kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

衆院東京15区補選、私の住所近くの選挙掲示板にいち早くポスターが貼られていたのは立民・酒井菜摘候補と参政・吉川里奈候補だった

 衆参補選、告示されましたねえ。

 昨日の朝、選挙掲示板を見たらポスターが貼ってあったのは立民公認の酒井菜摘候補と参政党公認の吉川里奈候補の2人だけでした。でも夜には告示直前に出馬表明した人も含めて全員揃ってましたっけね。

 コメント欄より。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 ラヴェンダー・ホリフィール

そうですか、亀井亜紀子でさえ盤石ではないんですね
公示日に、やや現実に引き戻された気がします

酒井氏のほうは、ネットの斜め読みだけだと玉木なみに「独走」と書いてるのをチラホラ見ます

これだと当選後の酒井氏をマスコミは和製オカシオ・コルテスみたいに持ち上げるだろうし、本人は勝った後が大変だなと懸念してましたが、余計な心配なんでしょうね(笑)

ただ、ネットでは「維新」「参政党」「百田党」の3大ジャンクによるスパイト書き込みのほうが俄然多いので、正直金澤陣営でさえ勝つのは誰か、以外のことに話を逸らしたいんでしょう

百田党は、飯山が惨敗した後は政治分野からサッサと逃亡するでしょう
大村リコールの時と同じです

余談ですが、月のうさぎ氏の「政局ばかり」を少しだけフォローしておきますと、その前段に「興味さえもてば、この件は見どころが多いのは古寺多見氏の鋭意努力で明らかだと思います(暗黒大将軍)」というのがあります

「興味さえもてば」・・・
つまり彼らの感覚では15区補選は興味をもたないのが普通の些事だ、という前提なんだと思いますが、致命的なのは彼らが3補選は全て「国政選挙」であることを失念してるらしいこと

どんな田舎の選挙区であろうと選ばれるのは国会議員で、裏金問題同様ウクライナイスラエル、イラン問題等にも見識を求められます

「興味次第」という層がいるのは事実でしょうが、その人らは周回遅れの誹りを受けてもやむを得ないでしょう

フォローになってないかもしれませんし、向こうのコメ欄に喧嘩売ったと思われたくないのでこの辺にしときます(笑)

 

 酒井さんは今までの民主、民進、立民の政治家の多くとは違って庶民的なんですよ。他の候補と比べたら学歴もないし。どっかの超極右さんなんか東大出のプロの人文科学系研究者でしょ。私には学者にはたまにいるタイプの、道を踏み外したトンデモさんにしか見えませんけど。

 下記は補選への出馬を取り下げた共産党の小堤東氏のX。

 

 

 酒井候補の来歴をWikipediaから拾います。

 

来歴[編集]

福岡県北九州市出身。自由ケ丘高等学校看護専攻科を卒業後、単身上京し、東京都西東京市佐々総合病院産婦人科の看護師として勤務。2011年助産師免許を取得。2013年より、昭和大学江東豊洲病院周産期センターオープニングスタッフとして勤務[1][2]

2014年、28歳で子宮頸癌に罹患。休職しながら子宮温存手術・抗がん剤治療を受け勤務を続ける[3]。 2015年の統一地方選、選挙掲示板のポスターでシングルマザー保育士女性候補を見かけたことから政治家を志す[4]体外受精と顕微授精による不妊治療を受け、切迫流産・早産ののち2017年長女を出産。2018年復職[5]

2019年4月21日に行われた江東区議会議員選挙(旧)立憲民主党公認で立候補し、初当選[6]

2020年9月結成の(新)立憲民主党に参加。

2023年4月に8,067票を得て再選。得票順位は第3位(定数44名、立候補者59名)[7]

2023年11月16日、同年12月10日の江東区長選挙に、立憲民主党日本共産党れいわ新選組社会民主党東京・生活者ネットワーク緑の党グリーンズジャパンの推薦を受け無所属で立候補することを表明[8]。12月3日の告示日に立候補の届出をし、自動失職した。開票の結果、34,292票を得たが元東京都政策企画室政策担当部長の大久保朋果に敗れた[9]。得票順位は5名中第2位だった。当確後のNHKのインタビューでは「古い政治と決別できず悔しい」と語り[10]日本共産党東京都委員会からも健闘が伝えられた[11]

