったIT機器には欠かせないものとなりました。

また、大容量の電気をためることができることから、電気自動車への利用や太陽光発電風力発電など、自然エネルギーの電気をためる蓄電池として利用が広がるなど、化石燃料を使わない社会の実現を可能にする地球環境にやさしい技術として高く評価されています。

こうした業績により、吉野さんは平成16年に紫綬褒章を受章したほか、平成26年に「工学分野のノーベル賞」とも呼ばれるアメリカの「チャールズ・スターク・ドレイパー賞」を、ことしはヨーロッパの特許庁が主催する「欧州発明家賞」を受賞しています。

日本人がノーベル賞を受賞するのは、去年、医学・生理学賞を受賞した本庶佑さんに続き、アメリカ国籍を取得した人を含めると27人目で、化学賞は、9年前の鈴木章さんと根岸英一さんに続いて8人目となります。

化石燃料必要ない社会 作り出すことも可能に」ノーベル委員会

ノーベル化学賞の受賞理由について、ノーベル委員会は、「リチウムイオン電池は、軽くて、再充電できる強力なバッテリーでいまでは小型の携帯電話やノートパソコン、電気自動車などあらゆるものに使われている。太陽光や風力などのエネルギーを十分ためることができ化石燃料が必要ではない社会を作り出すことも可能にする」としています。

グッドイナフ氏 最高齢受賞者に

ことしのノーベル化学賞の受賞者に、日本人の吉野彰さんとともに、アメリカのテキサス大学のジョン・グッドイナフ氏と、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のスタンリー・ウィッティンガム氏の2人が選ばれました。

グッドイナフ氏は、97歳での受賞となり、去年、ノーベル物理学賞を96歳で受賞した、アメリカのアーサー・アシュキン氏を抜き、すべての賞において最高齢での受賞となります。
 
NHKニュースより)

 

 吉野氏の業績なら私も昔から知っている。受賞は当然だ。ただ、吉野氏自身も言っていたと思うが、「化石燃料が必要ではない社会を作り出すことも可能にする」というのはいささか後付けの理由で、その可能性が言われるようになったのは近年のことだ。そもそも化石燃料云々は電気を発する発電の話であり、リチウムイオン電池は電気を溜め込む蓄電のデバイスだから役割が違う。リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いから大容量の蓄電が可能だという話だ*1

 氏の受賞で、ネットでは例によって「日本スゴイ」と叫ぶネトウヨがあちこちから湧いて出たことには毎度のことながら閉口させられた。旭化成のサイト(下記)を見ればすぐわかる通り、氏が発明者になっている主要な特許は、1980年代から90年代の初めにかけて出願されている。30年前の業績なのだ。

 

www.asahi-kasei.co.jp

 

 近年、日本人のノーベル化学賞受賞が相次いだが、いずれもこの国が全盛期を迎えていた頃の業績による。その後新自由主義思想によって歪められた科学技術行政(特に「選択と集中」とかいうやつ)なども相俟って日本の科学技術の水準は急速に他国に置いて行かれるようになった。大学などでの研究だけでなく、企業の間でも「選択と集中」が一時大流行した。リチウムイオン電池にしても、この事業を「バスに乗り遅れるな」とばかりに後追いで手がける企業が雨後の筍のように多く現れた時期もあったが、それらの企業におけるこの分野の事業は既に大部分が淘汰されており、今やパナソニックなど一部の日本企業が生き残って奮闘しているにとどまる*2。その淘汰(リストラ)の過程では少なくない日本の技術者が韓国や中国に流れたりもした。政府も企業も大学も短期の成果ばかりを目指す新自由主義思想に侵された結果、すっかり日本の科学技術の世界的地位は低下してしまったといえる。

 はっきり言って、今の日本はスゴくもなんともない。30年後の今頃は、ノーベル化学賞受賞者が日本から出なくなって久しいという嘆き節ばかりが聞かれるはずだ。

*1:反面、それは爆弾を作るようなものであって、実際、携帯電話に内蔵されたリチウムイオン電池が爆発したというニュースに接する機会は少なくない。

*2:但し、この分野での日本の技術力は今なお高いけれども。

金田正一死去

 プロ野球史上最多勝利記録をもつ「カネやん」金田正一が死んだ。国鉄スワローズで353勝、読売で47勝の計400勝を挙げた。但し、1969年に読売で挙げた最後の1勝は「やらせ」だった。それはもう半世紀も前の話だ。私はテレビのプロ野球生中継で金田が投げるのを見たことはない。解説者としてはよく覚えている。国鉄スワローズの後身であるヤクルトを贔屓することは一切なく、現役時代の終わり頃に属した読売を熱烈に応援していた。もっともあの頃の日テレ系読売戦中継では誰もがそうだった。読売に一度も所属したことがない元阪神村山実(1998年死去)でさえ読売を応援していた。どこまでが本音でどこからが演技だったかはわからない*1

