kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

宮武嶺さんは「日本共産党は日米安保条約廃棄の綱領を高く掲げ続けるべきだ」と書くが

 宮武嶺さんのブログ記事より。

 

blog.goo.ne.jp

 

 タイトルにある「日本共産党日米安保条約廃棄の綱領を高く掲げ続けるべきだ」とあるんですけど、志位和夫氏自身が2015年に下記産経記事に書かれているようなことを言明しちゃってるんですよ。

 

www.sankei.com

 

共産・志位委員長「日米安保条約は維持」 国民連合政府実現の場合

2015/10/15 16:02

 

 共産党志位和夫委員長は15日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、同党が呼び掛ける安全保障関連法廃止を目指す野党連立政権「国民連合政府」が実現した場合、党綱領で掲げる日米安保条約廃棄は求めずに維持する考えを示した。「現行の日米安保条約の枠内で対応する」と述べ、有事の際には在日米軍に出動を求める場合もあるとの認識を示した。自衛隊についても「急迫不正のときに自衛隊を活用するのは当然だ」と述べた。

 

産経新聞より)

 

URL: https://www.sankei.com/article/20151015-ZD35RS4H5FNZ3CPXX3HOP3D33M/

 

 まあ「ソースは産経」ではありますが、都内の日本外国特派員協会での記者会見の内容ですし、共産党は「国民連合政府」を言い出すと同時に小沢一郎とつるみ始めたわけですが、上記記事にあるようなことを言わない限り、小沢とは組めないでしょう。

 また、自衛隊に対する志位氏のスタンスについて、今度は2022年の朝日新聞デジタルの有料記事をプレゼントします。URLの有効期限は23日8時27分です。

 

digital.asahi.com

 

 いちおうインタビューの核心部分だけ書いておくと、志位氏は党としては自衛隊違憲との立場を貫くが、政権としては合憲との立場をとるという、いささかアクロバティックなことを言っています。

 それから、宮武さんの記事本文には

松竹氏がもう一つ主張している日米安保条約廃棄を定めた綱領規定の放棄、この主張ひとつで、松竹氏の悪質性がわかります。

と書かれていますが、手元にある松竹氏の『シン・日本共産党宣言』(文春新書,2023)を参照すると、最初の段階では「核抑止抜きの専守防衛日米安保堅持」えすが、次の段階では「日米安保抜きの専守防衛」に進み、さらに非武装専守防衛に移行して自衛隊の解消に向かうと書かれています(118-119頁)。著書のこの記述から、松竹氏が「日米安保条約廃棄を定めた綱領規定の放棄」を求めているとは私には読み取れませんでした。

 松竹氏はもともと

非武装中立」の社会党ではなく「中立自衛」の共産党に惹かれた(前掲書87頁)

という人で、その点では政治に関心を持った時の出発点においては「中立自衛」より「非武装中立」に惹かれた私よりも「武装寄り」の人なのだろうと思います。実際、前掲書を読んだ時も、氏の安全保障論には同意し難い点も少なからずありました。しかし、志位和夫氏も政権入りしたら日米安保条約は維持するとか政権においては自衛隊は合憲との立場をとると言っているわけですから、その点においては志位氏と松竹氏の立場の違いなどほとんどないのではないかと私は思っています。

 現在の共産党の問題においては、前述の通り私は批判する側とされる側の間に対立点はないと考えていますし、仮にあったとしてもその点に関して争うつもりはありません。

 問題はあくまで、党内において執行部の権力行使による場合を含むパワハラ等の問題が続出していることです。既に大阪では被害者側の粘り強い言動が報われて解決した事例があると認識していますが、今回は党委員長自身が、しかも一昨年前にパワハラを受けたと認定されるご本人が「パワハラ」と認定されても仕方がない「結語」を発したことが批判されています。

 私自身、かつて属していた組織内で不当な権力行使を受けたと認識している件がありますし、世の中には組織のトップに立つ人よりも立たない人の方が圧倒的に多い以上、私と同様どころか、私よりよっぽどひどい権力行使を受けた経験のある人は数限りなくいることでしょう。

 現在の日本共産党は、そういう人々にとって全く支持するに値しない政党に成り下がっています。本来労働者のための政党のはずなのに。それが現在のこの党の最大の問題だと考えます。

