衆院選、各選挙区の情勢記事を見る気も起きないのだが、わが東京15区の情勢について書かれたXはどうしても目に飛び込んでくる。幸い今のところ悪いニュースではなかった。
> 15区 酒井がややリード
— まめぴっぽ (@C9SDV2hLnx67990) 2024年10月17日
4月の衆院補選で勝利した酒井がややリード。立民支持層の8割を固めた。知名度の高い元格闘家の須藤と25歳の大空が激しく追う。
酒井さんファイト!💪
大空幸星は魅力的な候補で伸びしろがある的なage話も多いが、今後伸びる場合は須藤元気と金澤ゆいの票を多く削る気がする。酒井菜摘とはあまり支持が被らない感じ#東京15区 #自民党 #立憲民主党 https://t.co/iXBuKUkwOD
— Oricquen (@oricquen) 2024年10月18日
共産が立ったことで酒井さんには根強いボロ負け論が流れているが、今のところ読売・日経・共同全ての調査で首位。
— まめぴっぽ (@C9SDV2hLnx67990) 2024年10月18日
一方大空は次点、次々点、次点。
自民比例5議席とされる東京ブロックでは完全落選も有り得る。 https://t.co/j9ZClRhcGh
ということは「酒井一歩リード」としたのは日経の記事ということか。弊ブログにいただいたコメントによると、日経と読売は同じソースによるようだが、読売(と共同)が2番手に大空、日経が2番手に須藤を持ってきたようだ。ただ、読売は酒井、大空、須藤の三つどもえという表現だったらしい。
アエニキとかいう野田佳彦支持者が大空幸星が優位、金澤結衣が大空に続き、須藤元気と酒井菜摘の2人が大空と金澤を追うとかいう噴飯ものの予測をしていたが、弊ブログでそれを批判して維新を離党して無所属になった金澤は4番手だろうと書いた。しかしその記事には、肝心の酒井がどれくらいになるかの見通しは書かなかった。最悪の場合3位もあり得ると思ったからだが、幸いにして序盤戦では1番手に予想されているようだ。しかし補選の時のような「優勢」予想ではないのは仕方がない。
それでも保守票が大空、須藤、金澤の3人に割れて、その中では金澤の勢いが劣るという私の見立ての方が「アエニキ」とやらの予想よりも良い線を行っているようだ。但し近年は立民の候補が選挙戦中に逆転されることがしばしばあるのでまだまだ予断を許さない。
須藤がリベラル票をそっちのけにして保守層を割りにきていることは、立民右派支持層の「改革市民」氏も指摘している。
明らかに大空と同じパイを取ろうとしてますよね https://t.co/MvAYnnFQXQ
— 改革市民@野田佳彦のバッドセンスを許さない (@shimin_rentai) 2024年10月18日
カラーリングからしてもう左イメージ、リベラルイメージを打ち出す気はぜんぜんない
— 改革市民@野田佳彦のバッドセンスを許さない (@shimin_rentai) 2024年10月18日
それは江東区が保守的だから、自民党から2人連続で衆院議員の逮捕者が出たこの区で、自民党にお灸を据えたい保守の人にアピールする方が得策であるのは当たり前だ。もともと少ないリベラルと左は、立民と共産がそれぞれ出している候補がしっかり押さえているから、須藤が「大空と同じパイ」を狙いに行くのは当然だ。そうしなければ須藤は大空に勝てない。
東京15区の衆院選は前回(2021年)も保守分裂の選挙だった。新自由主義系の柿沢未途と、極右系で今回東京9区の支部長を下ろされた今村洋史に自民が分裂して(2人とも自民推薦の非公認候補)、それに当時維新の金澤結衣が加わって保守票が三分された。その結果、柿沢が圧勝した。
大きかったのは、保守が大空と須藤と金澤に三分されたことだ。これで酒井に勝機が生まれた。選挙前に私が最も恐れていたのは、金澤が自民党公認候補になることだったが、そうはならなかった。金澤はもしかしたら石丸伸二一派に加わりたかったのかもしれないが、肝心の石丸が出馬しなかった。
立民の高野勇斗江東区議のXが興味深い。
