kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民進党、長島昭久を除名の方針も細野豪志が『中央公論』に改憲私案を発表

これまで、離党して「都民ファ□ストの会」に走る都議選候補を除名しないどころか「推薦を出すべきだ」などという信じられない対応をしてきた民進党執行部だが、長島昭久が離党届を提出したことによってようやく事態の深刻さを悟ったらしく、長島を除名(除籍)処分にするようだ。これまで、民進党執行部は離党者に対する甘い対応によって自ら傷口を広げていたが、一転して厳しい処分へと転じた。ではこれまでに離党を容認され、推薦まで出しそうな勢いだった都議選の「都民ファ□ストの会」の候補者にはどういう対応をするのか、疑問は尽きない。

民進・野田佳彦幹事長、長島昭久氏は除籍との見通しに言及 「議員辞職が筋だ」とも通告 - 産経ニュース

民進野田佳彦幹事長、長島昭久氏は除籍との見通しに言及 「議員辞職が筋だ」とも通告

 民進党野田佳彦幹事長は10日の記者会見で、長島昭久元防衛副大臣が提出した離党届の扱いについて「正式受理でないならば、選択肢は他にない」と述べ、除籍(除名)処分になるとの見方を示した。離党届の扱いは執行役員会で協議し、常任幹事会に諮る。

 野田氏はまた、同日午前に国会内で長島氏と面会した際、「離党では済まない。(長島氏は)比例復活で当選している。議員辞職が筋だ」と伝えたことも明らかにした。

(産経ニュース 2017.4.10 19:19更新)


しかし、右翼的な言動で突出しているのは何も長島昭久ばかりではない。昨日(4/10)、細野豪志の「改憲私案」が掲載された読売系の月刊誌『中央公論』5月号が発売された。

民進・蓮舫体制が大混乱 離党届の長島昭久氏「まともな党内論議もないまま共産党主導」 細野豪志氏は独自の改憲私案発表 - 産経ニュース

民進蓮舫体制が大混乱 離党届の長島昭久氏「まともな党内論議もないまま共産党主導」 細野豪志氏は独自の改憲私案発表

 民進党長島昭久元防衛副大臣衆院比例東京=は10日、野田佳彦幹事長に離党届を提出した。長島氏は直後の記者会見で「共産党と共闘する党方針は受け入れがたい」と説明した。党は除籍(除名)処分とする方針。一方、細野豪志代表代行は10日発売の月刊誌「中央公論」で、教育無償化などを柱とした憲法改正私案を発表。蓮舫代表は教育無償化に改憲は必要ないとの立場で、党内は混乱を極めている。

 長島氏は会見で、民共選挙協力について「まともな党内論議もないまま共産党主導で進められ、最近では民進党の基本政策にまで影響を及ぼすかのような場面が目立つ」と述べた。東京都議選小池百合子都知事が事実上率いる「都民ファーストの会」との連携は、「思いを共鳴してくださる方と行動をともにしたい」と述べるにとどめた。

 野田氏は記者会見で、長島氏が衆院選で比例復活した経緯を踏まえ「議員辞職すべきだ」と強調した。

 一方、細野氏の改憲私案は、教育、危機管理、地方自治の3点が柱。高校までの教育無償化や、大規模災害時に国会議員の任期延長を認める緊急事態条項の創設などを盛り込んだ。

(産経ニュース 2017.4.10 22:12更新)

細野の「改憲私案」は明らかに維新や自民、特に維新にすり寄った内容だ。それと同時に、「極右の中の極右」野田数が牛耳る「都民ファ□ストの会」が国政政党となると想定すると、その政党とも親和性の高いものであろうことは疑う余地がない。

ところで不思議なのは、祝・長島の民進党離党!~小池新党合流に警戒も、民進党の中道路線&野党共闘に期待 : 日本がアブナイ!(2017年4月10日)が長島昭久の離党届提出を喜んで、

 いや〜、めでたい。めでたい。(*^^)v祝

と書き、さらには

<ついでに長島Gの超保守仲間や、東京のMくんとか京都のMくんとか+αも連れて行ってくれると、もっといいんだけどな〜。(@@)>

と、「松原仁前原誠司も出て行け」とあからさまに書いていながら、なぜか記事公開当日に「改憲私案」を発表した「静岡のHくん」への言及が何もないことだ。

いまや、右傾ぶりや維新・自民へのすり寄りでにおいては、細野豪志前原誠司はおろか松原仁と比較してさえ突出しているというのに、なんたることだろうか。

最近私は、上記ブログ主の頭の中にある時計の針は数年前の民主党政権の頃に止まったままなのではないかと疑っている。

民主党政権時代の2009〜12年、細野豪志は「親小沢」のスタンスをとっていて、多くの「小沢信者」たちの期待を担っていた。上記ブログ主は必ずしも「小沢信者」ではないが、その当時周囲の「小沢信者」たちの影響を多大に受けていた。

7年前の2010年には、「リベラルの会」所属の生方幸夫小沢一郎を批判した一件があり、当時「小沢信者」たちの間で絶大な人気を誇っていた植草一秀生方幸夫をこき下ろしていた。


当時、ブログ主は「小沢信者」と一緒になって生方幸夫攻撃に参加していたのだった。


ブログ主がこの時千葉6区のリベラルの読者を失った実例を私は知っている。ブログ主に自覚は全くないだろうが。

それでも、当時はブログ主は器用にメディア報道を収集してブログに公開するし、上記のような「小沢信者」寄りの弊害を除けば信頼できるブログだと考えていたので、たびたびこの日記にも引用したし、TBも送ったものだった。

しかしその後、上記ブログ主は橋下徹を評価したり、昨年以降は特にひどくて小池百合子公明党民進党との連携に「ちょっとワクワク」したり、今年に入ってからは森友学園事件で安倍昭恵に対して異様に腰の引けた記事を連発し、しまいには安倍昭恵をかばおうとするあまりか、安倍晋三に対する見方まで甘くなってしまった。

おまけに、メディア報道の収集能力も落ちていて、取り上げられるメディア報道の鮮度が落ちていたり、取り上げられている件について目立った新展開があってそれも報じられているのに、それに追いついていない例が目立つようになった。

そして今回の長島昭久を非難しながらの細野豪志スルー。これは、過去において「小沢信者」たちが細野豪志に大いに期待していたことの影響の残滓を感じないわけにはいかない。

「小沢信者」そのものが絶滅危惧種となっている今となっては、上記ブログは「『小沢信者』の化石のようなもの」にしか見えない。

上記ブログに限らず、かつて反自民、反安倍(政権)だった人たちがおかしくなっている例は枚挙に暇がない。彼らこそ「安倍一強時代」を支える「補完勢力」なのではないかと思う今日この頃なのである。