kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

亀井静香氏の小沢一郎氏への諫言に思う − 小沢氏は「心情(信条)倫理」ではなく「責任倫理」に基づいて行動すべし

国民新党亀井静香氏が民主党代表の小沢一郎氏に代表辞任を促した。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090418k0000m010111000c.html

http://www.asahi.com/politics/update/0417/TKY200904170322.html

毎日新聞の記事によると、亀井氏は小沢氏に

「今の状況で選挙すれば、民主党はさんたんたることになる」と指摘。「党のために身を捨てて今の空気を変えないと負ける」と述べ、次期衆院選への影響を考慮し代表を辞任すべきだとの考えを示した。

とのことだ。さらに、

亀井氏は記者団に対し、小沢氏と15日に会談し「100年に1度の経済危機の中で日本がどういう役割を果たすかという仕事は、あなたしかできない。代表を辞める、辞めないは一部に過ぎない」と辞任を進言したことを明らかにした。

とのことで、これは小沢氏に対する亀井氏の最大限のエールだと私は思う。

朝日新聞の記事には、

亀井氏は記者団に対し、民主党内で小沢氏の説明責任を求める声が出ていることについて「(小沢氏に)辞めろと言っているのと同義語。それをよう言わんから、説明責任と言っている」と述べ、党内で辞任論が盛り上がらないことを皮肉った。

とある。

亀井氏の発言から、私はマックス・ウェーバーの「心情(信条)倫理」と「責任倫理」という言葉を思い出した。前者は、政治家が自らの理念の原則に従って、行動が起こす結果を考察することなしに行動する状態を指し、後者は、政治家が理念の言葉は語るけれども、行動が起こす結果に対する責任を念頭に置いて行動する状態を指す。もちろん、ウェーバーが政治家に求めるのは後者である。

私には、亀井静香氏は小沢一郎氏に対して「責任倫理に基づいて行動せよ」と諫言しているように思える。