そういえば昔は高橋洋一と上念司は同じ「りふれは」の括りだったんだっけ。あの東京新聞の元論説副主幹・長谷川幸洋は高橋洋一に昔から小判鮫のようにくっついている。で、今では高橋と上念が全面対決しているようだ。それもあの極右政党・日本保守党をめぐって。高橋や長谷川は百田尚樹の保守党を熱烈応援している。それに対して上念司が対抗しているとの古谷経衡の記事は、確かにその通りのようだ。
百田尚樹さんが取り上げてくれました。ありがとうございます!→???ライブ「長谷川幸洋氏が東大教授の池内恵に訴えられたが、なぜか上念司がこの件に便乗して、日本保守党をディスるという謎の行動を取り始めた!なんで?」 https://t.co/ibZ6qoDbeX @YouTubeより
— 長谷川幸洋 (@hasegawa24) 2024年3月23日
一方、上念司はこんなポストをしている。
日本保守党の百田尚樹さんが、自分たちは一切選挙違反や選挙妨害をしていないとウソをつきながら被害者ポジションとってるって本当ですか?性懲りもなくウソを100回を繰り返しますよね?妨害の証拠もありましたよね?
— 上念 司 (@smith796000) 2024年5月1日
こんなのがぞろぞろ出てくる。
妨害の証拠ありましたね… https://t.co/Qc50RAoE8g
— 😊ゆうママ😊 (@kengyoumama) 2024年5月1日
維新の演説を妨害
— YOKO.N (@kXIMRJidYp6qZhx) 2024年5月1日
百田氏は道の真ん中に車停めて降りてきた。
柳ヶ瀬総務会長は
ここに停まらないでと…百田氏に注意
百田氏は、柳ヶ瀬さんに
お前何者や!と
柳ヶ瀬さんの議員バッチを✋で叩いた
そして柳ヶ瀬さんは後続車の交通整理されてました。
やってる事は、つばさの党と変わらない。
どうやら保守党と維新とはものすごく仲が悪いみたいだ。
でも、何年か前に松尾匡が高橋洋一について、維新のブレーンをやってるとか言っていたような記憶がある。その高橋が熱烈に保守党を応援している。維新とは今はどんな関係なんだろうか。
でも、維新と保守党がこういう関係である以上、次の衆院本選での右派統一候補擁立はまずあり得ないことがわかる。
東京15区はもともと自民、公明、共産が強いから、普通に考えたら次の本選には自民党候補が出てくるはずだが、肝心の人がいない。
山崎一輝は7月の都議補選に出るようだが、三戸安弥との一騎打ちになれば間違いなく負けるだろう。でも、どうやら立民候補が共産党の支援を受けて出てくる可能性がかなり高そうだからおそらく一騎打ちにはならない(なお現在江東区選出都議会議員の議席を持っている公明と共産が候補を出す可能性はまずない)。三つ巴になるか先日の補選みたいにそれ以上の混戦になるかはわからない。でも山崎が負けたら都議補選で負けた人が衆院選本選に出ても勝てるはずがないから出せないだろう。そもそも自民党の江東総支部は2021年衆院選に愛知10区でも公認候補になれなかった今村洋史を引っ張ってくるくらい力がなくて柿沢未途に歯が立たなかったからくらいだからもともと弱体なのであって、だから2010年代には菅義偉に秋元司を強引に押しつけられたのだろうし、小池百合子が江東区長選に介入して自らの息のかかった大久保朋果を区長にしたのも、東京15区の自民党の弱さに目をつけたからではないかと今にして思う*1。
さとうしゅういちさんは小池が勝とうとするなら小池自身が出るしかなかったと仰るけれども、私は小池が出なかったのはそれが「補欠」と名のつく選挙だったからだろうと確信している。補選は岸田文雄が衆議院を解散するだけでチャラになってしまうから、そんなものにあのプライドの高い小池が出るはずがないと思っていたし、ブログ記事にも書いてきた。そして小池が切ったカードは、いざとなれば取っ替えがきくと小池が勝手に思っていたであろう乙武洋匡だった。だから負けるリスクが一定あることまでは小池自身も計算していたと思うが、まさか酒井菜摘の4割にも満たない(39.7%)大大大惨敗になろうとは想像もしなかっただろう。
そう考えると、本選でも酒井菜摘衆院議員が選挙区で勝てる可能性は十分あると思われる。東京15区の自民党については、私がすっかり好まなくなった下記平河エリ氏のXが指摘する通りだ。
東京15区、本選で自公がまともな候補を立てられる前提で話している人が多いけど、そもそも江東自民が機能していればこういう結果になっていない。
— 平河エリ Eri Hirakawa (@EriHirakawa) 2024年4月30日
この次の選挙で、あえて自民から出たいという優秀な候補を発掘できるか。楽観はできないのでは。
昨年4月の区長選で負け、夏の都議補選の勝利さえ怪しい山崎一輝はたぶん衆院選に出しても通用しないだろうから、自民党が勝つには「あえて自民から出たいという優秀な候補を発掘」するか、さもなくば他の区から持ってくるしかないが、そもそも今の自民党から出たいと思う人が急減しているだろうから、人材の確保は思うに任せないだろうとは私も思う。
しかも維新が金沢結衣を他区あるいは比例単独に回すかもしれないが、本選でも挑戦するとなると、維新を敵視しているらしい日本保守党もまたまた出てくるだろうから、今回と同じような展開で、ただ都ファ系が自民党に変わるだけの構図になる可能性もある。仮にそうなったら、今度は、というか今度も酒井菜摘が圧倒的に有利になる。今回の補選は選挙戦冒頭で酒井のリードが確実になってからは、本選での酒井連勝を阻止するための挑戦権争いの様相も呈していたと思われる。下記Xが指摘する通りだ。
保守界隈に「立憲の酒井なつみを勝たせてはいけない」ムードはない。
— Oricquen (@oricquen) 2024年4月13日
保守がまとまれば近々ある次の総選挙で酒井なつみは落とせるので、次点を取って保守系候補の盟になる方がより重要になり、保守候補内の批判合戦の方が盛り上がる選挙 https://t.co/HnJ9W7sZLO
その観点から見れば候補に残ったのは金沢結衣と、金沢を票数で上回った須藤元気だけになる。しかし維新には日本保守党が我慢できないだろうから、次も飯山あたりがまた出てくる可能性が高い。その意味から言えば、金沢には本選でも出てきてもらう方がこちらには都合が良い。ただ、須藤元気を忘れてはならなかった。本格的に自公が須藤に乗っかった場合は、仮に「保守」がまとまらない場合でも、須藤が酒井を上回って最有力になる。それを考慮するのをあやうく忘れるところだった。須藤は参政党に共感するとも言っているから十分に右派的であり、現に今回も自民党支持層からの票がかなり乗った。
でも、自公と新選組と参政党が4党相乗りで無所属の須藤元気を推すとかそんな展開があり得るのだろうか。それはよくわからない。