kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「国家戦略局」を潰した小沢一郎の剛腕と、潰された菅直人のふがいなさ

小沢一郎の「雲隠れ」は、いかに無役になったといえど、あれが政権政党の大物政治家のやることか、と私などは思ってしまう。

一方、参院選の敗北に意気消沈の菅直人首相は、「国家戦略局」を断念する意向であることが数日前に報じられた。
http://www.asahi.com/politics/update/0715/TKY201007150574.html?ref=reca


この件について、『日本がアブナイ!』*1は下記のように書く。

 菅氏は、本人や民主党の議員たちが考えて来た国家の基本的な政策を実現するために、鳩山由紀夫氏や他の議員たちと勉強&相談をして、「国家戦略局」の創設を決定。
 菅氏自身、その初代の担当大臣に就任すると共に、党の政調会長
を兼任して、民主党の議員たちと共に、政治&官邸主導で、政策を作って行く予定だったのだけど・・・。

 この件は、近々、改めて書きたいけど。
 昨年の9月から党幹事長になった小沢一郎氏の考え方と合わなかったために、国家戦略室を「局」にできず、政調会長のポストも廃止され、何もできないまま終わってしまったのだ。(-"-)

 それで、菅副総理&国家戦略大臣は、昨年、何も仕事をしていないかのように言われて批判されることに。


確かにこの件は鳩山政権発足直後から話題になっていた。当時は、鳩山前首相が菅氏の意向を妨害していたのではないかとの憶測も流れていたが、今では小沢一郎の意向が反映されていたことが通説となっている。

とはいえ、「剛腕」小沢にしてやられた菅直人に同情するわけにはいかない。一国の総理大臣としてあまりにふがいない。あれだけ「攻め」には強かった菅直人だが、「守り」はさっぱりのようだ。

金子勝Twitter*2で、菅首相をこう一刀両断にする。

新成長戦略の内容や国家戦略局の放棄を見ていると、もともと菅首相は国家戦略を作る能力もやる気がなかったのかもしれません。これだけ参議院選挙で敗北すると、党内の小沢・反小沢の抗争にならないよう政策調査会の議論を踏まえるしかありません。そこで議員たちが国家簿ジョンを語れるかが問題です。


小泉純一郎同様に、政策より政局を得意にする小沢一郎の仕掛けを抑えながら、菅首相政権運営をしていくのは並大抵ではなさそうだ。