kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小泉進次郎に異様に甘い山本太郎に驚く

 私は小泉進次郎が大嫌いだ。現在、安倍晋三は明らかに小泉進次郎を政権浮揚(内閣支持率上昇)に利用しようとしているが、私が直ちに思い出すのは、2003年の衆院解散・総選挙をにらんで小泉純一郎安倍晋三自民党幹事長に抜擢したことだ。小泉純一郎もまた、自らが大々的にバックアップした安倍晋三の人気を利用して、衆院選に勝とうとした*1小泉純一郎から安倍晋三への総理大臣交代は、言ってみれば小泉家から岸家への「王朝交代」だった。現在は、岸家から小泉家へと再び「王朝交代」が行われようとしているのであって、この状況を批判することができない人間は「リベラルの名折れ」だと考えている。この基準に従えば、下記の言葉を発した山本太郎は、リベラルであるとは到底言えない。

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019081000329&g=pol

 

山本氏インタビュー要旨=れいわ新選組

2019年08月11日07時15分

 

 

 

 れいわ新選組山本太郎代表のインタビュー要旨は次の通り。
 -野党共闘は必要と言っていたが。
 衆院小選挙区は全国で289カ所。その中で選択肢が増えれば増えるほど不利になるのは野党の方だ。野党共闘が深化していかないことにはいつまでたっても政権交代など起こらない。
 -衆院選に候補者100人擁立と宣言した。
 それは(れいわ)単独でやる場合だ。野党が共闘していくなら協力する。ただし、政策の一致が必要だ。消費税5%(に戻す)減税で一致できるなら共闘に積極的に参加したい。
 -自ら野党共闘を働き掛ける考えは。
 ほかの野党から、れいわも含めて(共闘を)と言ってもらっているので待ちの段階だ。恐らく選挙が近づくまで動きはないだろう。
 -小沢一郎氏と話をしているか。
 やりとりはないが、自民党の考え方を熟知している軍師は小沢氏しかいない。野党の中には小沢氏を敬遠する人もいるが、いい意味で利用させてもらうのは非常に重要だ。
 -安倍晋三首相の憲法改正へのスタンスは。
 一言一句変えてはいけないとは思っていない。ただし、現行憲法も守っていないのに(首相が)改憲を言い出すことは非常に危険だ。今、国民の多くが困窮状態にあることに鑑みれば、(生存権を規定した)憲法25条なんて守られていない。寝言は寝てから言ってほしい。
 -沖縄の米軍基地問題についての考えは。
 普天間飛行場の閉鎖はもちろん、(辺野古の)新基地は必要ない。米海兵隊には米本土に帰ってもらう。その場合、(在沖米軍)駐留経費の日本側負担に相当する額を一定期間、(日本が)持ち続けると約束する。沖縄の負担軽減のためには努力や話し合いが必要だ。
 -自民党小泉進次郎氏をどう思うか。
 (新幹線の車中で)向こうから話しかけてくれた。自民党議員の人たらし的な要素を十二分に持っている。小泉氏から声を掛けられてうれしくない人はほぼいない。

 

 

 「小泉氏から声を掛けられてうれしくない人はほぼいない」って、おそらく山本太郎自身もその一人なのだろう。

 本気でこんなこと言うのかよ、この人は。

 山本太郎は同じインタビューで小沢一郎に対するリスペクトも口にしているが、それは以前から熟知していたから驚きは全くない。

 しかし、年下の小泉進次郎に対するこのミーハーぶりはどうだろうと心底呆れた。

 

 ところで、この山本太郎のインタビュー記事は、昨日(8/13)公開した下記記事にいただいたコメントで知った。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

  通りすがり

 

山本太郎はこんなこと言ってる限りまず小沢の呪縛から逃れる気などないと思います。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019081000329&g=pol

 

 考えてみるまでもなく、小沢一郎もまた世襲政治家だ。小沢の呪縛から逃れる気がない以上、小泉家と岸家の間に行われようとしている「王朝交代」のおかしさに気づくセンスなど持ちようがないのかもしれない。

 少なくとも現状の延長では、山本太郎の限界は明らかだ。早晩厚い壁に突き当たるだろう。

*1:小泉純一郎の狙いは必ずしも当たらず、2003年の衆院選でも2004年の参院選でも、自民党議席を減らした。