JNNの世論調査で安倍内閣の支持率が先月より下がった。下記はTBSニュースへのリンク。
いうまでもなく、直近の新型コロナウイルス感染症の陽性者が増えているにもかかわらず、臨時国会を開こうともせず記者会見にもほとんど出てこない安倍晋三が不信感を招いているものだろう。
新型コロナさえなければ、国会を閉じれば支持率は上がっていただろう。だが今は非常時だ。去年まで通用した作戦は、今年は通用しないのだ。
そうはいってもJNN調査では支持率が35.4%もあるではないかと言う人もいるだろう。ただ、ここで注意すべきは、JNNの世論調査というのは、大多数の人を支持か不支持かに分けてしまう傾向があるということだ。今回の調査では不支持率は62.2%に達している。ここが二度聞きしない朝日新聞や、第三の選択肢があった少し前までの毎日新聞の世論調査とは違うところだ。これを均す一つの方法としては、支持と不支持の和に対する支持の割合を見ることではないかと思う。今回のJNNでこれを計算すると36.3%になる。一方、先月の朝日新聞の世論調査では、内閣支持率が33%、同不支持率が50%だったから、支持と不支持の和に対する支持の割合は39.8%で、今回のJNNより高い。なお先月初めに行われた前回のJNN世論調査では内閣支持率が38.2%、同不支持率が59.8%だったから、支持と不支持の和に対する支持の割合は39.0%だ。JNNは第1週、朝日新聞は第3週調査が行われるから、7月第3週から8月第1週までの間の2週間で内閣支持率が低下したとみて良いのではないか。
以上は多分に感覚的な議論だから、今やその道の第一人者と言っても良いであろう三春充希氏のツイートへのリンクを下記に示す。
これは急激な変化。急激すぎて平均の線が追いついていないです。感染が拡大するなかでGo Toトラベルの前倒しを強行したり、国会を開かない姿勢があらわれたのでしょうか。https://t.co/8WrIrjCjK6
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年8月2日
国会を閉じているものの、内閣支持率は回復していません。これまでなら外交に関心を集めて支持率回復につなげてきたものの、新型コロナではそれもできないという状況。https://t.co/KPpNWpqRDH
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年8月2日
人間誰しも自分の命が脅威にさらされていると思えば本気になる。安倍内閣の支持率が低下しているのは、そういうことだろう。