kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

前原誠司苦戦の原因は「解散への恐怖」らしい

誰も予想しなかった前原誠司の大苦戦だが、「前原は解散をやらかすのではないか」という民主党議員の恐怖心からきているらしい。この見方には納得できる。麻生太郎自民党総裁・総理大臣になった時に「麻生さんを羽交い締めしてでも解散させない」と息巻いていた自民党議員が多数いたことを覚えているからだ。あの時は石破茂与謝野馨が「麻生降ろし」に動いた。

結局麻生は任期満了直前まで解散を延ばさざるを得なかったのだが、民主党も任期満了近くなって前原以外の「反小沢」系が総理大臣であれば、同じことになる。

だが、小沢一郎が実権を握った場合にはそうはならない。小沢一郎は「政界再編」を仕掛けるに決まっているからだ。それも、任期満了と参院選を目前にした再来年では、勝てる選挙を目前にした自民党は絶対に乗ってこないので、小沢が仕掛ける時期は来年だ。来年の秋には自民党の総裁選と民主党の代表選があるが、おそらくその時に政界再編が起きる。そして日本の政治はさらに混迷を深めることになるだろう。

それを考えると、今回の代表選で小沢一郎が本気で海江田で勝ちにいくのか、決選投票で前原以外に勝ちを譲るかはわからない。だが、前原にだけは何が何でも勝たせまいとするだろう。

馬淵澄夫の代表だけはないと思うが、海江田、野田のほか鹿野の目もあるかなという気がしてきた。野田や鹿野なら小沢一郎にとっては許容範囲内なのではないか。ここで注意しなければならないのは、小沢にとっては政策など何の関心もないということだ。

前原誠司の勝機はかなり下がっているが、それもこれも「後出しじゃんけん」の経緯と前原の尊大さが招いた事態で、自業自得だと思う。何の同情もしない。