 なお執行部の権力を縛る仕組みは自民党にも立憲民主党(立民)にもありません。だからこそ自民党においては2012年から2021年まで安倍晋三だの菅義偉だののやりたい放題が許されてきました。現在はその矛盾が一気に噴出して政権及び党の危機にまで至っています。そして自民党現総裁の岸田文雄も、立民代表の泉健太も、いずれも権力工作を得意として現在の地位にのし上がった人物であり、これらの人士たちに壟断される与党や野党第一党にも私には我慢なりません。

 各政党が、自らの組織にも立憲主義を適用するようになれば、その党への支持は飛躍的に増大すると私は思うのですが。

衆議院東京15区補選は野党乱立、共倒れの懸念…立民中堅「なぜ同じ轍を踏もうとするのか」(読売, 2/18)

 読売にも衆院東京15区をめぐる野党政局の記事が18日に出ていたようだ。以下引用する。

 

www.yomiuri.co.jp

 

衆議院東京15区補選は野党乱立、共倒れの懸念立民中堅「なぜ同じ轍を踏もうとするのか」

2024/02/18 09:15

 

 4月28日に投開票される衆院東京15区(東京都江東区)の補欠選挙を巡り、野党の候補が乱立する様相を呈している。野党内には、与党に対抗するため候補の一本化を求める声があるものの、各党間の感情的な対立も絡み、調整は進んでいない。野党は過去の補選でも候補の競合で共倒れしており、二の舞いを懸念する声が強まっている。

 

 「一本化して自民党と戦う方が当選確率が高いのは当然のことだ。ただ、それぞれの党が同じ思いを持たなければできない」

 

 立憲民主党の泉代表は2月17日、埼玉県越谷市で記者団に対し、候補の一本化は簡単ではないとの見方を示した。立民は主要野党4党の中で唯一、公認候補が決まっていない。党内には、独自候補擁立を求める意見のほか、出馬が取りざたされる無所属参院議員の支援を模索する動きもある。

 

 候補擁立で先手を取ったのは国民民主党だった。国民の玉木代表は8日に公認候補を発表し、立民に対して擁立見送りと国民候補の支援を要請。代わりに同日選となる衆院島根1区、長崎3区両補選で国民が立民候補を支援する「バーター」を提案した。玉木氏は17日にも、大阪市内で「野党第1党のリーダーシップに期待したい」と述べ、立民に対応を迫った。

 

 ただ、立民内では、玉木氏の手法に「やり口が汚い」と反発が広がっており、国民の提案に応じる機運は高まっていない。

 

 他の野党との連携も不透明だ。13日に候補を発表した共産党は、野党共闘を掲げてはいるが、国民を含めた協力には後ろ向きで、立民の対応を注視する立場を取る。14日に候補を決めた日本維新の会は、党最大の目標である野党第1党奪取に向け、他党との連携にはそもそも否定的だ。

 

 東京15区補選は、昨年4月の江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で柿沢未途氏(自民を離党)が辞職したことに伴い実施される。与党側の候補はまだ決まっていないが、野党候補が乱立すれば政権批判票が分散するのは確実だ。

 

 今回と同じく自民の不祥事が契機となった昨年4月の衆院千葉5区補選では、立民、維新、共産、国民がそれぞれ候補を擁立し、自民新人の当選を許した。同補選の野党4候補の合計得票(10万5789票)は、自民新人の得票(5万578票)の約2倍だった。野党内では「候補乱立が敗因だったのは明らかなのに、なぜ同じ轍を踏もうとするのか」(立民中堅)とあきれる声も出ている。

 

(読売新聞オンラインより)

 

URL: https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20240217-OYT1T50178/

 

 私は玉木雄一郎が東京15区補選の候補擁立を発表した時には笑ってしまった。立民・泉健太執行部の隙をうまく突いたな、と思ったのだ。

 思い出されるのは、2021年の立民代表選に泉の当選が決まった時に、玉木が憮然としていたことだ。不機嫌を絵に描いたような表情だった。「希望の党」仲間同士でのマウント獲り合戦において、周りからさんざん「あんたが大将」とおだてられ、岡田克也が民主・民進時代に貯め込んだ政治資金を湯水のように消費する贅沢三昧を行いながら選挙でなかなか結果が得られなかった玉木を尻目に、泉は立民に入り込んで巧みな権力工作を行って立民プロパーの議員や、そうではないものの希望の党にはなびかなかった党長老たちを手玉に取り、みごとに党の最高権力を手にしたのだった。

