kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

イギリスのスナクも岸田文雄そっくりの低支持率に苦しむ。世界的に保守政治そのものが大きな壁にぶち当たっている

 日本では岸田文雄内閣の支持率がすさまじいことになっているが、それとそっくりの支持率なのがイギリス保守党首相のリシ・スナクだ。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

【英国】英首相、支持率が大幅低下 就任以降で最低=世論調査

12/14(木) 11:45配信

 

 英国のインターネット調査会社ユーガブ(YouGov)は13日、スナク首相の純支持率(支持率から不支持率を差し引いたもの)がマイナス49ポイントとなり、就任以降で最低に落ち込んだと発表した。ジョンソン元首相の辞任前と同水準となっている。

 

 ユーガブは、12月11~12日に調査を実施。それによると、スナク氏を「支持する」とした回答者の比率は21%、「支持しない」は70%だった。純支持率は、11月下旬の前回調査のマイナス39ポイントからさらに大きく低下している。

 

 最大野党・労働党のスターマー党首の純支持率はマイナス22ポイント。スナク氏を上回っているが、こちらも前回のマイナス13ポイントからは低下している。

 

URL: https://news.yahoo.co.jp/articles/e2016ada73b0b8746a06a9986e506fe057348be1

 

 不人気に悩むスナクは岸田と同様に減税を打ち出したりしているようだ。

 

jp.reuters.com

 

英与党、減税発表後に支持率上昇=ユーガブ調査

ロイター編集

2023年11月27日午前 11:34 GMT+9

 

[ロンドン 24日 ロイター] - 英政府が減税や投資優遇措置を発表したのを受け、スナク首相率いる与党保守党の支持率が4%ポイント上がったことが、24日付の英タイムズ氏が報じたユーガブの世論調査結果で分かった。

 

 ハント財務相は22日に行った秋の予算編成方針演説で、労働者向けの減税や企業に対する恒久的な投資優遇措置を発表した。来年に予想される選挙に向け、有権者にアピールする狙いがある。

 

 演説後にユーガブが実施した調査では、保守党の支持率が1週間前の21%から25%に上がった。

 

 もっとも保守党は依然として野党労働党に19%ポイントの差を付けられている。調査では、今回の予算によって自身と家族の暮らし向きが良くなると答えた割合が18%にとどまった。

 

 財務相が発表した最低賃金の引き上げや、社会保障公的年金を約束通り増やす措置については、過半数の回答者が支持すると答えた。

 

 与党・保守党の純支持率は、マイナス49ポイントで前回から横ばい。労働党はマイナス14ポイントで、保守党を大幅にリードしている。

 

(ロイターより)

 

URL: https://jp.reuters.com/world/europe/QURJKSFFDVKUDJIAFYUCB3BKPE-2023-11-27/

 

 しかしスナクはもともと前任者のイギリス版「減税真理教」教祖のリズ・トラス政権(某元号新選組の経済政策の親玉である長谷川羽衣子がトラスを絶賛して大恥をかいた)が7週間で崩壊したあとを受けて首相になった緊縮派の政治家であって、単なる人気取りのために減税を打ち出しただけだからそれを英国民に見透かされていると思われる。イギリスの次の総選挙での政権交代は必至とみられているが、労働党のスターマーの「純支持率」も下がっているらしいことが日本の野党第一党の誰かさんを強く連想させる。スターマーの立ち位置も誰かさんと少し似ているようだ。

 その誰かさんについては、元号新選組系の人ではあるが、さとうしゅういち氏の批判が的を射ていると思った。

 

hiroseto.exblog.jp

 

毎日新聞世論調査で岸田政府の支持率が16%に落ち込んだ。

一方で不支持率が79%に達した。

 

また、これまでは野党の支持率も落ち込んでいたが、消極的なものではあっても立憲民主党が14%まで上昇し、自民党の17%と差を詰めている。

いわゆる青木率が33%まで落ち込み、いつ、倒れてもおかしくない状態だ。

 

公明党の支持層を加えれば差は広がるだろうが、最近の公明党も集票力は落ちている。

無党派の動き次第、例えば江東区長選挙で「おっさん東大生」候補に入れた層あたりが国政でも消極的に野党に投票すれば、一挙に政権交代はあり得る。

広島など地方ではまだまだ自民党は強いだろうが、関東・東北は野党圧勝という展開もあり得る。

維新は近畿は圧勝だろうが他への伸びがない。そうすると、意外と野党の少数政権というのもありうる展開だ。

 

野党共闘の雰囲気はそこまで強くなく、野党が複数出る選挙区もあるだろうが、それはそれで比例代表ではれいわなど立憲以外の野党が伸びるだろうし、小選挙区でも「おっさん東大生」的な無所属が出ない、都民ファーストは自民とは別の候補を出してくるとなれば、立憲候補が一位というケースもありうる。

政権交代は5年後、などとのんきなことは言っている場合ではあるまい。

 

岸田政権の諸施策には現在、「低所得の主に子育て世帯」優遇だという不満が出ている。

諸給付しかり「多子世帯」限定の大学無償化しかりである。

 

団塊ジュニア世代で経済的理由から結婚できなかった人たちの間には、

社会保険料などを上げられて子育て支援ばかりされても、という不満がある。

 

