kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

乙武氏対応、自公国定まらず 裏金・女性問題が影響―東京15区(時事通信)

 衆院3補選の告示が6日後に迫っているが、小池百合子に向けた文春砲が発砲されたり、民民から出馬予定を取り消された高橋茉莉氏が乙武洋匡の応援を公言したりと(これはおそらく民民執行部への嫌がらせだろう)、立民の玄葉光一郎野田佳彦待望論を日経系のネットラジオ番組で語ったりと、政局はますます混迷してきた。

 

www.nikkei.com

 

 これ(玄葉による野ダメ待望論)などは、立民右派からの「ポスト泉」の動きの一環とも解釈し得るのではないか。実際、自民党総裁選よりもあとに設定されていた立民代表選を前倒しで行おうとの動きも出ているらしい。自民党総裁泉で新総裁を選出するや否や衆議院を解散するという、3年前の(自民党にとっての)成功に味を占めた自民党がまたやらかしかねないというのは、誰にでも想像できることだからだ。そんな時に泉健太で大丈夫とは誰もが思うことだろう。島根1区も東京15区も共産党が候補を下ろして立民候補を支援する形になったが、これは右側が「立憲共産党」と呼ぶ形であって、2021年の代表選で選ばれた泉がそれから脱却しようとして結局できなかったことを意味する。結局「提案型野党」路線も維新へのすり寄りもうまくいかなかった。立民の政党支持率は今も伸び悩んでいる。これで党内政局にならない方が不思議だ。

 ちなみに、岸田文雄(というか岸田を操っていた故安倍晋三)を就任直後の解散をやった13年前に同じことをやろうとしていたのが麻生太郎だった。しかし麻生は森喜朗らによって手足を縛られ、解散に踏み切れなかった。その結果、2009年衆院選で記録的大惨敗を喫して下野に追い込まれた。その轍は絶対に踏みたくないだろうから、もし9月の総裁選で自民党総裁が代わるのであれば新総裁は岸田と同様即時解散するだろう。今の政局だとこの可能性が一番高く、次いで高いのがそれに追い込まれる前の6月に岸田が解散することだ。4月解散はもうほとんど時間がないので事実上消えたとみて良いだろう。

 このどちらの場合でも補選に当選した議員の任期は2か月または5か月になるから、小池百合子にせよ江東区の前々区長のドラ息子である「漢字もろくに読めない」らしい極右の山崎某も、乙武が悪評紛々だからといって出馬などしないだろう。両者とも、本選に出て勝てば良い、とでも思っているのではないか。特に岸田が6月解散を仕掛けてきた場合が問題で、この場合には小池百合子が本当に東京15区から出馬する可能性がある。区民の私としては想像したくもない恐ろしい話だけれども。

 立民の話に戻ると、党内政局の動きがリベラル派からではなく右派から出てきつつあることに注目されたい。というのは、民主・民進においては少なくとも政権交代後はずっとこの流れからだからだ。小沢一郎にしても、信者には左側が多かったが小沢自身はまぎれもない右派だし、その後の前原誠司だの長島昭久だの細野豪志だの馬淵澄夫だの、それに小物だったかもしれないけれども江東区柿沢未途だの、民主・民進で政局的な動きをなしたのは全員極右を含む右派だった。たとえば西村智奈美のようなリベラル派は何もしていないし、それどころか西村氏は執行部にいる。妄動をなすのは常に右翼か新自由主義者であり、その最大にして最悪の例があの「希望の党」騒動だった。今朝も記事を書く前にコメント欄を見たら、いつもの右翼が何やら戯言を書いていたが、実際に純化に動こうとするのは常に右派である(「排除」という小池百合子の名言を思い出せ!)という観点が完全に欠落している。

 今日は時事通信の政局記事を挙げておく。

 

news.yahoo.co.jp

 

乙武氏対応、自公国定まらず 裏金・女性問題が影響―東京15区

時事通信 政治部 2024年04月10日07時06分配信

 

 衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)を巡り、自民、公明、国民民主3党の方針が定まっていない。いずれも、東京都の小池百合子知事に近い政治団体「ファーストの会」副代表を務め、無所属で出馬する作家の乙武洋匡氏の推薦や支援を検討。しかし、自民派閥の裏金事件や、乙武氏の過去の女性問題が影響し、結論を出せずにいる。

 

 乙武氏の扱いについて、自民の小渕優子選対委員長は9日の党役員連絡会で「都連とも連携しつつ調整を進めたい」と述べるにとどめた。

 

 自民は、東京補選で独自候補の擁立を断念。小池氏と共同歩調を取り、事実上の「勝利」を目指す戦略を描いていた。ただ、乙武氏は8日夜、自身のX(旧ツイッター)に「現時点で自民に推薦依頼は出してないし、予定もない」と投稿。告示まで1週間と迫る中、先行きは見通せない。

 

 4月の衆院3補選を巡り、自民は長崎3区でも独自候補の擁立を見送り、島根1区は苦戦が伝えられる。党中堅は「乙武氏に推薦を出せなければ補選は0勝になる」と嘆いた。

 

 国民は、小池氏と旧希望の党以来のつながりを持つ。当初は乙武氏の推薦に前向きだったが、自民が推薦の動きを見せると態度を一変。背景には、裏金事件への世論の厳しい批判を踏まえた判断がある。玉木雄一郎代表は9日の記者会見で「自民との相乗りは想定できない」と明言した。

 

 一方、小池氏と都政で良好な関係を築く公明も対応に苦慮。女性問題に厳しい党の支持母体、創価学会の女性部を中心に、乙武氏の推薦には反発が強いという。山口那津男代表は9日の会見で「(乙武氏は)公明に推薦を求めてきていない」と慎重姿勢を崩さなかった。

 

 3党とも小池氏の本音が読めず、主導権を握られている。自民幹部は「小池氏に『推薦の準備を』と言われたから待っている」と困惑。国民幹部も「小池氏が整理してくれているのか分からない」と語った。

 

時事通信より)

 

URL: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040900939&g=pol

 

 この記事を読むと、自民党中央(小渕優子)はもはや都連をグリップする力を失いつつあるようだ。少し前に都連が東京15区の候補を公募にしようとした時、それを差し止めたのがこのドリルで悪名高い小渕だった。

 そして、自民、公明、民民の3党とも小池に振り回されている。いい気味だ。あんな毒饅頭に手を出すからこんなことになる。このうち民民(玉木雄一郎)は二度目だろう。バッカじゃなかろかルンバ♪

 歴史は繰り返す。二度目は何としてだったっけかね。