kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「リズ・トラスがトランプへの支持を表明するばかりか国連廃止も呼びかけるレベルで極右デマゴーグと化した」(kazukazu88氏のXより)

 少し前になるが、4月17日にkazukazu88氏がポストしたXに注目した。

 

 

 トラスは某元号新選組界隈が一時もてはやした英保守党の経済極右の政治家で、2022年に首相になったものの政権が7週間しか持たなかった人だ。この人は両親とも労働党支持者だったとのことで、その影響を受けて娘もリベラル人士として出発したとかいう話もあったようだが、現在ではついに経済政策のみならず政治思想的にも極右になったようだ。

 このトラスをかつて持ち上げていたのが某新選組界隈だった。それを記録した記事が弊ブログに残っている。トラスが首相に就任していた期間に公開した下記記事だ。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記記事のタイトルはやや針小棒大であって、記事の中身を読むとトラスを「絶賛」していたのは新選組の支持者たちであって、長谷川羽衣子はそれにお墨付きを与えるようなXを発信しただけだったといえるかもしれない。

 新選組支持者は下記Xを発信していた。

 

 

 誤字や誤表記を訂正すると、文章の前半は以下の通りになる。

 

英国の次期首相に「8万円の靴を履くスナク候補」ではなく「730円のイヤリングを身につけるトラス候補」が支持を集めています。

 

 スナクが大の緊縮派であるのは事実で、だから現在英首相を務める彼は低支持率に喘いで、次の総選挙で労働党への政権交代確実などと言われている。

 しかし「減税真理教」信者のトラスもスナクとはコインの裏表の関係に過ぎない。ジャパニーズMMT論者が蛇蝎の如く嫌う日本の財政学者たちの立場では、スナクのような財政再建至上主義者もトラスのような徹底的な「小さな政府」論者もともに新自由主義側の人間とみなされる。

 当時長谷川羽衣子が発したXは下記。

 

 

 ここで長谷川は明らかにトラスの肩を持ち、トラスを絶賛する新選組支持者に迎合していると読める。

 上記Xには下記の突っ込みがあった。

 

 

 トラスは間違いなく「小さな政府」論者だ。

 新選組の政策が「大きな政府」かどうかは知らない。少なくとも最近は山本太郎の口からそのような言葉はほとんど聞かれないのではないか。

 

 

 上記は長谷川のXへのリプライだが、長谷川は答えていない。

 

 

 減税をするかしないかだから、それに限れば歳出の話ではない。ただトラスのような減税派は当然歳出を絞るから、トラスが「積極財政派」であろうはずがないのはその通りだ。ましてや所得税も減税するというのだから、トラスとは強硬な経済極右だとしかいいようがない。再分配なんか絶対にやらないというのがトラスの経済政策だ。

 私も、減税を叫ぶ人間が「積極財政派」のはずがなかろうとずっと思っている。

 なおスナクは財政再建のための消費税減税反対であって、保守党の政治家である以上やはり再分配には冷淡なはずであって、だからこそスナクもまた緊縮財政派とみなされているのであろう。

 つまり、トラスもスナクも根は同じというわけだ。だからスナクもトラスのようにあっという間に政権を放逐されたりはしなかったものの、保守党政権の支持率が低迷を続けるのだろう。

 ところでトラスがトランプを応援していると聞いて思い出したのが植草一秀だった。もうネットの政治の議論で植草の名前を目にする機会はほとんどなくなったが、植草は2016年の米大統領戦でのトランプ当選に快哉を叫んでいた。

 この植草は小沢一郎応援団長格としても知られていた。山本太郎も出発点は小沢系なので、一時は植草こそ山本太郎及び新選組の経済政策のブレーンではないかと言われたこともあった。

 こうして概観すると、新選組とはやはり怪しさ満点の政党だといえる。

 オザシン(小沢一郎信者)が支持層のコアを占めていたかつてとは違って、先日の選挙ドットコムの調査では東京15区の新選組支持層の半分は、補選で酒井菜摘候補に投票すると答えたそうだ。これには、組としてではなく個人として酒井候補を応援した櫛渕万里衆院議員の影響もあるかもしれない。私が固定電話で受けた2度の電話情勢調査のうち一度は、酒井候補の名前を読み上げる前に、立民の公認や共産の支援に加えて「×××新選組などが支援する」という枕詞が入っていた。私がそれを聞きながら、新選組には組として支援してくれてはいないんだけどなあ、と思ったことはいうまでもない。

 それでもまあ支持者の半分が酒井さんに投票すると言ってくれているのだからとも思うがやはり書かずにはいられないのは、山本太郎がついに須藤元気の応援に入ったことだ。

 

 

 まあ4年前の都知事選の恩返しという意味もあろうし、組としては中立で個人として須藤の応援に入ったものだろうし、既に酒井候補への投票を決めている人たちが翻意するケースもほとんどないだろうとは思うが。

 それでもやっぱり「相変わらず嫌なやつだな」と思って舌打ちしたのは事実だ。

 この記事を書き終えたようかというタイミングで、また補選の情勢調査の電話がかかってきた。投票日前日にもやるのか。これでもう3度目。