子育て世帯当事者からも、一定以上の所得の人たちからは不満は出る。一方で低所得で子育て支援を手厚く受けられる人たちからも、職場などで居心地の悪さを感じることになりかねない。

 

そもそも、教育無償化問題に限定していえば、お金持ち家庭を除外したり、多子世帯に限定したりするべきではないだろう。

余裕がありそうな家庭でも今、「教育虐待」も結構問題となっている。

広島県民に身近な有名人の例では、ご自身の著書の記述をうのみにするなら、河井案里さんがそういう例だと推測される。

余裕があるご家庭の子どもでも親に左右されずに将来を選べるようにするという意味は十分ある。

 

また、これまでの民営化一辺倒の流れを見直す時だ。

地方の交通や医療、あるいは介護などを立て直すなら、それしかない。

営利企業に任せて、成り立つ話ではないからだ。

広島県の平川教育長にみられるように、行政のアウトソーシングは結局、中抜きを増やしただけだった。

 

(広島瀬戸内新聞ニュース 2023年12月17日)

 

URL: https://hiroseto.exblog.jp/30528082/

 

 さとう氏の他の記事を見ると、共産党がゼレンスキー寄りだと批判する割には、ゼレンスキーの比ではない巨悪であるはずのプーチンに対する批判があまり見られないなど、元号新選組系特有の偏りがあって記事に賛同できないことが少なくないが、この記事には全面的に賛同できる。

 なお、イスラエルハマスの件ではイスラエルが、ウクライナ戦争ではプーチン(ロシア)が絶対悪として糾弾されるべきであるのは当然だろう。ハマスやゼレンスキーに対する批判の前段階としてイスラエルプーチンのロシアを糾弾する前置きがなければ、結果的にイスラエルプーチンを利するだけの妄論にしかなりようがない。

 ウクライナ戦争についていえば、共産党よりも元号新選組の方がはるかに悪質度が高いと私は考えている。

 ウクライナ戦争については以上だが、今回取り上げた立民に対する叱咤の記事はすぐれていると思った。特に赤字ボールドにした文章には「我が意を得たり」の思いだ。

 「ホップ、ステップ、ジャンプで5年後の政権交代を目指す」などと抜かした泉健太を「現実的だ」とほめた政治学者がいたが、残念ながら氏は政治学者であるにも関わらず現在の日本政治の流れが読めていないと断じる他はない。

 スナクと岸田文雄とのアナロジーの話にいったん戻ると、前任者・トラスの「減税真理教」路線はあっという間に崩壊したものの、スナクのような緊縮路線でもダメなことはスナクが首相になった時から予想できたことだ。

 自民党政権もそれと同じで、現在何人かいる後継者候補のうち、ひとり高市早苗だけは積極財政論者だそうで、その意味で高市新選組との親和性が極めて高いのではないかと私は思っているが、高市にも新選組にも再分配の思想が欠けているからダメなのである。要するに世界的に保守政治そのものが大きな壁にぶち当たっているということだ。

 その点ではいちばんマシなのが、消去法の結果としてではあるが立民の「枝野ビジョン2023」だろうと私は思っている。しかしかつて提案型野党路線だの維新へのすり寄りなどに走ろうとした泉健太への懸念は大きい。

 そうそう、宮武嶺さんのブログ記事もリンクしておかなければならなかった。

 

blog.goo.ne.jp

 

立憲民主党支持者」という特に名を秘すМさんという一般の方が

「昨日の世論調査を受けて、1番落ち込んでいるのはこの人。 立憲が憎くて憎くて仕方ない御仁。」

と批判。

 さらに別の立憲民主の支持者たちがこのポストに関連して

 

『左派系の立憲への文句の付け方は、根本が「政権を取る気が無い」という「お気持ち」や「根性論」「精神論」だからね。 「泉健太ではダメ」も、客観的に「なぜダメか」は示さない。 だから、売文家やゴロツキのウザ絡みを超えないんだよな。』

 

『泉代表は真っ当な路線で進んでいる ただあれもこれもでは焦点が決まらない ただこういうべき「みなさんアベノミクスで 良くなりましたか全く意図的に円安にしていくため マイナス金利今でも続けているから個人消費が 60%だったのが今45%まで落ち込んでる 生活が苦しくなるばかり政権交代でしょ」と』

 

『立憲の何が凄いって、枝野さんが代表を退いて2年、泉代表のもと分裂騒ぎもおこさずしっかりまとまってる事。 前川さんや町山さんのようなインフルエンサーが泉さん叩きをしても、支持者ががっつり泉さんを支える気満々なところだろうな 家康を支えた三河家臣団のごとく』

 

と、それこそ三河家臣団のごとく泉健太代表を応援していて愕然としました。

 ほんまに実在したわ、こういう方々。。。

 

URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/469106b702e93902ac9a587c2518a178

 

 そうなんですよー。

 私は毎日のように、立民支持系といい共産支持系といい、組織防衛に凝り固まった人たちの意見ばかり目にしては暗い気分になってます。

 彼らはもちろん泉健太の「5年後」発言を現実的だと評価しているわけで、彼らこそ政権交代を遅らせようとしているようにしか私には見えません。

 時間になった。今日の記事は愚痴で終わってしまった。