2024年2月1日、東京15区選出の柿沢未途前年4月の区長選挙をめぐり逮捕・起訴されたことの責任をとり辞職[12]。同年4月4日、立憲民主党東京都連は、柿沢の辞職に伴う補欠選挙に酒井を擁立すると発表した[13]。これを受け、日本共産党は党公認候補の候補を取り下げ酒井を支援すると発表した[14]

 

出典:酒井菜摘 - Wikipedia

 

 酒井さんは基本的に地方選では立民に投票しない私でも2019年の区議選で印象に残った人で、旧希望の党の人間のくせにあの選挙で立民の各候補にちょっかいを出していた柿沢未途が酒井さんにもちかづこうとしていたのを警戒して「あんな奴には近づかない方が良いぞ」と思ったとは少し前に書きました。

 2023年の2期目の区議選では、選挙カーでうるさくがなり立てるような選挙活動はしないと宣言して、確かにあの選挙で酒井さんの選挙カーには遭遇しなかったのですが、それで大丈夫なのかなあと少し心配しました(酒井さんに投票はしませんでしたけど)。でも蓋を開けてみたら3位当選だったので舌を巻いた次第。つまり、2度目の区議選はやる前から相当の自信があったということでしょう。そういう浸透力のある人だから区長選候補に抜擢されて、リベラル系が非常に弱い江東区にあって「野党共闘」で2位の票を得たものだと思います。でも当選した大久保朋果には大差をつけられました。あれは小池百合子の作戦勝ちで、小池は後出しじゃんけんをやりましたからね。その意外性の一撃が効いて、多くの有権者が大久保氏に投票したんだと思います。大久保氏が出馬表明した時点で私も「これは負けた」と思いましたが、維新が受けたダメージはそれ以上でした。木村前区長の辞任によって区長選のやり直しが決定した時点では馬場伸幸の鼻息があんなに荒かったのに、あの一撃で戦意を喪失しましたからね。維新が公募候補を立てての選挙結果は供託金没収の大大大惨敗で、維新の支持者がローカルの掲示板に「金沢大迷惑」と書いたほどでした。金沢とは今回の維新候補の金沢結衣のことです。

 そこらへんが、たとえば右派新自由主義系と私が目している選挙プランナーだかの大濱崎卓真には全く理解できていなかったらしく、酒井氏の区長選出場を立民の「采配ミス」だと決めつけて、今回の補選に小池百合子が出ないなら須藤元気か立民の現職区議かを擁立するのではないかなどと書いていましたが、またまた大外れでした。真偽の程は不明ですが、立民の内部調査では酒井氏の評判が良かったので須藤とどちらを立てるかとの選択になり、小池出馬を警戒した須藤がなかなか出馬を決断できなかったこともあって、ファが乙武擁立を発表した直後、同じ日に酒井氏擁立を発表した経緯のようです。おそらく酒井氏出馬なら共産党が降りることは既に決まっていて、告示まで時間もないので乙武擁立発表から「間髪(かんはつ*1)を入れず」に酒井氏擁立を発表したものでしょう。逆に言えば、須藤がもう少し早く決断していたら立民は無所属の須藤に乗っかる形の選挙戦を選択した可能性があります、というよりそれが手塚仁雄が当初想定していた形だったのではないでしょうか。でも、政党は支持者の意向に反することはできないという定理に従って酒井氏が選ばれたんだと思います。無理に支持者の意向に反する方向性に突っ走って失敗したのが2022年参院選での立民であって、あの選挙では議席数の減少幅こそ小さかったために泉健太が「なんとか踏みとどまった」と強がりましたが、比例区の得票は枝野前執行部時代の2021年衆院選の比例ブロックでの得票からおよそ3分の1を流出させた大大大惨敗でした。だから泉は軌道修正を余儀なくされたわけで、でも最初は自民から維新に乗り換えようとしただけだったのでまた失敗しましたよね。結局自民の自滅で「野党第一党効果」が出ているために泉はいまだに生き延びていますが、9月に予定されている代表選では3年間の功罪がトータルで厳しく審判されるべきだと思います。

