kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

戦争

やはり原発は安全保障上も大きなリスクだ

ロシア軍のウクライナ侵攻でチェルノブイリ原発を攻撃しているとか施設の一部を破壊したとかいう話は、特に後者は本当かどうかわからないが、少なくとも一つだけ明らかなことがある。 それは、原発の保有はやはり安全保障上も大きなリスクだということだ。 …

プーチンは「ウクライナの『脱ナチ化』」を開戦の口実にしていた

朝日新聞・尾形聡彦記者のツイートより。 ロシアによる軍事侵攻。プーチン大統領が軍事行動の目的の一つとして、ウクライナの「脱ナチ化(denazification)」という言葉を使ったことに、米欧で注目が集まっています。プーチン氏の主張は荒唐無稽ですが、その…

ロシア軍がウクライナに全面侵攻

アメリカから譲歩を引き出すための駆け引きだろうなどと言っていた人もいたが、私は政敵の毒殺に関与した疑いが濃厚なプーチンならきっとやるだろうとの悲観的な予感を持っていた。残念ながらそれが的中した。 ロシア軍が全面的にウクライナに侵攻した。最近…

林芙美子が「好きだ」と書いた兵隊は餓死し、軍馬は一頭も日本に還らなかった

読書ブログに下記記事を公開した、 kj-books-and-music.hatenablog.com

日中戦争を阻止するには「デモクラシー勢力」の政権奪取が必要/坂野潤治『帝国と立憲』を読んで(上)

年末年始にかけて本を5冊(5タイトル)買い、図書館から本を6冊(5タイトル)借りた。後者については、年末には貸出期限がいつもの2週間から3週間に延びるので(今年の場合、その間に5営業日の休館日があるため)、それを利用して12月22日の金曜日から23日、…

「戦時中、和菓子屋の名前に変えさせられたケーキ屋さん 『本当に悔しかった』」(『BuzzFeedNews』)

毎日新聞の「異能記者」とやらであるらしい伊藤智永が『サンデー毎日』に書いた記事を立ち読みしたが、やはり伊藤記者は思い違いをしていると思った。同記者は、安倍政権と日本会議との間に亀裂が入っていると書いているが、現実に起きたことは、日本会議が…

論評するのも鬱陶しい安倍晋三の真珠湾訪問

安倍晋三の真珠湾訪問は、報棄てやNEWS23のお休みをいいことにテレビも見ていないし、それどころか新聞記事もまともに読んでいないのだが、朝日新聞の1面トップに、唐突に日米「和解」の大見出しが打たれたことに面食らった。同様の感想の方も少なくないだろ…

船戸与一『満州国演義』全9巻を読了

今年4月に新潮文庫版で読み始めた船戸与一(1944-2015)の遺作となった長編『満州国演義』全9巻を読み終えた。4月、5月に各1冊、6月に3冊、7月に2冊、8月に1冊と読み進み、最後の第9巻は8月30日から今日9月3日の未明にかけて読んだ。原稿7500枚、単行本刊行…

九大生体解剖事件、90歳医師の償い 最後の生き証人(朝日)

昨日(8/17)、4年前に書いた下記記事へのアクセスが1700件強あった。 「九大生体解剖事件」で「人肉試食」の事実はなかった。しかし「生体解剖」は間違いなく行われた。そして…… - kojitakenの日記(2012年8月26日) 上記記事で取り上げた、戦争末期の1945…

『怪傑ハリマオ』の実在のモデル・谷豊、シンガポール陥落時にもやらかしていた極悪人・辻政信の戦争犯罪などなど/船戸与一『雷の波濤 満州国演義七』を読む

先刻読み終えた本。この週末に一気読みした。 雷の波濤 満州国演義七 (新潮文庫)作者: 船戸与一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/05/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 昨年亡くなった船戸与一の晩年の大作『満州国演義』も、全9巻のう…

占領下北京発、幻の雑誌見つかる 終戦間際に体制批判も(朝日)

なぜか朝日新聞(1/6)に載った毎日新聞社絡みの記事。 http://www.asahi.com/articles/ASHDK6FCSHDKUCVL026.html 占領下北京発、幻の雑誌見つかる 終戦間際に体制批判も 高津祐典 2016年1月6日05時03分 第2次大戦末期、日本占領下の中国・北京で刊行されな…

