kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

原点となる2001年の中村哲医師の記事

今回の伊藤和也さんの悲劇が、また不毛な「テロとの戦い」論に利用されることを深く憂慮する。
この件は、多角的に検討されなければならない。
そもそも、「9・11テロ事件」当時から、バイアスのかかったマスコミ報道は実にひどいものだった。
2001年当時、ペシャワール会代表の中村哲医師が書いた文章を紹介したい。
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/150/150174.html
特に、末尾の部分をよくかみしめたい。

日本がテロ対策特別措置法を作ったのは非常に心配です。アフガンの人々はとても親日的なのに、新たな敵を作り、何十年か後に禍根を残します。以前は対立を超えてものを見ようとする人もいましたが、グローバリズムの中で粉砕されていく。危険なものを感じます。

不幸にも7年後、中村医師の懸念は、他ならぬペシャワール会に関して現実のものとなってしまった。

今回の事件が、新テロ特措法の延長などという愚挙のために悪用されないことを、心から念じる。