kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

古谷経衡氏の指摘通り、百田尚樹と上念司は本当に犬猿の仲。日本保守党と維新も仲が猛烈に悪そうだ。これでは衆院選本選でも「保守」はまとまれそうにもない

 そういえば昔は高橋洋一と上念司は同じ「りふれは」の括りだったんだっけ。あの東京新聞の元論説副主幹・長谷川幸洋高橋洋一に昔から小判鮫のようにくっついている。で、今では高橋と上念が全面対決しているようだ。それもあの極右政党・日本保守党をめぐって。高橋や長谷川は百田尚樹の保守党を熱烈応援している。それに対して上念司が対抗しているとの古谷経衡の記事は、確かにその通りのようだ。

 

 

 一方、上念司はこんなポストをしている。

 

 

 こんなのがぞろぞろ出てくる。

 

 

 

 どうやら保守党と維新とはものすごく仲が悪いみたいだ。

 でも、何年か前に松尾匡高橋洋一について、維新のブレーンをやってるとか言っていたような記憶がある。その高橋が熱烈に保守党を応援している。維新とは今はどんな関係なんだろうか。

 でも、維新と保守党がこういう関係である以上、次の衆院本選での右派統一候補擁立はまずあり得ないことがわかる。

 東京15区はもともと自民、公明、共産が強いから、普通に考えたら次の本選には自民党候補が出てくるはずだが、肝心の人がいない。

 山崎一輝は7月の都議補選に出るようだが、三戸安弥との一騎打ちになれば間違いなく負けるだろう。でも、どうやら立民候補が共産党の支援を受けて出てくる可能性がかなり高そうだからおそらく一騎打ちにはならない(なお現在江東区選出都議会議員議席を持っている公明と共産が候補を出す可能性はまずない)。三つ巴になるか先日の補選みたいにそれ以上の混戦になるかはわからない。でも山崎が負けたら都議補選で負けた人が衆院選本選に出ても勝てるはずがないから出せないだろう。そもそも自民党の江東総支部は2021年衆院選に愛知10区でも公認候補になれなかった今村洋史を引っ張ってくるくらい力がなくて柿沢未途に歯が立たなかったからくらいだからもともと弱体なのであって、だから2010年代には菅義偉に秋元司を強引に押しつけられたのだろうし、小池百合子江東区長選に介入して自らの息のかかった大久保朋果を区長にしたのも、東京15区の自民党の弱さに目をつけたからではないかと今にして思う*1

 さとうしゅういちさんは小池が勝とうとするなら小池自身が出るしかなかったと仰るけれども、私は小池が出なかったのはそれが「補欠」と名のつく選挙だったからだろうと確信している。補選は岸田文雄衆議院を解散するだけでチャラになってしまうから、そんなものにあのプライドの高い小池が出るはずがないと思っていたし、ブログ記事にも書いてきた。そして小池が切ったカードは、いざとなれば取っ替えがきくと小池が勝手に思っていたであろう乙武洋匡だった。だから負けるリスクが一定あることまでは小池自身も計算していたと思うが、まさか酒井菜摘の4割にも満たない(39.7%)大大大惨敗になろうとは想像もしなかっただろう。

 そう考えると、本選でも酒井菜摘衆院議員が選挙区で勝てる可能性は十分あると思われる。東京15区の自民党については、私がすっかり好まなくなった下記平河エリ氏のXが指摘する通りだ。

 

 

 昨年4月の区長選で負け、夏の都議補選の勝利さえ怪しい山崎一輝はたぶん衆院選に出しても通用しないだろうから、自民党が勝つには「あえて自民から出たいという優秀な候補を発掘」するか、さもなくば他の区から持ってくるしかないが、そもそも今の自民党から出たいと思う人が急減しているだろうから、人材の確保は思うに任せないだろうとは私も思う。

 しかも維新が金沢結衣を他区あるいは比例単独に回すかもしれないが、本選でも挑戦するとなると、維新を敵視しているらしい日本保守党もまたまた出てくるだろうから、今回と同じような展開で、ただ都ファ系が自民党に変わるだけの構図になる可能性もある。仮にそうなったら、今度は、というか今度も酒井菜摘が圧倒的に有利になる。今回の補選は選挙戦冒頭で酒井のリードが確実になってからは、本選での酒井連勝を阻止するための挑戦権争いの様相も呈していたと思われる。下記Xが指摘する通りだ。

 

 

 その観点から見れば候補に残ったのは金沢結衣と、金沢を票数で上回った須藤元気だけになる。しかし維新には日本保守党が我慢できないだろうから、次も飯山あたりがまた出てくる可能性が高い。その意味から言えば、金沢には本選でも出てきてもらう方がこちらには都合が良い。ただ、須藤元気を忘れてはならなかった。本格的に自公が須藤に乗っかった場合は、仮に「保守」がまとまらない場合でも、須藤が酒井を上回って最有力になる。それを考慮するのをあやうく忘れるところだった。須藤は参政党に共感するとも言っているから十分に右派的であり、現に今回も自民党支持層からの票がかなり乗った。

 でも、自公と新選組と参政党が4党相乗りで無所属の須藤元気を推すとかそんな展開があり得るのだろうか。それはよくわからない。

*1:維新が東京15区に目をつけたのも同じ理由からだろう。自民が弱い上、柿沢未途の自民入りが噂されるようになってきたから民主系も弱くなる。それなら柿沢が自民入りする前に楔を打ち込んでおこうと、若い金沢結衣を育てようとしたと推測される。