時事通信が、今回の「大連立」構想に関する麻生太郎のコメントを報じている。
政治ニュース:時事ドットコム
大連立、小選挙区では困難=自民・麻生氏
自民党の麻生太郎前幹事長は3日、北海道帯広市で講演し、福田康夫首相が民主党の小沢一郎代表に打診した大連立について「小選挙区では難しい。中選挙区に戻すなら国民が支持するか聞いてみなければならない」と述べ、現在の選挙制度の下では実現困難との見方を示した。連立を打診した首相の判断に関しては「国会が全然動かない状況を避けるため、何とか動かさなければという気持ちからだと思う」と一定の理解を示した。時事ドットコム 2007/11/03-17:40
麻生太郎は大嫌いな政治家だが、「小選挙区(制度)では(自民党と民主党の)連立は難しい」というのは正論だ。
私は、小沢一郎がこだわっている小選挙区制比例代表並立制にはそもそも大反対で、衆議院の選挙制度は小選挙区比例代表併用制に改めるべきだというのが持論だが、自民党も民主党もこれには反対だろうから、次善の策として中選挙区制の復活を求めたい。しかし、現実には小沢民主党は「並立制」の比例代表の部分をさらに削ろうとしている。これはファシズムへの道を開く主張だ。
小選挙区制にしたら金のかからないきれいな選挙になるとか、政権交代が起こりやすくなる、などの1993年の政治改革ブームの頃に言われた主張は、すべてその後の政治の流れに否定されているではないか。それなら、元に戻すべきである。