 そんな玉木にとって、同じ「希望の党」仲間だった柿沢未途がずっこけたあとの東京15区で泉の先手をとることに成功して「してやったり」の思いだったのではないか。

 立民は2017年衆院選には東京15区に候補者を立てなかった。あの衆院選で、希望の党民進から立民に移った候補に片っ端から死角を送ったが、立民は希望の候補には死角を送らなかった。2021年衆院選でも無所属の柿沢未途衆院議員だったために当初は候補を立てるつもりがなかったと見られるが、柿沢が自民党の推薦を得たために状況が変わったところに、「野党共闘」において共産党東京4区を欲しがったために、同区で立民公認で立候補を予定していた井戸まさえを急遽東京15区に転区させて東京4区共産党候補を野党統一候補にしたのだった。

 しかし、2021年衆院選での立民敗北を受けて新代表になった泉健太は、同党の誤った総括の上に立って「野党共闘」路線を否定し、当初は「提案型野党」路線をとり、2022年参院選でそれが否定されて惨敗すると、維新へのすり寄り路線に転じた。それも維新に足蹴にされてやむなく独自路線をとったところ、2022年の安倍晋三銃殺をきっかけに始まった自民党の崩壊に助けられてこのところ党の支持率が伸びている状態だ。伸びているとはいってもずいぶん維新だの元号新選組だのに食われまくっているが、それは立民がどんな社会を目指しているのか、ビジョンも理念も全然示さない(示せない)政党である以上当然のことである。

 立民の衆院東京15区総支部長がずっと空位のままなのは、前回衆院選のような共産党を含めた「野党共闘」を泉健太(ら立民執行部)が嫌っているのが最大の理由だろう。だから泉はもっと維新や民民に理解を得られる候補者を立てるか、さもなければ、というよりこちらの方が可能性が高いと思うのだが、東京15区は前述の通りもう結構長く活動を続けている維新の金沢結衣に譲ることを考えていたのではないだろうか*1。つまり維新との共闘のための候補者調整をにらんで東京15区総支部長を空位にしていたのではないかと私はみている。しかし昨年春に立民が維新に足蹴にされて以来、両党の関係は候補者調整どころではない。その隙を、このところ立民同様に維新との連携がうまく行っていない民民の玉木雄一郎に突かれたのではないか。私はそのように推測している。

 補選については、どうせ来年秋までのどこかで衆院の本選があるのだから、別に「候補乱立」になったって構わないではないか。不戦敗が一番悪いと私は思うのだが、間違っているだろうか。維新が立民になびく可能性など毛ほどもないのだから。

*1:立民は大阪の多くの選挙区でも総支部長を決めていないが、それにも同様の狙いがあるのではないかと私は推測している。

辞職続きの自民、衆院東京15区補選で候補公募へ(朝日, 2/17)/立民は東京15区への候補者擁立が絶対に必要だ

 4月28日の衆院東京15区補選だが、自民党は候補者を公募するようだ。

 2月17日付の朝日新聞デジタル記事を以下に引用する。

 

www.asahi.com

 

辞職続きの自民、衆院東京15区補選で候補公募へ

本多由佳 2024年2月17日 12時00分

 

 公職選挙法違反の罪で起訴された柿沢未途被告=自民党を離党=の辞職に伴う衆院東京15区(江東区)の補欠選挙について、自民党東京都連は16日、公認候補を公募する方針を決めた。近日中に始める見通し。

 

 16日の都連総務会で決めた。2021年の前回衆院選で、自民は、柿沢被告と今村洋史氏(現衆院東京9区支部長)をそれぞれ推薦し、当選後に柿沢被告を追加公認した経緯がある。

 

 また、15区選出の自民議員は、柿沢被告のほかに、統合型リゾート事業をめぐって収賄などの罪に問われた秋元司被告=自民離党=も起訴された。

 

 15区補選は4月28日投開票の予定。国民民主党の高橋茉莉氏、共産党の小堤東氏、日本維新の会の金沢結衣氏の新顔3人が立候補の意向を明らかにしている。(本多由佳)

