夕方に散歩がてら、永代通りを東陽町から門前仲町、そこからまた東陽町、最後は木場まで1と4分の1往復してきた。いうまでもなく補選のいろんな候補の街宣を見るためで、実際に遭遇したのは地下鉄東西線東陽町駅前に止まっていた須藤元気の選挙カーの女性の声、それからおそらく小池百合子が同乗してマイクを持って訴えていたのではないかと思われる選挙カー(あの声はたぶん小池自身だろうと思った。違っているかもしれないが)、それに東陽町から門前仲町まで練り歩く乙武洋匡陣営、これは永代通りの南側を歩きながら北側を練り歩く彼らの様子を見ていたが、途中で吉川里奈陣営の前を通りがかる時にはどうなるだろうかと注目していた。しかし両陣営とも愛想良く挨拶を交わしていたようで、どっかの黒川一派みたいな乱暴狼藉に及ぶ気遣いなど一切ない紳士的なものだった。
私が見た中で一番盛り上がっていたのは門前仲町での日本保守党の街宣だった。門仲での街宣は永代通りの北側でやるに違いないと思ったから北側に移って歩いていたら案の定出くわしたが、よりにもよって一番出くわしたくない保守党に遭遇してしまった。しかしこの保守党の街宣が、今日見た中では人出も最多なら熱気も最大だった。裏を返せば一種異様な雰囲気で、日の丸の連中がしゃがんで陣取っているなど、いかにも極右候補の街宣らしく、正直言ってちょっと怖さも感じた。あれでは極右人士たちの内輪での盛り上がりはすごくても、一般の人々はドン引きしてしまうのではないか。
同じ門前仲町でも日本保守党よりも西の清澄通りとの交差点付近で最終街宣をやっていた維新は、日本保守党と比較すると人出が少なそうに見えたし*1、盛り上がりにもやや欠ける印象を受けた。だがその反面、維新の方が保守党と比較すればずっと「普通」だなと思った。私の記憶に強く残っているのは2013年の都議選の維新候補の応援に故石原慎太郎と当時大阪市長の橋下徹が今回と同じ門仲にやってきた時の街宣だったが(私はブログ記事に取り上げるために見に行ったのだった)、この時の人出は本当にすさまじかった。一方今回は、その時の人出や熱気には全く及ばなかった。しかし2013年の都議選の結果は維新の惨敗だった。つまり、街宣が盛り上がったからといってそれが結果につながるとは限らないということだ(今回の保守党もそうなる可能性がある)。なお保守党候補の飯山陽の顔はよくわからなかったが維新候補の金沢結衣の顔はかなりよく見えた。これまでに1万5千回の辻立ちをやったという金沢候補だが、私が遭遇したのは今回が初めてだった。
なお、維新の最終演説に関してはこんなXがある。
【悲報】維新馬場、金沢ゆいの最終演説で「立憲民主党を叩き潰す」「日本共産党は日本にはいらない」とガンギマリ演説。隣の吉村ハーンも思わずドン引き顔に pic.twitter.com/o3SzfQUYyA
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2024年4月27日
ああ、それをやったのか‥‥
私は馬場や吉村が来ていたことさえ知らなかった。私は関西出身なので彼らが大阪弁で喋っていたら気づいたはずだが気づかなかったから、私が通りがかったのは運良く彼らの演説のタイミングではなかったのだろう。
それから永代通りの南側に戻って東に引き返す途中で、乙武陣営の練り歩きと遭遇し、候補者の乙武洋匡とも接近遭遇した。結構人懐っこい笑顔を浮かべてたっけな。でもこの陣営が「小沢一郎」の一件をやらかしたと思うと、人は見かけによらないものだなと思わずにはいられなかった。今回私がもっとも接近遭遇して、顔までよく見えたのはこの乙武候補だった。それから東陽町に戻ると吉川里奈が最終街宣をやっていたが、人出は保守党や維新よりずっと少なかった。応援演説で立民の悪口が出てきたが、今回の補選では立民批判が当の立民公認の酒井候補を除く全候補の定番になっているようだった。その吉川候補の街宣から離れて永代通りの北側を歩いていたら、酒井候補の選挙カーが西からやってきて、酒井候補と思われる女性が選挙カーの助手席から手を挙げていた。これが19時55分頃。同候補の最終街宣は豊洲だったらしい。それでなかなか遭遇しなかったわけだ。同候補の選挙事務所は木場にある。私は選挙戦を終えた同候補が選挙事務所から出てきて、スタッフと「お疲れさま」のハグをしているところを見届けて、今日の散歩のスケジュールを終えて帰宅した。実は今回は最後に木場に着くのがその時間帯(20時ちょっと過ぎ)になるように計算して散歩したのであって、誰がどこで街宣するのか等の情報は全く把握していなかった*2。酒井事務所の前には特に人だかりも何もなく、私も通りすがりの人間を装ってハグの場面の横を通過したのだった。もちろん写真などは撮っていないし、酒井候補の表情も見えなかった。それは拍子抜けするほど普通の選挙戦終了の光景であり、周りには選挙関係者以外には通行人しかいなかった(ように見えた)。その普通さがかえって印象に残った。
そうそう、書き忘れていたが今日はチャリに乗りながらの秋元司候補の街宣に二度も遭遇したし、もう暗くなってからの時間帯には永代通りをやはりチャリに乗って東に進む、服やタスキに多くの電球をまとった須藤元気候補も見た。
幸い、黒川一派とは全く遭遇しなかった。彼らはどこで何をやっていたのだろうか。
今日のところは、各候補とその陣営の方々に「お疲れさま」というほかない。