弊ブログが「中道改革連合」の略称を「中道」ではなく「中改連」と書くのは、ある時期から「中道」という言葉が大嫌いになったからだ。私の考えでは「中道」というのは右を見て左を見て自分の立ち位置を決めるあり方だから、全体が右傾すると「中道」も右傾するのだ、と書いてきた。さる有力政治ブロガーに対して「自称中道」だとの嫌味をしばしば書いたのは2010年代半ば頃のことだ。
つまり、「中道」とは一種のイデオロギー用語だ。公明党系の人たちにとっては意味合いが少し違うらしいけれども、それは一般的な語法ではない。「立憲」というのも保守思想の一つである立憲主義からとられているが、これは権力の暴走に憲法で歯止めをかける思想だから「左」側の受けもそれなりに良く、左翼政党がしばしば「立憲野党」を自称したりしていた。いわゆる「野党共闘」の局面においてである。
そこに持ってきて立公新党の党名から「立憲」の2文字が消え、代わりに「中道」の2文字が入った。私などはもともと比例で立民に投票したことがないから今回も従来と投票先は変わらなかったが、「立憲」なら投票したけれども「中道」とは書きたくないという人はそれなりにいただろう。
中道の惨敗を受けて合流は完全に失敗したのだという主張が正しいなら、この合流を不服として離党して選挙戦に臨んだ原口がある意味で唯一正しかったということになる(立民ではなく別の変な政党を作ったとはいえ)。しかしその原口も勝てなかったのだから、個別に闘っても結果は推して知るべしだろう。
— 直立演人 (@royterek) 2026年2月10日
これは実験で検証できないからなんともいえないんだよな。
いや、惜敗率が全然違うだろ
— はいさい毎度 (@rikkenminshiji) 2026年2月10日
原口も青山も負けたとはいえ、本当に僅差
中道は殲滅、選挙区当選の7人以外は惜敗率95%が2人くらいしかいない
合流しなけりゃこんなボロ負けはしない
30人くらいは選挙区で残れたし、比例でも30人くらいは残った
今のような15人にはならない https://t.co/z7kE9wTm6y
これについては、中改連は比例の目減りを覚悟の上で、選挙区での公明票の上乗せを期待した、いわば「小選挙区に特化した」作戦をとったのだと思う。
しかし予想外に「高市早苗が総理大臣を続けて良いのか」という、言葉は穏やかだけれどもその内容は自らへの白紙委任を求める「ヒトラー選挙戦略」そのものの訴えが「刺さって」しまった人たちが多かったために、公明票が乗ったにも関わらず小選挙区でも惨敗する結果になった。
私は、立民が単独で戦った場合は、小選挙区の得票は今回の結果よりさらに少なくなって(たとえば北海道10区や香川1区は負けて)、その代わりに「中道」の2文字にアレルギーを持つ私のような人たちが(私は過去一度も書いたことがないけれども)比例票に「立憲」の2文字を書いただろうと思う。もちろん、その代わりに公明票は乗らないから比例票が増えたかどうかはわからない。
いずれにしても、自然科学とは違ってそのような試行はできないのだから議論は平行線をたどって結論は出ないだろう。
ただ、結果が公明系全員当選でプラス4議席、立民系は大部分が討ち死にして議席が選挙前の6分の1になったというのはまぎれもない事実だから、この中改連の枠組みをこれ以上参議院だの地方議会だのに広げることはもってのほかだと思う。
ただ、中改連には保守政党として生き残る道があるかもしれないとは私は思いついたのだった。
たとえば今回の選挙で高市信者たちから目の敵にされた岩屋毅は、今回の衆院選で得票数が激減した。おそらく高市信者たちに落選運動でも起こされていたのだろう。岩屋にとっては自民党に居続けてももはや針の筵だろうから、自民党内に新たなグループを結成するなどと言っている。中改連は彼らを一本釣りだか何本釣りだかをすれば良いのである。現に高市信者たちも岩屋は中改連に引き取ってもらえなどと言っている。さらに財界だの日経だのが自民党伝統保守派に肩入れする可能性もある。とはいえこのあたりの保守側の話は「再分配を重視する」弊ブログとしてははっきりいってどうでも良いので、代表が泉健太になるか小川淳也になるかは知らないが、中改連の政治家たちに頑張ってもらえば良いだけの話である。