イチローがヤンキースに移籍したとの報道に驚いたが、私は数年前からイチローはマリナーズから離れるべきだし、マリナーズはイチローを放出すべきだとずっと思っていた。
その最大の理由は、マリナーズの年度別成績にある。
イチローがマリナーズに移籍した2001年、マリナーズは驚異的な高勝率で地区優勝を果たした(プレーオフでヤンキースに敗退)。これには、新たに加入したイチローの貢献度がきわめて大きかったと思う。
しかし、マリナーズは翌2002年、地区優勝を争いながら、終盤にカモにしていた下位のレンジャーズに敵地・テキサスで4タテを食うなどして敗退し、翌々2003年にも終盤に息切れして敗退すると、2004年からは下位常連の球団になった。この責任はイチローにもあるとずっと考えていたのである。だから、もう数年前にはイチローはマリナーズを離れるべきだと思っていた。
38歳になり、昨年に続く不成績でのヤンキース移籍。イチロー自身の決断だとされているし、それは評価したい。しかし、いささか移籍が遅すぎたという気がするのも正直なところだ。
「イチローと同じチームでプレーしたい」と言っていたという前ホークスの川崎や、マリナーズであまりパッとしない岩隈も今後が正念場だろう。彼らについても、正直言って「なんでマリナーズなんかでプレーすることになったんだ」と思ったのだけれど。
余談だが、私がMLBでもっとも応援しないアンチの球団はヤンキースであり、それに次ぐ2番目のアンチがマリナーズである。ヤンキースは、日本で読売とオープン戦をやる時以外は応援しないし、マリナーズは、ヤンキース戦と日本で読売または阪神とオープン戦をやる時以外には決して応援しないチームである*1。