都ファ・小池百合子びいきと疑われる平河エリ氏がこんなXを発信していた。
目黒、現職優勢の報道も出てたのか。
— 平河エリ Eri Hirakawa (@EriHirakawa) 2024年4月21日
あまりチェックできておらず、ぼんやりと小池パワーで伊藤候補が抜けていくのかと予想しており、結果を見て驚いたところ。
私は目黒区長選自体ほとんど知らなかったのだが、調べてみると、もともとは民主党系だった多選区長(2004年初当選で、今回も当選したので6期目)に都ファ・民民が推した伊藤悠(ゆう)、立民が推し共産などが支援した西崎翔(つばさ)、自民が推す河野陽子が挑んだがいずれも敗退した。
この結果について、西崎の得票数が伊藤に及ばなかったため、私は「何やってるんだ」と思ったのだが、小池はどうやらこの区長選に本気で勝ちを狙いに行っていたようだ。
一般紙よりも、いつも小池だの維新だのろくでもない勢力の側からばかり政治記事を載せるスポーツ紙が「小池系候補の敗北」として伝えていた。
記事の引用は省略する。
私が強調したいのは、この伊藤悠というのが本当にとんでもない人だということだ。
伊藤は、もともとは手塚仁雄の秘書だったが、民進党を離党して2017年都議選に目黒区から都ファ推薦で立候補して当選した。その後の都議会での乱暴狼藉ぶりは、立民の五十嵐衣里都議のXを見るとよくわかる。同都議はたとえば、下記Xをリポストしている。
この動画の伊藤ゆうさんて、今、目黒区長選挙の候補者だよ。
— Peace is the best🍉 (@Peaceisthebest4) 2024年4月18日
びっくりだな。
こんなヤジとばしてる、"品性も知性もない人"が、立候補ってさ。#伊藤ゆうのヤジ酷すぎ https://t.co/GNajGH2TBo
ひとことでいえば、都ファの権勢をかさに威圧的な行動をとる憎むべき人物であって、小池はこんな人を区長選で応援していたわけだ。
また伊藤が手塚仁雄の秘書から出発した人だったことにも留意されたい。手塚自身は野田佳彦グループに属していて、たまたま野田が小池に「排除」されたことから(おそらく細野豪志の進言でも入れたのだろう)立民入りしたが、民進党右派だった野田Gの人たちは本来は小池になびくような成功を持っていたといえそうだ。
そんな小池一派になびきがちな平河エリ氏とは、同じ「えり」でも五十嵐衣里氏は大違い。下記Xなど、都議会の呆れた実態を私たちに教えてくれている。
都議になって驚いたのは国会より「ひどい野次」。都議会にはテレビ中継も無いし傍聴者もほぼ居ないからか、こうした人格攻撃や恫喝まがい野次が横行しています。
— 五十嵐えり💁♀️都議・弁護士(武蔵野市選出) (@Igarashi_Eri) 2024年4月18日
しかもこうしてあえて発言に被せて野次るので、答弁の声が聞こえず動揺し、準備した質疑がうまく出来なくなります。いじめそのものです。 https://t.co/IuAKz40OT4
2021年の都議選初当選時にはよく平河氏が五十嵐氏をリツイート(当時)していた記憶があるが、どうやらお二人の主義主張や思想信条などは大違いのようだ。近年、平河氏は右派新自由主義者としての正体を徐々に表し始めたように私には思われる。
一方の五十嵐氏のXは非常に良い。
異論を許さない強権的な体制、それが都民ファーストです。都政に異を唱えるとこの通り「除名」になります=都議選で知事が応援しないため再選が厳しくなります。都民ファの議会質疑や発言は全て小池都政の賞賛に費やし、「思考停止」で全施策に賛成します。多様な議論を尽くす民主主義を放棄しています https://t.co/hlHihowzXK
— 五十嵐えり💁♀️都議・弁護士(武蔵野市選出) (@Igarashi_Eri) 2024年4月19日
「委員長も答弁者も一緒に加担した」。今の都議会の異常さを表しています。ESATーJは小池都政の鳴り物入りで導入。こうした事業の問題を指摘する質疑者に対しては、都ファだけでなく都庁職員も質疑者を馬鹿にするような態度をとり、委員会室にはそうした空気が醸成されます。いじめと同じ構造です https://t.co/bW8rkSaHqK
— 五十嵐えり💁♀️都議・弁護士(武蔵野市選出) (@Igarashi_Eri) 2024年4月19日
要は、議論を尽くして都政を改善していきたいという思いはなく、自分たちが「小池知事との二連写真や応援によって都議選で再選し、議員でい続けたい」という都民ファの議員によって小池都政が成り立っています。裏を返せば、小池知事の人気が落ち再選が保障されなくなれば一気に瓦解していくと思います
— 五十嵐えり💁♀️都議・弁護士(武蔵野市選出) (@Igarashi_Eri) 2024年4月19日
知事批判言論の弾圧。どうしてこうなるかというと、都議会では自公都民ファが「圧倒的多数」だからです。自分達が正義と勘違い。ひたすら小池知事を礼賛し、都のイベントに乗っかる「思考停止」状態です。異論も言えず、自分の頭で考えて自分で善悪判断出来ないなんて、何が楽しくて議員してるのだろう https://t.co/ADWUidPwG3 pic.twitter.com/uBYTGu1zVA
— 五十嵐えり💁♀️都議・弁護士(武蔵野市選出) (@Igarashi_Eri) 2024年4月18日
この最後のXには特に強く共感した。今の日本は、都ファに限らず、「異論も言えず、自分の頭で考えて自分で善悪判断出来ない」政治家や有権者だらけではないか。本当に腹が立つ。
Xを眺めていて時々イライラさせられるのは、衆院東京15区補選で酒井菜摘候補を応援する人たちの中に「乙武が伸びていないのが痛い」という人たちがいることだ。「だから金沢結衣にまくられるかもしれない」と言いたいのだろうが、とんでもない。考えたくもないが、万一酒井候補が「まくられる」可能性があるとしたら、それはこのところ政党支持率が低下気味の維新の金沢にではなく、乙武にだろうと私は思う。それを直感したのが、一昨日にブログ記事を1件書き上げようとした時に固定電話にかかってきた、小池百合子が乙武への投票を呼びかける録音テープを流していると思われる音声だった。
あれで、投票所に行くつもりがなかった人たちが投票所に行って乙武の名前を書くかもしれない、小池はこの補選を諦めていないどころか激しく執念を燃やしていると思ったのだった。それは自民党の江東総支部にとっても迷惑極まりない話だろうが、小池にとっては江東総支部で山崎一輝を応援する人たちのことなど知ったことではないのである。
乙武とは、そんな人間に応援された候補だということだ。
維新と(都)ファとは同じくらい悪質な政党で、どちらがより悪いともいえないくらいだと私は思っているが、仮に乙武洋匡と金沢結衣のどちらかをとることを強制されるなら私は金沢をとる。主義主張や思想信条だけをとれば乙武のほうがマシだろうが、自らの意思で5年間1万5千回の辻立ちをした金沢の方が、小池の操り人形でしかない乙武と比較すれば、人間としてはまだ評価できると思うからだ。なお今回の記事は、最低限、選挙のためだけに他の土地からやってきた乙武(だの飯山某だの)には負けたくないという思いから書いた文章であって、維新を評価するつもりなど毛頭ないことを申し添えておく。
[追記]