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS2J6TFZS2JOXIE03P.html

 

 普通に考えると、公募候補ともなれば、それでなくても強い逆風を受けている自民党候補に勝ち目はない。

 昨年12月の江東区長選では維新の公募候補が得票率7.8%で供託金没収の代々大惨敗を喫したが*1、2021年の衆院選では江東区で維新の比例得票率は16.3%で、立民の16.7%に肉薄していた*2。また立民代表が枝野幸男から泉健太に代わったあとに行われた2022年参院選では、江東区での維新の得票率は15.9%で、立民の10.5%を大きく上回った*3、というより、維新の得票率は衆院選とほとんど変わらなかった(むしろ若干低かった)のに、代表が枝野から泉に代わって立民は比例票のおよそ3分の1を流出させたのだった。つまり、昨年の江東区長選では維新は実力よりはるかに少ない得票率で惨敗したのだが、それは維新の候補者が公募で選ばれたことと大いに関係があったと思われる。

 おそらく、このニュースを受けて軍畑先輩が下記のXをポストした。

 

 

 軍畑先輩は泉健太支持者と認識しているが、上記ポストはもっともである。

 しかし、選挙ドットコムの下記記事を見ると、何やら怪しげなことが書いてある。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

もう1つ気になるのは東京15区ではまだ候補者を決めていない立憲民主党の動きです。

 

MC鈴木は東京15区に国民民主党が候補を擁立する点に着目。立憲がすでに候補者を決定している島根1区と抱き合わせで選挙協力に乗り出す可能性に言及しました。

 

それに対し、松田氏は今の両党の距離感で選挙協力することは難しいと予想します。立憲も東京15区に候補者を擁立し、その結果として2023年の千葉5区補選同様、野党乱立で自民党候補が当選する可能性もある、とコメントしました。

 

野党間の候補者調整について、松田氏とMC鈴木は東京15区で維新が候補者を降ろすことはあり得ないとの見解で一致。金澤ゆい氏がこれまで活動を続けてきたこと、次の衆院選につなげる考えがあることをその理由として挙げました。

 

松田氏「東京15区に立憲が立てた場合に共産党がどうするのかということはあると思います」

 

URL: https://news.yahoo.co.jp/articles/ed55ecb434bfa35f228e1bf8ed5efcf8791179ea

 

 上記記事が指摘する通り、維新が金沢結衣を下ろすことは絶対にあり得ない。

 しかし民民及び維新との3党で組みたくて仕方がない泉健太のことだから、維新がダメなら民民に、とばかりに東京15区で民民が擁立を決定した若い女フリーアナウンサー(だったっけ)に乗っかる可能性はなきにしも非ずである。

 しかしそうなった場合、江東区民として声を大にして叫びたいが、件のフリーアナウンサー候補が維新の金沢結衣に勝つ可能性はほぼないと思う。金沢氏は前回の衆院選で3位で、その上には立民公認の井戸まさえ氏がいた。しかし当時は枝野代表時代で、共産党小堤東氏の立候補を取り下げ、井戸氏は野党統一候補だった。だから井戸氏の得票が金沢氏を上回ったのだった。

 前述の通り、立民代表が枝野から泉に代わって立民の比例票が大量に流出し、参院選では維新と立民の比例区得票率の比は3対2になった。少なくとも一昨年の参院選の時点では、立民と民民を足しても維新の基礎票には足りなかった。

 しかも金沢結衣は地元でもう(おそらく)5年くらい活動している。金沢氏とついこの間擁立が決まったばかりの民民の候補とでは得票力に大差があるとみるほかない。

 ふざけたことに、立民は泉健太が代表に就任して以来、衆院東京15区の総支部長を一向に決めようとしない。前回の衆院選からもう2年4か月になるのに、総支部長はいまだに空位のままだ。弊ブログではこの件について、昨年1月からずっと批判し続けている。昨年1月の記事を以下にリンクする。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記記事中でもリンクしたが、泉健太支持者のnaoko氏は下記のXをポストしたけれど、氏の願いはどうやらかなえられそうにもない。

 

 

