kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

昨年夏の大阪府予算成立の際、橋下の軍門に下っていた民主党

橋下徹について書いた今日の日記は、アクセス数が当ブログとしては初めて1万件を突破する勢いだ。『きまぐれな日々』でも、1日1万アクセスは『きっこの日記』からリンクを張って紹介していただいた時(一昨年4月と6月の二度、のべ3日間)以外は記録したことがない。しかし、橋下を揶揄したエントリは、以前『きまぐれな日々』でも叩かれたことがあるから覚悟はしていたが、評判がすこぶる悪い(苦笑)。いわば、アクセス数が急増したことによって悪名を上げた形だ。

せっかくだから、昨年1月の大阪府知事選で熊谷貞俊氏を立てて橋下と戦った大阪民主党が、その後どうなったかを思い出しておこう。

http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/ho80724a.htm

これは、昨年7月24日付の読売新聞大阪本社の記事だ。

与党も野党の民主もなびかせて、大阪府の「橋下予算」が成立した。

とある。一昨年4月の東京都知事選で民主党に推されて石原慎太郎と戦って敗れた浅野史郎氏も、橋下にお追従のコメントをしている。

宮城県知事の浅野史郎・慶応大教授の話 「修正したといっても予算全体から見ればわずかな額。橋下知事にとっても納得できる範囲に収まっただろう。府議会の顔を立てる効果を挙げることができ、うまく議会対策をやったと評価できる。野党である民主党が賛成に回ったのは、改革を好意的に受け止める府民の目を意識した結果だろう」

こんな調子だから、浅野氏は石原に歯が立たなかったんじゃないかと文句の一つも言いたくなる。

しかし、大阪市の市政改革アドバイザーを務める神野直彦氏は、さすがにまっとうな橋下批判のコメントをしている。

大阪市の市政改革アドバイザーを務める神野直彦・東京大教授(財政学)の話 「小泉改革で医療や生活が崩壊し、削減一辺倒のやり方を日本全体が反省しようとしている時期なのに、橋下知事は相も変わらず削るばかり。これでは、大阪経済や府民生活の再生は図れない。知事を支持する府民も、橋下改革にどんなメリットがあるのか冷静に考えてほしい。知事は、早急に、どんな大阪をつくるかの設計図を示すべきだ」

読売も、大阪社会部は悪くない記事を書くことが多い。この記事でも、橋下府政によるサービス削減を懸念している。

夜間学級「不安」、ドーンセンター「ホッと」

 戦後の混乱などで中学を卒業できなかったお年寄りらが学ぶ中学校夜間学級。府は市町村と折半で通学交通費などを支援してきたが、今回の予算では、負担金1700万円を1割カット。来年度からは府の負担分は全額廃止する方針だ。

 「夜間学級に通って、新聞が読めるようになった」と話す岸和田市の矢野芳香さん(71)は「通学できない生徒も出てくるのでは」と不安を隠せない。

 精神科病院などの環境改善を進める「精神医療オンブズマン制度」も、今月末で廃止に。「障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議」の古田朋也事務局長(47)は「これでは精神障害者の権利を守りきれない」と話した。

 一方、運営団体への来年度からの補助金廃止が、1年先送りになった府立女性総合センター(ドーンセンター)。運営団体の存続を求めて署名活動した越堂静子さん(64)は「ひとまずホッとしている。なんとか廃止撤回に持ち込みたい」と訴えていた。

(2008年07月24日 読売新聞)