 宮武嶺さんのブログのコメント欄については、人は一人一人意見が違って当たり前なので、以前誰だったかがやらかしていた誹謗中傷でも受けない限りは気にもしません(但し誹謗中傷を受けた場合にはその限りでないことは、以前弊ブログのいくつかの記事でいささか行儀の悪いことをやらかしてしまったことからも明らかですが)。ただ、せっかく名指ししていただいたのでこちらもから名指しすると、「月のうさぎ」さんの批評が「周回遅れ」だというラヴェンダー・ホリフィールドさんのご指摘には私も同意します。あの人、そもそもウクライナ戦争では即時停戦派ですよね。それで長周新聞の批判をしたところで、でもウクライナ戦争に関する立ち位置は長周新聞と似たり寄ったりじゃん、としか思えません。また波風を立てるようなことを書いてしまいましたかね。まあ月のうさぎさんは「流れ(風)を読む力」にいささか欠けるところがあるという点では、前述の大濱崎卓真と立場こそ違え同様の人なんじゃないかと思います。大濱崎なんか、昨年岸田内閣の支持率が落ち始めた頃に、それは一時的なものですぐに回復するだろうなんて書いてましたからね。一方、手前味噌ですが弊ブログは同じ時期に、今度岸田内閣支持率が下がり始めたらもう二度と上がらないと書きました。まあ岸田の支持率も今回の訪米のように一時的に上がることはありますし、6月にまたその(岸田のとっての)チャンスがめぐって来るかもしれませんけど、それは昨年の支持率上昇期と同じく一時的なものでしかありません。でも仮にそのチャンスが来たら、今度こそ岸田は逃さないでしょうね、残念ながら。

 流れを読む力が欠けているといえば、泉健太だの玉木雄一郎だのの旧希望の党の政治家たちはまさにそのカテゴリに入る人たちです(だから希望の党なんかに行ったんでしょうけど)。玉木の惨状は今回の東京15区補選での右往左往で明らかですが、泉もちょっと前に「ホップ、ステップ、ジャンプ。5年後の政権交代を目指す」なんて悠長なことを言いながら、同じ時期に泉の配下の「立憲広島の独裁者」が「勝つ気がないのではないか」と酷評されるような、かつ冷酷非情な総支部長の差し替え、つまり旧立民系の候補予定者を保守系だかなんだかわからない人に差し替えたりしていました。つまり彼らは自民党(政権)の崩壊過程が深刻化している状況を把握できておらず、選挙に勝てる可能性よりも党内における自分たちの基盤の強化を優先する人事を行っていたというわけです。

 ここでいくらこんなことを書いても大半の立民支持者から黙殺されるだけに終わることくらいは私も認識していますが、それでも書かないわけにはいかないという強い信念で書いています。そういえば井戸まさえさんの総支部長再任要請も、都連からも執行部からもとうとう最後まで黙殺され続けました。

 コメントへの返信は以上です。

 

 そういえば新選組ヲチ界隈では櫛渕万里が政党名(組名)を出さずに酒井菜摘候補を応援したことが話題になっているようです。

 

 

 結局酒井陣営の支援態勢は去年のやり直し区長選とほぼ同じなんですよね。社民が酒井氏を支援するのは当たり前で、支援しない方があり得ないレベルです。去年の区長選でも新選組で酒井氏を応援したのは櫛渕氏で、山本太郎は何か言ったことがあったっけ、ってレベルです。まあそんな認識の私も、櫛渕氏が酒井氏応援に来るとまでは想像しませんでしたけど。だからこそ15区に隣接する14区への転区だったってことまではないとは思いますが。

 なので「『左の中』のウイングの広がり方」だけなら昨年12月の区長選で既に達成されていました。でも区長選はそれだけにとどまったから完敗したわけで、問題は「左」を超えたウイングがどこまで広がるかということでしょうね。

*1:「かんぱつ」とは読まない。