 4月28日の補選への自民党の対応についていえば、同党は秋元司、柿沢未途と、この選挙区から2人も続けて逮捕者を出したことでもあり、補選では公募候補でお茶を濁しておき、来年秋までには必ず行われる衆院選の本選に勝負をかけるつもりだろうと推測される。

 もしこの推測が正しければ、東京15区の補選は本当に大混戦になる。そして、立民が民民の新人候補に乗っかってしまったりしたなら、当選するのは維新の金沢結衣ではないかと私は恐れている。万一そんなことになったら、維新に東京進出、ひいては全国への進出の足掛かりをむざむざ作らせてしまう。

 ここは軍畑先輩が言う通り、立民は「維新や国民にすがってるような構図を作らせるな」と私も言いたい。自民が公募候補でお茶を濁すなら、立民は金沢結衣に、あるいは仮に都ファ系の候補が出るなら、それにも勝てる自前の候補を出すことが絶対に必要だ。

 軍畑先輩のXをもう1件リンクする。

 

 

 朝日新聞デジタルの有料記事のプレゼントの期限はもう過ぎているが、昨日(2/19)弊ブログからプレゼントしたのと同じ記事だ。タイムスタンプを見ると、残念ながら軍畑先輩の方が早かった。

 あの有料記事中にあったデータを見て、私も「比例投票先で立民は維新に食われ、共産は新選組に食われている」と思った。

 立民も共産も、現状の延長線上に活路はない。

内閣支持21%、政権復帰後で最低 自民支持も21% 朝日世論調査

 朝日新聞世論調査でも岸田文雄内閣と自民党の支持率が低下したが、立民の政党支持率は自民の3分の1しかなく、維新の政党支持率は前回より下がっていた。以下朝日新聞デジタルの有料記事の無料部分を引用する。

 

www.asahi.com

 

内閣支持21%、政権復帰後で最低 自民支持も21% 朝日世論調査

2024年2月18日 22時48分

 

 朝日新聞社は2月17、18日に全国世論調査(電話)を実施した。岸田文雄内閣の支持率は21%(前回1月調査は23%)で、同内閣発足以来の最低を更新した。2012年末に自民党が政権に復帰して以降、3代の内閣を通じてでも最も低かった。不支持率は65%(同66%)で、政権復帰以降、最も高い水準が続く。

 政党支持率は、自民21%(同24%)▽立憲7%(同4%)▽維新4%(同6%)▽公明3%(同3%)▽共産3%(同2%)▽れいわ3%(同3%)▽国民2%(同1%)▽社民1%(同1%)――など。「支持する政党はない」と「答えない・分からない」を合わせた無党派層は55%(同54%)。自民の支持率は政権復帰以降、最低。昨年7月以降、8カ月連続で30%を切り、同12月からは20%台前半となっている。

 「仮に今投票するとしたら」…

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS2L7FLZS2HUZPS004.html

 

 「仮に今投票するとしたら」のあとの部分は短いが、朝日新聞の星野典久政治部次長が書いた「コメントプラス」が示唆的なので、以下に有料記事のプレゼントのリンクを張る。リンクの有効期間は20日の午前5時48分。

 

digital.asahi.com

 

 私が読み取ったのは、立民(というより党代表の泉健太)のアピール力不足*1が深刻であることと、今後の選挙についての野党の戦略の難しさだった。やはり立民は一刻も早く党代表を交代させた方が良いと改めて思った。

 一つだけネタバレを書いておくと、朝日の「仮に今投票するとしたら」に示された立民と維新の数字は、毎日新聞世論調査に示された野党の政党支持率とよく似ているということだ。この数字から、現状において無党派層が立民と維新のどちらにより惹かれがちなのかが容易に推測できる。だから立民の泉体制は大問題だと考える次第。

 なお、世論調査の結果は社によってばらつきが大きいので、例によって三春充希氏のマストドンを以下にリンクする。知らなかったが読売の世論調査結果も出ていて、こちらは先月とほとんど変わらない数字だったようだ。下記は内閣支持率に関するマストドン

 

mstdn.jp

 

 下記は政党支持率のうち支持率10%以下を拡大したグラフ。こちらには朝日と読売の世論調査結果はまだ反映されていないが、いかにアピール不足が深刻な立民といえども「野党第一党効果」が確実に出てきたことが示されている。つまりそれほどまでにも自民党の支持率の低下ぶりが破壊的だということだ。これは本当に大きな地殻変動だと思う。

