反政府系の有力ブログが、相次いで有料化を宣言した。
反射的に私が思い出したのが、一昨年暮れに有料メルマガ化を宣言した勝谷誠彦である。この男は右翼だが、コイズミ政権時代の途中から民主党に接近し、小沢一郎や田中康夫(新党日本)とも接点がある。
勝谷のウェブ日記の有料化についてネット検索したら、「きまぐれな日々」の下記記事が引っかかった。
きまぐれな日々 「安晋会」代表・杉山敏隆と竹中平蔵の関係
「さるさる日記」において、「きっこの日記」に次ぐ人気を誇っていた「勝谷誠彦の××な日々。」が、昨年末限りで有料のメルマガに移行した。
過去に同様にして有料配信制に移行したサイトがいくつかあったが、有料になるとともに読者を失い、忘れ去られる運命にある。勝谷のウェブ日記も、その例外ではない。
(「きまぐれな日々」 2007年2月6日付エントリより)
かつて私は毎朝、勝谷のウェブ日記を読んで頭に血を昇らせるのを日課にしていた。「きまぐれな日々」の800件近いエントリのうち、累積アクセス数がもっとも多いのも、勝谷を批判した下記記事である。
きまぐれな日々 電波芸者・勝谷誠彦の生態
しかし、わざわざ金を払ってまであんな男の文章は読みたくないので、当然ながら有料メルマガに登録などしなかった。
他に「有料化」で思い出すのが「サイバッチ」や「nikaidou」だが、nikaidou 有料 - Google 検索でウェブ検索してみて驚いた。
なんと、4月17日の「J-CIA」(nikaidouの有料サイト)より早いのがあったら、誰か教えて - kojitakenの日記 が筆頭で引っかかるのである。
当ブログは、「きまぐれな日々」の裏ブログであり、1日平均のアクセス数はユニークアクセスで数百件、トータルアクセスでも千数百件に過ぎない。
かつて、立花隆が日経BPで執筆しているコラムで紹介されたこともあるnikaidouがそこまで落ちぶれたのである。
nikaidou - Google 検索 で検索したら、今度は きまぐれな日々 nikaidou が9番目に引っかかった。nikaidouは、もはや私ごときの射程距離に入ってしまうほど衰えたといえる。
これが、有料化サイトのたどる運命である。ブログの場合、検索エンジンに強いというメリットを持っているが、有料化したが最後、読者数は100分の1に落ちるとも言われている。もちろん、これまでのような検索エンジンに対する強みも、仮に過去の財産の分は保たれるとしても、徐々に失われていくことになるだろう。