kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

高市早苗が奈良公園の鹿を外国人が蹴っているなどと発言(呆)

 また高市早苗の話だが、『日本がアブナイ!』に高市を批判する記事が出ていた。

 

mewrun7.exblog.jp

 

 以下引用する。

 

 高市氏は、いきなり自分が「奈良・大和の女」ゆえ、奈良公園の鹿が気になると。そして鹿の和歌を詠み解説を行なったのだ。<一体、何のためにこの話をしたか意味不明なのだが、この時間が長いのである。(-_-;) あ、日の本の日本とかも言ってた。>

 

 そして、やおら、奈良公園の鹿を蹴る外国人がいた、神社の鳥居でけんすいを行なう外国人がいたという話を持ち出し、外国人批判を行なった後、「私、高市早苗、日本をかけがえのない国にしてきたこの古来の伝統を守るために体を張ります」と訴えた。

 

<総理総裁候補が、最初からネットに出ていたレアな例を挙げて、外国人排斥の演説を行なうとは。^^;>

 

 ここまでの要旨を載せておくが、演説の1/3以上は、外国人の問題に割かれた。<このあとの中国排斥を意識した太陽光パネル中止の話もしてたし。^^;>

 

全文はhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20250922/k10014929501000.html

 

URL: https://mewrun7.exblog.jp/33785310/

 

 そもそも、外国人が奈良の鹿を蹴ったという高市の主張が事実であるとの確証すらない。

 

 

 それに、高市が「奈良・大和の人間」だというのなら、奈良で深刻な鹿の食害をどう思っているのだろうか。私が2001年に訪れた大台ケ原では鹿による食害が深刻だった。そんなことくらい地元選出議員の高市はよく知っているはずだ。そして鹿の食害に悩まされているのは何も大台ケ原だけではない。

 下記は昨年3月の朝日新聞の無料記事。

 

奈良の鹿、駆除可能エリア拡大へ 生け捕り・終生飼育から方針転換

机美鈴 2024年3月25日 18時05分

 

 国の天然記念物である「奈良のシカ」をめぐり、奈良県は25日、駆除できるエリアの拡大を検討する方針を決めた。農作物の食害を防ぐため、生け捕りにされた鹿は奈良公園奈良市)の柵内で終生飼育されてきたが、このあり方も見直す。柵内では過密や衰弱など、飼育状況の問題が指摘されていた。

 

 奈良の鹿は古来より春日大社の「神鹿(しんろく)」として保護され、1957年に旧奈良市一円に生息する鹿は天然記念物に指定された。

 

 県は鹿との共生を掲げ、春日大社のある奈良公園周辺を「保護地区」とする一方、食害対策として、公園から一定の距離がある「管理地区」では年180頭を上限に駆除してきた。さらに、保護地区と管理地区の間にある「緩衝地区」では駆除せず、生け捕りにとどめてきた経緯がある。

 

 この緩衝地区について、この日、有識者らを交えた検討委員会が県庁であり、村上興正委員長が殺処分を含めた駆除の方針を示した。委員たちは来春を念頭に、駆除の条件や基準を今後1年かけて検討していくことで合意した。

 

 これまで、生け捕りにされた緩衝地区の鹿は奈良公園にある「特別柵」に収容され、一般財団法人「奈良の鹿愛護会」が死ぬまで世話をしてきた。現在の飼育頭数は約270頭に上る。村上委員長は「野生の鹿を終生飼育するあり方は見直すべきだ」と話した。

 

 この問題では、同会の獣医師が昨夏、「えさが十分に行き渡らず衰弱死が相次いでいる」と告発。市と県が調査し、過密ぶりなど飼育状況に不適切な点があったとしていた。県は飼育の改善を指導する一方、山下真知事は昨年末、収容数を減らすため「駆除の範囲を広げざるを得ない」との考えを示していた。

 

