kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

九大生体解剖事件、90歳医師の償い 最後の生き証人(朝日)

昨日(8/17)、4年前に書いた下記記事へのアクセスが1700件強あった。


上記記事で取り上げた、戦争末期の1945年に起きた九大生体解剖事件を朝日新聞が報じていた(この件は従来から毎日新聞が熱心に追っていたが、今回は朝日が取り上げた)。その影響でもあろうか。

http://www.asahi.com/articles/ASJ897WNNJ89TIPE03X.html

九大生体解剖事件、90歳医師の償い 最後の生き証人
田中久稔
2016年8月17日11時40分

 九州帝国大(現・九州大)で終戦間際、捕虜の米兵8人を実験手術で死亡させる「九大生体解剖事件」が起きた。事件を目の当たりにした福岡の医師は、その記憶にさいなまれながらも、向き合い、戦争と医の倫理を問い続けている。

 7月、事件を伝える展示会が福岡市中央区のイベントホールであった。企画したのは、事件のただ一人の生き証人となった産婦人科医の東野(とうの)利夫さん(90)=福岡市中央区。手記などの資料や書籍、背景や経緯を記したパネルの前で、来場者の質問に答えた。

 戦後70年を迎えた昨夏、自身の医院で初めて展示会を開いた。その後も事件について知りたいと医院を訪れる人が相次ぎ、再び展示することにした。「(事件は)決して消えないトラウマ。焼き付いています」。不安を落ち着かせる薬や睡眠薬を使うようになって半世紀近い。

 事件との関わりは偶然だった。1945年5月、当時19歳。医学生になってまだ1カ月余りで、解剖学講座の雑用係だった。校舎に横付けされたトラックから、目隠しをされた捕虜2人が降りる所に居合わせ、解剖実習室の場所を尋ねる将校を案内した。部屋には、捕虜のほか医師や軍服の将校ら十数人が入り、東野さんも続いた。

 薬で眠った捕虜の「手術」が始…

朝日新聞デジタルより)


この事件について書きたいことは、この記事の初めの方でリンクを張った4年前の記事に書き尽くしたので、それにつけ加えることは何もない。関心がおありの方はリンク先の記事をご覧いただければ幸いです。