kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

上坂冬子死去

今朝の新聞に、上坂冬子の訃報が出ていた。

右翼文化人だったが、3年前に『文藝春秋』で靖国問題加藤紘一と討論して、ぐうの音も出ないほど一方的に論破されたことや(あれを記事にした文春も、右派メディアらしからぬことをするなあと感心した)、昨年の福田康夫辞任後の自民党総裁選騒ぎが起きる前に『Voice』で三宅久之と対談し、三宅が自民党の人気回復策として総裁選で騒ぐことを持ち出した時に、「そんな低俗な方法しか残ってないんですか」と反応したことが思い出される(本当に福田康夫が辞意を表明して自民党が総裁選騒ぎを始めた時に雑誌が発売されて、政治評論家が言っていた三文芝居を本当にやらかした自民党には呆れ返ったものだ)。本人は大真面目なのだけれども、小説はともかくとして彼女の政治批評は底が浅かっただけに、どこか憎めない「愛すべきキャラ」の側面もあった。可愛げの全くない、冷酷非情な曽野綾子とは大違いだった。合掌。