kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

読売、着々と巻き返し。「大飯再稼働、賛成43%・反対47%」/橋下の思惑もズバリ当たる

日本にとって不幸なことに、読売の巻き返しが功を奏しつつある。いや、プロ野球の話ではない*1


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120611-OYT1T00986.htm

大飯再稼働、賛成43%・反対47%…読売調査


 読売新聞社の全国世論調査で、福井県関西電力大飯原子力発電所を近く再稼働させるとする政府の方針について、「賛成」43%と、「反対」47%が拮抗(きっこう)した。

 今夏に大幅な電力不足が見込まれている近畿では「賛成」49%、「反対」43%、関東は「賛成」47%、「反対」45%となり、他の地域では「反対」が多数だった。

 政府が安全性を確認した他の原発を再稼働させることについては、「賛成」38%が、「反対」52%を下回った。

 2030年時点で国内の電力に原子力発電が占める割合に関しては、政府が検討していた4案のうち、「ゼロにする」31%と「震災前の半分程度の15%にする」30%が並んだ。「数値目標を設けない」は21%、「震災前より少し減らして20〜25%にする」は10%だった。

(2012年6月11日22時18分 読売新聞)


再稼働賛成の意見が増えているように思う。これは何も「原発推進」を社論とする読売が調査したせいばかりではないだろう。

関西電力に脅され続けている近畿に加えて、関東でも賛成が反対を上回ったことは、この両地方が日本でもとりわけテレビに影響されやすい地域であることと関係がありそうだ。テレビは、TBSの『サンデーモーニング』などのごく一部の番組を除いて、大飯原発再稼働問題を取り上げて、再稼働に血眼になる「野ダメ」(野田佳彦)政権を正面から批判することはない。

もう一つ、橋下のいわゆる「転向」「変心」*2に付き従って意見を変えた人が少なからずいると思われる。

思い出すのは、2006年に総理大臣の靖国神社参拝の可否を問う世論調査で、反対が多数だったのに、いざ小泉純一郎が参拝するとあっさりこれを容認する人たちが続出し、小泉の参拝後には「賛成」が多数を占める結果にあっという間に変わってしまったことだ。

もちろん、橋下のいわゆる「転向」「変心」を機に、それまで「脱原発に頑張る橋下市長を応援」していた人たちの一部は橋下批判派に回った。だが、それは70%以上あったという大阪府知事時代の橋下の支持率を、せいぜい54%に下げたに過ぎなかった。
http://mainichi.jp/select/news/20120605k0000m010047000c.html


上記毎日新聞記事によると、「大阪維新の会」が衆院選に候補者を立てた場合、大阪府民では37%が投票先を維新と答え、民主党(7%)と自民党(10%)は、合計しても「維新の怪」の半分にも満たなかった。それに最近では、上杉隆早川由紀夫、木下黄太、ブログ『院長の独り言』の小野俊一ら、「脱原発」側のトンデモの跳梁跋扈が批判されるようになって、「脱原発」への支持も落ちてきていた*3

その頃合いを見計らっての橋下の方針転換。さすがの「動物的カン」で(橋下にとって)最善のタイミングを選択したものだと舌を巻かざるを得ない。

その橋下の「思想調査」の下手人・野村修也が法科大学院教授を務める中央大学と読売新聞はタイアップしている。
Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


原発事故調でも、責任の大半を菅政権に押しつけて、東電・自民党・「原子力ムラ」を守ろうとした野村修也。そんな人物とは橋下はいつまでもつながるが、「脱原発」で人気取りのために利用した飯田哲也は、5月末の橋下のいわゆる「転向」「変心」によって梯子を外され、橋下からは、山口県知事選では飯田氏を支援しないばかりか、立候補する場合は大阪市の特別顧問を辞めてもらうと通告された。一昨日以来、飯田氏のTwitter発信はぱったり止まっている。

果たして飯田氏は山口県知事選に立候補して橋下と縁を切るのか、それとも立候補を断念して「大阪市特別顧問」の座に恋々と執着するのか。どちらにしても飯田氏にとって明るい展望はない。山口知事選に立候補しても、泡沫候補として、自公が推す「ノーパンしゃぶしゃぶ男」山本繁太郎に惨敗することは目に見えている。飯田氏の敗北(おそらく惨敗)は、「脱原発」運動にも暗い影を落とすだろう。
きまぐれな日々 山本繁太郎とノーパンしゃぶしゃぶと耐震強度偽装と