ジョン・トーランド『大日本帝国の興亡』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)読了

やっと読み終えた。 大日本帝国の興亡〔新版〕4:神風吹かず (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ジョン・トーランド,John Toland,毎日新聞社出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/07/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 大日本帝国…

「万死」どころか「億死」に値する戦争犯罪人―辻政信という「巨悪」

ジョン・トーランド(1912-2004)が1970年に書いた大著を今読んでいる。全5巻のうち第3巻まで読み終えた。 大日本帝国の興亡〔新版〕1:暁のZ作戦 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ジョン・トーランド,John Toland,毎日新聞社出版社/メーカー: 早川…

ケネス・カンボン『ゲスト オブ ヒロヒト - 新潟俘虜収容所1941-1945』を読む 〜 カナダ人俘虜と『住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち』を書いた極右トンデモ人士・川口マーン惠美のとの永久に交わらない平行線

鬼怒川の決壊が「ソーラーパネル設置のせいだ」として、原発を推進する安倍晋三を盲信するネトウヨが噴き上がっている。下記は、「2ちゃんねる」に派遣法改悪のスレが立った途端、それを妨害するためにネトウヨが投稿したもの。 http://daily.2ch.net/test/r…

戦争に反対する「リベラル」は、「戦争の私(民)営化」の脅威を認識せよ

この件、来週の「きまぐれな日々」の題材にしようかと一瞬思ったが、それは止めて今書いておく。最近はこちらの日記と比較して「きまぐれな日々」のアクセス数がきわめて少ないので、本当に書きたいことはこちらに書いておかなければならないし、思ったこと…

早乙女勝元『東京大空襲』(岩波新書)を読む

少し前に半藤一利の『隅田川の向う側 - 私の昭和史』(ちくま文庫)を読んで*1、隅田川東岸の「江東ゼロメートル地帯」における東京大空襲のすさまじさに絶句したが、この東京大空襲をタイトルにした下記1971年発行の岩波新書の記述は、半藤本どころの騒ぎで…

日露戦争は「自衛戦争」ではなく「膨張政策」に起因する戦争だった

最近は新聞(主に私が購読している朝日新聞)を読んでも、日記に取り上げたいと思う記事がめっきり少なくなったし、「はてなブックマーク」もずいぶん使いづらくなった。同好の士も少なくなってきたようだが、私自身も「はてブ」をつける頻度が大幅に減った…

「九大生体解剖事件」で「人肉試食」の事実はなかった。しかし「生体解剖」は間違いなく行われた。そして……

2012年8月15日付の毎日新聞のサイトに下記記事が掲載された。http://mainichi.jp/select/news/20120816k0000m040050000c.html 九大生体解剖事件:「戦争は人を狂わす」最後の目撃者語る 1945年5月、大分、熊本両県境に墜落したB29搭乗の米兵8人が次…

古賀政男も戦争に協力していた。そして現在最悪の好戦的音楽関係者は宇野功芳だ

昨日からシリーズになってしまった「戦争と音楽」のシリーズ。まず、id:AmahaYuiさんのコメント*1を紹介する。 AmahaYui 2010/10/03 11:20やれ、ブクマ見つかっていたんだ(^-^; 仕事先で見て携帯でこっそり貼ったんですが(^-^;いやまぁ、古関のところにも出…

「闘魂おろし」と古関裕而、軍歌と反戦歌

「巨人と阪神が合併したら | ログ速@2ちゃんねる(net)」という2ちゃんねる出典のサイトに、「球団歌は闘魂おろしになんの?」とあったのに吹いた。「六甲おろし」(もともとの名称は「大阪タイガースの歌」)と巨人の応援歌「闘魂こめて」の作者が同じ古関…

731部隊元隊員が証言 「子持ちの慰安婦を生体解剖したこともあった」(増補版)

石原慎太郎の東京都知事選圧勝を伝える「読売新聞」(大阪本社版)を読んでいたら、見逃せない記事に行き当たった。 「Yomiuri Online」を検索したら見つかったので紹介する。「中部発」とのことで、名古屋や大阪の紙面には間違いなく載っているのだが、東京…