kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

英、7月4日に総選挙 首相、決断の背景に「物価」 支持率20%でも(毎日)

 イギリスで、リシ・スナク首相が突然7月4日の総選挙を発表したとのこと。

 在英邦人・kazukazu88氏のXより。

 

 

 

 総選挙になった。

 

 

 

 総選挙になると、保守党は惨敗して政権交代が起きるだろうと言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 延々とリンクしたのは、日本でも岸田文雄が同じようなことをやらかすのではないかと思ったからだ。

 上記Xのうちの1つからリンクされていた毎日新聞の記事を以下に示す。

 

mainichi.jp

 

英、7月4日に総選挙 首相、決断の背景に「物価」 支持率20%でも

毎日新聞 2024/5/23 01:55(最終更新 5/23 01:55)

 

 英国のスナク首相(保守党)は22日、次期総選挙(下院選)を「7月4日に実施する」と発表した。スナク氏はこれまで「総選挙は2024年後半」と述べてきたが、急きょ前倒しを決めた。

 

 英メディアはスナク氏の決断の背景について、最近の英国は「物価上昇が収束傾向」にあることから、早期総選挙が与党に有利に働くとの計算があると伝えた。だが保守党は最近の各種世論調査で支持率が20%前後にとどまり、40%前後で推移する最大野党・労働党に大差を付けられている。このため、ロイター通信はこの判断が保守党にとって「リスクがある戦略」とも伝えた。

 

 労働党のスターマー党首は「選挙準備はできている」と政権奪還に自信を見せている。

 

 保守党は10年から政権を維持し、前回19年の総選挙では欧州連合EU)離脱を掲げるジョンソン元首相のもとで大勝した。

 

 だが近年は迷走が続き、22年にはジョンソン氏が新型コロナウイルス流行中のパーティー参加問題などの責任を問われ、辞任に追い込まれた。後任のトラス氏も急激な減税策が市場の混乱を招き、就任から約1カ月半で辞任。続くスナク氏は22年10月から首相を務めるが、不祥事や混乱が続く保守党への信頼は回復していない。【ロンドン篠田航一】

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240523/k00/00m/030/009000c

 

 イギリスと日本とでは似ているところもあるが違うところもある。

 物価高が政権への不満の最大の要因であることはおそらく共通しているだろう。

 マスメディアは自民党の裏金問題ばかりをいうが、私の見るところ自民党政権への不満の最大の要因は物価高だ。それも食料品がやたら高い。

 最近気になって仕方がないのは、スーパーなどで売られる食料品が、同じ値段で量が少なくなっていることが多いことだ。スーパーの総菜もそうだが、メーカーがサイズを小さくした商品なども目立つ。これをやられると、日本の社会は本当に貧しくなりつつあるんだなあという気分が増して気が滅入る。それを招いたのは、わずか3年3か月しか続かなかった「悪夢の民主党政権」のせいなどではなく、高度経済成長が終わってからの半世紀の間、約9割の期間において総理大臣を排出し続けた自民党のせいだと思う人が、そう思わない人よりも多くなった。その結果、「政権交代の時(2009年)よりひどい逆風」が自民党に吹くようになった。

 

www.asahi.com

 

 世襲貴族のドリル小渕優子には庶民の生活の実感などわかるはずもないから、裏金問題への反発が支持率低下の最大の原因だと思っているようだ。

 でも、弊ブログは昨年の今頃の岸田内閣支持率上昇期に何度も書いたと記憶しているが、既にあの機を逃したら政権への支持が高まる要因など何もなかった。その前に岸田は、戦後の総理大臣が誰もやらなかった軍事費の倍増政策を打ち出したが、あれが軍事費以外の政府支出(財政出動)を抑制する圧力になっているのではないかと思えてならない。岸田はその財源として直接税の増税を打ち出したが、これが内閣支持率を下げる要因になった。そうしたタイミングで自民党の裏金問題が発覚したが、それよりも円安になったことが食料自給率の低い日本を直撃し、それが他の分野よりも突出して食料品が値上がりする原因になった。これらはいずれも「悪夢の民主党政権」とは全くの無関係であることは明らかだから、自民党から無党派層の票が大量に離反し、その票はたまたま「第二自民党」を自称する維新にすり寄ったものの無能な馬場伸幸に足蹴にされたためにたまたま「野党第二党よりもずっと自民党に批判的な」立民に向かい、それが先月の衆院補選での島根1区の選挙結果につながったと私はみている(他の2つの区は自民の不戦敗)。

 

 

 別に立民が積極的に支持されたのではなく、維新は「第二自民党」を自称するような文字通りの自民党の補完政党だし、新選組は政権批判よりも立民批判に血道を上げてきた政党だから支持されないだけだ。そういえば新選組の経済政策はスナクの前に7週間首相を務めただけのリズ・トラスに似ているとの話もあった。弊ブログで何度か書いてきた「長谷川羽衣子が絶賛した」というのは、弊ブログの過去記事を見直したらやや古代表現であることがわかったが、それでも短いトラス政権時代の特に前半期に、長谷川がトラスの経済政策をきっぱり批判したことはなかった。

 また民民も極右の支持層開拓にある程度成功して、特に東京では政党支持率をそれなりに上げてきていたが、それが裏目に出たのが先の衆院東京15区補選だった。あの選挙で民民(玉木雄一郎)はなかなか候補者が決まらなかった立民の先手を打って高橋茉莉という人を立民に押し付けようとしたが、生活保護不正受給疑惑を騒ぎ出した党内極右に潰された上、小池百合子乙武洋匡を担いできたのでそれに乗っかったら超極右の飯山陽に罵倒されたので、極右人士たちに「立憲共産党女性候補」を攻撃するよう犬笛を吹いたら有権者から見放され、民民と小池が推した乙武は超極右候補にも負ける5位で惨敗した。また共産党は昨年初め以来党内の「分派狩り」に明け暮れているのでなかなか支持率が上がらなかった(最近自民党の支持率低下に伴って少し上がるようになったが)。

 このように、他の政党がほとんど全部こけたためにたまたま立民が消去法で選ばれたといえる。立民も少し前までは「維新へのすり寄り」やそのさらに前には「提案型野党」を選ぼうとした頼りない政党でしかないのだが。

 このあたりが労働党の支持率が40%もあるイギリスとは大違いだ。立民の支持率は各報道機関の数字を総合すれば、まだ10%いくかいかないかのレベルでしかない。

 時間がきたので中途半端だが今日はここまで。