kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

宜野湾市長選挙(17日告示、24日投開票)は大接戦か

わけあって3日間日記を休んだ。今日から再開。

来週注目されるのは、宜野湾市長選挙だろう。明日(1/17)告示される。

負ける気満々!?普天間基地のある宜野湾市長選挙の結果は辺野古移設に関係ない、という安倍首相はおかしい。 - Everyone says I love you !(2016年1月12日)によると、

 沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場を、名護市辺野古に移転するか否かが問題になっています。そんな中、24日に普天間基地のある宜野湾市長選挙が行われます。

 これについて、安倍首相は本日2016年1月12日の衆院予算委員会で、普天間基地辺野古移設は、

「安全保障に関わることは国全体で決めることだ。一地域の選挙で決定するものではない」

として、宜野湾市長選など沖縄県内の地方選結果は影響しないと言い切りました。

 宜野湾市長選は普天間移設問題が最大の争点で安倍政権が支援する現職と、翁長雄志沖縄県知事を中心とする反対派勢力が擁立した新人が立候補しているのですが、これが大接戦になっているので、安倍政権が推す現職が負けても影響が最小限に収まるように先手を打ったのでしょう。


「大接戦になっている」ことは、昨年末の琉球新報世論調査に示されている。

志村氏、佐喜真氏が横一線 宜野湾市長選琉球新報世論調査 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース(2015年12月29日)

志村氏、佐喜真氏が横一線 宜野湾市長選琉球新報世論調査
2015年12月29日 05:05

 【宜野湾市長選取材班】琉球新報社は25〜27日の3日間、来年1月17日告示、24日投開票の宜野湾市長選に向けて、市内の有権者を対象に電話による世論調査を実施した。本紙の取材を加味して序盤情勢を分析したところ、翁長県政与党の支援を受ける新人の志村恵一郎氏(63)と現職の佐喜真淳氏(51)=自民、公明推薦=が横一線で激しく競り合う展開になっている。回答者の約9割が市長選に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」と答え、市民の注目度は高い。まだ2割以上が投票先を決めておらず、無党派層の獲得が勝敗の鍵を握りそうだ。

 市長選の最大争点となる米軍普天間飛行場の返還・移設問題では「県外移設」「国外移設」「無条件の閉鎖撤去」と回答した人の割合は合計で71・1%に上った。「辺野古移設」「辺野古以外の県内移設」は計13・6%だった。
 投票する候補者を決める際に重視する点について、55・4%が「普天間飛行場問題などの基地問題」と回答し、普天間問題への関心の高さがうかがえた。次いで「経済振興・雇用対策」が12・3%、「候補者の人柄や地縁・血縁」は8・4%だった。
 政府・与党に対抗して普天間辺野古移設に反対する翁長雄志知事について、「支持する」「どちらかと言えば支持する」と回答したのは合計で65・5%に上った。「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」は計18・8%だった。
 政党別の支持率は自民が14・9%と最も高く、社民6・1%、民主5・9%、共産2・9%と続いた。
 現職の佐喜真氏は推薦を受ける自民の7割、公明の8割の支持を集めた。新人の志村氏は支援を受ける社民や共産の8割を固め、無党派層にも浸透している。

 【調査方法】25〜27日の3日間、宜野湾市内の20歳以上の有権者を対象に電話で調査を実施した。電話帳から無作為に抽出して地域別、年代別に調査した。電話に出た1993世帯のうち522人から回答を得た。男女比は44対56、年代構成は20代10.0%、30代17.2%、40代19.7%、50代23.2%、60代以上29.9%。

琉球新報より)


見出しに「横一線」とあるが、それ以上に注目されるのは、翁長県政与党、つまりいわゆる「オール沖縄」の支援を受ける志村恵一郎氏の名前が、自公の支援を受ける現職の佐喜真淳市長の名前よりも先に記載されていることだ。これは、僅差ながらも世論調査に志村氏の名前をあげた人の方が佐喜間市長と答えた人より多かったことを意味する。

だから自公はあわてふためいており、自公両党の執行部がこの件に関して意見交換をしたり、自民党からは小泉純一郎、もとい小泉進次郎を沖縄入りさせようなどという話が出ているのだ。

これが大阪維新の会が関係する大阪府市の地方選であれば、いくら告示前に大阪維新の候補の劣勢が伝えられていても、選挙入りしたら簡単にひっくり返されてしまうが、自公にはそこまでの強さはない。逆に、昨年初めに行われた佐賀県知事選のように、自公が有権者を舐めて悪名高い新自由主義者の元武雄市長・樋渡啓祐を擁立したところ、選挙前の楽勝との予想をひっくり返されて惨敗した例もある。

とはいえ、佐賀県市長とは逆に当初から苦戦が予想されている宜野湾市長選では、自公、特に安倍晋三以下の自民党がしゃかりきになってくることは目に見えているから、情勢は全く楽観を許さない。何しろ、いくら安倍晋三が予防線を張ろうが、選挙結果は安倍晋三自公政権がゴリ押ししている米軍基地問題に大きな影響を与えることは必至だ。だからこの選挙からは目を離せない。もちろん私は志村恵一郎氏の当選を強く望む者だ。

このところ、注目される地方選のマスコミ報道の通例から類推して、明日の告示日か翌日の月曜日に「序盤戦の」情勢調査結果が発表されると思われる。