 柵内での鹿の衰弱への告発から始まった問題は、鹿の駆除エリアの拡大方針に展開した。村上委員長は「丁寧に説明すれば市民の理解は得られると思う」と話した。

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS3T5WFRS3TPOMB004.html

 

 こんな現実があるというのに、高市は鹿を利用して排外主義になびく極右層をつかもうと必死になっているようだ。

 しかし、自民党支持層の間では高市の人気は小泉進次郎に遅れをとっている。高市人気が小泉を上回るのは、参政党、民民、日本保守党の3党に限られる(維新は高市と小泉がほぼ五分五分)。だから自民党の国会議員の間では勝ち馬に乗ろうとして小泉を推す人間が多い。小泉もろくでもない人間だと思うので総理大臣にはしたくないが、高市は明らかに小泉よりももっと悪い。この2人の争いになるだろうとの下馬評だから、それなら高市に負けてもらうしかない。総裁選後はおそらく維新が与党入りして自公維の連立政権になる可能性が高いように思う。その場合、維新は自民党の連立に反対する者が抜けて参政か民民に移ったり、連立に残る連中は自民党に吸収されて維新が消滅する可能性すらある。

 『日本がアブナイ!』からの引用に戻る。

 

高市氏は、自身のことを「奈良、大和(やまと)の女」と、出身地に触れた上で、奈良が誇るシカに言及。「シカのことを気にかけずにはいられない。万葉集にも、シカのことを読んだ歌が載っている」として、奈良時代歌人大伴家持の和歌を朗々とした声で詠み上げるひと幕があった。

 

「連れ合いの、愛するシカのことを呼ぶシカが立って…。(歌に詠まれた景色が)まるで目に浮かぶようではないですか」とした上で「奈良には1300年前からシカがいる」と言及。「そんな奈良のシカを足で蹴り上げるとんでもない人がいる。日本人が大切にしているシカを痛めつける」と、外国人観光客のシカへの対応などをめぐり、物議を醸すような動画が拡散されたことを念頭に述べた。「(日本では)古いものが大切にされているが、日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来るなら、何かをしなければならない」とクギを刺した上で「日本をかけがえのない国にしてきた伝統を守るため、身体を張る」とも語り、政策の1つとして、外国人問題に的確に対応する考えを示した。(日刊スポーツ25年9月22日)』 <これでもずいぶん、短くしている。

* * *

 

 また高市氏は、いちいち演説の中で、「私」ではなく、「私・高市」がと強調。また、後半になるにつれて、力を入れたいところを、敢えて関西弁や関西のアクセントを用いて演説を行なっていたのだが、その意図もわからなかった。^^;

 

<別に関西弁を使うことがいけないと言っているのではなくて。ふだんはほぼ標準語で演説しているのに、この演説でわざと混ぜて来る意図がわからないのである。> 

 

 さらに坂本龍馬の言葉も引用し「『日本をいま一度、洗濯致し申し候』。高市早苗、これをいただきます」と、党や政府の大刷新を示唆。

 チーム・サナエで決めているのか、「日本を高い位置に」(=日本を高市に)も持ち出していた。<応援陣もこのフレーズを使ってる。^^;>

 

 スポーツ報知(9.22)は『19日の出馬会見では全体的に控えめで薄口だったのが一変。コテコテの関西弁を駆使し、外国人問題以外にも出馬会見で強調しなかった事柄を主張した。「昨日は亡き安倍元首相の誕生日でしたね」と後継をアピール。「内閣、執行部の作り方については驚いていただきます。北欧の国に比べても劣らないほど女性がたくさんいるものを作る」と女性活躍にも言及した』と報じていた。

 

URL: https://mewrun7.exblog.jp/33785310/

 

 ×鹿じゃなかろうか。

 しかし、そんな高市を応援するのが菊池誠である。さすがの菊池ももう「ゆるふわ左翼」とは自称しなくなったようだが、それでも菊池のnoteに今なお多数の「いいね!」がついているのを見て唖然とした。馬鹿馬鹿しいのでリンクは張らないが。