アメリカから譲歩を引き出すための駆け引きだろうなどと言っていた人もいたが、私は政敵の毒殺に関与した疑いが濃厚なプーチンならきっとやるだろうとの悲観的な予感を持っていた。残念ながらそれが的中した。
ロシア軍が全面的にウクライナに侵攻した。最近は報道ステーションを見る習慣を失っていたが、久々に番組開始から見た。プーチンが事実上の宣戦布告を行った映像を見たが、恐ろしいまでに目の座った残忍な表情には驚いた。人間、戦争を決意するとここまで邪悪な顔になれるものかと。大量殺戮を決意した殺人者の容貌はかくの如し。
噂によると「プーチンを擁護する左翼」が少なからずいるらしい。志位和夫も福島瑞穂もロシアを非難するツイートを発信したが、少し前に福島氏が党首を務める社民党はロシアを擁護するツイートを発信し、何の説明もなく削除したという。また、真偽のほどは不明だが、山本太郎がロシアを擁護していたというツイートがあった。それが仮に本当であっても開戦前のことだろうが、夏の参院選で社民党と某元号組に私が投票することはまずない。もっとも後者に関しては党名だけで論外だ。
昨夜の報ステを見ていて思い出したのは、1993年にアメリカに出張していたときに現地のテレビが連日流していた、エリツィンが「ホワイトハウス」と呼ばれた当時の議会を武力攻撃させていた時の映像だ。ソ連崩壊後のロシアにも強権的な体質は残っていた。エリツィンもろくでもない奴だった。そしてエリツィンの後継者であるプーチンは元KGB高官だ。まともな人間であるはずがない。私はプーチンがエリツィンの後継になった時から今に至るまで、この人に好感を持ったことはただの一度もない。ウクライナやバイデンが良いとは毫も思わないが、プーチンはスターリンや毛沢東や××××の同類だと考えている。
旧ソ連はおよそ12年に一度、周辺国を武力攻撃する悪癖を持っていた。1956年のハンガリー、1968年のチェコスロバキア、1981年のポーランド。悪しき伝統は生きていた。