kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「羽交い締めしてでも麻生さんには解散させない」らしい(笑)

昨夜のニュースを見ていて、自民党町村派と思われる議員が、「羽交い締めしてでも麻生さんには解散させない」と言っていたらしいと知り、思わず鼻で笑ってしまった。昨年秋の自民党総裁選で、一斉に麻生太郎氏になびいたのは一体どなた方だったのだろうか。

「解散先送り」は、ちょっと前までは一日も長く総理大臣の座を守りたい麻生首相の意に沿ったものだったが、今では麻生首相に解散させたくない自民党の権力亡者たちの意向によるものとなった。

先日(7/1)の毎日新聞で読んだのだが、自民党総裁の前倒しを実施しようとしても、麻生首相衆議院を解散すれば、衆議院議員は全員失職するため、投票資格を失う。解散後でも参院議員と党員による総裁選は可能との解釈はあり得るが、新総裁の正統性という点で非現実的とのことで、総裁選の前倒しは麻生首相が同意しない限り事実上不可能なのである。

それほど総理大臣の力は強いというわけで、思い出すのは1976年に「三木下ろし」に遭った三木首相だ。三木は、党内の大多数を敵に回し、ついに解散カードは切らせてもらえなかったが、任期いっぱいまで総理大臣の座を守った。麻生首相もそうなるのだろう。麻生首相で任期満了になるか、あるいは最後の最後に麻生首相が解散する。たぶん後者だろうと思う。

それにしても、なんと空しいドタバタを展開しているのだろうか。民主党鳩山由紀夫代表に「故人献金」問題が発覚し、自民党与謝野馨財務相にも「迂回献金」問題が発覚した。いずれも小沢一郎よりも悪質なケースだろう。鳩山由紀夫与謝野馨も辞職相当だと思うのだが、国民は誰もがやっていることだと思っているから、両者とも深く追及されることはないだろう。それ以前には二階俊博や、疑惑が指摘されながら微風さえ立たない尾身幸次の疑惑もあった。私は当時、「尾身が捜査されるなら東京地検を見直しても良い」と書いたが、東京地検を見直す必要などなさそうだ。

結局昨年9月からずっと政治空白が続いたも同然だった。当時の自民党にとってベストの選択肢は、福田康夫首相の手で解散して自民党が下野し、野党として力を蓄え直して次々回の総選挙で復活することだったが、ここまで自滅し続けては復活も難しくなったのではないだろうか。こうなったら、保守の民主党と革新の共産党が、ネオ55年体制ともいうべき1と1/2政党制を形成して出直した方が日本の政治は良くなるのではないかとさえ思える。