また、大阪市特別顧問としては、「大飯原発の再稼働を止められず、橋下のいわゆる『転向』『変心』を許してしまった人」として、飯田氏の名声は地に落ちた。これからは「橋下の(元)ブレーン」という枕詞は、飯田氏にとってマイナスイメージに働く。当ダイアリーの飯田氏に対する評価も、大阪市特別顧問就任前と就任後で180度変わった。橋下はもう「脱原発に頑張る」ことはない。飯田氏からは美味しい汁を吸い尽くした橋下。「ヤブガラシ」の本領発揮だ。飯田氏は今頃、「こんなはずではなかった」と臍を噛んでいるのではないか。屁理屈をこねたTwitterを13連発してまで橋下のいわゆる「転向」「変心」を庇ってみせたというのに。

そして人心は、一部は「橋下より脱原発」を選んだが、それよりも「脱原発より橋下」を選んだ人の方が多かったように私には見える。何よりもそのことに私は落胆している。

やはり橋下なんかに「脱原発」の夢を託したことは間違っていた。私は託さなかったけれど。

*1:プロ野球でも同様の鬱陶しい状況だが。

*2:私は、橋下にとっては「脱原発」は人気取りの道具に過ぎないと考えていたから、橋下の方向転換が「転向」や「変心」に相当するとは考えていない。だから「いわゆる」と書いた。

*3:この件に関しては、「脱原発」側から「無能な味方」「味方の足を引っ張る人間」としての上杉・早川・木下・小野らへの批判が弱すぎたことも問題だと考えている。

松田聖子と小沢一郎

松田聖子が3度目の結婚をしたという。

最初の結婚相手が神田正輝だったことはもちろん覚えているが、二度目の結婚相手は思い出せなかった。確か松田聖子が英語をしゃべれるようになったのはピロートークのおかげだったとか聞いたことがあるから、外国人だったっけと思ったら違っていて、

98年5月に交際2カ月で6歳年下のイケメン歯科医と再婚した。

のだそうだ*1。しかし2年半後に離婚し、今回が12年ぶりの再婚だそうだ。松田聖子といえば、郷ひろみとの破局騒動もあったからもっと何回も結婚と離婚を繰り返していたようなイメージだったが、意外におとなしいものだった。


再婚する人あれば、離婚する人あり。


http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1442

 民主党小沢一郎元代表(70)の和子夫人(67)が、昨年11月に地元・岩手県の複数の支援者に、「離婚しました」という内容を綴った手紙を送っていたことがわかった。

 便箋11枚にも及ぶ長い手紙の中で、和子夫人は、昨年3月の東日本大震災後の小沢元代表の言動について触れ、「このような未曾有の大災害にあって本来、政治家が真っ先に立ち上がらなければならない筈ですが、実は小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。岩手で長年お世話になった方々が一番苦しい時に見捨てて逃げだした小沢を見て、岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました」と書いている。

 手紙では、小沢元代表の愛人や隠し子の存在についても触れている。8年前に隠し子の存在がわかったとき、小沢元代表は和子夫人に謝るどころか、「いつでも離婚してやる」と言い放ち、和子夫人は一時は自殺まで考えたとも記している。

 そして、このように綴っている。

「それでも離婚しなかったのは、小沢が政治家としていざという時には、郷里と日本の為に役立つかもしれないのに、私が水を差すようなことをしていいのかという思いがあり、私自身が我慢すればと、ずっと耐えてきました。

 ところが3月11日、大震災の後、小沢の行動を見て岩手、国の為になるどころか害になることがはっきりわかりました」

「国民の生命を守る筈の国会議員が国民を見捨てて放射能怖さに逃げるというのです。何十年もお世話になっている地元を見捨てて逃げるというのです」

 こうした大震災後の小沢元代表の言動がきっかけとなり、和子夫人は昨年7月に家を出て別居を始めたという。その後も現在まで別居は続いているが、小沢事務所は「離婚の事実はない」としている。

 和子夫人はこうも綴っている。

「かつてない国難の中で放射能が怖いと逃げたあげく、お世話になった方々のご不幸を悼む気も、郷土の復興を手助けする気もなく自分の保身の為に国政を動かそうとするこんな男を国政に送る手伝いをしてきたことを深く恥じています」

 現在、消費税増税法案の採決をめぐって、小沢元代表は造反をちらつかせて野田政権を揺さぶっているが、和子夫人の手紙はそうした政治情勢にも大きな影響を与えそうだ。


小沢一郎東日本大震災の直後に「雲隠れ」したことについては、地下に潜って悪だくみの計略を練っていたものとばかり思っていたが、「小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました」というのがもし本当だとしたら情けない限り。その真偽はもはや私にとってはどうでもよくて、あの東日本大震災小沢一郎の人望は地に落ちたという事実だけ確認できれば、細部の真相がどうであろうが知ったことではない。

今なお大スターらしいオーラを放つ50歳の松田聖子と、橋下にすり寄る老醜をさらすばかりになった70歳の「元剛腕政治家」小沢一郎とは、あまりにも対照的だ。