今日のひとり振り返り。選挙戦4日目、さきほど無事20時を迎えました。疲労困憊だが、前半の重要な山場を越えることができて感無量。雨が降ろうが槍が降ろうが20時までマイクを離してはダメ。手を抜いてはダメ。後悔するから。連日、早朝から20時まで付き合ってくれている運転手さんに心から感謝。これ…
— 高野はやと 江東区議会議員|東京15区 (@takano_hayato38) 2024年10月18日
以下に全文を引用する。
今日のひとり振り返り。選挙戦4日目、さきほど無事20時を迎えました。疲労困憊だが、前半の重要な山場を越えることができて感無量。雨が降ろうが槍が降ろうが20時までマイクを離してはダメ。手を抜いてはダメ。後悔するから。連日、早朝から20時まで付き合ってくれている運転手さんに心から感謝。これほど過酷でイメージの異なる「湾岸ドライブ」もないだろう。衆議院議員選挙12日間のうち序盤戦である4日間が終了。
すべてを選挙が終わった後に公開しようと思ったが、機先を制すため、いや、何より協力してくださっている方々への感謝の気持ちが溢れ出して止まらないので少し書き残したい。今回の選挙は、補欠選挙のように全国から応援が来るわけでもなく、野党共闘もないので、何から何までないないづくしである。そんな中で、自分の大切な時間を削って応援に来てくれた方、1人1人に、日中は慌ただしくて丁寧に御礼ができていないが、しっかり感謝の気持ちを伝えたい。444か所の掲示板へのポスター貼り、ポスターの張り替え1,000枚、証紙貼り70,000枚、公選ハガキ35,000枚以上、選挙カー、街頭演説の準備設営...実際をそれらを遙かに超える作業の何から何まで今回は危機的状況だった。だた、その場所その場所に核となるスター選手、救世主が現れ、なんとか乗り越えた。直近で2度大規模選挙を経験しているので骨組みはなんとかなったが、どうしてもマンパワーが必要な場所は特定の人の活躍、自己犠牲がそれらを可能にした。奇跡。感謝してもしきれない。
明日からは最初の重要な週末。他候補も情勢調査を見て追いこんでくる。我々はそれらを上回る活動量とチームワークで対抗しようじゃないか。序盤の難関を乗り越え、地の利、人の和がある今こそが天の時。頑張っていきましょう!そして自分で自分を追い込んでいきましょう!意識的に予定を入れて、それを外部に公開することで自分を甘やかさないようにする。アイドリングタイムを設けないように。ある候補が前回と打って変わってやる気を失っているかのような行動が目についた。私だから気づいたのか。みんな気づいているのか。人の振り見て我が振り直せ。応援弁士が続々入るなら別だが、そうでないと、1つ1つの街頭演説もたるみがち。だが、そういう時こそ区民はちゃんと見ている。聴衆ゼロでも100%の力でやる。日々毎朝、毎晩街頭に立ち、かわら版を置き、声を聴いてきたように。しっかり追い込んでいきます。開票日にうれし泣きするためにも、今まで以上のご支援よろしくお願いいたします。必ず勝ちます。
本当に1週間お疲れ様でした。来週いや明日からもよろしくお願いいたします。結果出します。
URL: https://x.com/takano_hayato38/status/1847266440531079672
半年前の補選終了後、高野区議が今回と同じように実名こそ挙げていないが、明らかに金澤結衣を指してその活動量の多さに賛辞を呈するポストをしたことをよく覚えている。それは弊ブログでも紹介したと記憶する。しかし、馬場伸幸や吉村洋文らの無能さも災いして選挙結果は完敗だった。その後離党して衆院選に(補選を合わせて)三たび挑戦したが、党からの金もないし、選挙戦は思うに任せないのかもしれない。
一方、酒井菜摘陣営はここまでは文句なしの戦いぶりだったに違いない。ブログにネガティブなことばかり書いている私としてはお恥ずかしい限り。
しかし地元の選挙区は別として今回の衆院選に「燃えない」ことはどうしようもない。
今回は久々に期日前投票をしようかと思っている。選挙区と比例の投票先があと8日間で変わるはずもないし。