kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

江東市民の会共同代表の宇都宮健児氏が衆院東京15区野党候補の一本化断念の談話を発表した

 衆院選公示日前日の今日(10/14)、江東市民の会共同代表の宇都宮健児氏が発表した下記談話の件だが。

 

 

 江東区に住み、日頃から千石2丁目の共産党江東地区委員会の前や、先週木場駅前に開設された酒井菜摘選挙事務所の前をしばしば通りがかる私としては、今回は野党共闘が成立しないであろうことは当然想定していたし、共闘不成立を前提とした記事も何件か書いた(それらの記事で私は須藤元気の当選を予想している)。それにもかかわらず最後の最後まで一本化への努力を続けた宇都宮氏の労を多とするものだ。

 国政選挙はともかく、定数4の都議選では毎回共産党候補が当選する一方、立民候補は前回2021年の高野勇斗現区議が落選するくらい弱いから、本選でも共闘が成立する見込みの方が最初から薄かった。

 それでも立民が比較的強い5区から10区には共産は候補を立てないらしく、その中に含まれる5区はあの手塚仁雄の選挙区だったりするが、権力闘争の構図とはそういうものだ。

 

 

 

 

 

 saori konoさんは神奈川5区らしい。前職の立民・山崎誠氏は前回(2021年)は選挙区で自民党坂井学に敗れて比例復活したが、候補者はその2人だけだった。今回は維新と共産が候補者を立てるようだ。

 

 

 

 まあそういうことだろう。

 

 

 

 このあたりの応答は穏やかではない。そもそも、「まかすつもりでやった」「ざまあみろみたいな状況を作りたい」ってことはさすがにない。候補を立てる方も死に物狂いのはずだ。たとえば小堤氏が酒井菜摘よりもずっと少ない得票数に終わったら、普段の地方選で立民を圧倒している矜持を持っているであろう共産党江東区委員会のメンツが丸潰れになる。もちろん逆の結果になったらやっとこさ高野勇斗区議の努力などで一本立ちしようとし始めた立民東京15区総支部が大ダメージを受けることになる。2人の候補者のメンタルにもこたえるだろう。選挙にはそういう残酷さがある。特にこの区では、最近自殺者まで出した。候補者を駒のように扱うことなどあってはならないが、現に小堤氏は2017年の東京11区から15区に移ってきたと思ったら21年本選、24年補選の二度出馬取り下げを余儀なくされた。

 

 

 このように野田佳彦支持の「アエニキ」のXを持ち上げる神経は理解不能だ。少し前に「アエニキ」が枝野幸男衆院選落選を予想していると書いたが、それは私の事実誤認だった。しかし東京15区に関してこのアカは下記のふざけたポストをしている。

 

 

 まず、今回の補選でも出るはずの秋元司の名前が抜けてるぞ、と書こうと思って確認したら、秋元は今日になって出馬断念をXにポストしていた。

 

 

 秋元は菅義偉と近いと認識しているから、急に菅から圧力でもかかったものだろうか。

 しかし金澤結衣が比例維新の16.3%と民民4.4%を合わせて21%とは何を考えているんだ。そもそも金澤はもう維新の候補ではない。元いた維新の票が3分の1くらいは入るとは私も思うけれども、肝心の維新の票が昨年12月の区長選の時点で公募候補が得票率7.8%で供託金没収されるなど、すっかり溶けてしまっている。むしろ金澤に投票するのは、何やら自民党の大空幸星を「サヨク」視して忌避しているらしい右翼票が中心だろう。今回は日本保守党も賛成党も出ていないので、そうした票は金澤に集まる。しかし補選で保守党と維新とがかなり険悪だったことがネックとなる。金澤は4番手止まりだろう。

 金澤の極右色も大空の「サヨク」色も嫌う保守層が向かう先が須藤元気であって、最大限うまくいけば保守票が大空、金澤、須藤にバラけて酒井にもチャンスが生じると思いたいところだが、いかんせん基礎票が少ない。

 

 

 上記埋め込みリンクに表示されない部分に、下記のように書かれている。

 

とだいたい3分割された状態だったので、比例立憲・社民・共産合わせて28%を立憲酒井が固めて浮上できた。

 

ただ今回は共産小堤が立っているので共産票10はもっていかれるので立憲酒井に残ってるのは立憲票17%社民票1%合計18%

 

よって自民大空勝利予想。

 

