kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

衆院3補選、きょう告示

 今日は衆院3補選の告示日。

 宮武嶺さんのブログ記事に書かれたさりげない一言に注目した。

 

blog.goo.ne.jp

 

酒井さん、井戸まさえさんの分まで頑張れ!

 

 「井戸まさえさんの分」のところで弊ブログの下記記事をリンクしていただいている。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記リンクの記事は長いので、2017年衆院選の直前に勃発した、というより小池百合子前原誠司小沢一郎の3人が引き起こした「希望の党」騒動(うち小沢は自身が小池に排除される赤っ恥をかいた)の時に、果たして自分は公認されるのかと電話で問い合わせた時の「希望の党」側の返答を以下に再掲する。

 

 「東京は小池(百合子=引用者註)がすべて取ると言っていますから、民進党系は無理ですよ。希望の党の候補者は『きれいどころ』を揃えてます。転区を希望するなら、喜んで紹介します。女性候補が足りないので」

 

(井戸まさえ『ドキュメント 候補者たちの闘争 選挙とカネと政党』(岩波書店, 2018)65頁)

 

 まったくひどいものである。これが小池百合子及び「希望の党」の正体だった。

 この言葉を投げ返された井戸まさえさんは下記のように感じたそうだ。以下の文章が、上記引用文の直後に書かれている。

 

 質屋でもあるまいしと呆れる一方で、なるほどかれらはこうやって東京都議選を勝ってきたのだと思った。その「きれいどころ」の女性候補たちが当選したとして、その後どのような政治をしていくかについては、ほとんど考慮されていないのである。党の候補者はもちろん、有権者もずいぶんなめられたものである。

 

(井戸まさえ『ドキュメント 候補者たちの闘争 選挙とカネと政党』(岩波書店, 2018)66頁)

 

 実際に2017年衆院選の東京の選挙区にどの程度「きれいどころ」が出たのかは覚えていない。実際には大部分は民進党右派だったように思う。少なくとも東京15区はそうで、私がかつて激しく敵意を燃やした柿沢未途希望の党の候補者だった。

 柿沢の小池へのすり寄りぶりは、柿沢が民進党にいた頃からすさまじかった。今でも忘れられないのは、小池が東京都知事選に初当選した翌年の2017年新春に「小池百合子都知事を評価する!」と大々的に謳ったチラシを配ったことだ。私の家の郵便受けにも入っていた。しかし小池はこの野心家の柿沢をあまり好まなかった形跡がある。この年の都議選で柿沢の妻である柿沢幸絵が民進党を離党して都民ファ◻︎ストの会の公認を希望したものの認められず、都ファからは推薦に留まったために落選の憂き目を見た*1。あの都ファ旋風が吹き荒れた不愉快千万の都議選にあって(安倍自民党は負けたが、私はそれを喜ぶよりも都ファの躍進に激怒した)、柿沢幸絵の落選には大いに溜飲を下げたものだ。とはいえ小池は柿沢幸絵の推薦はしたし、「希望の党」では柿沢未途を公認候補として受け入れたのだった。

 何が言いたいかというと、東京15区の「三国志」、つまり柿沢家と木村家と山崎家との三家鼎立の関係において、小池が柿沢に与した人間だったということだ。だから、山崎家と強く結びついていると思われる自民党の江東総支部が、小池系の候補者を押しつけようとした党執行部に激しく反発したわけだ。だが彼らも自前の候補者を立てることはできなかった。山崎一輝は自らの辞職に伴って都知事選と同日に行われる都議補選に立候補するらしい。しかし一昨日、珍しく扉が開いて街宣から帰ってくる候補者を待ち受けていたと思われる秋元司事務所のすぐ近くに、三戸安弥(さんのへ・あや)と上田令子という、都ファから分派した反小池系右派新自由主義勢力に属する2人の二連ポスターが貼られているのを見たから、あるいは三戸が都議補選に出てくるのかもしれない。仮に三戸が出てきて山崎が負けても来年7月には都議選の本選があるから山崎の地方議員生命が絶たれるわけではないし、そもそも都議補選の定数が1かどうかとか本当に三戸が補選に出てくるかどうかも知らず、他の政党が候補者を立てるのかどうかも知らない。だが補選で山崎が楽勝するとは必ずしも限らないのではないかと思った。

 話がそれたが、柿沢だろうが山崎だろうが古い自民党にはおさらばしなければならないが、維新だの(都)ファだの都ファからの分派である上田令子系だのを全部ひっくるめた新保守も勘弁してほしい。

 そういや昨夜(止めとけば良いのに)ヤフコメを見ていたら、例の「小池百合子さえ『左』に見える」超極右の日本保守党支持者が維新を立民と並べて「既成政党」と呼んでいるのを見た。また、維新支持者が「乙武に食われているせいで金澤さんが酒井に先行されている。乙武陣営は大阪自民党と同じだ」として小池(ファ)やら民民やらに激しい怒りをぶつけたXを発信しているのも見た。それらはネットの話だが、右側がネットのみならずリアルの政界でも四分五裂を始めている中で衆院東京15区の補選が行われる。

 ネット談義によると、島根1区の補選の情勢が怪しくなってきたという。昨年後半の衆参補選でも、岸田自民党参院四国(徳島・高知)を捨てて長崎に特化して1勝1敗をもぎとった。今回も、立民は3戦全勝から1勝2敗まであり得るとのことで、後者の場合は島根1区と東京15区を落とすことになると同時に、自民は1勝2不戦敗になる。そんな不吉なことにはなってもらいたくないものだが。

 今日はこんなところ。明日以降の弊ブログは、しばらくの間、今日よりももっと不活発にならざるを得ない。

*1:柿沢幸絵は2021年の都議選にも出馬しなかったが、それは夫が衆院選後の自民党入りを狙っていることと関係があるのではないかと当時から思っていた。