kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

逮捕された秋元司がIRなら柿沢未途はジャパンライフ。「野党共闘」は柿沢を担ぐな

 自民党を離党した衆院議員・秋元司については、しばらく前にも東京15区・16区のダメ政治家の括りで書いたばかりだが、東京15区で毎回、これも無所属の柿沢未途とレベルの低い競り合いをしていて、2012年にはみんなの党公認の柿沢に完敗して比例復活し、2014年には維新の党公認の柿沢に惜敗して比例復活し、2017年に三度目の正直でやっと希望の党公認の柿沢に勝ったものの、柿沢の比例復活を許してしまった。

 このように、東京の選挙区ではもっとも選挙に弱い政治家の一人でありながら、派手好きで浮き名を流してばかり。今回のIR疑獄でもわかりやすい収賄容疑で逮捕されるなど隙だらけで、これを機に政界から消え行く運命にあるであろう小物政治家だ。

 秋元が議員辞職するようなことがあれば、東京15区は補選になり、そうなれば比例復活で衆院議員の地位を維持した柿沢未途議員辞職して「野党共闘」の候補になろうと動くに違いない。しかしこの柿沢も「桜の会」問題で話題のジャパンライフから政治献金を受けていた。それでなくとも、衆院選のたびに毎回所属政党が違う柿沢は全く信用のならない政治家で、希望の党設立騒動に関しては、いわゆる「チャーターメンバー」には数え入れられないものの、もっとも早い段階から希望の党入りに動いた「限りなく『チャーターメンバー』に近い」人間だ。妻の柿沢幸絵は、夫同様にみんなの党から民進党に移った前東京都議で、前回の都議選前には民進党を離党して「都民ファ□ストの会」入りを狙ったものの、小池百合子に警戒されたのか公認が得られず落選した。夫の柿沢未途は都議選への援護射撃の意図もあったのか、2017年の早い時期から「小池知事を評価する」などと書かれたビラを撒くなど、夫婦揃ってしきりに小池にすり寄っていたのが、幸絵は公認を得られず都議選に落選するわ、小池の「排除」騒動によって希望の党が強い逆風を受けたあげく未途も秋元に大差をつけられて選挙区では負けるわと散々だった。しかし未途は悪運強く比例復活を果たし、同じ年の夫婦揃っての落選を強く願っていた私は大いに頭にきたのだった。

 補選があった場合でも衆院選の本選はそう遠くない未来にあるから、補選で柿沢が立候補しないことはまず考えられない。補選で柿沢以外の「野党共闘」の候補者が立って当選した場合、柿沢は本選でも「野党共闘」の候補者になることはまずできないからだ。

 問題は補選になった場合に「野党共闘」が柿沢を担ぐかどうかだが、ジャパンライフから献金を受け、一昨年には小池百合子にすり寄ったのに現在では国民民主党にも入らず、地方選での動きを見る限り立憲民主党入りをつけ狙っているようにしか見えない、このとんでもない渡り鳥野郎を担ぐようでは「野党共闘」も終わりだろう。野党が公認しなければ柿沢が自民党入りを狙う可能性もある。もともと限りなく「チャーターメンバー」に近いし、同メンバーの長島昭久細野豪志の選択を考えれば大いにありそうな話だ。

 しかし、受け入れ先の二階派は、今後IR疑獄で大揺れになる可能性もある。まあIR秋元とジャパンライフ柿沢とでは似たり寄ったりだから、秋元の後釜に柿沢を据えれば自民党に勝算が出てくるだろうが、だからといって自民党議席を渡さないために「野党共闘」が柿沢を担ぐのなら、そもそも何のための「野党共闘」なのかという話になる。

 以上は秋元が議員辞職した場合の話をしてきたが、補選にならない場合でも秋元が自民党公認で次期衆院選に出馬できるとは考えられないから同じ構図になる。

 仮に「野党共闘」が議席確保を最優先して柿沢を担ごうとするなら、「野党共闘」の手段自体が目的化しているとの批判は避けられない。私自身は既に「野党共闘」の理念に対しても懐疑的な立場に立っているが、柿沢を担ぐようなら完全に「野党共闘」を見放すしかなくなる。何度も書くが、特に共産党が民主・民進系政党と一緒に柿沢を担ぐならば、同党のレゾンデートルが問われるだろう。

 「野党共闘」陣営には、早く柿沢を切り捨て、筋の通った候補者の擁立を模索していただきたいものだ。同じことは初鹿明博立憲民主党を離党した東京16区にもいえる。

 私は柿沢未途が大嫌いなもので、秋元司の逮捕や、これが大規模なIR疑獄(カジノ疑獄)の摘発につながるかなどの話はそっちのけにして、ついつい柿沢の悪口を書き連ねてしまった。私の柿沢嫌いは、親父の故柿沢弘治が大嫌いだったことに端を発しているが、親父の件については今回は省略する。

 かつて民主党都議時代に酒気帯び運転で物損事故を起こした議員辞職に追い込まれながら、みんなの党公認で衆院選に当選して「焼け太り」を果たしたこの男の、さらなる「焼け太り」を許してはならない。