 金田正一の年度別の投手成績は、日本プロ野球機構のサイトで確認できる。

 

http://npb.jp/bis/players/71073801.html

 

 国鉄時代の2年目にあたる1951年から国鉄に在籍した最後の年である1964年まで14年連続の20勝以上で、最高は1958年の31勝。先発も救援もやり、先発投手の勝ち星を奪うこともしばしばだったと聞く。国鉄では誰も金田に逆らえなかったのではないか。

 そんな金田も、1965年の読売移籍後は一度も20勝を挙げられなかった。移籍2年目の1966年など、わずか4勝に終わっている。読売に移籍した投手にはありがちな話だ。9連覇初期の読売は異様に強かったから、金田のわがままも通らなかったのかもしれない。

 金田は、のちロッテオリオンズの監督になって1974年の中日との日本シリーズにも勝った。しかし今でも、金田といえば国鉄スワローズやロッテではなく、読売の投手として語られることが多い。弊害の多い「名球会」といい、日本プロ野球の歪んだあり方の象徴でもあった。もっとも晩年金田は「名球会」から追い出されたんだったっけ。

 もちろん金田正一プロ野球史上最高の投手だったのだろうが、あえて「読売帝国主義」の負の側面も書き記した次第。

 謹んでお悔やみ申し上げます。

*1:とはいえ元阪神村山実江夏豊は、「強い読売」に立ち向かった自分たちを誇りにしていた。明らかな「裏返しされた読売ファン」だった。ましてや金田は自ら望んで読売に移籍した。テレビ解説での彼らの読売応援は、多分に本音だったに違いない。

新潮社の百田尚樹「ヨイショ」(褒め殺し?)の懸賞金つき感想文応募企画、速攻で中止

 百田尚樹を「ヨイショ」して懸賞金をゲット!とかいう新潮社の企画は、結局速攻で中止された。「ほめちぎる読書感想文を募集!百田先生を気持ちよくさせて20名の方に、ネットで使える1万円の図書カードを贈呈!」とかいう、懸賞金総額20蔓延、もとい20万円のしょぼい「褒め殺し」の「キャンペーン」は、夢まぼろしのごとく消え去ってしまったのだった。

 

sumita-m.hatenadiary.com

 

 新潮社宣伝部のそもそもの呟き*2は既に削除されていたけれど、古寺多見氏のエントリーに引用されたものが残っている*3。但し、キモかわいくなくて端的にキモい黄金の百田尚樹画像を観賞することはもう叶わない。

 

 この文を読んで企画がポシャったことを知るとともに、はてなブログからリンクを張ったツイートが削除された後、引用したツイートがどのように表示されるかを知った。まあ「HTML編集」の画面から推測して、テキストは残るんだろうなと想像はついていたけど。

 ところで、「キモかわいくなくて端的にキモい黄金の百田尚樹画像」は思わぬところで「鑑賞」できるのだった。偶然知った。

 

 

 朝日新聞社のツイートが悪趣味にも「黄金の百田」の画像を貼り付けていたのだった。

「百田小説褒めたら賞品」 新潮社の宣伝、批判受け中止

有料会員限定記事

宮田裕介

 新潮社が作家・百田尚樹さんの新刊小説を宣伝するキャンペーンを始めたところ、SNS上などで波紋が広がっている。小説を「ほめちぎる読書感想文」を求め、百田さんを気持ちよくさせた人に賞品を出す内容だったためだ。批判が相次いだことなどから、同社は5日夜、わずか2日でキャンペーンを中止すると発表した。そもそもどんな意図で始めたのか。同社に見解を求めた。
 新潮社が作家・百田尚樹さんの新刊小説を宣伝するキャンペーンを始めたところ、SNS上などで波紋が広がっている。小説を「ほめちぎる読書感想文」を求め、百田さんを気持ちよくさせた人に賞品を出す内容だったためだ。批判が相次いだことなどから、同社は5日夜、わずか2日でキャンペーンを中止すると発表した。そもそもどんな意図で始めたのか。同社に見解を求め