 

mstdn.jp

 

 だからこそ、Gl17さんのブコメから引用すれば、立民は

リベラルを抑えれば保守に「ウイングが広がる」という詭弁で党の政治性を抑圧、素を顕にしたのは参拝批判に逆キレの時くらい

泉健太を早くお払い箱、もといお引き取り願って、目指す社会像や明確な理念を示せる人を代表に交代させた上で今後の国政選挙に臨むべきだと強く思う。

*1:というか、この人の本音がアピールされたらろくでもないことになるようにも思うが。

岸田内閣支持率、最低14% 不支持率82% 毎日新聞世論調査/政党支持率も自民16%、立民16%、維新13% (2/18)

 毎日新聞世論調査で、岸田文雄内閣の支持率がついに14%にまで落ちた。

 

mainichi.jp

 

 以下引用する。

 

岸田内閣支持率、最低14% 不支持率82% 毎日新聞世論調査

毎日新聞 2024/2/18 16:31(最終更新 2/18 17:43

 

 毎日新聞は17、18の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は、1月27、28日実施の前回調査(21%)より7ポイント減の14%で2カ月ぶりに下落し、岸田政権発足以来最低となった。岸田内閣の支持率が20%を切るのは、昨年12月以来2度目。不支持率は前回調査(72%)より10ポイント増の82%だった。

 

 調査方法が異なるため、単純比較はできないが、内閣支持率14%は、2009年2月の麻生内閣(11%)以来の低い水準。また、不支持率が80%を超えるのは、毎日新聞世論調査内閣支持率を初めて質問した1947年7月以来、初めて。

 

 支持率は、マイナンバーカードを巡るトラブルが相次いだことなどが影響して昨年6月以降、下落傾向に転じ、9月に内閣改造を実施するなどしたが、政権浮揚にはつながらなかった。11月以降、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が深刻化。今年1月は20%台を回復したが、再び下落した。

 

 調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯453件、固定571件の有効回答を得た。固定については、能登半島地震で大きな被害が出ている石川県の一部地域を調査対象から外した。【野原大輔】

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240218/k00/00m/010/076000c

 

 記事中に2009年の麻生内閣の11%というのが書いてあるが、昔の、というか2019年頃までの毎日の内閣支持率調査には「支持」、「不支持」に加えて「関心がない」というのがあった。下記は当時の毎日の記事へのリンク。

 

mainichi.jp

 

 以下に一部を引用する。2019年12月3日付「政治プレミア」の記事で、当時は第4次安倍内閣だった。

 

(前略)毎日新聞が定例で実施している全国電世論調査では内閣支持率の選択肢は「支持する」「支持しない」「関心がない」の三つです。102627日に実施した結果では「支持する」が48%、「支持しない」が30%、「関心がない」が19%でした。

 

 朝日新聞世論調査は「支持する」「支持しない」の二択です。111617日実施の結果では「支持する」44%、「支持しない」36%で、その他・答えないが20%でした。

 

 聞き方が異なれば、答えが違うのは当然です。この結果からだけでは「毎日のほうが朝日より内閣支持率が高い」とか「10月末から11月中旬にかけて内閣支持率が下がった」などと言えないことは明らかです。

 

変化が重要

 

 では何が意味があるのでしょうか。当然ながら同じ報道機関では同じ聞き方をしますので、時間による変化を見ることができます。

 

 1212日に毎日新聞が実施した全国世論調査では「支持する」は42%、「支持しない」は35%、「関心がない」は21%でした。10月の調査と比較して内閣支持率6ポイント下がったことになります。

 

 各社の世論調査結果を折れ線グラフにして表示すると数字は異なっても、支持率が上がる、下がるという推移はおおむね近い形になります。これが世論調査の意味です。

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240218/k00/00m/010/076000c

 

 現在の目から見ると、総裁派閥において統一教会との癒着や裏金が常態化していた安倍内閣の支持率が4割を超えていた、悪夢というよりは悪そのものの支配に人々が甘んじていた、絶望的な暗黒時代だったとしかいいようがない。

