kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「森友問題の要所には必ず、アッキーの影 昭恵首相夫人『主犯説』を追う」(週刊朝日)

「アキエリークス」とは、おそらく菅野完が開設したサイトと思われるが、そこに公開された安倍昭恵の「瑞穂の國記念小學院」名誉校長就任記念講演会の全文書き起こし、半分近くまで読んだが怒りが収まらない。このサイトは、これまで安倍昭恵を「家庭内野党」とする、官邸の意を受けてメディアが作り上げた虚像を信じて昭恵に好感を持っていた「リベラル」たちは必ず読むべきだ。


それでも私は安倍昭恵さんが好きです、という「リベラル」がいるなら、もう「勝手にしやがれ」としか言えない。そう、「出て行ってくれ」ってやつだ。二度と「リベラル」面しないでもらいたい。

森友学園事件において、私も最初は安倍昭恵安倍晋三のお飾りに過ぎないと思っていたし、そう書いてきたが、次々と噴出する事実は、安倍昭恵安倍晋三や迫田英典と並ぶ森友学園事件(アッキード事件)の「共同主犯」であることを確信させるようになった。その経緯についてはずっとこの日記に書き続けてきた通りだ。その昭恵に関する良いまとめと思われる記事が『週刊朝日』(民主党政権当時「反小沢」色が強かった朝日新聞本紙と「バランスをとる」かのように「小沢信者」に取り入った誌面作りをしてきたこの週刊誌を私は必ずしも好まないが)に掲載されているようだ。

森友問題の要所には必ず、アッキーの影 昭恵首相夫人「主犯説」を追う (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

森友問題の要所には必ず、アッキーの影 昭恵首相夫人「主犯説」を追う
(更新 2017/4/11 07:00)

 安倍昭恵首相夫人にまた新たな“疑惑”が浮上した。森友学園に大甘査定をした大阪府私学審議会の会長と昭恵氏は、実は面識があったのだ。さらに「第2の森友疑惑」とされる学校法人との新たな“接点”も見つかった。要所に必ず現れる昭恵氏の「主犯説」を追う。

 大阪府私学審議会は、財政面が懸念されていた森友学園の小学校新設について、条件付きで「認可適当」と大阪府に答申したことで問題視された。そのトップが昭恵氏と会って、どんな会話をしたのか。

“疑惑”の舞台は奈良学園大学信貴山グラウンドで開催された親子向けスポーツイベントだ。主催者の一般社団法人「重心道」の顧問を務める昭恵氏が2015年9月4日、ゲストとして参加していたが、私学審議会会長の梶田叡一氏も同席していたのだ。

 奈良学園大の学長だった梶田氏は、森友学園の小学校の設置認可申請について審査する責任者だ。

 梶田氏を直撃し、昭恵氏との関係について尋ねた。

「大学のグラウンドが空いている時はいろんな人が使っている。私は普段、誰が使ってるのか知らないが、事務局長に『昭恵さんが来ておられるので、挨拶に行ってくれ』と言われて行ったんですよ。それで名刺交換した。そりゃ学長として挨拶しに行かなあかんでしょう。社会人としての常識として。昭恵さんとはその時が初対面で、(それ以降も)関係者含めて一切連絡を取っていません」

 この翌5日、昭恵氏は大阪の森友学園に行き、小学校の名誉校長に就任し、講演を行った後、籠池泰典氏に「100万円の寄付金」を手渡したとされる(昭恵氏は否定)。日時も場所もいかにもタイミングが悪い。当日、2人はどんな会話を交わしたのか。

(中略)

 翌日に昭恵氏が「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長に就任したことを伝えると、梶田氏は神妙にこう答えた。

「次の日に? そういうことですか。(疑惑を持たれるのは)そりゃわかるわ。はっきり言うと、昭恵さんが教育勅語に興味あることも全然知らなかったし、幼稚園に興味あることも知らなかった。名誉校長になったのもずいぶん後になって聞いた。その年の12月じゃないかな。定例の審議会の時に聞いたんじゃないかな」

 梶田氏は突然降って湧いた“疑惑”に対し、恨み節も口にした。

「もう腹立たしいよ。こんなアホなことにはまりこむと。私は日本会議とも関係ないし、籠池さんとも面識はない」

 15年9月3日から5日までの3日間は、森友学園問題をめぐる国有地取引の深層を解く鍵となる。9月3日は安倍首相が当時の財務省理財局長だった迫田英典氏と面会。4日は、近畿財務局で国土交通省大阪航空局と、森友学園から校舎の建設を請け負った業者らが国有地の地下埋設物の撤去費用をめぐって交渉を行った。また、当日は安倍首相が安保法制の国会審議を欠席し、大阪入り。読売テレビの情報番組に出演した。加えて昭恵氏が私学審議会の会長に会っていたというから、単なる偶然にしてはできすぎた話に思える。あまりにも時宜にかなっているだけに、昭恵氏の“主犯説”が持ち上がったが、真相は藪の中だ。

 この奈良学園大学のイベント、翌日の森友学園での講演も、夫人付職員の谷査恵子氏は影のように寄り添い、昭恵氏が自身のフェイスブックにアップした写真で屈託のない笑顔を見せる。