「百田小説褒めたら賞品」 新潮社の宣伝、批判受け中止

有料会員限定記事

宮田裕介

[PR]

 新潮社が作家・百田尚樹さんの新刊小説を宣伝するキャンペーンを始めたところ、SNS上などで波紋が広がっている。小説を「ほめちぎる読書感想文」を求め、百田さんを気持ちよくさせた人に賞品を出す内容だったためだ。批判が相次いだことなどから、同社は5日夜、わずか2日でキャンペーンを中止すると発表した。そもそもどんな意図で始めたのか。同社に見解を求めた。

 同社が「読書がすんだらヨイショせよ #ヨイショ感想文求む」と題するキャンペーンを始めたのは4日。7月に発売された百田さんの最新小説「夏の騎士」について「ほめちぎる読書感想文を募集!」などとつづったツイートを同社の公式アカウントで投稿した。

 同社はまた、募集する感想文の「例」として、「王道は純粋なヨイショ」とツイッターで説明。「『国語の教科書にのせるべきだ』 読了後、最初に心に浮かんだ気持ちだ。この作品は人生に必要なすべてをおしみなく読者に与えてくれる。知らぬ間に涙が頰をつたっていた。『そうか。この本と出会うために、僕は生まれてきたんだ。』」との「見本」も提示した。

 10月25日までの企画で、「百田先生を気持ちよくさせた20名の方に、ネットで使える1万円分の図書カードを贈呈!」ともつづっている。

 これに対し、ツイッター上では…

「百田小説褒めたら賞品」 新潮社の宣伝、批判受け中止

有料会員限定記事

宮田裕介

[PR]

 新潮社が作家・百田尚樹さんの新刊小説を宣伝するキャンペーンを始めたところ、SNS上などで波紋が広がっている。小説を「ほめちぎる読書感想文」を求め、百田さんを気持ちよくさせた人に賞品を出す内容だったためだ。批判が相次いだことなどから、同社は5日夜、わずか2日でキャンペーンを中止すると発表した。そもそもどんな意図で始めたのか。同社に見解を求めた。

 同社が「読書がすんだらヨイショせよ #ヨイショ感想文求む」と題するキャンペーンを始めたのは4日。7月に発売された百田さんの最新小説「夏の騎士」について「ほめちぎる読書感想文を募集!」などとつづったツイートを同社の公式アカウントで投稿した。

 同社はまた、募集する感想文の「例」として、「王道は純粋なヨイショ」とツイッターで説明。「『国語の教科書にのせるべきだ』 読了後、最初に心に浮かんだ気持ちだ。この作品は人生に必要なすべてをおしみなく読者に与えてくれる。知らぬ間に涙が頰をつたっていた。『そうか。この本と出会うために、僕は生まれてきたんだ。』」との「見本」も提示した。

 10月25日までの企画で、「百田先生を気持ちよくさせた20名の方に、ネットで使える1万円分の図書カードを贈呈!」ともつづっている。

 これに対し、ツイッター上では…

「百田小説褒めたら賞品」 新潮社の宣伝、批判受け中止

有料会員限定記事

宮田裕介

[PR]

 新潮社が作家・百田尚樹さんの新刊小説を宣伝するキャンペーンを始めたところ、SNS上などで波紋が広がっている。小説を「ほめちぎる読書感想文」を求め、百田さんを気持ちよくさせた人に賞品を出す内容だったためだ。批判が相次いだことなどから、同社は5日夜、わずか2日でキャンペーンを中止すると発表した。そもそもどんな意図で始めたのか。同社に見解を求めた。

 同社が「読書がすんだらヨイショせよ #ヨイショ感想文求む」と題するキャンペーンを始めたのは4日。7月に発売された百田さんの最新小説「夏の騎士」について「ほめちぎる読書感想文を募集!」などとつづったツイートを同社の公式アカウントで投稿した。

 同社はまた、募集する感想文の「例」として、「王道は純粋なヨイショ」とツイッターで説明。「『国語の教科書にのせるべきだ』 読了後、最初に心に浮かんだ気持ちだ。この作品は人生に必要なすべてをおしみなく読者に与えてくれる。知らぬ間に涙が頰をつたっていた。『そうか。この本と出会うために、僕は生まれてきたんだ。』」との「見本」も提示した。

 10月25日までの企画で、「百田先生を気持ちよくさせた20名の方に、ネットで使える1万円分の図書カードを贈呈!」ともつづっている。

 これに対し、ツイッター上では…