kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

乙武洋匡は酒井菜摘の得票の半分にも満たずに5位に沈むことがほぼ確実

 NHKの開票速報が進んでいる。

 

www3.nhk.or.jp

 

 出口調査では2位以下が須藤>金沢>乙武>飯山だったが、今の開票速報だと乙武はどうやら5位に沈みそうだ。

 そうなってくれたら、自民党が「困った時の小池百合子頼み」に出る手も今後は通用しなくなる可能性が出てくるのではないか。

 もちろん、単に乙武が弱すぎるカードだった可能性もあるが、小池の神通力が失せる方向に進めば、維新の惨敗(あれはどう見ても党代表の馬場伸幸が金沢結衣の足を思いっきり引っ張ってたよな)と合わせて、右側の政治勢力分布が大きく変わるかもしれない。

 その際、厄介な存在になりそうなのが日本保守党だ。あんな超極右というか極右ポピュリズム政党をのさばらせてはならないと思うが、あの党のかなりの程度の勢力伸長はどうやら避けられそうにもなさそうだ。

 それと、7月の都知事選と同日に行われる都議補選に自民党山崎一輝が出馬を予定しているが、その対立候補上田令子系の三戸安弥が出てくるようだ。上田令子系は都ファからの分派だから反小池百合子の右派新自由主義政治勢力と思われるが、補選で三戸が当選すれば、こと「反都ファ」の一点で、最近都議会で都ファと自公の連合軍に目の敵にされているらしい立民・共産と共闘する可能性も出てくるかもしれない。三戸は2019年の区議選初当選が16位だったが2期目はトップ当選だった。今回衆議院議員になることが決まった酒井菜摘は三戸と同じタイミングの区議選初回当選がいきなり6位で、2期目は選挙カーを使わずに3位だったが、1期目から2期目への伸びでは三戸はその酒井をも上回っている。Xで調べたところ、三戸には「信者」までついているようだから、今後江東区内の若手右派かつ反小池系都議として頭角を現す可能性がある。右派の人だから、今後手強いライバルになるかもしれない。気の早い話だが、7月の都議補選では三戸が山崎一輝に勝つのではないだろうか。そうなると「御三家」(柿沢家、木村家、山崎家)の残り1つも手痛いダメージを受けることになるから、長年因襲的な「御三家」の支配でよどんでいた江東区の政治状況が大きく変わるかもしれない。

 また、西の維新、東の都ファという二都を壟断する二大右派地方政党にも今後衰退の傾向が現れ始める可能性がある。

 国政でも、維新はどうやら立民の野党第一党を脅かすことに失敗し、大阪万博の問題も抱えているから、今後の維新は久々に本格的な退潮のトレンドに入りそうだ。維新はこれまで極右と新自由主義の二刀流でやってきたが、こと極右の分野ではそれに特化した日本保守党に敵いそうにないことが今回の東京15区補選で看て取れた。

 私はともに門前仲町で行われた最終街宣で、保守党の伸勢と維新の衰勢を感じた。馬場伸幸の「立憲共産党」連呼は聴衆には刺さらず、候補者の金沢結衣に自らダメージを与えただけだった。私は馬場がこの言葉を発した場面には居合わせなかったが、保守党と比較してあまりにも勢いの感じられない維新の最終街宣を見て、ああ、これは酒井候補が金沢候補に負けることはまずないな、と思ったのだった。あとの懸念は、執念で電話がけをしてきた小池百合子に支援された乙武洋匡(なにしろ私の家にはこの2人のそれぞれの音声が録音された電話が一度ずつ、計2回かかってきた)がどこまで伸びるかだったが、江東区民は賢明な判断をした。つまり小池や乙武には大して動かされなかった。乙武は酒井候補の得票の半分にも満たない大大大惨敗に終わることがほぼ確実な情勢だ。

 今回の補選が、自民や維新ともども小池百合子の「終わりの始まり」になるかもしれないと思った。