kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「報道2001」の討論会で、石原慎太郎が悲惨な袋叩きに!

フジテレビの「報道2001」で、東京都知事選に出馬予定の主要4候補の論戦をやっていた。
15日の公開討論会のあと、同日テレビ朝日(「報道ステーション」)、TBSテレビ(「NEWS23」)で4候補の討論があり、17日には日本テレビ(「ウェーク!」)でも同様の企画があった。一連の討論番組の最後が、今日の「報道2001」だったのだろう。

今回、石原は「東京再起動宣言」とか言ってるらしいが、再起動しなければならないとしたら、それはコンピュータがフリーズするか無限ループにはまるかなど、なんらかの異常が起きたためだろう。つまり都政をいったんAbEnd(異常終了)させるってことじゃないか、などと思っていた。

そんなところに、討論会でのっけから浅野史郎氏が「再起動じゃなくて、パソコンごと取り替えなきゃダメだ」と発言。これには大ウケした。

今日の討論会は、過去の3局の番組とは異なり、「石原都政の是非を問う」という正当な作りになっていた。右寄りなので警戒していたフジの討論会がいちばんまっとうだったことには驚いた(一番石原寄りの姿勢が目立ったのはテレビ朝日である)。

討論会は、「石原都知事 対 対立三候補」という図式が明確にされ、築地市場の移転や新銀行東京の問題が大きくクローズアップされ、この二つの問題で、石原はまるでサンドバッグのように三候補に徹底的に叩かれ続けた。

また、石原が誇っていた「財政再建」についてさえ、「単年度の黒字赤字なんて、簡単に操作できるので何の意味もない」と三候補に論破され、黒川氏などは「東京都の財政は、連結決算にすれば実は大赤字」と指摘、「粉飾決算だ」とまで言い募ったが、石原は説得力のある反論ができなかった。

それにしても、テレビの討論会を見ていて、今回の都知事選の対立構造が、明らかに「石原vs浅野、吉田(、黒川)」であることを感じた。

今日の番組の最後で、日の丸、君が代も議論されていたが、浅野さんは「個人的には国旗・国歌を尊重すべきだと思うが、行政が個人の思想・信条の領域に立ち入って強制してはいけない」と言っていた。竹村健一が石原を援護するような茶々を入れたが、浅野さんは「個人の主張と行政による思想信条の強制は別問題だ」と持論を改めて主張した。

また、前々から思っていて、画面を見ていて改めて感じたことなのだが、吉田さんは共産主義者でも何でもないリベラリストに見えた(吉田さんは元足立区長だから容易に推測されることだが)。日の丸・君が代問題にしても、吉田さんと浅野さんの主張に大きな差があるようには、私には思えなかった。

先週のサンプロで、共産党市田書記局長が「浅野さんは石原さんと何ら変わらない」と言っていたが、少なくとも私に対しては、市田氏の主張は全く説得力を持たない。

この選挙はどう見ても「石原vs浅野、吉田」の対決構造だろう。浅野さんは、宮城県知事時代の二選目の選挙(1997年)で、推薦したいと言ってきた自民党新進党(当時の党首は小沢一郎)の申し出を断り、その結果自民・新進が組んで立ててきた候補を、政党の推薦を受けないまま破った選挙の猛者だ。浅野さんと吉田さんのどちらが「石原に勝てる候補」かというと、それは自明だろう。