URL: https://x.com/noda2024naikaku/status/1845788918995939765

 

 2021年衆院選では柿沢未途でさえ32%しか得票できなかった東京15区で、愛媛県出身25歳の大空が33%も獲れるとは私にはあまり思えないけれども、共産票10ポイントを持って行かれた酒井に残る基礎票は立民票17%(そんなにあるのか?)と社民票1%くらいというのはまあそうかもしれない。但し補選では酒井は無党派層を結構とっていて、無党派層の票で須藤と一、二を争っていた。その後、衆院議員になってからは立民代表選で吉田晴美擁立に奔走するなど立民党内政局では結構目立っていたが、有権者の多くはそれには無関心だろうからどれくらい有権者へのアピールがあったかどうかはわからない。

 高野勇斗区議のXより。

 

 

 以下に全文を引用する。

 

思考が行動にあらわれるとよくいうのですが、私はこの選挙に臨むにあたって、決して楽な道を選んではいけないと思っています。選挙に臨むという言葉も実は好きではありません。選挙というのは、ほんとうは日々の言動、行動、活動の集積だと個人的には考えています。人生何十年生きてきた轍というか集大成が選挙での行動につながると思うのですが、特にどの政党も支持していない人の心を動かそうと思ったら、どう考えても大事なのは、有権者にできるだけ接近することだと思っています。確かに、街宣車を回すことや新聞の折り込み、委託によるポスティングの全戸配布、インターネット広告などは楽です。効率的です。金をかければ、接触しなくていいし、接触しなくてよければ、逆に傷つけられることもないので一見良さそうに見える。でもそれではダメだと思うのです。響かないと思うんです。候補者が増え、有権者にとって選択肢が増えれば増えるほど埋没すると思うのです。

 

有権者に、できるだけ接触するということはどういうことか?声を聴くということです。自ら有権者の声を聴きにいくということです。昨日江東区で選挙マルシェなる予定候補の討論会での議題でもありましたが、HPに私の電話番号もメールも載ってますので、いつでもご連絡ください。と言ってもダメです。何も鳴りはしません。

 

もし声なき声、声を上げられない人の小さな小さな声を聴こうと思ったら、もっともっと接近して、接触して、耳を澄ますことです。ゆっくり頷きながら、その人の話し声だけでなく、顔の表情を読み取れるところまで近づくことです。それは選挙の前だけ頑張っても得られるものは少ないと思いますがやる必要があります。LGBTQなどセクシャルマイノリティの声を聴く時に大事なのが、自分が“ally(アライ)”であることを常に示すということがあります。「私はあなたの味方ですよ」「私があなたの力になりますよ」「私があなたの声を聴いて政治に反映させますよ」「私はあなたです。連帯しますよ」と常にその姿勢や考えを目に見えるように示すことです。アライとは、その意思表示のことです。無理じゃないですか、選挙前の短時間では。ほんとうに真剣に、声なき声を聴くためには、長い時間、常にアライであることを示し続ける必要があります。

 

これから毎日毎日が勝負の分かれ道。もし複数の選択肢があるなら、より厳しい方、より傷つく可能性がある方、より接触する方が選び取る必要があります。有権者の声、顔の表情、ぬくもりなどさまざまな情報をつかみ取り、寄り添う方法はないかを瞬間瞬間、必死に考える必要があります。そうでなければ響かないと思うのです。一見、効率が悪いように見えるが、その想い、その態度、その行動が、目の前にいる1人の有権者だけではなく、その瞬間を見ている仲間、ボランティア、通行人に熱を与え、それが広がると思うのです。人は理だけでは動かないのです。

 

昨日の討論会に出ていたことを引用するなら、これは「インスタ映え」なんか、よりずっと大事なことです。若者向けに「インスタ映え」を狙うようより、どんな世代の人の声も真剣に聴く。一期一会を大切にする。本質の問題です。姿勢の問題です。その姿勢が写真にもあらわれるのです。その姿勢は、どんなアプリでも加工できません。

 

そんな12日間にしたい。

 

今までにないぐらいの厳しい厳しい戦いです。厳しい厳しい戦いだからこそ、より厳しい道を常に自ら選び取り、勝利を掴み取る必要があります。

 

URL: https://x.com/takano_hayato38/status/1845716789172605118

 

 「アエニキ」のふざけたXの数々とは、腹の据わりが段違いだと思った。