kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

あの原発推進国家・中国でさえ核燃料加工場の建設が中止

タイトルを見て一瞬山本太郎の話かと思ったが違った。でも「原発」の共通項で関連はある。


取り敢えず「中核」は来ない - Living, Loving, Thinking, Again(2013年7月13日)より

(前略)

中国の核燃料施設 反対デモで中止

7月13日 16時4分

中国南部の広東省で、原子力発電所に関連する施設の建設が計画されていましたが、反対デモが起きたことを受けて、地元政府は建設を見送るという異例の決定をし、中国の原発政策に影響が出る可能性もあります。

この施設は核燃料を加工するためのもので、中国の原発事業に深く関わる国有企業が、広東省江門市の郊外で建設することを計画していました。

しかし、市民は「事故が起きれば放射性物質による汚染のおそれがある」として強く反発し、12日、1000人以上が反対デモを起こして江門市政府の庁舎前に集まり、警察とにらみ合う事態となりました。

これを受けて、建設予定地の地元政府は、13日朝、「住民から反対意見が多く寄せられたので、それを尊重し、計画の申請を許可しない」と発表し、建設を見送るという異例の決定をしました。

中国政府は原発の整備を積極的に進めていますが、今回、計画を中止したのは、反対デモが広がることに神経をとがらせていることの表れとみられ、原発政策全体に影響が出る可能性もあります。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130713/k10013024091000.html


(中略)

因みに、タイトルにある「中核」は「中国の原発事業に深く関わる国有企業」(「中核集団」)のことであり、日本の新左翼党派とは無関係である。

(後略)


同じ件に関する日テレの報道。
http://www.news24.jp/articles/2013/07/14/10232289.html

住民反対で核燃料加工場の建設中止 中国


 中国南部・広東省で核燃料加工場の建設計画が住民の抗議を受け、建設が見送られることになった。原発関連施設の建設に力を入れている中国では、異例の判断。

 中国国営・新華社通信によると、広東省では今月初め、約6000億円をかけて核燃料加工場を建設する計画が発表された。しかし建設予定地近くの住民の間では、施設の安全性への不安から計画に反対する声が高まり、12日には大規模な抗議デモが行われた。新華社通信などによるとデモには1000人以上が参加したという。

 こうした事態を受け、建設予定地の地元政府は13日、急きょ、計画の中止を決めた。

 原発関連施設の建設を重要な国の施策として力を入れてきた中国では異例の判断といえる。

(日テレニュース 2013年7月14日 1:30)


あのイケイケドンドンの原発推進国家・中国でさえ核燃料加工場の建設が中止されるのかとちょっと驚いた。

ところで、「原子力発電」などという日本語自体がまやかしだよなと常々思っている。日本でいう「原子力発電所」は英語では "nuclear plant" なんだから、正しく「(原子)核(力)発電所」と表記すべきだろう。「原子」や「力」は省略可能だと思うけど、「核」の一文字だけは省略してはならないんじゃないか。