 その谷氏だが、現在は出向元の経済産業省に戻っている。しかし、籠池氏の証人喚問で突如として名前が挙がってからというもの、省庁内で姿を見かけなくなったという。

 元経産省職員で、全経済産業労働組合の飯塚盛康副委員長がこう語る。

「職員が公務用のパソコンにログインするとランプが点灯する省内のシステムがあるのですが、それを見る限り、証人喚問翌日の3月24日以降、谷さんはパソコンを一度も使っていません。現在、彼女が所属する部署は中小企業庁経営支援課ですが、谷さんを見かけたという話は聞かない。追い詰められた心境に置かれていることを想像すると、暗澹たる気持ちになります」

 谷氏は国有地について財務省国有財産審理室長に問い合わせ、その回答を籠池氏にファクスで送ったが、菅義偉官房長官は昭恵氏の関与を否定し、谷氏が個人で照会したと主張している。

 飯塚氏は自身のフェイスブックに〈谷さんに、全責任を負わせて安倍首相を守ろうとしている昭恵夫人と菅官房長官に対して、腸(はらわた)が煮えくり返る思いです〉と書き込んだ。すると昭恵氏のアカウントからメッセージが届いた。

〈谷さんに責任を追わせようなどということは勿論全く思っていません。こんなことに巻き込むことになってしまい申し訳ないと思っています〉(原文ママ

 飯塚氏が憤る。

「公務員をまるで下僕か召使のように扱っている。ファクス文書は予算措置にまで言及しており、谷さん個人がやったのなら、財務省職員とともに情報漏洩で国家公務員法違反になってしまいます。本当に罰せられるべきは昭恵夫人です」

 現在も昭恵氏には、経産省から出向した2人の夫人付職員が常駐している。昭恵氏のフェイスブックを辿っていくと、最近でも北海道の経営者会議や、東北の東日本大震災の慰霊祭、スキーイベントなど全国を駆け回っている。年間数十回は各地を飛び回っていることが窺(うかが)える。昭恵氏の全国行脚のほとんどに夫人付職員が随行している。

 夫人付職員の職務は、「総理大臣の公務を補助する夫人を支援する」ことになっている。とはいえ、各種イベントに参加する昭恵氏の公私の区別をつけるのはきわめて困難だ。にわかには信じ難いが、2人の職員の交通費はすべて昭恵氏が支払っているというのだ。

 共産党の辰巳孝太郎参院議員が呆れた口調で語る。

内閣官房の担当官に確認したところ、交通費の処理は昭恵夫人がそのつどチケットを手渡しているそうです(笑)。公務というならば出張命令を出して公費から旅費を支給できるようにすればいいのですが、出張命令は出したことがないという。本当に昭恵夫人のポケットマネーなのか、官房機密費から出ている可能性もあると思います」

 明らかに逸脱した行為とされているのは、選挙応援への同行だ。昨年7月の参院選で昭恵氏が自民党候補を応援した際、夫人付職員が3回随行していたのだ。内閣官房も認めざるを得なかったが、「総理の公務遂行補助に係る連絡調整等を行うため」などと釈明した。

 この問題を追及した福島瑞穂参院議員(社民党)が指摘する。

「電話連絡ならば自民党の職員がやればいいこと。国家公務員を、特定の政党の応援に連れていくのはおかしい。国家公務員法違反の疑いがあります。しかも公務員を私設秘書のように使っており、政治の私物化です。昭恵さんが総理大臣夫人の立場を利用して公権力を行使してきた結果が、現在の事態を招いています」

 昭恵氏の“天真爛漫”さはさまざまな人を呼び寄せるようだ。昭恵氏は鹿児島県の奄美群島をたびたび訪れている。大島南部や加計呂麻島などを町域とする瀬戸内町。その地に立つ観光ホテルが昭恵氏の宿泊先だ。14年と15年に訪れ、クルージングや、加計呂麻島に伝わる伝統芸能「諸鈍シバヤ」を楽しんだことが、ホテル関係者が書いたブログからは窺える。

 このホテルは瀬戸内町長を2期8年務めた房克臣氏の家族経営。実は、瀬戸内町はいま「第2の森友」としてメディアを賑わせている学校法人・加計学園岡山市)と深い関係にある。

 加計学園岡山理科大学、千葉県の千葉科学大学はじめ、傘下に多数の学校を擁する一大グループ。理事長の加計孝太郎氏は、安倍首相の「腹心の友」で40年来の交遊がある。

 安倍首相が推進する国家戦略特区制度で、愛媛県今治市に岡山理科大獣医学部を新設。公有地36億円相当が無償譲渡され、騒動になっている。昭恵氏も学園が運営する保育施設の名誉園長に就いている。

 瀬戸内町と加計学園の交流は09年頃からあり、岡山理科大の学生ら数十人が来島してシーカヤックなど野外スポーツを体験。

 そして房氏が現役の町長だった11年、加計学園は瀬戸内町と教育振興や地域づくりなどの分野で包括連携協定を結んだ。

 昭恵氏がこの地に現れたのも単なる偶然だろうか。

 房前町長、加計学園に取材を申し込んだが、回答は期限までになかった。

 スペイン国王夫妻の晩餐会で久しぶりに公の場所に姿を見せた昭恵氏だが、「首相の奥様なので、官邸では“さわらぬ昭恵に祟(たた)りなし”という雰囲気です」(官邸関係者)という。(本誌・亀井洋志、大塚淳史)

週刊朝日  2017年4月21日号