 それはともかく、当時は許されていた「関心がない」という選択肢が現在はない。だから今回の調査では支持と不支持を合わせると94%になるのだろうが、内閣支持率が11%だったという麻生内閣の頃は「関心がない」という選択肢があったはずだ。

 それを考慮すると、現在の岸田内閣支持率は15年前の麻生内閣支持率と同程度だといえるのではないか。

 政党支持率でも、自民党はついに立民に並ばれ、維新にも猛追された。

 

mainichi.jp

 

 以下、政党支持率が記載されている部分のみ引用する。

 

 政党支持率は、自民16%(前回23%)▽立憲民主党16%(同14%)▽日本維新の会13%(同9%)▽共産党7%(同8%)▽れいわ新選組6%(同7%)▽国民民主党5%(同4%)▽公明党3%(同3%)▽参政党1%(同2%)――など。「支持政党はない」と答えた無党派層は28%(同27%)だった。

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240218/k00/00m/010/111000c

 

 自民が7ポイント減、立民が2ポイント増、維新が4ポイント増であって、立民が自民をとらえたが、維新の伸び幅は(誤差範囲内とはいえ)立民より大きい。

 またぞろ泉健太が余計なことを言い出さないかが気になる。

 それと地元民としてこだわりたいのが衆院東京15区の補選だ。こんな状況になったら、立民はいくら苦手意識が強い選挙区だからといって不戦敗したり新選組あたりと「共闘」して須藤元気なんかを担いだりしている場合ではあるまい。

 いったいどうするつもりなのか。

政権交代で泉を首相にと思えず。立民党は勝負を賭けるなら新代表で(『日本がアブナイ!』2/11)

 今回は泉健太の批判記事。下記はイナモトリュウシ氏のX。

 

 

 やはり自民党だの維新の会だのの政策への修正が泉健太の発想の基本にあるのだろう。

 弊ブログがかつてよく「都会保守」呼ばわりしてきたブログ『日本がアブナイ!』も先日(2/11)、泉にダメ出しした下記記事を公開した。

 

mewrun7.exblog.jp

 

 以下引用する。

 

 先週、30~50代の女性数人といた時のこと。たまたまTVに立民党の泉代表が映っていたのを見て、ひとりが「これ、誰?」と。「立憲民主党の代表の泉って人だよ」「え?民主党の代表って、こんな人なの?」<たぶん立憲民主党という党名も、あまり認識されていない。^^;>

 すると、他の人たちも「私、この人、ダメだな。何かしゃべり方もイヤ」「私も。政権交代してこの人が首相になるのだったら、岸田さんの方がマシかも」(・o・)

 

 でも、TVで泉代表が上滑り気味に、自民党批判や政権交代の話をしているのを見ていて、mewも心の中でつぶやいていた。

「私も、この人を首相にしたいとは思わないな~」と。(@@)

 

 今年にはいって、他の場でも政権交代の話をする機会が何回かあったのだが。mewは、強く再認識させられたことがある。

 それは、今の立民党のままじゃ、日本がアブナイということだ。(・・) 

 

 泉健太氏が代表になって2年以上立つのに、立民党の支持率が上がらないままだ。

 泉代表&陣営としては、1度はTOPとして衆院選を戦ってみたいと思っているかも知れないのだが。(とりあえず、150議席を下回ったら、代表を辞めるという覚悟も示しているのだが。)正直なところ、今の状態では、政権交代実現orそれに近い数の議席をとれる可能性は小さいように思う。

 

 もし次の衆院選で、立民党がさほど議席を伸ばせず、自民党が簡単に過半数をとったなら、チョット大げさかも知れないが、日本の民主主義は機能しなくなると言ってもいいかも知れない。

 与党が政治とカネの問題をいくら起こしたって、何年も悪政を続けたって、政権を奪われることも、政権運営で窮地に陥ることもないのだから。(-"-)

 

 岸田内閣の低支持率が続いている上に、自民党の多くの議員が刑事事件であるパー券裏金事件に関わったり、様々な「政治とカネ」の問題が明るみに出ても尚、野党第一党の支持率が上がらず、期待が得られないだとしたら、できるだけ早く新代表を選出して、次の衆院選までにもっと国民の支持を得られるような形を作るしかないだろう。

 

 立民党の議員やサポーター、関係者の方々には、是非、ご一考いただきたい!(**)

