kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

岡山県は小選挙区自民全滅との声もあるが...

岡山県というと、故江田三郎氏(明日で生誕102年)の地元であり、菅直人の本籍地でもあるので、中国地方の中でも伝統的に民主党が強い。しかし、橋本龍太郎につながる一族や平沼赳夫(養父は戦前の極右政治家・平沼騏一郎)など、自民党の大物を排出、いや輩出した土地柄でもあり、自民党もまた強い。その岡山では、4年前の郵政総選挙で民主党が2区(岡山市中区玉野市瀬戸内市など)と4区(倉敷市など)の小選挙区を制し、民主党が善戦した県として注目された。

今回の選挙でも、ちょっと前まではその2区と4区が激戦と見られていた。4区は、橋本龍太郎の次男・橋本岳(がく)が民主党柚木道義に挑む選挙戦だ。2区は、自民系が分裂選挙になる一方で、民主党国民新党がそれぞれ候補者を立てる混戦になっている。しかし、両区が注目されたのは過去の話で、今では、2区と4区の民主党勝利は堅く、自民党の楽勝と見られていた1区と5区が激戦になってきたのだという。中には、岡山県小選挙区自民党が全滅するのではないかと言う人までいる。

だが、ちょっと待っていただきたい。岡山は3区に平沼赳夫が立候補を予定していて、自民党対立候補を立てるが、民主党は候補者を擁立せず不戦敗が事実上確定している。自民党の候補は弱く、平沼の圧勝は動かない。ここは、民主党は平沼に遠慮して候補者を立てず、自民党も弱い候補者でお茶を濁し、平沼の当選を事実上黙認しているのである。いうまでもなく平沼は自民党の中でももっとも右寄りといわれた極右政治家であり、この男が戦う前から当選確実である以上、実質的に岡山県自民党が全滅することはあり得ないのである。平沼赳夫自民党別働隊と見なさねばならない。現に、先日の麻生内閣不信任案にも平沼は反対票を投じた。「政権交代」を望むのであれば、これを邪魔する平沼赳夫や、城内実を筆頭とする平沼一派には絶対に投票してはならない。