kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

これはひどい! 高市早苗が「電波停止を命じる可能性」に言及

高市早苗という女は、その経歴から「極右的な主張は安倍晋三らに迎合したものであって、本心から出ているものではないのではないか」との見方をする人もいるが、とんでもない。高市は筋金入りの極右政治家だ。新進党を見切って自民党入りした時、さっさと清和会に入ったことは、高市が根っからの極右であることを示している。何度も書くが、2002年8月18日放送のテレビ朝日サンデープロジェクト』で靖国などをめぐる極右発言を田原総一朗に厳しく非難、罵倒された時、田原よく言ったと拍手喝采したものだ(この生放送で、高市はみっともなく泣き出した)。この時の高市の姿が視聴者にも悪印象を与えたのかどうか、2003年の衆議院選挙で奈良1区から立候補した前職の高市は、同じ右派政治家である民主党馬淵澄夫に惨敗し、比例復活もならず落選した。この時私は快哉を叫んだものだった。しかし2005年の衆院選では選挙区を奈良2区に変え、小泉郵政選挙の追い風にも乗って復活した。さらに2009年の政権交代選挙では、自民党は大逆風を受けていたので、2003年の選挙にさえ落選した高市の落選間違いなしと楽観していたが、案に相違して比例復活してしまったので私は激怒した。その後の2012年と2014年の衆院選では高市は選挙区で当選している。

その高市が、極右政治家ならではの暴言をまたも炸裂させた。

衆院予算委:高市総務相「電波停止を命じる可能性」言及 - 毎日新聞

衆院予算委
高市総務相「電波停止を命じる可能性」言及
毎日新聞 2016年2月9日 11時12分(最終更新 2月9日 12時01分)

 高市早苗総務相は9日午前の衆院予算委員会で、放送事業者が政治的公平性を欠く放送を繰り返し、行政指導でも改善されないと判断した場合、電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性に言及した。民主党玉木雄一郎氏の質問に「放送法を所管する立場から必要な対応は行うべきだ」と答弁した。

 放送法4条は放送事業者に「政治的に公平であること」などを求めている。これを踏まえ、玉木氏は「憲法9条改正に反対する内容を相当の時間にわたって放送した場合、電波停止になる可能性があるか」などとただした。高市氏は「1回の番組で電波停止はありえない」としたうえで、「私が総務相のときに電波を停止することはないが、将来にわたって罰則規定を一切適用しないことまでは担保できない」と述べた。

 高市氏は8日の衆院予算委でも民主党奥野総一郎氏に「行政指導してもまったく改善されず、繰り返される場合に、何の対応もしないと約束するわけにはいかない」などと同様の答弁をしている。

 これに先立ち、高市氏は9日午前の記者会見で、放送法に基づく業務停止命令や電波法による電波停止命令について「法律に規定されている」と表明。命令を出すのは「法律に違反した放送をしたことが明らかで、同一の事業者が同様の事態を繰り返し、再発防止措置が十分でないなど、非常に極端な場合だ」という見解を示した。

 菅義偉官房長官は9日午前の会見で「(高市氏は)当たり前のことを答弁したに過ぎない」と述べた。【野原大輔、青木純】

この高市の答弁は甘利あまりにもひどい。言論統制言論弾圧の態度が露骨だ。

かつて田原総一朗高市早苗に浴びせた非難、罵倒の文言を右翼の書いた記事*1から以下に引用する。

産経新聞8月20日付の報道や週刊新潮8月29日号の記事によれば、田原氏の「満州事変以降の戦争をどう思うか」との問い掛けに、ゲストの高市早苗衆院議員が「それは自存自衛のための戦争だ」との答えに、田原氏は色をなし「それは全然違う。いいか、あれは関東軍の全くの反乱だよ。自存自衛なんて全くの無知。(あんたみたいな人が)国会議員をやっているのはおかしい」と一方的にまくし立て、同番組常連の高野孟(インサイダー編集長)と声を合わせて批判、挙句の果てに「こういう幼稚な人が下品な言葉で靖國、靖國っていうから、僕は靖國神社は存って良いと思うよ、でもあんたみたいな下品な人間が、僕が靖國神社に行ったら・・・日本で下品な人間が、憎たらしい顔をしたやつが集まっているんだよ、みんな。(靖國が)可哀想だと思うよ。」と罵詈雑言を浴びせた。

先日の朝まで生テレビ田原総一朗が極右の吉木誉絵に言おうとして言葉をのみ込んだのは同様のことだろう。田原は今回はそこまでは言わず、満州事変と日中戦争をパリ不戦条約違反だ、あなた(吉木)の言っているのは軍国主義を肯定することだと言った。

だが、それを今仮に高市早苗本人に対して浴びせたりしたら、高市は「電波停止の命令」を下しかねないのではないかと思った。

いったんは衆院選落選まで追い込まれたこの女を復活させてしまったことがかえすがえすも悔やまれてならない今日この頃なのだった。