 

(中略)

 

 誤解しないでいただきたいのだが、mewは別に泉健太氏が個人的に嫌いなわけではない。^^;

 庶民感覚もそこそこあると思うし。49歳と若く、一生懸命に取り組んでいるのが伝わって来るので、もし政治的に考えが合うなら&立民党にとって戦力になるなら、応援したいと思っていrのだ。ただ、その言動に共感、期待ができないし、戦力になっていないのである。(ノ_-。)

  

塩むすびの記事に『泉氏は大会後の記者会見で、アピール力や存在感発揮など「どんな具を入れたいか」との問いに」ってあるけど。要は記者が「アピール力や存在感発揮」が足りないって指摘したってことだよね。^^;

 それに塩むすびは、まず米や塩がいい素材でないと、おいしくないわけで。(むすぶ人の腕と心も大事だけど。)政治家として、魅力的なor優れた人材でないと、そのままでは勝負できないかも。>

 

 それに、正直なところ(毎日のように立民党のニュースを見ているのに)、mewは泉氏が立民党代表として、政治理念や政策面で何を一番実現したいのか、何を目指しているのか、よくわからない。^^;

 泉代表の言葉は、何も頭に残らない&心に響いて来ないのだ。_(。。)_

 

 最近、泉代表は急に(前原誠司氏の提言も受けてか?)維新や国民党と連携して「ミッション内閣の実現を」などと言い出しているのも引っかかる。

 以前にも書いたように、国家観(憲法観含む)や安保政策を全く考えず、国の政権運営を行なうことは不可能なだろう。<ましてや維新や国民党は年内にも改憲を実現したいと言っているような政党なのだから。>

 

 それに、果たして、どれくらいの立民党の議員やサポーターが「ミッション型内閣実現」を目標とすることに賛同しているのか、疑問に思う部分がある。(・・) <ちゃんと党内で議論してOKとったんだっけ?^^;>

 

 ・・・というわけで、立民党は本気で政権交代を目指すなら、まずは代表の交代を考えた方がいいのではないかと。そして存在感とアピール力がある新代表の下で勢いをつけて、国民の支持、期待を集められるようにしたいし。新代表がリーダーシップをとって、平和・リベラル勢力を結集して与野党再編まで進めてくれると、さらにいいな~と願っているmewなのだった。(@_@。

 

(『日本がアブナイ!』2024年2月11日)

 

URL: https://mewrun7.exblog.jp/30802219/

 

 泉がどういう社会を理想としているのか、何を目指しているのは私にもわからない。ただ印象に強く残っているのは、一昨年11月だか12月だかに泉が発したとされる「『維新八策』には大部分協調できる」という言葉だ。

 そんな野党第一党の党首は要らないとしか言いようがない。

 

[追記]

 前の記事にGl17さんから下記のブコメをいただいたが、おそらくこの記事に対するブコメの意図だったと推測されるので、以下にリンクして紹介する。

 

やっとレオポルト・モーツァルトの悪口の記事が書けた - kojitakenの日記

枝野はリベラル理念で政治的支持を訴えたが、泉はリベラルを抑えれば保守に「ウイングが広がる」という詭弁で党の政治性を抑圧、素を顕にしたのは参拝批判に逆キレの時くらい。政治家が政治を語らず何をするのか。

2024/02/18 14:27

b.hatena.ne.jp

 

 泉が、

リベラルを抑えれば保守に「ウイングが広がる」という詭弁で党の政治性を抑圧

した、というのは面白い観点からのご指摘だと思います。

 「参拝批判に逆キレ」というのは昨年の年明けに泉が乃木神社を参拝したことを誇示したXの件ですよね。あれでリベラル層を挑発したつもりだったんでしょうが、4月の衆参補選に4戦全敗した頃から彼が「素を顕に」する機会はほとんどなくなりました。時折衣の下から鎧を覗かせますが。

 信用ならない人物だとの心証には変わりありません。

やっとレオポルト・モーツァルトの悪口の記事が書けた

 読書・音楽ブログに下記記事を公開した。

 

kj-books-and-music.hatenablog.com

 

 あと書きたいというか話をつなげたいのは「父殺し」のテーマかな。村上春樹の『騎士団長殺し』もいずれ再読しなければならないかもしれない。