kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小泉純一郎と橋下徹には「宰相・安倍晋三」の「製造責任」がある

なんでも文藝春秋の最新号で小泉純一郎が何やら言っているらしいが、私は当該の雑誌を立ち読みしたこともない。

しかし、このところ辟易させられるのは、「リベラル」の人たちが抱く小泉純一郎橋下徹への根強いシンパシーだ。この2人が「脱原発」を言い出すや、「リベラル」たちはそれに飛びつく醜態を晒した。

小泉の「独白」だかなんだかについて、週刊文春が取り上げていたので、それは立ち読みしたのだが、小泉は他の政治家(たとえば小沢一郎)は呼び捨てにしても、安倍だけは呼び捨てにせず「安倍総理」と必ず役職名で読んでいるらしい。

それで思い出したのだが、そもそも安倍晋三を総理大臣にしたのは小泉純一郎だった。小泉は2003年に安倍を自民党幹事長に抜擢し、安倍と反りの合わない福田康夫は2004年に自らの年金未納を口実にして内閣官房長官を辞任してしまった。安倍は2003年の衆院選と2004年の参院選自民党が連敗した責任をとらされて降格され(いったん幹事長を辞任後、幹事長代理に就任)、ざまあみろと思ったのも束の間、2005年の郵政解散・総選挙で自民党が圧勝すると、小泉は今度は安倍をかつて福田が務めていた内閣官房長官に抜擢したのだった。「麻垣康三」と言われた2006年の自民党総裁選レースでも、小泉の意中の候補が安倍であることは誰の目にも明らかだったから、これに腹を立てた福田康夫は自らレースを降りてしまったのだった。

また、橋下徹は2012年、当時自民党で干されていた安倍をスカウトしようと画策して失敗したが、この一件が安倍晋三の存在感を世に示す形となり、直後の自民党総裁選で安倍晋三に勝たせるという最悪の結果に直結した。

私にとっては小泉も橋下も、「宰相・安倍晋三」の製造責任がきわめて大きい人間として、安倍(や故岸信介ら)に次いで、「絶対に許せない人たち」のカテゴリーに属している*1

しかし、軽佻浮薄な「リベラル」は、いや、それは連日のように言い募っていることであって、読者も「またか」と思うだけだろうから、この記事はこのくらいで止めておく。

*1:小沢一郎でさえ、このカテゴリーには入らない。「許せない人たち」には入るけれど(笑)。